第1回カクヨム短歌俳句コンテスト短歌一首部門

作者 九月ソナタ

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目次

完結済 全22話

更新

  1. 見上げれば体育系と思うかな「考える人」の脚、雨に濡れ
  2. 気づいても安全パイはとらないで危険を選ぶかれのDNA(いでんし)
  3. 「手術台、上でハサミと傘が邂逅(会う)」若き詩人は美をそう書いた
  4. ぼくらにはパリがあるさとおとこ言う、「カサブランカ」を書いた人、だれ
  5. セーヌ河「ミラボー橋」の下流る、詩人と画家の恋も流れた
  6. どの神に祈れば母に会えるかと万葉人も歌に詠みけり
  7. カナリアを舟に乗せるな、誰にでも思い出したくないことあるさ
  8. 啄木は大という字を百書いて海から戻り、時刻表見る
  9. 立ちつくす、久しぶりに海行けばわが定位置に誰かが座り
  10. 紫のアザミに止まるアゲハチョウみゆきのララバイ口ずさんでる
  11. 初トマト想像こえた甘さありこれもぎたてということなんだ
  12. 落ちてきた小枝拾いて上見れば三法師咲く故郷(ふるさと)の道
  13. 母さんに餌を求めるひなのようシンビジュウムいっせいに咲き
  14. ダリア見て完璧だねと眺めてるきみにとっての完璧ってなに?
  15. 幸せという漢字には「土」がある本当だねとわが野菜見る
  16. 絶望(おわった)と思った後で窓あいて道見えたことあった、何度か
  17. どこからかショパンの別れ流れきて月見草揺れ宵やってくる
  18. 燃える色水密の皮つるり剥く無傷の白き球に見とれる
  19. うんうんと頷いている野の百合を無視して通り足止めるなり
  20. 七月にひとつ咲いてる水芭蕉そんな生き方選んでいる
  21. 悔しいな、ガムを噛みたいこんな日は、噛んで噛んで噛んで忘れる
  22. 坂道を五つのぼれば大聖堂、先行くきみの姿浮かんで