概要
――あなたには、それは絶対に無理だ。
背番号18は、いちばん野球が下手な奴。
いちばん試合に出られる可能性が低い奴。
そんなあなたと私は。
「水平線純文学文芸フェス」が楽しそうだったので枠外から参加してみます。
テーマ「芽」という文字を作中に入れて作品を書きます。
いちばん試合に出られる可能性が低い奴。
そんなあなたと私は。
「水平線純文学文芸フェス」が楽しそうだったので枠外から参加してみます。
テーマ「芽」という文字を作中に入れて作品を書きます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!彼女の芽吹き
背番号18。チーム最下位の選手というレッテルを貼られた彼。マネージャーの彼女は、そんな彼に、かつていくら頑張っても芽を出すことのできなかった自分を重ね合わせ、心の中で、あなたがどんなに頑張ったって報われることはないとつぶやきます。
その呪詛は、かつて夢破れた自分を守るものなのでしょう。「努力は報われる、報われないのは努力が足りないからだ」その呪いの言葉に苦しんだ自分を、「努力では追いつけない能力差が存在する」という考えで慰撫してあげるため、彼女は彼の芽が出ないよう祈り続けます。
彼は彼女の心のうちなどおもんぱかることなく、実に愚直に、楽し気に、練習を繰り返し、彼女はそんな彼に苛立ちつつも…続きを読む