アイネクライネ・ナハト『ミュージック』
- ★★★ Excellent!!!
これ本当に面白いです……! ぜひ、お勧めします。
主人公はタワマンに暮らす、81歳のおじいちゃんです。
彼には双子の兄弟がいるのですが、今日は彼の命日のようです。
部屋のリビングでは、食事が遅い、81歳のおばあちゃんが朝ごはんを食べてます。
『喪主』は、彼女が務めるのだとか。
おじいちゃんは、『思い出レコード』という媒体を使って、
兄弟との思い出、そして……リビングにいる女性との思い出を、なんとなく振り返ってみます……。
『音』と『楽』というふた文字を与えあった兄弟に、一人の女性が紡ぐ、
優しく、温かく、そして、苦い人生。
人生とは、ビートのようなものなのかも知れませぬ。
強くお勧めいたします。
ご一読を!!