記憶を失った王女を導く、運命のカード!
- ★★★ Excellent!!!
奇病〈カリエンテ病〉によって、完全に記憶を失った王女・リュシアナ。
記憶を求めて向かった先で、ひょんなことからタロットカードを手にすると――少しだけ未来が垣間見える力が宿る。
侍女ミサと、護衛騎士カイルという理解者と共に、アルフェリオン王国に害をなそうとしている姉と向き合っていく。
リュシアナがタロット占いという手段で、周囲の悩み事としっかり向き合うことで、人々が前向きになっていくところが本当に素敵でした。
貴族女性たちだけでなく、時には騎士まで。
そしてどんな結果が出ても、「自分が信じたいものだけ信じれば良い」という考え方がまた良いなと思いました。
占いは、あくまでも導くだけ。迷ったときの指針であったり、背中を押してくれるものだったり。
そうして周囲から得難い信頼を得たリュシアナには、いよいよ姉との確執に終止符を打つ時がやってきます。
一体どんな決断を下したのかは、読んでのお楽しみ。
タロットカードの知識がなくても、楽しめます!
オススメですよー!!