色々極めすぎた僕、凡庸な冒険者に擬装中。〜その正体を垣間見せるのは、パーティの勇者が危殆に瀕する時〜

ある目的の為、色々極めすぎた僕は、多種多様な姿の凡庸な冒険者に擬装中だ。

きっかけは、とある野暮用で世界中で唯一無二の究極スキル“【真】擬装”を譲り受ける。
そこから擬装を始めた僕は、野暮用から戻ってこなかった為、行方不明扱いとされ表舞台から姿を消した。

そのおかげで、取り巻くしがらみから解放された僕は、多忙で疎かになっていた目的を成就させるべく、答えを探す為の世界を巡る旅に出た。

ここ最近は、各地の冒険者ギルドなどで稀に募集される、高難易度な依頼のパーティに参加している。
不足している職で、尚且つ参加条件を最低限満たすレベルの冒険者に擬装して、パーティへと潜り込むのだ。

そんな僕の正体や真名を知る者は、当然のことながら存在しない。
正確には、僕の正体を垣間見た者は存在“した”ことは…続きを読む