薬師の少女と傷だらけのドラゴン
心之助(修行中)
「薬師の少女、ドラゴンを助ける」
ここは深い深い森の中、そこは妖精達が暮らす不思議な森。
そんな森の中で赤子の頃から小さな妖精達によって育てられた人間の少女が居ました。
妖精達の献身によって少女は、すくすくと育ち、妖精達から知識を授かり、今では森のモンスター達を助ける薬師となりました。
妖精からもモンスターからも愛される少女は今日も困ってる者が居ないか探していると、なんと目の前に真っ赤で巨大なドラゴンが傷だらけで倒れていました。
身体中から血が流れてる、しかも矢や剣まで刺さってて大変だ!
少女は森の妖精とモンスター達に頼み込んで、1ヶ月もドラゴンの治療と看病をしました。
1ヶ月後に喋れるようになったドラゴンは、なぜ自分を助けてくれたのか少女に問いました。
少女は答えました。困ってるモンスターを見捨てる事はできないし、助けるのが当たり前だと。
それを聞いたドラゴンは笑いながら少女に礼を言った後に飛び去って行きました。
それから半年後、再び真っ赤なドラゴンがやって来たかと思いきや、ドラゴンは人間の姿に変身したのでした。
なんでも、少女が助けたドラゴンは竜の国の王子だったらしく、半年前に人間の国との戦乱によってボロボロになりながら逃げた結果、少女が暮らす森に来たそうです。
竜の国も人間の国も戦争はやめて和平を結んだ後、ドラゴンの王子は王子の座を降りて少女に会いに来ました。
自分が生きてるのも、戦争を終わらせる事ができたのも、全ては君のお陰だと元王子は深々と頭を下げました。
外の世界を知らない少女からしたら、目の前の人間の姿になったドラゴンが何を喋ってるのか分からないが、少女はドラゴンの青年と共に森の中で過ごすのでした。
薬師の少女と傷だらけのドラゴン 心之助(修行中) @sake3671
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