第2話 本部
伊東のゲートの終焉を見ていると、一本の電話が入った。
「申し訳ございません。悠さん。緊急事態になってしまいました。」
「その声は、ナギちゃん。スピーカーにする内容を伝えてくれ。」
ナギは、ルイの所属するロジックに所属する緊急担当の者だった。彼女が電話をしてくるときは、何かトラブルが起こったときであった。そのため、彼女はイレギュラーというあだ名がついていた。
「今、北海道の洞爺湖にてS級の門が確認されました。」
「こちらも、異常が発生しているんだ。」
「北海道だとZionのグループがあるだろそっちに対応を頼めないのか?」
各地方には、その国を代表する退魔組織がある。中部や関東、北陸を幅広く担当するロジック。近畿や四国担当のノルディック。 中国地方、九州 沖縄担当のJMC。 関東や東北担当の関東魔法協会。そして、北海道担当Zion 。
他にも魔法協会に認定されている組織が多く存在する。ただ、今の5つが各地方を代表する組織となっている。
故に、Zion は日本の中でも魔法組織で5番目に大きい会社であった。
「その対応していたZionのメンバーなのですが、S級2人とA級10人を連れて行っていたそうで、全員消息を絶ちました」
その場にいる猿川、井口、五十嵐の3人とも凍り付いた。
A級は5人でS級と同じぐらいになるため、実質S級4人いても勝てないモンスターが出現したことになる。
「詳しい内容を教えてくれ。」
―シュ
音とともに、急に人影が現れた。
「悠様、私と一緒に来ていただけますか?」
メイド姿をした彼女は、国家魔法局に所属する薫子だった。彼女は、自分と同様に特殊魔法を持つ人物である。彼女の特殊魔法は瞬間移動で、国の緊急会議になると必ず俺を呼びに来る。
井口と猿川にその場を任せ、魔法議会の緊急会議に参加することとなった。
「愛海、宏この場を頼む。 人員を派遣するから。」
「私たちは大丈夫。由香もいるでしょ。」
彼女たちは、笑顔で見送ってくれた。確かにS級同等の力を持つ由香もいるからそこまで心配する必要はなかった。
不老不死 伝説の男の生き様 @Dangonodansan
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