久しく遠い、それは久遠に与えられた使命かもしれない。人間の一生もか?

主人公、久遠は北海道から異世界へと転移してしまった。

現実世界の北海道は日本で広い大地を抱えている。

転移先はそれを覆う程の広大な土地だ。

出会う者は日本というよりは近い国でいにしえの中国あたりが想定されているようだ。

かの地は、地図がないようなもので、いついつなんというお国とは言いにくいが。

乗り物は移動に現実世界でいうところの駱駝を用いているようで、それは三国演義にもあったと思う。

ドラマティックに始まる物語とシリアスでダークな雰囲気が血なまぐささは抑え気味だがファンタジーの面白さを散らしている。

全くの私見で、久遠という名だが、世の中は消費するものを再び使えるようにと工夫して動いてきている。

現代では分別してゴミを出し、回収されて作り変えられるというものだ。

日本でも江戸時代をとってみても便までただ捨てたりせずに、農業にて利用されていたりもする。

ネクロマンサーは死体を操る者で、戦いの際には多くのリサイクルが可能だ。

久遠の「久」は長くであり、「遠」は空間的に時間的に隔たりがあること、二つを合わせれば「時間が無限にある」様子を想定できる。

天職となるのか。

是非、ご一読ください。

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