予報外れの折りたたみ傘、そして濡れた右肩…日常の景色が切ないです。最後の「君と乗る〜」も共感しました!
学生時代、部活動に打ち込むひと夏を綴った連作短歌。個人的に気に入った句は、「別れ際 バイバイじゃなくて また明日 刻一刻と 空色変わる」です。いつまでも続くような気がしていた日常も少しずつ変化を続け、やがて青春は通り過ぎていくものだなあ……としみじみ思います。読んでいて爽やかで、同時に少し寂しい心持ちもする作品。青春の影を感じたい人におすすめです。
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