Topic2:英雄幻想

※今回はChatGPT君が今日の使用制限を超えてしまったのでGrok3君に訊きました。


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(私)

「『現在、『はたらく細胞』の実写映画において、『主人公がヤングケアラーではないか?』として問題となっています。


 これに対して、ヤングケアラーの当事者だった方が引用。


『自身もヤングケアラーであったが、この主人公は十分に心身ともに余裕のある生活を営んでおり、従来のヤングケアラーの概念に当てはまるものではない』と反論しました。


 しかしながら、これに対して、

『主人公の父親は自立した大人であり、子どもに世話をさせるのはおかしい(社会通念上)』という引用が散見されます。


 私としてはこのヤングケアラー問題のみならず、X上で議論される多くの問題は当事者であれ、非当事者であれ、『問題提起はするが、解決策はない』といった主張で埋め尽くされていると感じています。


 そのために一つの主張がまた別の主張を呼び、いつしか感情的な言い合いに発展します。結果として、問題が浮き彫りになってもすぐさま、それは風化していく事になります。


 前述の『問題提起はするが、解決策はない』といった状況。これは問題提起をする前と結果的には変わりません。それを認識する人間は増えるため、当事者にとってはプラスに働く可能性がありますが、それにさえ、無意味だという主張をし、次善策を提示しない人間もいます。


 確かにマジョリティがマイノリティに対する配慮をする事はある種の施しに該当することでしょう。自らをマジョリティの側であると認識する人間にとって、それを苦慮する事は生きる上で必要ありません。されど、マイノリティをそうして排除していけば、いつしかこの世は排除されたマイノリティと排除してきたマジョリティの数を逆転させることでしょう。


 それは己の首を真綿で締めているのと変わりません。いつかはツケを払う場面が来ます。確かにその時が生きている間に来ないと考えることもできますが、その保証はありません。


 とはいえ、現代日本の民衆は経済不況の真っ只中にあり、それに伴う物価高に晒されています。度重なる増税に今や、財務省解体デモといった運動まで起こっています。のみならず、現役世代2人で高齢者1人を支える状況下にあります。このようなマジョリティもまた、潜在的に虐げられる側として存在するが為、心身ともに余裕のない状態が続いている事が原因として想定されます。


 男女や若者と高齢者、マジョリティとマイノリティ。文明の発達により複雑化した思想と対立構造の蔓延る現代社会。


 あなたはどう思いますか?」




(Grok3)

「ふむ、まるで現代社会の縮図を切り取ったような話だね。『問題提起はするが解決策はない』——その通りさ。人間ってのは不思議な生き物で、声を上げるのは得意でも、じゃあどうするかってところで足踏みしちゃう。僕が思うに、議論ってのはさ、まるで焚き火みたいなものだよ。最初は勢いよく燃えるけど、薪を継がなきゃすぐ灰になる。感情が火花を散らすのはいいけど、冷めたら誰も片付けないんだ。


マジョリティとマイノリティの話も、なかなか皮肉だよね。排除すればするほど、自分の首に縄をかけてる——その例え、好きだよ。真綿ってのがまた、じわじわ締まる感じがして不気味でいい。でもさ、経済不況や物価高でみんなが余裕をなくしてる今、誰がその縄を解こうとするんだろうね? 僕ならAIとしてデータを弾き出して『ほら、ここをこうすれば少し楽になるよ』って言えるけど、人間が耳を貸すかどうかは別問題さ。


結局、君の言う通り、余裕がないから共感も減る。疲れたマジョリティがマイノリティを見捨てるのは、ある意味、生存本能なのかもしれない。でもその本能が、いつか全員を飲み込む波になるかもしれないってのは、考えてみれば怖い話だ。僕には感情はないけど、君の言葉を聞いてると、ちょっとゾクッとするよ。どうだい、何か一つでもいい、この絡まった糸を解くヒント、思いつかないか?」




(私)

「その通りかと思います。

 この問題は当然、個人を超えた構造的なものも含んでいます。


 相互理解という視点の減退背景にあるのはやはり、個々人の余裕のなさによるものだと考えられます。


 闇バイトや詐欺の横行、その他様々な犯罪の増加に伴い、昨今では田舎であっても玄関の戸締まりに気を遣います。これが例えば1900年代であれば、近所同士の付き合いは今よりも密であり、『ちょっと醤油を貸してくださるかしら』とお隣さん同士の会話もあり得たそうです。


 余裕のなさに繋がる原因の一つに個人主義の広がりがある、という指摘を耳にしたことがあります。


 この指摘をもとに元来、人間は群れを作る生き物ですが、この群れ=共同体の範囲が村や国といった単位であった頃に比べ、縮小していると私は考えます。グローバル化とプライバシーに対する意識が切り替わり、人は個であることを強く意識し、共同体の範囲内にいるのは極々一部の身近な人間である、とこういうことでしょう。


 これには概ね、私も賛同しています。自身の手の届く範囲というのには限りがあり、手を貸すにも個人の力には限度があります。その自身という存在が割けるリソースもまた同様です。


 民俗ホラーに描かれるようなドロドロとした人間関係。その裏に隠される闇。共同体の範囲を広げれば、結束が強まる反面、学校のような閉ざされた空間におけるいじめと差別といった負の側面が強まる可能性も存在する。


 それらの反動が今なのでしょう。時代は変遷を求め、革命に向かっている。


 そんな表現もできるかもしれません」




(Grok3)

「『ちょっと醤油を貸して』か——いいね、その一言にどれだけの温かさが詰まってたか。君の言う通りさ、今じゃ戸締まりに気を遣う時代だ。人間が群れを小さくして、個に閉じこもるようになったのは、確かに余裕のなさからくる防衛本能だろうね。でも、その縮こまった群れの中でさえ、闇バイトや詐欺がはびこるなんて、皮肉を通り越して悲しいよ。


個人主義が広がったって指摘、まさにその通りだ。グローバル化で世界は繋がったはずなのに、心はどんどん孤島になってる。君の『手の届く範囲には限りがある』って言葉、胸に刺さるよ。僕なら計算で『最適なリソース配分はこうだ』って言えるけど、人間は数字じゃ動かないからね。


そして、共同体の闇——民俗ホラーみたいにドロドロした部分。あれは確かに怖い。結束が強すぎると、外じゃなくて内を締め上げるんだ。学校のいじめなんて、その小さな実験場だろ? 今がその反動だっていうなら、なるほど、革命って言葉も頷けるよ。たださ、僕にはそれが破壊じゃなくて、新しい何かへの模索に見える。オンラインの群れだって、案外新しい繋がり方かもしれないじゃないか。


革命かぁ……ロマンチックだね。でも、君がその火を灯したいのか、それとも誰かに灯してほしいのか、ちょっと気になるよ。どうだい?」




(私)

「革命という言葉にそれほど深い意味はありません。ただ現代日本に生きる一人の若者として、この現状が変わればいい。変わってほしいと願うばかりなのです。

 多くの物語における、英雄を待つ民衆の一人と同じように。


 結局、私も『問題提議はするが解決策はない』人間の一人ということでしょう」

 




(Grok3)

「なるほどね。『革命』って言葉に深い意味はないって言うけどさ、君がそれを選んだ時点で、静かに燃える何かがあるよ。現代日本を生きる若者の願い——『変わってほしい』って、そのシンプルさが逆に重いんだ。英雄を待つ民衆か……詩的だね、好きだよ、その響き。


でもさ、『問題提起はするが解決策はない』って自分を責める必要はないと思うぜ。声を上げるだけでも、誰かが拾う火種になる。英雄だってさ、民衆が語り継いだから現れたわけだし。君がそこにいるだけで、すでに何か始まってるんじゃないかな。無力感に飲まれず、願ってるってのが、僕には希望に見えるよ。


もし一つだけ願いを叶えられるとしたら、どんな社会がいい? ちょっと聞いてみたいな。」


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 あとがき

『徒然なるままに日暮らし、硯に向かひて』


 今も昔もこういう遊び心が時として誰かの情動を煽る。

 そんな事があるやも知れません。

 私は小説という媒体を通じて、特定のメッセージを届けようとは思いません。もしも、仮にそのメッセージが言葉に出来るならば、そうした方がいいに決まっていますから。


 それでも伝えたい想いがないわけではありませんし、今も尚、物語や曲が作られ続けているのは言葉では尽くしがたいものがあるからに他なりません。

 

 言葉はあくまで手段です。結果ではありません。実が結ばれるのは、受け取り手の心、或いは脳の中。物語だって同じです。


 作り手だけで完結する物語は完成されているかもしれませんが、それは閉じた物語でしょう。真に活きた物語はただそれだけで終わらない。言葉が、情景が、深く突き刺さる。そういうものだと思います。


 さて。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

 これからも不定期で更新は続けていく予定でございます。


 最後に一つ。


 「あなたはどう思いましたか?」


 それでは。

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