日常をありのまま、そこに映る怪しい華
- ★★★ Excellent!!!
軽くテンポの良い文章でありながら、美しいとも感じさせてくれる言葉や言い回しが差し込まれるのが癖になります。
比喩や情景表現など、ボリュームに頼らずに簡潔にそして明確に表す文章力は素晴らしいの一言だと思いました。
七不思議という話の中で、作り込まれた物語の要素が積み木のように組み上げられており、作者さんの文章力も相まって、どこか不安定な、どこか心もとない雰囲気がこの物語のホラー要素、学園怪異の雰囲気をより一層臨場感あるものに仕上げています。
各章、気軽に読むことができ、区切りの仕上げもしっかりと磨かれています。
そして何より作者さんの“花”、“植物”に対する並々ならぬ愛情や情熱が感じられ、花ひとつひとつに込められた想いが物語の中核を成しているように見えました。
まずは是非とも読んで頂き、この世界観に触れて頂きたい作品だと思います。
特に草花樹木を愛する方、必見です。