エピローグ 少年と少女


 ハルが目を覚ますと、そこには誰にもいなかった。

 ギュウもオウコもそこにはいなかった。影一つとして、そこにはハルだけがいた。


「オウコ……ギュウ……」


 これより彼女は自分の国にかえり、勇者と魔王に何があったのかを説明したのち、正式な裁判にかけられ、禁術の使用を罪に問われ、刑にかけられる。


 十数年にわたり服役。その後は模範囚として釈放。その後は様々な国を渡り歩き、そこで慈善活動に一生をかけ、没年まで独り身であった。


 慈善活動の中、一般の女性を攻撃からかばい、死亡。

 その女性は妊婦であったという。


 また、その後魔王・勇者共に目撃はされず。その大戦も妖という存在も数千年のちに、それについての記録すべてが紛失。


 彼らの事を知る者はすべて消え去った。


 長い旅はいづれ、全てをかき消す。


人の世界も妖の世界も黄泉も極楽も何もかもを突き抜けた先にある、どことも知れぬ、世界の果てとかがみ合わせの遠き場所


 人が永遠にたどり着けぬ場所。そこに、二つの人の影がある。


一つは青年。もう一つは少女。


「おかえりなさい。」「ただいま。そして、ごめん。」


 ただ、その一言のための長い旅。これにて終幕。

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残月記 GT @goumomofuku

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