小さな幸せ
@Addiction
第1話
いつもの平凡な日々。いつも暮らしている家。いつも通っている中学校。いつも行く塾。毎日が平凡すぎて、何も面白くない。学校に行ってもずっと机に向かっている毎日。楽しいことなんて何一つない。家から学校までの移動も最悪。ずっと同じ道を歩いての繰り返し…本当に退屈だ。
私も本や漫画のようなキラキラした毎日を過ごしたい、そう毎日のように思う。毎日毎日。私はそんな言葉が嫌いだった。何か楽しみが欲しい。何か好きなことが欲しい。何か打ち込めるものが欲しい。そんな思考回路にキリがない。
ハァ、やっぱり最悪だ。私は特別貧乏なわけでもないけど、特別裕福な訳でもない。でも、小さい頃から結構習い事はやっていた。水泳も、バレエも、習字も、ピアノも、絵画も。でも何一つ才能がなかった私は、結局全て辞めた。練習をサボっていたことが原因だ。練習をおろそかにしたせいで、先生に怒られ、私はすぐに逃げ出した。別に習い事そのものが嫌いだった訳ではない、そう自分で自分に言い聞かせた。きっと先生との相性が悪かったのだ、と。
今では何か一つを極めなかった自分が憎い。私がもっと頑張っていれば。小さい頃に培ってきたものは、中学生になった今では、取り返しがつかない。本当に自分が憎かった。
早くこの人生を変えたい。そのために私ができることとは、何なのか。今からできることを考えないといけない。
その答えとは────
小さな幸せ @Addiction
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