とても格調があって、雅な香りが鼻先をふっとかすめる、そんな気持ちになるお話です。香りと書の組み合わせも斬新です。また、特に色の言及は多くないものの、わたしは行間にすごぬ色を感じました。…続きを読む
群像劇としての完成度が高すぎる!この作品の魅力は、何層にも重なった人間模様。帝、茜皇后、遥和東宮、紫凰中宮、左大臣、宵羽の女御、登場人物達がそれぞれの愛と使命を抱えて生きる姿が圧巻です。全…続きを読む
物語の冒頭は、風流と政略が見事に同居する、見事な「沈黙の駆け引き」から幕を開けます。春霞に包まれた都で、昇進を祝う宴が開かれますが……その祝いは、実のところ政略に満ちた布石。舞台は、香と美の名…続きを読む
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