中間管理職

第1話

私は中間管理職。サンドイッチの具の役割。

日々上からの指示と言う名のパンと、下からの愚痴という名のパンに挟まれ、自らの神経を摩耗させている。

上を目指す気概はもはやない。

きっと定年まで今の状態が続くのだろう。

私はずっと中間管理職。将来はミルフィーユ。

昇進していく同期という名前の生地と、新しくできる後輩という名前の生地が増え、いろんなしがらみが増えていく。

ツナ、ハム、チーズ、具がないサンドイッチはただのパン。

生クリームのないミルフィーユはただの皮。

そう、いつだって私が主役。