大物は背中で語る。転生者は死してなお言葉で語る

英雄や賢王はその足跡を知るだけで物語になります。ゾンビのごとくよみがえってワシが生きていた頃はと語るまでもなく知られ、語られ、後世の人間に継がれます。

しかし転生者の多くは偉業を残していません。語られる物語がなく、それゆえに物語を欲して何度も死んでは転生をとせがみます。

この作品で語られる青年もその一人。彼の凡な生きざま、目に焼きつけてみてはいかがでしょうか。

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