別々の高校に通う幼馴染の寿鈴(すず)と大樹(だいき)。
それぞれの学校であった嬉しいことを報告し合う物語です。
平日はほとんど会えず、約束しても学校帰りにこの公園で少しだけ会うのが精一杯。
今日はここで会う約束はしていないけれど、帰り道に寿鈴はなんとなく公園で立ち止まってしまう。なんだか、会えるような気がして……そんな心の声が、行間の心音が聞こえてきそうです。
スマホで時間を気にせず伝えることはできますが、あえてそうしないところがこの物語の醍醐味なのでしょう。直接会って話したい。そんなこだわりが偶然の先に【見えない力】を引き寄せるように魅せてくれます。
“好き”は淡い光のような力となって、毎日を輝かせてくれる甘酸っぱいアオハルです。