人の心を花と花言葉で知ることができたら

もし、人の心を花と花言葉で知ることができたら、どうなるんでしょうか。この世界の住人は胸に咲く花によって本心を知られてしまいます。それゆえ、嘘がつけませんし、相手が自分をどう思っているかも一目でわかります。そんな世界に、胸に花の咲かない人がいます。子供です。彼らは未熟であるがゆえに花が咲かないようなのです。それゆえに嘘をつき放題です。この物語は、そんな花の咲かない子供のうち一人が起こしたあるできごとから発展していくことになります。そしてこの物語から、我々読者は「人を信頼するのに必要なものはなんなのか?」という疑問を投げかけられるのです。大人ですら答えることが難しい問いですね。この小説がそんな問いに対して示したと思われる答えを見て、僕は「これは素晴らしい小説だ」と思ったんですね。その結論へたどりつくまでのストーリーも素晴らしいものなので、興味のある方は是非読んでみてください。児童小説みたいな雰囲気があって、心温まるストーリーが魅力的な話ですので、そういったものが好きな人にはおすすめです。