顔面国宝級エリートの愛が重すぎる!?

ただの「溺愛モノ」だと思って読み始めると、良い意味で裏切られます。
この作品は、「完璧な王子様の皮を被った限界オタク(ヒーロー)」と「可憐な見た目で物理最強の狂犬(ヒロイン)」が織りなす、笑いと胸キュン、そして少しのミステリーが詰まった傑作です。
ここが最高! 3つの「推しポイント」

1. ヒーロー・ナギの「ギャップ」が愛おしすぎる
「白の貴公子」と呼ばれ、国民的人気を誇る護国機関のエリート・御厨ナギ。しかしその内面は、ヒロイン・ミヤビへの「愛が重い」一言に尽きます。
彼女の極貧生活を見るやいなや、大量の作り置き(タッパー飯)で餌付けを開始。
彼女の裏垢(サメ映画垢)を特定し、過去ログを全読破してニヤつく。
「いちゃいちゃしたい」と願うものの、紳士な理性が邪魔をして手を出せず、一人で悶々とする夜……。
クールな外見と、内面のポンコツぶり(デレ)の落差に、読んでいるこちらもニヤニヤが止まりません。

2. ヒロイン・ミヤビは「守られるだけ」じゃない!
貧乏苦学生で守ってあげたくなるミヤビですが、その正体は**「B級・Z級サメ映画をこよなく愛する」強烈な個性の持ち主。さらに、母親直伝の護身術はプロ級です。
特に、恋路を邪魔する権力者(五行)に対し、「私が勝ったら二度と関わるな」と喧嘩を買い、鮮やかなコンボでKOするシーンは爽快感MAX! 「狂犬メイド」の異名は伊達じゃありません。

3. 「甘々」だけじゃない、骨太な世界観
基本は糖度高めのラブコメですが、物語の背景には「異能力」「神隠しの村」「組織の闇」といったシリアスな伏線が張り巡らされています。
特に、ミヤビの母親・忍の正体や、ナギの同僚である加賀宮(隠れナイスガイ)の動きなど、読み進めるほどに「ただの恋愛小説ではない」深みが見えてきます。

【総評】
「運命の番い(つがい)」という強制的なシステムから始まった二人が、お互いの趣味(サメ映画含む)や生活を尊重し合い、不器用に、けれど確実に「本物の恋人」になっていく過程が丁寧に描かれています。
「甘いのに胃もたれしない、むしろおかわりしたくなる」
そんな極上のラブコメディを探している方に、全力でオススメします! ナギとミヤビ、そして個性豊かな脇役たちが織りなす「いちゃいちゃ」を、ぜひ見届けてください。