この作品は、主人公の山田竜がガチャを引いて別世界を開拓していく、というストーリーなのですが、このガチャが作者様のセンス抜群でめちゃくちゃ面白いです。
例えば周囲を暗くするチョコレートケーキや蜜柑ジュースの出る木といった異常物品、例えば魔術工房やマッドサイエンティスト研究所、例えばホムンクルスやカワウソ二等兵のようなとにかくぶっ飛んだユーモア溢れるものが出てきます。
ガチャがら出てきた仲間たちと排出物を使いこなし、ダンジョンを攻略したり星を開拓していく、というコメディ系の成り上がり作品です！

新たなる世界の支配をかけたデスゲーム……のはずが、状況把握や衣食住のすべてをガチャに依存するしかなくなった男の奮闘記。
基礎システムすらガチャの景品になっているとか、ハードモードを超えた何か。
ゲーム画面で言えばニューゲーム以外存在しないし、メニューも開けず、ガチャ回すしかできない虚無よ。

……ただ、たまーに引ける代物が役に立ちそうで立たなかったり、後々に生きてくることがあるので、それぞれの景品の名前を覚えておくと大変楽しい。

読み合い企画からやってまいりました。
目が覚めたら、一面白い部屋。この部屋で生き残るための生存手段は「ガチャ」のみ。
一時期話題になった「大脱出」を彷彿とさせるこのストーリーは、意外性を巧みに使って、読者を誘導してくれること間違いなし。
ガチャやログインボーナスなどゲーム性が上がっているのもおすすめポイントです。
主人公と一緒の状況を味わえるので、リアリティーも高いです！