恋の時計が、動いた瞬間

本宮はるふみ

夏に見た、昔の記憶の、美しさ。思い出すのは、君の横顔。

 夏休み、友とは予定が噛み合わず。ひとり虚しく、休みと向き合う。


 宿題に、集中するため学校へ。だけど一人は孤独を感じて。


 家に居て、ゲームをしても満たされず。クラスで出会った、あの子が浮かんで。


 おはようと、声をかければおはようと。明るく返してくれる温もり。


 歩き出す。最初の一歩が、短くも。ゼロじゃなければ、一に届くから。


 連絡帳、交換したのは一度きり。すがる思いで、ラインをつなぐ。


 ダメ元で、怯えながらも口開く。必死にスマホの向こう目指して


 勇気出し、一緒に居たいと声かける。言葉無くとも、笑顔で返され


 夏祭り、おそるおそると手をつなぎ、共に眺める、天の大輪


 ありがとう。その言葉への返答は、楽しかったね、また遊ぼうね。

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恋の時計が、動いた瞬間 本宮はるふみ @haruhumimotomiya

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