うさぎとかめ

@fuka-syunngo

読切

あるところにうさぎとかめがいました。うさぎは速くかめはのろまです。ある時2匹は「ゴール」を目指すことになりました。うさぎは早速ゴールに近づきます。しかし道は行き止まりでした。ゴールまでの道は迷路のように入り組みたくさんの仕掛けがあったのです。かめはゆっくり進みます。特に迷ってる様子はありません。ゴールを知ってるに違いないと考えたうさぎはかめの後をついて出し抜こうとしました。道案内をさせてゴール直前で速さを生かして先にゴールしようとしたのです。しかしかめは急に方向転換したり、引き返したり、止まったりして上手く行きません。うさぎは言葉巧みにかめから道を聞き出します。しかし、そのほとんどを理解できず、あるいはもっとショートカットできるはずだと言い放ち一匹でまた走り出しました。うさぎは行き止まり、同じ道をグルグルまわり、疲れ果て、全ての力を使い果たしたうさぎはついには眠ってしまいます。見かねたかめは1匹ぐらいなら背中に乗せても何とかなるだろうと思い一緒にゴールすることにしました。

「情けをかけたのか」

「違うよ」

「一匹でゴールするのがさみしかっただけさ」

2匹はゴールする

「同じ景色が見られて良かった」

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