六月の雨、六月の心

幽幻 桜

六月の雨、六月の心

ジメジメ、シトシト……。ジメジメ、シトシト……。

梅雨、曇天から降り注ぐ雨……。まるで、ワタシの心のようだ。ワタシの心も曇っていて、絶え間なく雨が降り続けている。

「…………」

窓の外を眺めながら、ワタシは目を閉じる。追憶を、読み返す。ワタシは子供だった。

好きなコトに打ち込んで、恋愛に身を投じ、幼き罪も犯したことも……。全て、全てを。

「ああ……」

何かを悔やみ、そして捨てた。だけど、何もかもを捨てたわけでもない。きっと、残っているモノも、ちゃんとあるだろう。例えばほら、『スキ』って気持ち、とかさ。この気持ちを認めたら、このジメジメした梅雨も、心が洗われるものに思えてきた。

「ふっ……さて、行くかな」

何事も無かったのように呟くと、私は立ち上がった。そして、歩き出す。答えは出た。残っているモノがあると解ったら、心が軽くなった。羽が生えたかのように、心が晴れ模様になったかのように!

「さぁ……行こう……!」

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六月の雨、六月の心 幽幻 桜 @mikoluna

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