SFでありながら、切なさで涙がこぼれそうになる一作

昏睡状態のヒロイン・小春は、失われた記憶と感情を再構築するため、意識を医療用仮想空間《パーフェクト・リブート》へ接続する。そこで少年・ミズキと出会したーー

SF×恋愛に、ほのかなミステリーが香る構成。いわば「深い眠りの姫と、手を差し伸べる王子」の現代版だ。平易で読みやすい文体ながら、最後まで一気読み。胸に刺さる切なさに、不意に涙が滲んだ。

SFで感動を求める方に強くおすすめ。ぜひお読みください。

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