第14話 次こそ本当に……
ハクの家ってか、洞窟に帰って来た。
あのエルフ達の事は思い出しても腹が立つけど、終わった事だと無理矢理納得させる。
理不尽な扱いは虐めに会っていた中学生時代で慣れっこだ。
蔑まれるのも、虐げられるのも良くある事だ。
『大人になれば今以上に理不尽な事が一杯あるんだぞ。』
と父さんの言葉を思い出した。
よし!やめよう!
望んじゃいないけれど、せっかくの異世界だ。
今までの自分じゃなく、新しい自分に生まれ変わった気になってやり直そう!
『そうじゃな。儂もそれが良いと思うぞ。』
「って、オイ!人の心の中を読むなよ!!」
『……いや、お主、めっちゃ声を出しておったぞ……?むしろ儂に話しかけてるのかな?って音量で。』
え?何それ……恥ずかしい……
『まぁ、何じゃ、この世界はお主の今までが通用しない世界じゃ。
お主が考えている以上に生き物の生命は軽く、簡単に死ぬ。
強ければ生き残り、弱ければ死ぬ。
だから、イチローよ。
強くなれ。
その為の方法は儂が教えてやる。
だから、今夜の飯は儂、肉が喰いたい……』
最後のセリフが全てを台無しにしてる感が否めないが、これもハクなりの照れ隠しなんだろうか?
多分、素な感じだと思うが、俺はハクの頭を撫でながら満面の笑みで答えてやった。
「肉はオマエが用意しろよ。」
『儂、頑張るー!!』
そう叫びながら白い狼は森へと狩りに走って行った。
その間に俺は食事の用意をする為に薪になりそうな小枝を集め、水桶に水を汲みに行く。
無事に森の主の継承も終わり、出発は明日に決めた。
今度は大丈夫だろう。
無事に出発出来る筈だ。
森を抜けたら東に向かおう。
東京って言うくらいだから、東には人にとっての何かがあるんだろう。
何か根本的におかしな気がするが、俺からしたら元々おかしな異世界だ、これ位で丁度良い感じなのかもしれないな。
願わくば、これからの異世界ライフが無事に平穏でありますように。
『イチロー!肉、取って来たどー!儂、頑張った!』
まぁ、犬っころみたいな狼が居れば大概の問題は何とかなりそうな気もした。
玄関開けたら異世界でした。 すぅの人。 @Su-Su-Su-
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