あやかしお宿と無気力少女　～この度、わんこ系弟ができました～

綾部雛が暮らす「明石屋」は、ちょっと変わった民宿だ。
と言うのも、そこに暮らしている個性豊かな住人達は実は全員あやかしなのだ。
しかし雛は、ある事情により、あやかしたちと距離を取って生活をしてきた。
誰にも心を許さず、「良い子」として振る舞ってきた雛だったが、大怪我をしているところを担ぎ込まれた、あやかしの青年との出会いをきっかけに、少しずつ生活が変化していく。
青年との穏やかな日々は、雛の固く閉ざした心を開いていき、やがて雛は青年を可愛い弟のように思い始める。

自分が何故生きているのか、何をしたいのか。わからなかった少女が、明日を楽しみにできるようになるまでの物語。