炭酸をテーマにした爽やかな10首連作です。でも、1カ所だけ、探してみてください。炭酸が単三に置き換わっています。それでもちゃんと成立する爽やかさ。夏を思い出します。ナツガタリ 楽しかったですね。
まるで夏の午後にそっと差し出された冷たいソーダのような、やさしくて、どこか切ない短歌集。初海さんの〈炭酸〉は、日常の中に潜む少女の夢や痛み、淡い恋の記憶を、泡のように儚く描き出しています。 「しゅわ」「ぴりっ」と弾ける音が、心の奥で小さく鳴って、じんわり沁みてくる。強炭酸のような言葉の刺激と、抜けた炭酸のような虚ろさ。そのどちらも、確かに“生きている”感触として響いてきました。読み終わった後、小さな泡が浮かび上がるはず🫧どうぞご堪能あれ。
テーマが「炭酸」のこちらの作品。くっきりと映像に映るように、脳裏に絵が浮かびました!瑞々しくフレッシュな恋の歌です。君の声 耳にしゅわっと 降り注ぐ わたしにとっては 強炭酸この首がとても好きです!!素敵な短歌をありがとうございました……!
タイトルにあるように、炭酸をテーマにしながら、学生さんらしい青春や恋の甘酸っぱい感じが、みずみずしい言葉で詠まれています。全9首、完全口語短歌なのも、現代風です。推し短歌1首。君の声 耳にしゅわっと 降り注ぐ わたしにとっては 強炭酸
皆さん、炭酸飲料は得意だろうか。きっと得意な人と苦手な人に別れるだろう。爽やかに弾ける青春と、ちょっと刺激が強いかもしれない現実。この作品は、そんな炭酸飲料のような二面性を見せてくれる作品だった。
フレッシュな、韻律、言葉選びにセンスを未来を感じました。ここだけの話、甘いようでいてとても、刺激的な炭酸水のようで癖になります。未読の皆さまご注意を。