自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ。

第1話

こんなに枯れて乾きゆく

わたしの心の惨めさよ


肉体も細びて

豊潤さも艶かしさも

消え失せて


唇噛みしめ

泣くものかと


自尊心ばかりが

顔もたげ


僅かに残りし

尊厳を


尚も破壊せむと企む

おとこの高笑い


恥を知らぬのか




自分の感受性くらい

自分で守れ


亡き詩人の声を心に刻む




六条御息所となりて

愛する価値もないが

憎むには十分過ぎる


あの野蛮な

下劣なる

ヒトガタをした

畜生に取り憑いてやる


情けなや

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ




わたしに宛てて




茂木のり子 詩人


【自分の感受性くらい自分で守れ、ばかものよ。】



再読し気付いた。


わたしは、

自由に伸びやかに

何者にも支配されず、

言葉を紡ぐのだ。


書くことが好きなのだから。

誰かのせいにするな!


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