悩んでしまう僕へ

@otonomame

第1話

私は迷い人

私は迷人。ぐるぐる迷ってる。この時期はみんなが迷ってる。迷っている中の私も一人。大きな迷いの波のひとかけら。大迷宮の挑戦者75億人超の一人。単純でどうしようもないくらいどうでもいいこと。でも僕にとっては大問題。大きな悩みを頭を使ってコロコロ回してる。

 親の言うことを聞けばいいのか、人のために何かをすべきなのか、他人をうらやんでもいいのか、ゲームを受験勉強中にしてもいいのか。一周まわって一度告白した人に悩みを話しに近づいてしまおうかと思っているほど。

 きっと誰もがこんな詩をどうしよもなく書いてるはず。その中に埋もれているこの一枚は世界で数万枚も書かれた内容の一つなのかも。こうなやんでるのは子供だからかな。

 悩んでると考えるは違う気がする。考えるはいけるとこまで考えて頭のなかのアドレナリンがあふれてどっちかというと楽しめてるんだと思う。でも悩むは違う。ぼーっとした頭でなにもかんがえたくないって思いながらでも考えてしまっているというなんとも悲劇的なコンディションだ。だからこの悲劇を紙に書いて残そうと思う。きっと大作になるハズ。



 反抗期の人とかは自分の苦とかを他人にぶつけてるんだと思う。僕は他人にそんなことをしたことない(たぶん)。だとすればほかの人にも影響を及ぼすほどの苦しみではないということか?いや違う。心の中のダメージはきっと同じぐらいでかい。となればこれを過去の後悔か、糧か、どうとらえよう。自分を好きになりたいから僕は後者をとる。アーティストとかが「昔はひきこもりで~」「一人でこもりきりだった~」とか「ずっとグレてて~」とか言ってるのを見ることがあるがそういうかんじに言ってみたい。好きを好きで通してる人ってそうとう苦労してるんだと思う。けっこう体力いるし。みんなが笑ってるのは表側で、その裏でみんな苦労してるんだと思う。だとすると僕にはできそうにないな。他者に慕われたい。なにかの豆知識とかで出しゃばりたい。こんな僕にとっては苦労を隠す努力家なんて夢の話だろう。



絵というのはすげー。見る人を錯覚させることができる。だませる。どんなにみている人がひどい状況に置かれていようと天国の絵を見せればそこにいるような気持にさせられる。残酷なことだと思う。でもゆえに絵を描くのをうまくなってみたいと思った。うまい絵ほどその人をその気にさせる。有名漫画のキャラクターに恋をする読者を生み出すことができるように。僕はいじわるだ。だから絵をうまくなってやりたい。それでドラッグみたく人をおおぼれさせてやりたい。



CHILD

自分は大人を避けてずっとこどもでいようと今思ってるわけなんだが大人みたいな否定的思考になっちったみたい。なにもないのに悩んでなぞに体力を消費して何が楽しいんだか。なんも楽しくない。子供時代のことも忘れちゃった。というか忘れさせたのか。子供の時の気持ちを考えてみるとキンチョーしてたり、嘘ついてたりする記憶しかないんだけど。今も昔もあんまかわってないのかな。どうなんだろ。ぼーっとしてて心の底から楽しんでたかどうかも謎だけどな。一つ思い出した。昔の自分はすごく無思考だった。気に任せていろいろやってた気がする。人前でもそう、一人でいてもそう、親の前でもそう。あ、でもエロ動画見てた時は何か隠してるかんじだったけど。・・・あれかな。そういうのを見て隠してたからおやじっぽくなっちゃったのかなあ。おやじっぽい。いいひびきじゃない。だから大抵のことにはボーっとしていられたのかな。見るのが早かったってやつだね。



考えごと

僕には今なんて楽しめてない気がする。家族をつくったらひどい父(威厳がまったくなくて怒るときのけじめもできないからゆるゆる怒る父)になってしまわないだろうか。とか。親友ができないんじゃないか、お父さんみたいに人のために心の底から祝ってあげられる人にはなれないんじゃないか。たかのぞみなのはわかってる。けどそれを止めることができないみたいだ。先を予想するのは人生が楽しめない。そう思った。想像する、イメトレするっていうのはきまって悪い結果になる。じゃあどうするか。どうもできない。



陰キャ

頭の後ろが時々ちくっとする。最近気づいたけどこのちくっていうのは考えすぎてるときによく起こる。頭をマチ針でさされてるようなかんじ。夏の暑い日なんかはまさにこれでイライラするとさらに余計なことを考えてしまってチクチクする。これはちょっとヤダ。正直考えすぎている自分が情けない。考えて考えすぎてもむしろ頭は使ってなくてただぼーっと考えてて無意味だなって思ったことがどれほどあったか。陰キャってなんだ。そもそも自分は陰キャなのか。類にもよるが定義としては陰キャは人とあまりしゃべらず動いたりしゃべったりするのがぎこちない人といったかんじか。自分はこれではないけど自分では陰キャであるように思う。陰キャをおそれて、軽蔑しているからだ。陰キャにならないために陽キャを無理やりまねてもみた。でも他人を卑下する人は結局卑下した対象に近づいてダメな人になっちゃうんだと思う。ここで宣言的になるが僕は陰キャになりたくないと思わない人になりたい。つまり陰キャにはなっても構わないがそうなることに対して嫌悪感、劣等感を抱かないようなかんじが僕の理想像だ。こんな複雑な理想だから達成がどうもしずらい。

 人生自信さえあればたいがい正気を保てる。そのステージに立ってからが本番だ。


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