懺悔
声兎
懺悔
私が1番殺したい憎き相手が
目の前にいる
何食わぬ顔でいるが
腹の中ではどす黒いことを考えている私
俺よりも遅く始めたお前が
俺より劣っているお前が
俺より本気じゃないお前が
俺よりモチベーションもないお前が
何喋りかけて来てんだよ
喋りかけてくんなよ
目障りなんだよ
消えてくれ頼むから
お前といるとイライラすんだよ
俺が積み上げてきたものを
平気で超えてきて
もっと分をわきまえろよ
お前といると自分の存在が
影に隠れるんだよ
俺は光にさらされたいんだよ
日の目を見る生活がしたいんだよ
なんだよ勝手に横入りして
俺よりも光り輝いて
そこは俺の場所なんだよ
俺より目立つんじゃねぇよ
そんな歪んだ時期は
今じゃ無駄だと知った
嘆いても怒っても
何も変わらなかった
だって自分が変わっていなかったのだから
あいつの矛先を向けていた時間
あいつは自分よりも努力していたのだ
あいつは自分自身に向き合い日々を積み重ねていた
なんて馬鹿なことをしていたのだろうか
あいつと同じかそれ以上に努力していたのだろうか
自分自身にちゃんと向き合っていたのだろうか
目に見えない部分を見ようとしたのだろうか
なんて無駄な時間を過ごしていたんだ
何も自分の舵取りなんてできていなかった
あいつの才能を妬んで無い物ねだりして
本当にしたかったことをおろそかにして
こんな惨めなことを考えていた自分の過ちを
もし神様がいるのなら
この過ちを許してほしい
目障りなのは俺だった
消えなきゃいけないのは俺だった
喋りかけちゃいけないのは俺だった
自分という存在がここまで惨めな塊だとは
この十字架を私は一生背負って生きていこう
いや生きなくてはならない
周りを気にしないオリジナルの自分
まずは自分自身を変えないと
─完─
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