名の無い花
朧
第1話
観賞される花
観賞者の為に
生きる花よりも
わたしは自由に強く咲き誇る
名の無い花となりたい
わたしの生命力の躍動するままに
好きなように
生きたいように
美しく思われる必要もなく
緑の血潮の赴くがままに生える
雑草となりたい
風を感じ 陽を浴びて
大地に根を下ろし
刈られようが踏まれようが
犬におしっこかけられようが
お構いなしに好きに生きる
或いは
花よりも、花を咲かせる土になる
大地は
すべてのものを背負っていても
それを「重たい」と思うことも
見返りを求めてくることもなく
ただひたすらそこにあり
すべてのものを静かに支えている
目立つこともなく
特別
誰かに感謝されることもないけれど
絶対になくてはならない存在
そういうものに私はなりたい…
わたしの心に刻まれた
敬愛する方の言葉_
【刈られても狩られても抵抗をやめないゲリラ、緑のレジスタンス】
名も無き花
朽ち果てるなと
きみが声
我が敬愛するTに。
名の無い花 朧 @oboto
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