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Youtuber G: どうも、オカルト大好きYoutuberのGです! 今日は、呪術や儀式的なものに詳しい民俗学者のFさんに来ていただいております! 今日はFさんに、オカルト的に呪術や儀式について色々教えて頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。


民俗学者F: よろしくお願いします。


G: それでは早速、まず呪術について教えて貰ってもよろしいでしょうか?


F: はい、まず呪術とは、ある相手を呪いにかけたりするような言葉で使われており、いわゆる「呪い」です。


呪いには様々あり、相手を痛め付けるだけのものもあれば、呪い殺すものまであります。


呪う方法は様々で、呪術師というものに頼んだり、魔道符、写真等を用いる方法があります。


まぁ大抵は、写真を使った呪いとして「丑の刻参り」って知っていますか?


丑の刻参りとは、まぁ端的に言えば丑の刻、午前二時に藁人形に呪いたい相手を想像し、五寸釘を打ち込むという呪いです。


最近では、その藁人形に相手の顔写真を貼り付けて打つのが流行みたいですね。


しかし、丑の刻参りにはデメリットもありまして、釘を打っている最中に人に見られたら、呪いをかけたものが被害に遭うという「呪詛返し」が起こるんです。


正しく「人を呪わば穴二つ」というのでしょうか。


しかし、他にも写真に関する呪いがありまして、それは、私が山口県のある地域の伝統を調べるに当たって得たものでした。それは山口のとある地域ではやっていた呪術で、


それはまさに自己犠牲が前提となる呪術でした。


G: 自己犠牲が前提とは?


F: えぇ、この呪術は、呪う人が死ぬことが呪いの発動条件になっているんです。 自分が自殺あるいは事故等で死ぬことが決定されている。


やり方としては、自分がまず死ぬ場所を決め、その後、呪いたい相手に自分の死ぬ場所を伝えるか写真を見せ、その場所で死ぬことを宣言する。


そして、自ら命を絶つことで相手が呪われる。 まさに、もう自分は死んでも構わないと思う人しかできない呪術なのです。


私がこの呪術を聞いて、とても悲しく感じました。


G: 悲しく? それはどういった意味で?


F: だって、死んだ後に呪いが発動し、相手が呪われて痛い目にあうってことは、呪った人はそれを見ることもできずに死ぬんですよ?


それはあまりにも無惨です。

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