ひらく

望月ざらめ

ひらく

凡庸な自然法則に従って螺旋を描きおちてく天使


睡眠は死にそっくりで、それなのに君の寝顔はどこまでも生


白い傘、誰にも触れない白さ、君は人間じゃないと言いたい


君になら何されてもとは言ったけどチェーンソーはさ、ねえ違うじゃん


焼け野原文字看板を抱いて寝る エムだったかもしれないダヴリュー


春休み死んだクラスで君はただおにぎりもっちゃもっちゃもっちゃかな


ろうそくを吹き消したことのない君が正しい口でふぁみりーと言う


真円を君となら書ける気がしてる 正しさは僕らさえ知ればいい


引き算を定義し直す ペルセウス流星群まぶしくてさみしい


神様はいるかいないか真夜中の公園に咲く僕らを見たか

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ひらく 望月ざらめ @youremy

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画