滴る
沙華やや子
滴る
『 YourMe 』
ねむい・・・
夢であのひとに 逢いたい気もするけれど
お仕事がんばっている あのひとと同じよう起きときたい
そんなことしたってなにも・・・
でも 夢で逢うより
夢を叶えたいあのひと 応援したいから
ぼんやりしつつ お祈りしてるの
『 水 』
紫陽花が渇いて あたしは要らない子なの?と泣いていた
あたしはガムを噛みながら 通り過ぎたんだけど
とても他人とはおもえない
振り返って 子どもの時を振り向いて
紫陽花をにらみつけた
泣くな!おまえにはあたしが居るからと
紫陽花は安心して枯れた
『 贈り物 』
あたしの桜貝の首飾り
失くしたから
もう一度
プレゼントして
知らぬ間に消えたから
あたしをその腕で女の子にして
あなたはあたしのパパだし あたしのボーイフレンド
甘えて良いでしょう?
あたしはこうしてあげる・・・おっきな貝殻をあなたの耳に あてるの
あなたののどを撫でてあげる
ふたりはキャラメルのおまけのお家に棲んでいると 人が笑ったけど
気にしない
あなたが居るからこの家はどこに居ても波の音がするのよ
他の人には聞こえないから笑われた
あたし達 平気なの
滴る 沙華やや子 @shaka_yayako
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます