思い通りにならず、ただそこに置かれた「花」と、祭りが終わった後に残された「やきそば」が重なる。
どちらも自分で選んだわけではなく、残された存在。
でも、やきそばが「それでもよかった」と語ることで、たとえ自分の居場所や状況を選べなくても、価値や意味があると感じられる。そんな前向きな気持ちが伝わってきます。
「自分の居場所は自分で選べないこともあるけれど、それでもそこで生きることに意味があるんだよ」と励まされます。
終わった祭りの静けさや残されたものの切なさの中にある優しい肯定感。
心に残る短歌です。