救済か所有か――色が導く、退廃スチーム・ノワール!!
- ★★★ Excellent!!!
灰の都を舞台に
〝感情の色〟だけを視る
盲目の見破り屋ルチアと
廃棄寸前の男娼シーが交わる瞬間から
物語は一気に鼓動を上げる。
蒸機と魔法弾圧が絡む社会の圧
救済と所有の曖昧な境界
肌に刺さる匂いの描写──
すべてが生々しい。
色彩の詩学と実務感のあるガジェット運用
(治癒ポーション、香水、診療所)が
世界を〝生活〟へ落とし込み
地下劇場の不穏がスリラーの気配を運ぶ⋯⋯
優しさも暴力も同じ体温で語る筆致が魅力!!
続きが待ち遠しい作品です!