孤独と希望は大抵 いつもの夜が教えてくれる

久念

孤独と希望は大抵 いつもの夜が教えてくれる

口角がすこし上がっただけのこと 夜道に願うバタフライエフェクト


継ぎはぎの街並み、Bさんから見た私もきっとこうだろう 知ってる


駅を出て 見えない雲をなぞってみては 帰路にあてがう街灯の光


心拍数 ずれてるままで坂を登る 暑苦しいほど社会が遠い


ビル達のすきま風にも慣れたから 画面の嘘など今さら涼しい


小石を蹴るかどうか迷う 少しコケる 最後の電車が爆笑して去る


小さい四角ばかりのこの世界 ひとつくらいは破ってもいいかな


言葉がちょい 熱すぎるから 丸ごとあなたをカフェインで流し込む


カッカカッカ 寝付けないけど 微熱かな AI様は今日も平熱


継ぎはぎのままじゃ恥ずかしくて冷える また明日大人を着込んで出よう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

孤独と希望は大抵 いつもの夜が教えてくれる 久念 @sirudo55

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画