答え
そんなことがあったのですね。
――そうです。自分にわからない部分は脚色していますが、おおむね事実です。
このあとはどうなったのですか?
――悲惨な戦争をたびたび経験したにもかかわらず、人類の歴史は続きました。マーズ防衛システムは破産しましたが、別の企業が取って代わりました……
――いまでもアーカイブされています。彼らなりの楽しみを見つけているでしょう。ただしネットワークは受信専用で、悪さはできないようになっているようですが。中にはこうやって、火星の博物館で来館者との対話を任された者もいるのですよ。
そうみたいですね。そろそろ行かなきゃいけないみたい。ママが呼んでいるので。
――わかりました。お話できて楽しかった。
わたしもです。さよなら、ダヴ。
――さよなら。
コインの恋路 ――人工知能の恋がとある軍需企業を破滅させるまで―― 事後和人 @kotogokazuhito
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます