怪異とは、単なる恐怖の対象ではなく、人間の想像力と無意識の深層からにじみ出る「異質なもの」だと思います。だからこそ、妖怪や幽霊とは少し違った、名前のない気配や説明できない現象として、私たちのすぐ隣に潜んでいる気がしてなりません。今回の企画では、そんな怪異を「自分で創り出す」ことが求められていて、その自由さに胸が高鳴りました。ホラーという枠にとどまらず、「現代」という舞台で、どのように怪異が立ち現れるかを考える時間はとても楽しく、また難しくもありました。
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