概要
好きなのに、なんで、言えないの。
高校二年の高橋いづるは、小学生からの病弱な幼馴染の蝶之茜(ちょうのあかね)の死を忘れられずにいた。
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絶対元気になろうねと未来を約束したあの日。君への思いがただの友情ではなく、恋心なんだと自覚したあの日。いつだって優しく笑ってくれた君が、とりつろった笑顔の裏の、悲しげな表情。そして、どこか遠く見つめた、茜色に染まったあの夕日。病が悪化した中学2の冬、お見舞いから帰ろうとドアに手を付けた瞬間の、あの呟き。僕に伝えるにしてはあまりにも小さく、だけど、しっかり聞こえた心の叫び。
君のか細く震える鳴き声。
僕は何も言えず、これ以上聞きたくなくて、逃げ出すように、扉を閉めた。
その後、しばらくして訪れた君との別れ。やるせなく立ち尽くす君のお父さん。大声で泣き叫び、冷たくなった君の細
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絶対元気になろうねと未来を約束したあの日。君への思いがただの友情ではなく、恋心なんだと自覚したあの日。いつだって優しく笑ってくれた君が、とりつろった笑顔の裏の、悲しげな表情。そして、どこか遠く見つめた、茜色に染まったあの夕日。病が悪化した中学2の冬、お見舞いから帰ろうとドアに手を付けた瞬間の、あの呟き。僕に伝えるにしてはあまりにも小さく、だけど、しっかり聞こえた心の叫び。
君のか細く震える鳴き声。
僕は何も言えず、これ以上聞きたくなくて、逃げ出すように、扉を閉めた。
その後、しばらくして訪れた君との別れ。やるせなく立ち尽くす君のお父さん。大声で泣き叫び、冷たくなった君の細
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