愚才な武人と天才娘達シーズン2本編

不自由な新自由主義の反乱児

愚才な武人と天才娘達シーズン2

一章 宇宙からの帰還と日本での時間

場面はヒロが元嫁、友歌の星で自爆テロに会い、死にかけて生還する所から始まる。 

アリサとチヅルがヒロの身体をゆすり【先生起きてよ】と大声を出す。

医師たちも諦めたその時、ヒロが目を覚ました、朦朧とした様子でなにか言ってる。マリが【パパしっかりして】と言うと【夢を見たと言う】医師が直ぐに瞳孔や脳波、

心肺のチェックを行い、頷く、そして言語や痛覚などもチェックして行く、ケガした個所の痛みは酷いが神経は生きているようだ。娘たちが喜び抱き合っている。

美樹が【先生何の夢を見たの?三途の川って有った?】と聞くと、ヒロが【三途の川は無かったが悪夢を見た】と言う。【地獄の夢?】と美樹が聞くと【ある意味地獄だった】と言う。美樹が【先生、地獄ってどんな所?】と聞くと、ヒロは【水樹や

ハヤメのババ様や、俺のジジイや、死んだ仲間が皆で俺を延々とシゴキまくるんだ。延々と、倒れても倒れても、何度も起き上がらせ、何度も技を掛けられたんだ】と

言う。美樹が【水樹先生、何か言ってた?】と聞くとヒロは【酔っぱらった口調で、

何か言っていた、美樹の事をどうとか?酔拳のような技を掛けられた】と答えた。

完全に心が病んでいるのだろう。ヒロが回復するのを待ち地球に帰ることになった。

結局ヒロは友歌には会えず手紙を託すことに、それを取りにユリが船に来た。

ユリがヒロに【こんな天然のストーカー見たこと無いわ】と言う。ヒロは【勝手に

ほざけ、人の愛情を散々利用しておいて】と言うと。ユリは【ヒロ君みたいな研究対象

は、めったに居ないからまた地球に顔出すね】と言う。ヒロは【二度と来ないで

下さい、用事が有るときは、こちらからお邪魔します】と返した。ヒロは別れた妻、友歌と結局再会することが出来なかった。ユリが出て行った後、ヒロが船の病室で

呆然として休んで居ると娘のマリが心配して様子を見に来た。【パパ大丈夫?酷い傷だけど地球に帰ったら、ヒトミ叔母様が整形して綺麗に出来るって、顔に傷が出来

なくて良かったね】と言う。ヒロは【整形とか良いよ、姉ちゃんに一生、恩着せ

がましく言われるし、いつもユニオンの仕事で労災なのに、鬼の首取ったように怪我すると文句言って来る、それより友歌と会えて仲良く成れたか?】と聞く。

マリは【どうかしら、何せ星の法律で恋愛も結婚も禁止、生殖は全て人口受精で、

男性の人口は殆ど制限され、女性が全てを支配してAIが国の方針を作っている

星だったし。パパと何故、地球で結婚したか理由を覚えて無いって言っていた、でもパパが作ったケーキの事は覚えていたみたい】と言う。ヒロが【そうか、この星では、俺が悪い星の代表のように記録されていたらしいからな、ヒットラーや

東条英樹、テロ国家も顔負け扱いだから仕方無い】と言う。マリが【パパ、またママに会いたい?また会えると思う?】と聞く。ヒロは【さあな、縁が有れば又会えるんじゃないか】と答える。ユリが言うように生粋のストーカーである(笑)

基本的にストーカーは圧倒的に男が成る、勘違いする動物なのだ、女は忘れる動物で子供が出来れば、男はただのキャッシュカードと同じだ。つまり黙って金さえ出してれば良い。しかし友歌の星では全てを女が仕切り生産から流通、軍事、教育、土木

建築は全てAIが管理し機械化されている。つまり男の出番は無いのだ。一部の陸兵と警備関係と優秀な遺伝子としての精子が必要なだけである。この星でも男が、戦争等で女に迷惑を掛けた様である。一方、ユリとマリアとで裏取引が行われていた。

ユリがマリアに有るデーターを手渡していた、そこには希薄な空気中の二酸化炭素を取り出し、酸素と炭素に分解し、更に不安定な気体の炭素をグラファイト(黒煙)に換えるシステムの設計図とデーターだった。また更に進化した水を水素と酸素に分離するエネルギーの循環システムの設計図も添えられていました。ユリが【マリアさん例の報酬です】とデーターを手渡す、マリアが【ありがとう、友歌さんの様子は

どう?】と聞く。【悩んでいるようです、例の薬草を育てるプラントを作って

居る所です】と答える。この星は壊滅しかけた歴史から起こった多重人格が大きな

問題に成っているのだ。心を安らげる薬効の有るハーブを、マリアは友歌に提供したのだ。マリアが【最終的には彼女が自力で安らげる環境が大切なのを理解してね】と言うと、ユリは【マリちゃんには本当は彼女の支えに成って欲しかったのですけど】と言った。そして【例の三人の子供の事ですけど、春花(シュンカ)をヒロ君に預ける話です】と言う【真矢(まや)、溜矢(りゅうや)はもう、矢早の弓美ちゃんが

育てている。春花は今、中国のレイカ道士からロンさんが預かっている。問題はヒロが承諾するかね】とマリアが答える。【ヒロ君ってロリコンって噂だから大丈夫で

しょ?】と言うと【貴女がその噂、流したのでしょう、可哀そうに、かなり気にしているわよ】と言った。【AIの判断ではヒロ君はもっと試練が降りかかって来るら

しいです、でも彼なら大丈夫でしょ、バカだし】と笑った。その一方ヒロは友歌に

会えないまま地球に帰る事と成った虚しさに駄作の唄を作詞作曲していた。

【生きてる意味解らない程、打ちのめされた日々、何のために生まれて来たか

答えなど出やしない。自分自身が産まれた事を恨む夜、誰の声も耳に入らない

無音の時が過ぎる。自由を求め生きて来たが、何処に有るのだろう。人に愛され生きて行きたい、そんな日は有るのか。探し疲れて野垂れ死んでも、生まれて死んだ事は確かさ。それが俺の人生、それが俺の生きた証さ】何と言う駄作だ、そう思いながら書き留める変態である。ブツブツ歌うヒロを見て外から見ていた女医のハル

(ヒトミの部下)は【気持ち悪】と思わず口に出し、それを、たまたま聞いたジャン(ヒロの同僚)は女は怖いと思いながら、ヒロが気の毒に成った。

地球に帰るまで二カ月掛かる、その間ヒロは治療と回復の為のリハビリ、その他の

兵士やメンバーはそれぞれの訓練や修行を船の中で行いながら地球に帰って行った。

地球に帰ったのはもう既に十一月に入る秋に成る前の残暑の季節だった。

相変わらず温暖化は進み、十月の連続夏日を記録した年、アリサ、チヅル、マリは

二十一歳、美樹、エリカは十九歳の年だった。日本のユニオンに帰り、ヒトミの治療や検査を受けながらヒロが回復して修行を再開した頃、ロン(ヒロの中国武術の

師匠)が一人の少女を連れて、ヒロの元に現れた。ヒロは姉ヒトミとコウジ夫妻の

家に弟子達3人と妹のユウと住んでいる。ヒトミ夫婦の家は敷地面積600平米、

建築面積200平米の建て床面積600平米の豪邸である。部屋数は20を超え一階にリビング、ダイニング、キッチンそしてヒロの寝室と浴室トイレと二階に娘達と

ヒトミ夫妻の部屋と浴室、3階に客室と浴室は各階に備わってる豪邸だ。ヒロが一階なのは番犬代わりだ。夫婦は医師と科学者で多忙だ、そんなに金を使う機会も無い。

土地はユニオンの土地を安く借りて建てたのだ。日本に居る時(任務で海外の時

以外)は娘達とそこに住んでいる。娘のマリは地球に帰ってマリアと一緒にマリアの魔導士の森に帰っていた。日本に居るヒロの所にロンが春花を連れてやってきた。

ヒトミとエリカも、ちょうど家に帰って来た。ヒロがロンに【なんだ?その子供は】と聞く、ロンは【春花と言います、九歳だそうです】と答える【いや、名前と年じゃない、なんでお前がこの子をウチに連れて来てるんだ?】と聞く、ロンは【マリア

さんやヒトミさんから聞いてないですか?】と聞く。【知らん、聞いてないし、悪い予感しかしない】と言い、ヒトミを見る。ヒトミとエリカはニコニコしている。

ヒトミが【アンタ、ずっと落ち込んでいたでしょ、良い話だと思って承諾したの】と言う。【いや、姉ちゃんが面倒見るんか?】と言うと【何言ってるの、アンタ当分

ヒマだと思って、凄く可愛い娘ね】と言う、既にエリカとアリサ、美樹は可愛いと

ハグしたり抱っこしてニコニコしている。ロンが【レイカ道士を覚えていますね】とヒロに聞く。ヒロは【忘れる訳が無い、殺されかけたからな】と答える。【彼女からこの娘を預かるように頼まれたのです】と言う。ヒロは【それはお前がレイカ道士

から頼まれたんだろ。なんで俺の所に連れて来たんだ】と聞くと。【貴方が一番適していると皆が言うので。それに貴方、レイカ道士に水の刃の修行して貰ったから、

今の貴方が有るのです。レイカ道士に恩が有るでしょう】と言う。ヒロは子供の時、源三に連れられその修行をした。零下の極寒に泣こうが喚こうが限界まで滝行をして死と言う物を実感させる修行の一つだ、それで極限の精神状態を知る。仙人が行う

修行だと言う。ヒロは【一切無い、殺されかけただけだ、あの時レイカ道士とジジイは泣きながら嫌がる俺を見て笑顔で会話していた。あの恨みは忘れない】と答えた。

ヒトミは【それもきっと貴方が成長して立派な武人に成るための修行なのよ。それに

皆も、あんなに可愛がって喜んでいる】と言う。娘たちは春花に可愛いと連発しながら喜んでいる。ヒロは【だから、どう言う経緯で預かったんだ?説明しろ】と言うと。【中国の仙術の名家だった春家を知っていますね】と言う【名前だけはな、もう滅びたと聞いたが】と答える。ロンが今から三年前、春家の方からレイカ道士が預かったそうです。レイカ道士が千日行に入られるので私に預けられたのです。ヒロが帰って来たらヒロに預けるように頼まれました。貴方の今の強さはレイカ道士の修行が有っての事です】と言う、ヒロは【それは俺が修行頑張ったからでレイカ道士のお陰じゃ無い。そもそもなんで俺なんだ?】と言い、春花に【ロンと俺とどっちと暮らしたい?】と聞く。するとヒロを指さし【ヒロが好き】と片言の日本語で答えた、片言の日本語をレイカとロンに仕込まれたようである。娘達はキャーと騒いで喜んで

いる。チヅルは【この子、ここで預かるんですよね】と喜んだり、アリサは自分たちの名前を教えたり、馴染んでいる。ロンは【よろしく頼みます】と言う。

ヒロは【チョイ待て、俺も任務や修行で忙しいんだ、勝手に決めるな】と言うと

【貴方、もう任務は受けないとか船でグチって居たんでしょ】と言う。

ヒロは【それはあんな酷い任務と言う事だ、これからは任務を選ぶ、マリアに振り

回されるのが嫌だと言う事だ】と言う。その言葉を無視してロンが【それじゃ、頼みましたよ】と去って行った。ヒロは一瞬気を失いそうに成ったが、騒いでる皆を見て【落ち着け】と声を掛ける。そしてヒトミに【姉ちゃん、何故俺に黙っていた

姉ちゃんが面倒を見るのか】と聞く。ヒトミは【貴方、落ち込んで居たでしょ、良い話だと思って、ほら皆あんなに喜んでいる】と言う。ヒロは【皆、いったん落ち着けペットじゃ無いんだ、可愛いとかじゃ無く大変なんだ、勉強とか学校とか、どうするんだ、そもそもこの子の親とかは誰なんだ、戸籍や、国籍だって、どうする】と

言う。美樹が【国籍なんかどうでも良いって、いつも言っていたジャン、韓国籍だとか、中国籍とか関係無い、別に私の子供って事でも良いよ】と言う。ヒロは再度気を失いそうになり【馬鹿垂れ、そお言う意味じゃ無い、だいたい、この子お前はいくつの時、産んだことにするんだ、お前十歳にして母親に成ったのか】と言うと

【ロリコンの先生に犯された設定でもいいよ、それなら有り得るよね】と恐ろしい事を言う。ヒロは後頭部に後ろ回し蹴りを喰らった様な衝撃を感じ目の前が真っ白な

世界に成る。チヅルが【それじゃ先生が逮捕されるから、戸籍を偽造してこの子の

母親が死んだ事にしてマイナンバーシステムにハッキングしとくしか無いわ。

ユニオンの情報部に言っておくしか無い。その上で先生の養子として私達皆で面倒見よう】と言った。完全に犯罪だ。ヒトミが【大丈夫よ、この子の手続きは既に中国と日本でやっている、私達の養子として届けている】と言った。ヒロは完全に嵌められた、俺の時間がどんどん奪われて行く、小学生の子持ちと間違えられたら大人の恋愛も無理に成ると思った。春花はヒロの横に来てニコニコして居る。可愛い確かに

美少女な上に愛嬌も有る。既に娘達には完全に溶け込んでいる。美樹はいつもアリサに子供扱いされるので、妹が出来て嬉しそうだ。しかも精神年齢や感性が近いのか

コンビが出来上がっている。親友のエリカが医大に進学したので昼間は姉弟子達だけに囲まれて居たから妹が出来て嬉しいのだろう。ヒトミが【今日はジュンちゃんの店でこの子の歓迎会しましょう、ヒロの奢りよ】と言う。皆が【賛成】と喜んでる。

いつもはヒロがスーパーで買い物をして皆の料理を作る、家事全般はヒロの仕事だ。

ヒロは今、しゃべる事も出来ない位にダメージを受けている。ヒトミはユニオンの

理事でユニオンの病院の総責任者でかなりの収入も有るのになんてセコイのだ、と

ヒロは思うが、娘達と居候している身分だ、掃除と料理はヒロが受け持つと言う縛りで居候している上、家でもユニオンの組織でも権力者なのだ。ヒロは夕方まで呆然

自失している間にも、春花の教育とか掛かる費用とか考えていた。教育費は無償

なのか?医療費はまあユニオンの病院だからエージェントの家族は無料だろう。

よく考えたらユニオンの学校は無料だった。ユニオンは所属するメンバーには

福利厚生が手厚いのだ。その代わり仕事において常に進化を求められる。

その為のサポートも手厚く、色んな専門家のアドバイスやデーターが活用できる。

資格を取得するための、有給制度が設けられている。その為の資金を稼ぐため様々なビジネスを展開している。例えば世界中に高級ホテルを経営したり、不動産を保有

して企業に貸し出したり。言葉は悪いが金を持っている人間からは価値やサービス等を提供してとことん金を搾取するシステムを考える。ユニオンの病院は最先端の医療を持っている。過去の三度にわたる友歌達の星との戦争で得た科学力やマリア達、

魔導士会が集めた科学者の努力の賜物なのだ。因みにユニオンは様々な

タックスヘブンの国に金融関連の会社を持つ。マリアの傘下の魔導士達がそれぞれ

オーナに成って金融に罠をしかけ金持ちから金を奪う。彼等は人知れず金融の魔術師とも呼ばれてるが、その金はユニオンの理念の元、争いを治める為の活動や貧しい国の人達の自立の為に使われている。戦争の理由は全て金だ。領地争いとか言うが領地は金なのだ。価値の無い小さな漁業の島に大国が戦争を仕掛ける事は無い。人を奴隷として資源価値と見た時代だから以前は起こったのだ。貧しい国の紛争も貧しい中での欲望の争いで人が死んで行く。そこで武器で儲けるクソな連中が居る、その犠牲は常に弱者なのだ。夕方、皆でジュンの店、シュリに出かけた。ジュンは以前、

ヒロと一緒にエージェントとして任務に着いていた後輩で美樹と同じ、水樹の里の

出身である。シュリは彼女が経営する韓国料理の店で、非常に人気店で韓国系の人達も多く訪れている。店に行くと既にジュンがテーブルの準備をしていた。ジュンか【あの世からお帰りなさい、兄様】と早速、皮肉を言う。ヒロが【あの世もこの世も地獄だらけで、俺の安らぐ場所は無いのか?】と言う。ジュンが【うちの料理を食べたら、誰もが天国の気分を味わえるのよ】と答える。ヒロが【この店はとうとう、料理にドラッグまで使い出したのか】と言う。ジュンが【ある意味、私の魅力が麻薬のような物よ】と答える。美樹は【姉様、とりビー(とりあえずビール)】と注文

する、皆それぞれ勝手に飲み物を注文していった。春花はヒロの隣に座り、初めての料理屋が珍しいのかキョロキョロ周りを見ている。ヒロがヒトミに【なんで俺の隣なんだ姉ちゃん】と聞くと【貴方が安らぐためよ】と答える、ヒロが苦笑いしてると

ジュンが【兄様のロリコンもここまで来たのね】と言う。美樹が【えーっ、じゃあ私達お祓い箱?】とヒロに言う。怖ろしい女どもだ。バイトの店員がビールと付け出しのカクテキとナムルを持って来て、メニューを皆が頼む。特上塩タン、

ツラミ(ホホニク)、特上ミスジザブトン(肩肉の上質部位の一つ)

特上サーロイン、シャトーブリアン、特上ハラミ、生レバー刺し、

シマチョウ(テッチャン)と焼き野菜、チシャ、そしてヒロの好きなキンパを注文

した。いつものように店主のジュンのビールも勝手に用意されてる。

ジュンが【兄様の生還にカンパーイ】と勝手に音頭を取ると、皆が【カンパーイ】と

合わせる。美樹は乾杯の前にすでに半分飲んで居る、まだ十九歳である。

春花は、オレンジジュースを始めて飲んで甘さにビックリしてヒロを見てる。

ヒロは【第一次吃(初めて食べた)】と聞くと、春花は頷いてニコッとする。

娘たちは相変わらず可愛いの連発です。ヒトミがどこから持って来たのか中国語の

翻訳機をヒロに渡して、明日皆の分と春花の日本語用を持って来ると言う。

ヒロがレイカ道士の所で何をしていたか聞くと、急に怯えた顔で首を振ります。

その様子を見てヒロは【可哀そうに】と言う。幼い頃の自分の記憶が蘇り、この子も酷い目に合ったのだと同情したのです。実際はただ武術や仙術の基本の修行、

心の修行ですが大人でも値をあげる厳しい修行も有ります。身体では無く心を鍛える物が多いのです。内丹と言い、瞑想などを通じて体内の気を練って体の中に金丹を

生み、不老長寿に至る方法論である。子供には地獄である。春花はヒロが焼いた焼肉を食べその味に驚く。牛肉、しかも上等な和牛など食べたことも無いようです。

すっかりヒロにも、懐いてきました。ヒロはヒトミに【この子の勉強とか、

どうする】と言うと【言葉と文字をシッカリ教えましょ】と言う、漢字はある程度

解るようだ。チヅルが【先生、レイカ道士ってどんな人】と聞く【妖怪だ、俺は

2カ月一緒に居ただけで地獄だった、良くこの子は何年も一緒に暮らしたものだ】と答える。【うわさでは千年生きてるとか謎の人物ですよね】とチヅルが言う【それはどう考えても嘘だろ、でもロンが、あれだけ気を遣うのはマリアとレイカ道士だけだ、それだけで妖怪クラスの化け物だと思う】とヒロが言う。チヅルが【さっき春家がどうのとか言って居たでしょ、古代の王朝で暗躍したと言う仙人の一族でしょ】と聞く。ヒロが【よく勉強してるな、でも俺は逸話の類だと思ってる、まあ中国にも、日本にも、そんな一族は五万と居る。中国の歴史が残酷とか言うが、考えて観ろ、

大陸続きの土地で他民族だ常に周りから攻め攻められ王朝争いの連続だ、そんな歴史で人間はそう生きるしか無い。日本の戦国時代も敵の畑で略奪を繰り返し、女を奪い合う、今の中国があのように成ったのは日本を始め世界の先進国が清王朝を他国が食い荒らした結果だ、因果応報とはこの事さ。食い荒らされた国は何処も信用をする事が出来ないのは当然だ。中国は古来、他民族同士が争ったり、モンゴル、イスラム、キリスト多くの宗教や民族から侵略を受けたり統治された歴史が有るのだ。

その結果、国民党と共産党が争い国民が犠牲になった。ヒロはそんな事を春家の逸話を思い出しながら考え、タンカレーのNO・10を頼んだ。ヒロの好きなGIN

(スピリッツ)だ。その夜は娘達と家でも春花が賑やかに過ごし、エリカが春花と

一緒に寝ることに成った。美樹とジャンケンで争ってアイドルとの時間を獲得した

ようだ。エリカは今は医大生だがヒロの弟子のひとりで八卦掌と愛機の心得が有る。

また矢早の里で弓と薙刀を習っていた、後の先を取る才能に長けている。

翌朝、ヒロはエリカを除く娘達の朝稽古の為、外で待ってると、春花も一緒に外に

出て来た、美樹が【春花も一緒に稽古したいんだって先生】と言う。

ヒロが【レイカの所で修行して居たのか?】と聞くと、首を縦に振る、日本語を

少し理会出来るのだ、昨日、翻訳機を娘達に渡して話をしただけで何故か少し

ヒアリング出来るのだ、驚くべき理解力と記憶力だ。ヒロが美樹から翻訳機を借り

何が出来るか見せるように言うと、長拳の套路(とうろ、型式)を見せる。

それも見事な演武である。長拳は所謂、長い間合いで繰り出す拳法で、一見

体操の床運動のように見える、しかし彼女の風格は手足を武器に見立てた

風格を持ち、一瞬で遠い間合いから伸びる手足の攻撃は鋭いスピードを持って

居た、レイカに仕込まれたとは言え凄い才能である。きっと体操選手としても大成

出来るであろう。豹のような撓やかさ(しなやかさ)スピード、そして攻撃が当たる時の殺気、無拍子に近い動きと虚実をおりまぜた殺気の出し入れ、本物である。娘達もその演武を見て拍手をする。春花は演武を終えニッコリして礼をする。

ヒロは表面はニッコリ笑い拍手して褒めるが内心この年齢でここまで習得した

修行を考えると自分の幼い頃と重なり心が重くなる。ヒロが誉めて春花の頭をなでる表情を見て春花は【痛い?】と聞いて来た。ヒロが首を振り【大丈夫】と答える。

皆で長拳の基本功から始める馬歩、弓歩等立ち方から拳を出す打法。

ヒロはそこに空手の基本のサンチン立ちでの打法や前屈立ちの打法を加え修行する。稽古は大きくゆっくりした動きから小さく鋭い動きに移行するのが大切なのだ。

大きく正しい姿勢を体に記憶させ、それをより実戦に近い動きに変え体に覚え

させる。そしてその為の筋肉、特にインナーマッスルとその神経回路を鍛えるのだ。武術は脳から神経、筋肉、骨へと全てのに回路を使い、相手を攻撃したり防御したりする技術だ。その後、対打つまり約束組手、やその技を使ったマスボクシング、

スパーリングを行い朝の修行を終える。稽古の後それぞれシャワーを浴び、

ヒロは朝食の支度をする、毎朝のルーティンだ。その日は春花の為、鳥肉と卵を

使った中華粥を作った、出汁に中華出汁の元とホタテ出汁の顆粒を使う。消化に良く朝のエネルギーとタンパク質をしっかり取れる上に野菜も入ってる優れものだ。

ヒロは春花が食べるのを見て【美味しいか】と聞く春化がニッコリして頷く。

美樹が【先生は料理だけは美味しいんだよ】といつものセリフを言う。世界一失礼な弟子であるが、いつもの事である。食事をしていると、アリサが【先生、春花の洋服や下着、日常用品を買わないと。女の子だから着たきり雀じゃダメだよ】と言う。

確かにそうだ、買う必要がある物が沢山有る。ヒロが【チヅル、アリサと必要な物を書き出してくれ、お前ら今日はアカデミーで講師の仕事が有るだろ。美樹とエリカが一緒に春花と買い物に行ってくれ】と言った。そんな会話をしてるとヒトミとユウが部屋から降りて来た。ヒロはヒトミに【春花のメディカルチャックを一度、予約を

取ってくれ。レントゲンやⅭT・ⅯRIは避けて整形外科医に骨や筋肉のチェックも頼む、視力から聴力までこまめにチェックしてくれ】と言う。ヒトミは【明日、午前に入れておくわ】と答えた、ヒロは【あとこの子の学力テストしとかないと教科書も揃えないと】と言うと【先ず日本語覚えないと】と返事をする。ヒロは【多分この子、覚えるのは早い、既に単語を理解し始めている、なんでだ】と聞く。ヒトミは【ロンさんが単語ぐらい教えて居たんじゃないの、最初から貴方に押し付ける魂胆で】と答えた。ヒロはロンの野郎と思いながら、それにしても、この子の記憶力と

理解力は普通の子供と違うと思えた。今日はヒロとアリサ、チヅルはアカデミーで

後輩たちに講習をするヒロとは別のクラスでだ。ヒロも単発で武術と実戦の格闘実習だ、美樹とエリカは休みなのでヒロが多めに金を渡し春花と一緒に洋服と日常品の

買い物に行かせる事にした。ヒロは朝食が終わると、美樹とエリカに金を多めに渡し春花から絶対目を離さず、どちらかが手を繋いで買い物するよう注意をして仕事に

出かけた。アリサも必要な物のメモを渡し、同様な注意を二人にした。春花は

ワクワクしている様子でヒロは少し不安になるが、ロンが持って来たのは春花の

バック一つで二三日の旅行程度の荷物だ。アカデミーに着き授業までの間、ロンに

電話をした【ロン、さっさと逃げて何処に行くつもりだ、あの子の洋服とか少ししか

無いから、養育費払え、既にメチャクチャ金が掛かってる】と文句を言う。

ロンは【何ですか、私はこれからアメリカで任務が有るのでニューヨークのチャイナタウンに飛んで、情報を集めに行くのです、それに日本には子供手当とか子供が居ると得をすると聞きましたが】と言う。【アホか、日本がそんな高福祉の親切な国の

ハズあるか子供一人に月一万円で何が出来る、大赤字もいいとこだ経理に頼んでお前の報酬から差っ引いて貰うからな】と言う。因みに子ども手当(現在児童手当)創設に伴い、それまでの年少扶養親族(十六歳未満)の扶養控除が廃止されました。同時に、高校の学費実質無償化に伴い、高校生の扶養控除に上乗せされていた、

二十五万円分も廃止している。ロンは【そんな事は不可能です、マリアさんが貴方に全て託すとハッキリ仰って居ました、そんな事よりあの子の精神的ケアをお願い

します、マリアさんはその為、あの子を貴方に託したのです】と言う。

ヒロは、マリアもロンも、いつも俺に無茶ぶりばかり押し付けて何時かチャンスが有れば殺してやると思った。しかし、その二人にそんなスキが有る訳も無いことも

知っていた。ヒロは【そんな事は言われなくてもする、子供に罪は無い、それより

あの子は何者だ、身体能力も記憶力も普通の子供じゃ無い春家(シュンケ)の話は

本当か清王朝時代に滅んだとも聞いたが、だいたい春家について何処まで知ってる

俺も裏の世界は散々接触したが実際には聞いたことも無い。青幇(ちんぱん)や

黒社会の連中からも聞いた事が無い】と言うと【本当に知りません、レイカ

道士からそう聞いただけです、もし本当でもそれが表に出る事は無いでしょう。

ただ私もあの子が普通では無いとは感じますが、普通と言うのは、あくまで相対的

概念です、それを言うなら我々とて普通では有りません】と答える。

【マリアなら知ってるのか】と聞くと【彼女がそんな不必要なことは話さないでしょう。貴方を信頼して託したのです、よろしく頼みます】と言い電話を切った。

ヒロはいつも俺に面倒な事ばかり押し付けてと思ったが、ヒロ自身、あの子に魅力と興味を感じていた、何より子供には罪は無い、他の弟子達と同様に幸せな人生を

送って欲しいと思った。ヒロとアリサ、チヅルが午前中の授業を終えて一緒に昼食を取っているとエリカから、電話が掛かって来た定期連絡だと思うが何故か不安が

過る。エリカが【先生、大変、どうしよう】とパニックに成ってる。

その声を聞いて不安が最高潮に達して【何が有った、今何処にいる】と聞く

チヅルがノートパソコンを取り出し【大丈夫、春花に虫を付けてたから】と言う。

見ると百貨店の隣のビルの屋上のようだ。虫と言うのは虫型のドローンの追跡機で

ユニオンが任務や調査に使う機器である。超小型精密カメラも内臓してる優れ

ものだ。しかしヒロは更に不安になる、田舎の道士の住む山で育った子供が都会の

ビルの屋上とか危険でしかない、子供は危険が何かを知らないのだ、道路で車が走ろうが全速力で走ったりする動物である。しかも田舎者で何もかも珍しいだろう。

ヒロは以前、赤ちゃんにリード紐を付けて非難されていたニュースを見て、子供の

習性を知らんバカが騒いでるな、日本はそれだけ少子化が進んでいる。終わった国だと思った。ヒロが春花を預かる事を躊躇したのは子供を育てる大変さを知っている

からだ。本来は子供好きで妹のユウや妹弟子の弓美など赤ちゃんの頃から面倒を

見させられた事が有る。ある意味子供は怪獣なのだ、何を考えどんな行動するか予測も付かない。母親の育児の大変さは常にその恐怖と緊張の連続だ。それを何が女性の社会進出と少子化の両立だ、役人や政治家は馬鹿なのか?と常々友人の新聞記者に

言って居た。ヒロは美樹とエリカにその場所を教え、チヅルに二人を指示して春花を確保させるように言った。そして、その場所にジェットバイクで向かった。

そして午後の講義の枠を他の教師に任せ至急ジェットバイクは戦地でも使える、空中さえ飛べるバイクだが街中で空を走る訳には行かない。登録ナンバーを付けて

キッチリスピード違反で最速で安全に気を付け向かった。戦場や海外でカーチェイスの経験の有るヒロには日本の警察など木偶のごとしに思っているのだ。

到着した時には、元々いたデパートの屋上で三人が待っていた。どうやって屋上を

移動したのか、虫で観たチヅルが言うには屋上から直接屋上に移動したようである。やはり子供は何をするか予測が出来ない、マンションの窓から飛び出したり、

乗り越える事が出来なさそうなベランダから落ちたり危険は何処にも存在する。

その屋上に着くと、春花はニコニコして、どうしてヒロが来たのか理解出来て無い

様子だ、感覚は幼児のままなのだ。エリカと美樹は下を向いている。ヒロは心を落ち着かせ、エリカに【どう言う状況だったんだ?何故見失ったんだ?】と聞く、エリカは【私はトイレに行ってて】とまた下を向く。ヒロは【美樹ちゃんはその時何をしていたのかな?】と聞く。ヒロは美樹の手に化粧品ブランドの紙袋を見て、

化粧品コーナーの迷路に先ず迷ったのかと推測した。美樹が買い物に夢中に成ってる間に迷路に迷い、そこから物珍しさで春花が動き回ったのだ。しかし、どうしたら

一階から隣の屋上に行き更に元のデパートの屋上に着くのか?ヒロは【美樹ちゃん、何か言う事は無い?】と聞くと【ゴメンなさい】と答える。それを聞いて春花が何か泣きながら話してる、美樹は悪く無いと主張して居るのだ。ヒロが春花の頭をなで【解っている】と言う。ヒロも自分が不安なのに二人に任した事を反省したのだ。

美樹たちに【買い物は済んだか?】と聞き、二人が頷くと家に帰ろうと春花の手を

引き、下に降りた。身長が140センチの九歳の少女を人込みのデパートに娘達に

任せた自分の非を反省した、そして二人に俺も悪かったと謝罪した。美樹たち三人をタクシーに乗せバイクで帰りながら改めて、色んな課題に悩むヒロだった。

家に着き、落ち着くと、先ほど泣いていた春花が美樹と笑って話していた、唯一の

救いのような気持ちに成った、お騒がせ娘は美樹だけで沢山だと思って居たが、

何故か友歌を再度失った心の隙間が埋まって行く。春花がヒロに【お腹、空いた】と片言でしゃべる。これは美樹のいつものセリフだ、きっと美樹が教えたのだろう。

三人とも昼を食べて無かったのだ。ヒロは高たんぱくの早ゆでパスタを茹で、

ミートソースと炒めた。ミートソースはヒロ手製の物を冷凍保存して使っている

高たんぱくソースだ。麺とソースでタンパク質35gで素早く調理できる優れもの

メニューだ。ヒロは常々、家では家事担当なので女性の家事の大変さを軽んじる男は結婚するなボケと口にしている。子育てから家事の両方などサラリーマンの仕事の

比でない重労働なのだ。家事、子育て、その上、家計のやり繰り、大したサラリーも貰ってないバカ亭主が偉そうに、付き合いも大切な仕事とか死にさらせボケと、

いつも言ってる。当然そこには幸せな結婚への僻みが沢山入って居る。

また嫁が旦那に毒を盛り殺害するのは、金よりも日頃の恨みと信じてる、判例を見てそこは、情状酌量しろバカ判事と言ったりしてる(笑)遅いランチを食べさせ、台所を片付け、一休みしたら既に午後四時、夕食の買い物をしなくてはいけない、三人を放置するのが不安なため一緒に連れて行くことに。春花を環境に慣らす必要も有る。

夕食は手間を惜しんで馬刺しセット、軍鶏刺し、軍鶏肉で鍋を作ることにした。

二日連続で肉メインだが仕方ない。買い物から帰り夕食の支度をしているとチヅルと

アリサが帰って来て美樹を責めている、ヒロが【そう責めるな、俺が安易に考えたのが悪いんだ】と言うと【先生は美樹ちゃんに甘過ぎるのよ】と責める【解ってる、

お前達にも苦労を掛けるが頼む】と答える。アリサが【チーちゃん、美樹ちゃんの

お母さんみたい】と言って笑う。エリカと春花がその様子をキョロキョロ見てるの

だった。ヒロは美樹に【春花を入浴させてやってくれ、皆も夕飯まで風呂に入れ】と言う。因みにヒトミの家は一階と二階、計三室浴室が有る三階にもシャワーが備え付けられてる。三階は殆ど使われることが無い来客用のスペースだ。また武器や任務用の装備の保管庫も三階に有る地下にシェルターと逃げるための通路も有る。

まあユニオン自体軍に攻撃を受けても対抗できる装備がしてあるし、隣接してる

武装基地が地下に隠されてる。ユニオンの東京に打撃を与えるには東京にも損害が

及ぶ位の火力で攻撃するしかない。現実的に日本と戦争状態に成るかユニオンの東京より優れた特殊部隊を空から降ろす以外無理だ。実際そのような部隊が存在するとは考えられない位、紛争に参加して紛争を収める任務をユニオンは行って来た。圧等的な金を使い高い科学力の武器も揃えて居る。それは殺傷の為では無く、制圧して争いを終わらせる為の武器だ。そこが既存の軍隊とユニオンの軍部の大きな違いだが、

前回の友歌の星との紛争で危険な兵器も開発された。ヒロはそれを使うのはもう無い事を願って居る。幸いその時は一度脅しのため人の居ない場所で使いその反対側から別部隊で相手を制圧した。本来はどこの国も同じで有るべきだし、基本表面上は防衛の為の物、相手と積極的に交戦するための物では無い。個別的自衛権は、

「一国が自国に対する侵害を排除する法的根拠」を意味します。いずれも国際連合(以下、国連)憲章51条によって認められています。

現在の国際法においては国家による武力の行使は原則として禁止されているので

(国連憲章2条4項)、C国などが助勢するには禁止の例外としての法的根拠が必要です。集団的自衛権は、国連憲章で認められる禁止の主要な例外の1つであり、

その特質はもう1つの例外である集団安全保障(憲章7章)と比較すると理解しやすいと思います。国際法上の集団的自衛権とは、「一国に対する武力攻撃について、

その国から援助の要請があった場合に、直接に攻撃を受けていない他国も共同して

反撃に加わるための法的根拠」を意味します。A国がB国を攻撃した際、C国やD国がB国に助勢する法的根拠と言い換えることもできます。ここでB国が反撃する権利が個別的自衛権です。つまり、相手を攻撃するのは攻撃から自分を守る為、更にその他の国が攻撃する権利は基本的に無いが、その国を守り紛争を収める為、その国からの要請によりのみ許されている、と言うことだ。その場合の集団的自衛権の欠点はそれが介入することで戦いが拡大し、それが飛び火して大戦に発展するケースが多いことである。現実そのケースが多く起こっているのが現状だ。皆が入浴している間に

ユウとヒトミは帰り二人もシャワーを浴び、皆で夕食を食べていると、【今日は手抜きね、お兄ちゃん】とユウが言う。ヒロはお前が言うなと思い、顔がこわばり【内科医なんか技師達や看護師に助けられ、データー見て薬を出すだけで高額な給料貰ってる詐欺ボッタくりのくせに、夕食のメニューに文句付けるな、俺はアカデミーの仕事からエージェントとしての任務と訓練しながら家事もやってる、お前が当番の時

なんかもっと手抜きだろ】と言い返す。再度内紛の危機が訪れる。この場合、個別的自衛権だ。そこに大国並みの権力者のヒトミが【止めなさい、子供たちに良くないでしょ】と脅しをかけ、紛争には至らず済んだ。これが集団的自衛権だ。しかし夫婦の紛争はこのように始まり、何れ毒殺に発展するのかも知れない。皆で夕食を食べながら、ヒロは佐賀県の日本酒鍋島の純米大吟醸を飲んだ。アリサがヒトミに今日の

ハプニングの話をしているとヒロに【大変だったわね、でもお爺さん(源三)の

苦労が少しは解った?】と言う。ヒロは【俺は何にも迷惑かけてない、逆にジジイに色々巻き込まれスゲー迷惑だった】と言う【なに言ってるの、お爺さんの縁が有ったから貴方の今が有るのよ。それを皆に引き継ぐのが貴方の役目よ、春花ちゃんも

その一人、彼女はきぅと未来の希望に成るわ】と言い、春花用の翻訳機と皆にも翻訳機を渡した。ヒロは【メディカルチェックの件と基礎教養の件、手配を頼むよ】と

言うと、【テストはこっちでやって置くわ、教材はアンタの同級生の文科省の官僚の人に頼んだら?山口さんだっけ】言う。山口はヒロの大学のゼミの同級生で今は女性官僚として文科省で管理職をしている。かなりの地位に居る女性官僚だが、ヒロは

彼女に借りを作るのが好きでは無い、いつも口論していた相手だ。いつも通り皆で朝に修行した後、朝食を取り、アリサとチヅルと美樹はアカデミーで指導と自主訓練、春花はヒトミがメディカルチェックと教養テスト(中国語版)をさせ、ヒロは文科省の山口の所に教科書や参考資料などを頼みに行った。ヒロは庁舎を訪れ、受付に

行き、前もってアポを取ったことを伝え、カードを貰って、山口の所に行った。山口はヒロと会うと【珍しいわね、アンタがこんな所まで来るなんて、ちょっと外に出ましょう】と言って、霞が関駅近くのおしゃれなカフェに入った。カフェで二人とも

ホットを頼み、ヒロが【しかし庁舎もたいそうなデカさなのに、解り難くてデザイン性も悪そうだな】と言う【何、アンタ早速、官僚批判しにわざわざ来たの】と

山口が言う。【いや、すまんチョット頼みが有って】と言うと【ヒトミ先生と浜教授に聞いているわよ、アンタ九歳児の親に成るんだって】と言う。【いや、親って訳じゃない、一時的に保護者に成るだけだ、と言うか誰からそんな話を?】【決まってるでしょ、浜教授から色んな報告受けてるわ】と言う。浜はヒロの大学の恩師で無教育だった(大検合格)ヒロを大学に入れ経済学、語学、社会常識、酒、音楽など武術

以外の大半の要素を叩きこんだ大学教授だ、世界的に高名な経済学者でイギリスの

国際金融機関や日本の銀行にも在籍した経歴を持ち、ユニオンの経済顧問も務めて

いる。ヒロは【守秘義務違反だろ、いつか訴訟してやる】と言うと、【アンタが前の奥さんに、こっ酷く振られたのも聞いたわよ】と言う。【なんでそんな事まで、任務の事は国連でも秘密事項だぞ】と言うと【任務の事は知らないわよ、アンタが振られるのが任務だったの?】と聞く【それは秘密事項だから言えん、知らなかった事にしてくれ、それを口外すると暗殺されるかも知れん、それに隠ぺいはお前らの十八番だろ】と返す。山口は【アンタ、本当に喧嘩売りに来たの】と怒ると【すまなかった、そんなつもりは無い。解っているなら例の教材の件頼むわ】とヒロが言う。山口は【なんで正規の学校に入れないの、日本の教育を信じてないの?】と聞くと【悪いが全く信じてない、取り合えず大検だけは合格させないと、後々不便だから頼むだけだ、それにその子はきっと日本の学校だと差別を受ける可能性も有る、色んな意味でな、特別な子供なんだ、それに画一的な教育なんかクソ生産工場でしかない。そう思わないか?】と聞く【相変わらず失礼で辛辣ね、どうせ私をゼミの裏切り者とか、皆言ってるでしょ?】と山口が言う。【そんな話は聞いてないよ、それにお前がそんな人間だったら頼みに来ない、シロウも浜先生もお前が組織の中から頑張ってると

言っていた、何か困った事有れば浜先生や姉ちゃんに相談してくれ】と答えた。

きっと官僚にも少数では有るが中から良い社会をと思う人間も居るのだと思う。

善意と悪意のバランスが今の世の中取れて居ないのだろう。人間の業が徳を凌駕しているのが今の世界ではないだろうか。山口は【たまには同窓会とか出てきなさいよ】と言うと【まあ無理だろう、引退したら顔出せると思うがその頃まで生きている気がしない、生きていたら行くよ】と答えた。そして【そうそう、山口もアラフォー過ぎて後何年かでアラフィフに成るんだから、仕事だけじゃなくパートナー探しも頑張れよ】とセクハラを言うと【あんた、絶対訴えるからね、次に会う時は裁判所よ】と

言う。ヒロは【お前も司法に頼るようでは落ちぶれたな、司法試験まで通って、

キャリア試験も受かったお前が昔は法律なんか、ただの道具よと言っていただろ。

法律で俺を縛るのは不可能だ、俺が俺の法律だ】と意味不明な事を言ってコーヒー代を置いて去って行った。家に帰り遅い昼食をオートミールとプロテインで栄養を

取り、趣味と実益の為替取引のチャートを見て指値を出し、金のドル建てチャートを見て指値を出す。投機相場の基本は損切は早く、利食いはゆっくり、休むも相場、

まあ素人は絶対やるべきでは無い。ヒロはインサイダーとも言える情報網と浜に

教わったチャートの知識が有るのでそう負けることも無い。それでも世界情勢が読みと違い損切を余儀なくされる事が多々あるのだ。だいたい株式相場でも設けるのは

捨てても良いくらい金が有り余る人間か、インサイダーの情報を持った人間だ、

だから公平な取引では無い。基本公平な物なら価格が延々上がる訳が無い、負けるように作られてる。手数料分は必ず負けるのだ。情報?アホですか?本当の情報など

一般の大衆に知らされる訳が無い、悪い情報は隠し、良い情報は表に出すのだ。

それを一般の人間が選別できるわけがないのだ、捨てても良い金なら現物の絶対潰れない会社の株を買って、置いとけば配当が延々と儲かってる会社なら入る、しかし

そんな事は解らない、延々と儲かる会社など有るほうが不公平だ。何故なら戦争が

始まれば終わりだ、重工業は獏上がりしても戦争に負ければ紙屑同然。

そうなればコメ一俵の方が価値が有るのだ。土地と金とドルなら現物に限り持ってれば良いがそれとて社会変化で大きく価値が変わる、金など今は馬鹿高いが以前は

グラム800円の時代も有ったのだ。ヒロがチャート分析して一休みしてると、

夕方、美樹が春花を連れて帰って来た。【先生、春花は凄いらしいよ、握力から脚力からかなり高いレベルの数値らしい、知能指数も高いんだって、エージェントに向いてるかも】と言う。ヒロは【本人が特別成りたい訳で無ければエージェントには

しない、お前達とは環境もなにもかも違う】と答える。本心でエージェントにはしたく無いのだ、エージェントのアカデミーを作る時もヒロは大反対したのだ。美樹が【じゃあ何に成るの?】と聞くと【それは本人がもう少し大人に成って決めれば良い、色んな可能性を広げてやるのが大人の役目だろ?】と言う。【先生は何が良いと思う?】と美樹が聞くと【それは判らん、例えば料理が好きなら料理で大成しても良いし、世界的な料理人は皆、金持ちだぞ、別に金持ちに成らなくても良いが】と言うと【それ先生の夢だった事じゃん】と言う。【例えだ例え、何でも良いの】と

答える。ヒロは大学を卒業して料理人に成りたかったのだ、在学中、バイトで料亭に行き修行したりしていた。ユニオンのエージェントとしては、変わり者で有る。

その後、美樹と春花を連れてスーパーに行き、夕食の食材を選ぶ、今日こそは肉で

無く魚と野菜中心で食べたいと思い、イシガキダイ、かわはぎ、を刺身に、カサゴを煮物用にそしてスルメイカと里芋を煮物に、豚肉とナスを醤油で炒めた。今夜は完全和食バージョンだ。美樹が買い物しながら魚の名前を教えている。春花は魚が珍しいようで、目を丸くして見ている。ヒロが【食べる】と言って口に入れる動作をすると、こわばった顔をしている。美樹がニコニコして楽しんでいる。何から何まで教えないと、いけないが楽しく感じる。帰って夕食の準備し、シャワーを浴びていると、皆がそれぞれかえって来た、今日はヒトミのパートナーのコウジも帰って来たようだ。コウジはユニオンの科学部の責任者で科学者チームのリーダーの一人だ。ほとんど家には帰らず、研究所で寝泊りしてる、特技研究、趣味研究と言う、生粋の科学者だが、ヒロが唯一尊敬してる学者だ。久しぶりにコウジもヒトミもユウもそろい、皆で夕食を取った。ヒロがイシガキダイの刺身を取り自分で食べて見せ、春花にも食べるように言うと、魚が怖くて食べれ無いようだ、里いもとスルメイカの煮物を食べさせると美味しそうに食べる。生の刺身は怖いようである。もう一度美樹が美味しそうに刺身を食べ、春花に食べてと箸で運ぶと、おそるおそる、口に入れ噛んでる、微妙な顔だ。それを見て他の娘はニコニコして笑っている。コウジが【この子が例の?】とヒトミに聞く。ヒトミが頷くと【可愛らしい娘さんだ】と言うと、春花は解るのかニッコリ笑う。ヒロが【俺たちが世話係で大変なんだよ兄さん】と言うと春花は手を挙げて【春花は良い子】と言う、【誰が教えたんだ】とヒロが美樹を見ると知らない振りをしてスルーする。ヒトミとユウはワイン、ヒロは今日も日本酒、富山の羽根屋を飲んだ、純米大吟醸で中取りと言う、最初と最後の部分を除いた部分だけを瓶に詰めたフルーティーな日本酒だ。コウジがヒロに【実は君に頼みが有るんだ、年明けに受けて欲しい任務が有る】と言う。【珍しいね、兄さんが任務の話なんて、兄さんの役に立つなら協力したいけど】と言う。ヒトミが【ユニオンはこれから教育に力を注ぐことに成ったの、その資金を作るため大切な任務なの、またマリアの詐術まがいの話じゃないだろうな、姉ちゃん】と言うと【貴方、マリアさんを何だと思っているの、あの人は人類の共存と進化を本当に願ってるわ】と言う【それは解ってるが俺に対しては悪魔だ、任務の仕掛けも全部明かさず、引っかき回して】とヒロが言うと【それはその方が上手くいくし、仕掛け通り行くとは限らないからエージェントには明かさないんでしょ】と答えた。【教育と任務がどう結びつくんだ?】と聞くと

【アフリカの西部の国に、ある資源がある、小さな国だがそこの政府と協力関係を築いて欲しいんだ】とコウジが言う。【要はその資源が兄さんの研究に不可欠って事なんだね、この前研究室で言ってた二酸化炭素のリサイクルのシステムだろ、友歌の星の技術の】と言う。【その通りよ、そのシステムはお金になる、それを教育に注げる、またアフリカや世界で新たな人材を養成出来る、その国も新しい産業で豊かになるの】とヒトミが言う。ヒロが【要はそこの政情を安定させて、ビジネスが上手く

行くのと同時に資源の確保を完全にして欲しいんだな】と言う。【その国は世代間、貧困と富裕層、イデオロギー、色んな分断が始まっているらしいの、全ての階層に

ユニオンの信用を植え付ける事が任務の目的よ】とヒトミが言う。そんな話をしていると美樹がヒロの酒を自分のグラスに注いで自分が飲むばかりか、春花にも少し飲ませようとしている。ヒロが、慌てて止めようとするが少し飲んでしまった【美樹、

お前が飲む位ならまだしも、春花まで】と言う。ヒトミが【大丈夫?】と声を掛けるとニコニコしてる、ヒロが【まさか春花も酒飲みに育つのか?】と言う。アリサと

チヅルが美樹を叱っている。美樹はまだ一九歳だ、叱られてもケロッとしている、

ド級の不良娘である。ヒトミとコウジの二人が色々会話してるのを聞くと明日が結婚記念日のようだ。丁度、明日は土曜日だからコウジが帰って来たようだ。

そのことを気遣いヒロが【明日は矢早の里に娘たちを連れて修行に行ってくる、

エリカも久しぶりに弓美やシュウに会いたいだろ】と言う、美樹が【ヒトミ先生達、夫婦水入らずですね】とデリカシーのない事を言う。【別に気を使わなくていいのよ】とヒトミが言うので【シュウが前から相談が有ると言っていたからだ。それにちょうど秋で山の旨いものが出て来る時期だし】と言った。アリサが【松茸も出てるかな?】と聞くので【今年はどうかな、今年の夏は暑すぎる位、暑かったしな】と

答えた。美樹が【ヒトミ先生とコウジ先生って一緒にいる事、少ないのに寂しくないんですか?】と聞く。ヒロが美樹を睨んで【夫婦ってのは人それぞれなの、

お前みたいなガキンチョには解らないんだよ】と言う、美樹は【女王陛下と先生も

特別な関係で私には良く解らない、夫婦って何なんです】と言ってはいけない禁句を言葉にした、この娘には気配りや遠慮と言う事が皆無なのだ。すかさずチヅルが

中指一本件をつむじの百会に的中させる、美樹が【痛い、姉様】と頭を抱えると

【アンタこの頃、禿て来てるから】と言う。百会いは薄毛に効くとか効かないとかは責任持てないが?自立神経を整えるツボだ。コウジが苦笑いして【これが私達夫婦のペースなんだよ】と美樹に言う美樹が【ヒトミ先生は寂しく無いんですか?】と聞くと【私たちは同志なの、一緒に同じ志で同じ道を歩むと二人で決めて歩んでいるの。世間の夫婦みたいに毎日会わないと信頼出来なくなる訳じゃ無いのよ】と言う。

娘たちは【へーっ】と感心した顔で二人を見た。コウジはヒロとヒトミの父親の部下だった科学者だ、ユニオンで人類の共存と言う夢で繋がり夫婦に成った。同じ

果てしない夢に近づくための同志で仲間でも有るのだ。コウジが一週間、二週間、

家に帰らないのは常に研究に時間を費やす為でノミニケーションやゴルフで家に

居ないのとは違う。ヒロは翌日いつも通り朝の修行と朝食のあと、娘たちを連れて、矢早の里に向かった。矢早の里はヒロが子供の頃から源三に連れられ修行に訪れた

山里で、エリカも短い間そこに預けて修行をさせた里である。ユニオンの

ワンボックスで里に向かい、昼過ぎに着いた。ヒロの師匠で元の里長のハヤメの墓に皆で参り、シュウの所に顔をだした。シュウが【兄様、回復して良かったな、

いらっしゃい】と言うと、【ああ御婆様にも挨拶に来た】と言う。すると弓美が出迎えて【兄様、凄いね、いよいよ不死身も本格的に成って来たよね】と皮肉を言う。【ああ、死んだ所をウチのジジイとハヤメ婆さんに追い返された】と言う。

【良かったね、おばば様も、もう兄様に教えるのが嫌だったのよ】と言うと

【お前もユウも俺に皮肉しか言わない、双子の姉妹かお前ら、仕事終わったらユウも来る】と言いかえした。弓美が【でもほんとはユウちゃん兄様が出かけた後、本当に心配していたよ、友歌さんとの事も兄様の事も】と言うと【皆に心配かけて、すまなかった、もしかすると俺の我がままで、皆を巻き込んだかも知れない】と謝った。

そして【今から少し修行をするから、この子を預かっててくれ】と春花を見せる。【この子が春花、可愛いなんかでも少しアジア人でも白人でも無い、なんて言うかでも綺麗な顔】と言う。ヒロが【ジュン(シュリの店主、元後輩)もハーレム状態とか言っていた。言っておく、俺はロリコン違うぞ】と言った。そして春花を弓美に預け、ヒロが道場で着替え、娘たちは居間で道着に着替え裏山の射場に行き、試しの弓と言う強弓での修行をする、弓力100キロと言う強弓だ。まず矢を持たず弓を引き感覚をかめて行く、エリカとアリサも弓を持った、美樹とチヅルはそれを見てる、

二人は別の武器をヒロから習っているのだ。矢を持たずに練習するのは

先ず引く感覚をつかむ為だ弓帰りや弓を持つ感覚、引く感覚をつかむ為だ。

それが終わると、実際に弓を持ち的に矢を放つ、ヒロの的は30メートル程の丘の上側にある岩を狙う。娘たちは28メートル水平な先の的に当てる。ヒロの矢は特別な金属で造られた矢で軽くて強い、そして矢尻も非常に鋭く硬い、弓を射る音は高い

金属音のようになり直後にピュンと矢が風を切る音が鳴る、そして硬い岩なのに、

粘土に矢が刺さった様な音がして矢が刺さる。前回の修行より進歩してる、矢にヒロの気が伝わっているように感じる。武器と身体の一体化が武器術の基本原則で奥義と言える。シュウが【凄いな兄様、これを実戦で使うのか?】と言う、【アホかこれはあくまで修行、こんな弓は仰々しくて実戦に持ち込まん、弓はユニオンの開発した弓を使うし、だいたい俺は飛び道具が好きじゃ無い。一歩間違えたら人を殺して

しまう。弓は人を射る以外に使う、そのためお前ら射手チームが居るんだろ、俺が弓にしろ銃にしろ修行するのはどんなケースが表れるか解らんからだ。お前だって合気や他の武器も修行するのは射を補う為だろう、実際弓の競技で戦えばお前のほうが上だ。家のジジイやハヤメの御婆が現役の頃はなおさら色んな技術が必要だった。

だからジジイの弓が電光とか呼ばれたんだろう。ヒロはシュウに【ジジイが生きていたら、なんて言ったかな?きっとまた鼻で笑っていた気がする】と言い苦い顔をした師匠に褒められるも、貶されるも、本人が居なければ解らない。しかし武の頂きは

自分には見えもしない、死ぬまで理想を求め苦しむのが武だと残した源三やハヤメ達は何に苦しみ何を目印に進んだのだろう。シュウはそれを感じ【源三先生なら誉めてくれるさ】と言うと【そんな訳無い、きっと大笑いして貶しまくる】と寂しそうにいった。弓の修行のあと、山の上流の滝の落ちる場所まで娘たちを連れいった。ここにはイワナ・ヤマメ・等がいるが浅い川の岩場でヤマメを狙い。小さな岩を探すそこに大きな石を置きヒロが震脚で岩を踏みつける、パーンとも聞こえる音がなり石が割れると、そこから魚が十匹ほど浮いて来た。それをヒロとシュウが手でつかみ、また少し移動して同じように魚を取った。美樹が【先生凄いね】と言うと【こんなのコツが解れば出来るようになる、水樹が浜でやる魚掴みを見たこと無いのか?】と言う

【見たこと無い魚は漁師さんに任せるのが一番って言ってた】と言うと【まあその通りだが、この山里に今は漁で生業を立てる人も居ないからな、魚も保護しないといかんし】と言うそして【水樹は浜辺で化勁を使い魚を普通に手づかみしていたぞ】と言う【昔はそれが普通だったんだ】と美樹が驚く。シュンの家に帰ると弓美達が居ない、ヒロが【何処に行ったんだ?】と言うと【きっとアケビや木の実、キノコを採りに行ってる】と言うのでそこに行くと春花がかなり高い20メートル位の木の上に居る。ヒロは木の下まで行き待っていろ、と上に登ろうとすると少し下まで降り、フウと息を吸い飛び降りてしまう。皆が危ないと思った

瞬間、落下速度を吸収するように、かがんで着地した。身軽とか言うレベルでは

無い。軽気功を身に着けているのだ。娘達も驚き、【今の軽気功だよね】とアリサが言う。ヒロは春花の所に行き【高い所はダメだ】と注意する、春花が口をとがらせ【春花は出来る】と主張するヒロが【出来ても、いつも使ってはダメ、訓練をもっとやって大きく成ってからだ】と言う。子供の判断で安全危険は実は判らないからだ。

昔は怪我をして覚えるのが常識だった。だから事故が多いのも有った。勿論過保護な状態が過ぎるのが今の問題だ。大人がきちんと見て、訓練させることが出来ない

昨今、それがきちんと継承出来て無いのが嘆かわしいのだ。弓美が【兄様この子は

大丈夫よ、完璧に落下出来る山里の人間も真っ青な技よ】と言う。ヒロは【そこが逆に心配なんだ、技に溺れて過信して注意を怠り、事故に合う事が一番多いケース

だから、登山でもダイビングでも事故は殆ど初心者より、慣れて安全への意識を

失った人が事故に合う、任務が常にバディーで行われるのはそれを防ぐためだ】と

言う。再度ヒロは【一人で危険な事をしたらダメ】と注意した。美樹が【もう良い

じゃん、春花解った?】と確認すると【春花良い子】と手をあげる。

弓美が【可愛い】と言う。確かに可愛いが心配なヒロであった。屋敷に帰り娘達に

春花を風呂に入れてくれと言い、自分は道場のシャワーで汗を流した。

汗を流して縁側で一休みしていると、ユウがやって来た、診療は午前だけだったようだ。ヒトミ夫婦に気を使い里に遊びに来たのだ。弓美とユウは歳が同じとあって仲が良い。常にヒロの悪口で盛り上がらる仲間なのだ。二人は久しぶりの再会を喜ぶと

同時に儀式とも言える、褒め合いを始める、弓美がユウに【なんで運動もしてないのに、そんなスタイル保てるの】と言うと【ぜんぜんよ、だんだん重力の影響を受けてお肉が下に落ちて来てる、弓美ちゃんこそ、なんでそんな綺麗なお肌、保てるの?

私なんて化粧品メチャクチャ使ってるのにもうシミが出来始めて】と言う。謙遜と

褒め合いのまるで呪い合いにヒロには聞こえるのだ。ヒロには女と言う動物が、

どんな思考と術式で動いてるかが、皆目理解出来ない。ヒロが【宗教儀式はそれくらいにして飯の支度をしようぜ】と言うと二人は【いっぺん死ね、クソ親父】と睨んで暴言を吐かれた。ヒロはため息をつき、儀式を汚すと死なんといかんのか?やはり

宗教は怖いと、心で呟いた。そうしていると真矢(まや。女子、シュウの養子で弟子四歳)、溜矢(りゅうや男子、同じくシュウの弟子で養子)が里の人に送られて来た里に保育園の代わりのような寺が有るらしい。今日は先ほど、取ったヤマメの塩焼きと近所で貰ったイノシシの味噌鍋、ヒロが買って来た手作りソーセージ、先ほど弓美が収穫したクルミ、アケビ、近所の人からマツタケまでもらっていた、屋敷には

囲炉裏が有り、ヤマメはそこで焼き鍋をそこに置いてイノシシ鍋を堪能したり、

クルミは一度フライパンで煎りからを割りもう一度あぶり、味噌、砂糖みりんと和え、クルミ味噌で食べる。ソーセージも炉端であぶるだけだ、日本酒は磐城寿と十字旭日どちらも純米のしっかりした旨味がある。炉端で秋の味覚など都会では

味わえない。皆で酒と料理を味わっているとエリカが【お父さんとお母さん二人で何して過ごしているんだろ】と言う。エリカは二人の養子になって間がないが二人を

そう呼んでる。ユウが【まあ二人はいつもと同じ感じでしょ、特別記念日とか関係ないんじゃない】と言う。エリカがヒロに【二人はどんな出会いだったんですか先生】と言う。ヒロは【おれは多分その頃から戦場だったから良く知らない】と言うと

【お兄ちゃん何も知らないの、父さんが死んだ時お兄ちゃんは戦場だったけど、

その時、父さんがユニオンの科学部をお兄さんとヒトミ姉ちゃんに託したの、それが切っ掛けなのよ】と言い【私とお兄ちゃんやヒトミ姉ちゃんもユニオンが無ければ

出会ってない、サチ姉ちゃんもそうでしょ、本当にバカで何も知らないんだから】と言う。ヒロは【それはすまなかったが、俺は俺で戦場で死ぬ思いしてたし、お前が

小さい頃オシメを変えたり、風呂に入れたり少しは家の事も手伝ったのにバカ

呼ばわりされても】と言う。シュウが【肩身が狭いな兄様】と笑う。それを聞いて

春花が笑っているのを見て【春花が楽しそう】とアリサが言うと、ヒロは何れ春花も俺の敵に成るかもしれんと思うのだった。三人の子供たちは子供同士が楽しいようだ、三人がなにか話をしている。大人には解らない言語でも有るのだろうか?

シュウと弓美がヒロに【春花には武術を教えるのか?】と聞くと【一応教えるけど、

エージェントにするつもりは無い、まあ本人次第だが出来れば他の道を選んで欲しい】と言う、美樹が【それは勿体ないよ、これだけ素養のある子どもはそんな居ない将来私達の助けに成ってくれるのに】と言う【それはこっちの都合だ、この子の将来を大人の都合で左右したらダメだ、この子がホントに望むなら別だが俺は出来たら

他の道を行って欲しい】とヒロが言う。真矢、溜矢、春花の三人をヒロは呼び顔を

見て千円札と百円玉10枚を見せどっちが好きかゲームをやった、悪質なゲームだ。すると三人が100円玉を選んだ、理由を聞くと春花は【分けれるから】と言う。

悪質なゲームの中に子供は真実を知っているのかも知れない。娘達が感動している。ヒロは偶然なのに【これが教育だ】と自慢する。ユウが【汚い大人に成ったわね、

兄ちゃん】とののしった、チヅルが【でも大事な事ですよ】と反論すると、ヒロは【どっちでも、選ぶのはこの子達だ】大人が喧嘩していたら自ずとそれを真似る喧嘩を見せるな】と言った、そして春花たち三人に再度大人達の名前を教えた。

そして真矢と溜矢に再度名前を言わせると覚えて無かった、ショックだった。

春花は当然覚えてるが【ヒロ】と呼び捨てにされた、これも少しショックだった。

しかし今後ずっと呼び捨てが続くのだ。ヒロが子供で遊んでいると、弓美がエリカに学校の事を聞く【エリカちゃん学校は楽しい?】と聞くと、美樹が【エリカちゃん気になる男子が居るんだって】と急に暴露する、ヒロは【何だと?本当か?】と顔色を変えた。そしてヒロは【なんで先生には内緒なんだ?】と詰め寄る。エリカは【気になるだけで何もないです】と言うヒロはアリサとチヅルに【知ってたのか?】と聞くとアリサがエリカに【どんな男子】と聞く。どうやらアリサも初耳だったようだ。

美樹が【空手部らしいですよ】と答える。まるでエリカのマネージャーだ。

ヒロが【付き合う前に俺と組手をしろと言え】とエリカに言うと

【やめろ、オッサン】と弓美とユウが吠え【オッサンは無視して私達に

相談するのよ】とユウが言う。エリカは顔を赤くして下を向いて黙ってる。チヅルはそれを見てニコニコして楽しんでいるようだ。ヒロは酒を一気に飲み干しシュウに

【お前、どう思うんだ、お前の弟子でも有るんだぞ】と詰めると【俺は良く解らん】と下を向いてる、ユウがそれを見て【弓美さんとの事どうするのシュウさん】と聞くと顔を真っ赤にして下を向く。アリサ、チヅルとエリカ、美樹は顔を見合わせ

【エーッ】と叫んでる。ヒロはどういう事だ【俺は聞いて無いぞ、そういう事なのか?】と聞くと更に真っ赤に成り下を向いている。娘達とユウはおめでとう、と拍手をする。ヒロは何故か置いてきぼりを食った気に成った。それでも子供たちは楽しく遊び、皆で楽しく美味しく秋の山の幸と酒を楽しめる。こんな日が、世界中の何処でも、貧富の差とか関係なく、やって来る事は無いのか?日本でも世界でも、ののしり合い、憎み合い、貧困にあえぐ人と金に執着して人道から外れる人も居る。

チヅルが【先生、来年また任務なんでしょ?】と聞く、ヒロは【そうらしい、皆が

こんな日が続いて、俺たちも美味しいご飯が食べれるように、頑張るしかない、悪いがお前達も力を貸してくれ】と言った。【私たちは先生と一緒なら頑張れるよ】と

チヅル答える。アリサも美樹も【私達も先生を助けてあげる】と言い美樹が

【マリ姉様と約束したもんね】と言う。ヒロは目頭が熱くなるのを抑え笑顔を

見せた。一方その夜ヒトミとコウジの夫婦は大屋敷の家で二人で過ごしていた。

ヒトミが作ったビーフシチュー、フランスパン、スーパーのオードブルセット。

ヒトミの手抜きだがコウジはヒロと違い食べ物にこだわりが無い。それでも二人には幸せな時間なのだろう、ヒロなら手抜きだと文句を言う所だ。コウジは大半が研究室で業者から頼む弁当などを食べるユニオンの中に施設の専門業者があるのだ。コウジはヒトミに【皆に気を使わせてしまったね】と言うと【大丈夫よ、あの子達は里で

楽しんでるわ】と言う。コウジが【ヒロ君は大丈夫かな、表上は立ち直ったように

見えるけど】と聞く【どうかしら、見てくれは頑丈だけど、ナイーブで、いつまでたっても中身は子供で甘ったれ】と答える。【彼は君が思うより芯が有りしっかりしてるよ】とコウジが言うと【そうあって欲しいものね、マリアさんがあの子にはもっと試練が訪れて来るって言ってたわ、乗り越えて貰わないと】と言う。

コウジが【私達も、ひと頑張りしないとね】と言った。


 二章 アフリカ編(一月)

 年が明けて松の内が終わった日(関東では七日まで松の内、地方で違いあり)八日にヒロとチヅルは先行してアフリカに旅立った。それに同行したのはハルと言う

ヒトミの部下の医師、その国のプレジデントの診療と治療の為、派遣されると言う。彼女は外科医と言う事は相当悪いのか?とヒロは推測したがヒロと彼女は相性は

悪い。その国の医療体制の充実の手助けをユニオンがする事でマリアの率いる

魔導士会がユニオンの介入を進めて来た国だ。人口が三百万で主要な産業は農業と

観光だがこれから工業化も進めていきたい。その国の問題は多数有るらしい。先ずは国全体的な経済の停滞、原因は明らかだ、指導者たちが利権に甘んじ、甘い汁を吸う事に慣れ次の展開や進化への努力を怠ったことだ。農業は相変わらず同じ品種、作物に甘んじている。落花生、コメ、トウモロコシ、数が少ない。先ず、その国の隣国にあるユニオンの輸送便の着陸基地に降り、そこからヒロ達一行はそのW国に

向かった、その国の首都に着き公邸に着くと豪勢な公邸である。先進国から独立後、何度も政権争いがあった割には新しく大きな公邸だ。護衛の兵に案内され大統領の

部屋に着くとそこには、ヒロの娘のマリが既にいた。チヅル、ハル、ヒロが挨拶して彼と握手を交わしソファーに座った。そこにはなんと彼らの占い師も同席していた。この国は九割がキリスト教信者と聞いたが、そこに占い師とはビックリ仰天だ。

しかしどこかの国もよその事は言えない。保守で愛国と言う人たちがオカルトとも

言える何処かの宗教に選挙協力して貰ったり、そのイベントに出席していたと言うのだから。物を売りつけ病気が治るとか、先祖の因縁で病気になるとか、ホラー映画も顔負けと政府の要人が繋がって居たのは何処の国も目くそ鼻くそなのだろうか?

娘のマリもヒロを見てニタニタ笑っている、その占い師は年齢不詳?見た目は

六十歳位。大統領は五十九歳だが占い師は中肉から少し細身、大統領は完全メタボも重症メタボだ。マリは医師ハルにレジデントこの頃、心臓の動悸に悩まされて居るらしいと言う。ヒロはそれは動悸では無く、ただの運動不足による肥満と心肺機能の低下だと思ったが黙って聞いて居たら、占い師がそれは反勢力の呪いだと言う。

医師のハルの目が半開きの白めに成ったように見えた。それを見て笑いそうに成るが

チヅルがヒロの足にボールペンを突き立てそれを防いだ。ボールペンは筆記だけで

なく色んな使い方が出来る。護身術にも使え眠気冷ましやあらゆるケースに使えるが良い子は上司を刺してはイケません。ヒロが痛いっ、と叫ぶとチヅルが居たんですね生霊がと言う。ヒロは涙目で居ました、それは恐らく国民の怒りの怨霊です。

とアドリブで話す。今度は占い師が怒った顔で、それは違う、反勢力の呪術だと反論する。このバアさん、昔テレビに出ていたオカルトにそっくりだなと思いながら、【それでは私達がプレジデントの体調を直して差し上げて、それを証明します。そのためには二つの条件が必要です、私と医師のハルがプレジデントのメディカル

トレーナーとして大統領を指導する事、そして大統領の不調の原因をユニオンが調査する事です、期間は三カ月、4月中旬までには完全に治して差し上げます】と言います。チヅルが【その上で私がこの国の経済的停滞の、原因を突き止めて新しい戦略を示させて頂きます】と言った。難色を示すプレジデントにマリアは【先ほど言いましたがこのままではこの国は停滞どころか隣国に置いて行かれます。この花と同じで根が生えて無いのです】と言い。花瓶の花に指を刺すと一瞬で花が枯れてしまいます。

プレジデントは【それは魔術か?】と言うと【違います、この花の寿命は決まって

いました。根が有れば再度、種が出来、芽が生え、花が咲きます。土も無く根もなければいくら光を当てようとその花が枯れた後、種や芽が生え、再度花が咲くことは有りません。植物の花に直接栄養を与えても、植物は再び咲くことは有りません。心の栄養も経済の栄養も同じなのをご覧に入れて見せますよ】と言った。プレジデントは【私の健康も、国の経済も両方良く成るのかね】と言う、ヒロは何て強欲なオッサンだと思ったが、ヒロの中のサドスティツクな気持ちが芽生え、この親父をトコトン

トレーニングで虐めてやろうと決めた。大統領の体調不良は明らかにメタボの生活

習慣だ。ハルの事は苦手だがメディカルチェックにはハルの協力は必要だ。

前もってユニオンが協力して作った富裕層から金をボッタクル病院で心臓のエコーや血液検査をする、完全に糖尿の数値、ヘモグロビンA1Ⅽは7・8だ。その他、血中脂質も高く血圧は少しだけ高いくらいで、これ位は体重減らせば標準値に全て成る

範囲だ。医者は直ぐに薬に頼るが体重100キロが80キロに減らせば大半が良くなる。プロが生活から食事から付きっ切りで面倒見れば大抵はそれくらいの結果は

出る。ライザップがその例である。問題は継続できるか、それが科学的な見地で負担に成り過ぎて居ないか。適切な進化には適切な負荷、適切な休養、適切な心のケアが必要なのだ。ヒロ達がこの国に来て一週間後からヒロの虐め、もといトレーニングが始まった。マシンやダンベル等の機材はユニオンから至急、送らせた。先ずは初日は慣らしからである。急激にきついトレーニングは怪我の元だ。先ずウォーキングを

十分間させて身体を温める。十分間で汗をかいて息が切れてる。ヒロはどんだけ歩いて無いんやボケと思ったがそれを堪え【グーッド】と誉める。その後十分のバイクをして更に汗をかかせる。息を整えさせこれからが本チャン。

先ずチェストプレスマシンを軽めで始め、十回出来る重さで三セット、最初十回の物が三セット目には五回しか上がらない。初日は慣らしだから無理はさせない。

次はラットマシンプルだ、背中の筋肉、主に広背筋と僧帽筋、最初は筋肉に意識するのは難しいのでフォームだけ正しくやらせる。これも十回3セットを無理させず

行う。次に肩の筋肉ダンベルを使い座ってのダンベルプレスとサイドレイズの

スーパーセット、重さはそれぞれ十五回狙いである。肩の筋肉は複雑で多くの筋群で造られてるつまり多くの回数でトレーニングして多角的な刺激を必要とする。これも3セットだ。これだけで汗はビッショリ本人は限界と言うが人間の限界はそんな

ショボイものでは無い。すこし休ませながらストレッチをさせ、BCAA

(分岐アミノ酸)でエネルギー補給させる、今度は更にキツイ下半身に入る先ずは

レッグエクステンションで膝や大腿四頭金筋を温める、これは十二回狙いの重さで

3セット、次がキツイ、レッグプレス十五回の重さで3セット最後にレッグカール

大腿二頭筋のエクスサイズだこれも十五回狙いの3セットで後は下半身のストレッチをしっかりして家で入浴する事を勧めて今日の筋トレは終わった。まずはこれを

週三日、最初は行う。案の場次の日は筋肉痛のオンパレードで大統領は止めたいと

言って来る。ヒロは【大統領、それこそ反体制派の思うツボですよ、この痛みは貴方への国民の思いが筋肉に痛みを与えているのです。それに打ち勝つ強さを国民に示さなければ貴方のこの国での権威は地に落ちるのです。それで良いのですか?】と

励ましか虐めか解らない言葉で励ます。筋肉痛の大統領を二回目は更に追い込む

メニューは同じだが一つ負荷の重いものでトレーニングする。

初日は思い切り手加減していた。重さを上げたことで最初から目標の回数が挙がら

ない。それで良いのだ六回しか挙がらなければ十秒レスト(休憩)して再度回数を

伸ばす。例えば六、三、二で十一回とかそれを同じ3セット行う。

無理だと駄々をこねる大統領にノーペイン、ノーゲイン等とボディービルの

シュワルツェネッガーの格言を叫び追い込む日本なら訴えられるかも知れない。

トレーニングが終わると大統領の泣きが入る【こんな事をしなければ呪いは解けないのか】と言う。ヒロがそのうちこれが快感に変わります、これは日本の修験道に伝わる秘伝の術式と西洋の健康ボディーメイク術を合わせて私が開発した秘伝なのです。

この方法は既に一億人以上に浸透しています。世界の最先端です。と嘘か本当か解らない事を言う。実際は普通にオーバーロードの原則で負荷を掛けているだけだ。

先ずは一週間、慣らしでトレーニングして週末二日回復の時間を与える。

トレーニングも大事だが食事も同じように大切だこれには官邸の料理人の協力が不可欠だ。減量、ダイエットに最適なのが鍋料理だ。大統領は肉の好きだが、まず穀物やパンを食べすぎてる。彼の体重は110キロ身長170センチまあ固太りと言えば

そうだが、下半身より、お腹に肉がついてる、ビールばらリンゴ型だ。年齢から

言って基礎代謝は1800以下だ。基礎代謝以下のダイエットはお勧めしない、生活水準に支障が出る。だからと言ってケトンダイエットのようにイキナリ糖質ゼロは

精神的にかなりキツイ。ヒロは彼の食習慣を聞いて先ず、十分なたんぱく質を確保しながら糖質を以前の半分にして脂肪分をなるべく抑える方法を取った。

総カロリー2000カロリー、たんぱく質170gそして朝はプロテインと

オートミールで400カロリーに抑えトレーニングの時間の一時間前に再度

プロテインを飲み、昼は500カロリーでたんぱく質40gの軽い物

夜はヒロが考案した減量鍋、スープは和風から中華、コンソメなど色々使うが野菜

たっぷりで鳥の胸肉か牛の、もも肉やサーモンやタラなど魚でお腹を膨らませる

メニューだ。彼の体格で2000カロリーはかなり腹が減る。そこでマリのハーブの登場だ魔導士が使うハーブは色んな高かが出ると様な物がある。中には任務に使う

危険な物も有る。今回はアシュワガンダと言う疲労回復の効果のあるインドの

アユルベーダーのサプリとリラックス効果の有るカモミール、ラベンダーのお茶を

使う事にした。酒は週一に抑えることを彼の夫人に言ってもし飲んだら地獄の

有酸素トレーニングをを課すことで彼を苦しめた。マリが彼の夫人に魔導士秘伝の

アロママッサージを伝授して彼を癒す様に教えた、それによりマリと夫人の距離も

近づいたのだ。ハルはこの国の医療の改革と施設の構築に従事してこの国でも子供の致死率減らすことに携わり、富裕層から金を、ふんだくる算段を整える。それと同時に貧困の人の医療の充実をするためにシステムを考える任務だ。ユニオンからも多くの医師が派遣される。その下準備だ。チヅルはその間この国の腐敗と分裂の証拠を

集めて行き、ユニオンに協力してくれている若い勢力との関係を構築していった。

その中で多くの事が解って行ったこの国の分裂と分断を願う連中の正体とも言える

ことだ。そして何よりこの国は大臣を始め、与党議員は不正の温床、大半が汚職に

まみれて居るのだ。その大半が大統領の周辺だ、この国では主に大統領の側近が

ウーゴ五人衆と呼ばれて居る(決してどこかの国を真似た訳では無い)一人はエム

内閣官房長官、文部科学大臣を歴任、エヌ経済産業大臣、内閣府特命担当大臣

(経済財政政策担当)を歴任、エイチ政務調査会長(法案を審査する組織)まあ

とにかくこの国の経済や教育と言った中核を担う連中だ。また野党は野党でどうやら与党の亜流と言うか与党を批判しながら金や権力に飛びつくクズどもで、若者を先導して国を揺さぶりながら与党と慣れあい国民の生活を顧みる事には及び腰の

糞どもだ。しかしこれらの事は証拠を揃え暴露してもこの国の国民がそれを判断

出来る知識も術も無い彼らが欲しいのは生活の向上と安定した職による生活の安全、安心できる福利厚生だ。一番厄介なのは軍部と通じこの国を混乱に陥らせ裏で与党の大臣と結託して武器で金儲けしているクソだ。この国の軍事費はこの数年で二倍に

膨らんでる。その割に軍の現場の待遇は改善されてない、軍人も腐ってしょうも無い犯罪、軍事品の横流し、窃盗、詐欺、セクハラ中には特定機密を流出させ二百人が

処分された大事件まで起こっている。いやいや、防衛費拡充しながら、不祥事は

起こる機密は漏洩する、それで不安を煽るって。まあどの国もマッチポンプで金が

グルグル回って国民から搾取してその金は国民には流れない。どの国もこの国も同じである。しかし、何とかをブゥ壊すと言って自分の脳みそがぶっ壊れているアホの

マネをする訳には行かない。どのように是正して国民に有利に事を運ぶかマリと

チヅルは調査を進め。マリアと計画を練っていた。一方ヒロは大統領ウーゴを

シゴキ、遊んでいた。シゴキながらウーゴとの関係を強くするのが第一段階だ。

一カ月でなんと体重が10キロも減り、筋肉の量が3キロも増えたのだ。実質体脂肪が13キロ落ちた事になる。勿論これはインボディーの体組成での測定なので目安である。体調も精神状態も良いようだ。健全な身体に健全な精神は嘘では無い。逆もしかりだ。精神が病むと体も不調をきたす。その場合は両方を少しずつ周りが改善して行くしかない。病院で薬だけ処方して良くなる訳が無いのだ。ヒロはウーゴに軍の

体質改善をするように求めた、、それを例えて軍のボディーメイク徐脂肪、筋力強化マッスルキャンプだ。ヒロは我ながら天才的なネーミングだと思った。恥ずかしい事である。それをハルに宿舎の食堂で話すと軽蔑の目で無視された。更に関係が悪化したようだ。ヒロが軍の改革を提言して二週間後ユニオンの精鋭と、この国の精鋭の

合同軍事訓練をすることに成った。ヒロが提案してユニオンの軍力を示すためで

ある。陸兵による銃撃戦(摸擬弾)戦闘車両による戦闘(摸擬弾)空に関しては

ユニオンのドローンでの演習でユニオンの科学力を見せ付けた。これは武器を売る為でなく、ユニオンが防衛協定を結び、軍の体質改善を提案するためである。その提案の一つとしてAIとドローンによる防衛戦略である、先の友歌の星との戦いで

システムを友歌の妹、ユリから技術提供を受け、ユニオンのドローンに適応するよう改良した物だ。これは攻撃用では無く防衛に特化したシステムでそれを演習で大統領たち側近に見せた。これなら固定費を払い沢山の軍人を育てたりする必要も無く、

更にユニオンのリースシステムなので、新しい技術に更新可能なのだ。また陸兵の

演習でシュウたち射手軍団の段違いの実力を見せた。この国の陸兵を演習戦で短時間に壊滅に追い込んだ。リース代金にイザという時の保険として無償協力代金も含まれるお得なコースである。これで15000万ドル(約二百億円)の軍事費の削減と

役立たずの幹部を払い箱が出来る。そのお払い箱は、全て汚職軍人ですでに候補は

調べているが一気に進めるのでは無くユニオンの魔導士が今罠を張り巡らせる準備をしている。ヒロは演習を終え、大統領に【どうです大統領、我がユニオンの力は?】核兵器以外ならどこの軍とも戦えますよ、勿論核兵器もミサイルなら、撃ち落として見せます】と言った。【本当に凄いがミサイルまで撃ち落とせるのは何故だ?】と

大統領が聞く。【ユニオンには指向性エネルギー兵器が有ります、ただしこれを発動するにはユニオンの認可を受けた専属の兵士しか認められてません。それだけ危険で破壊力の有る物です】と言った。【それもリースに付いて居るのか?】と大統領が

聞く【まさか、核兵器に対抗できるシステムです、ユニオンの兵士込みですから】と言う。これは詐欺まがいのビジネスが良く使う手段だが商談には有効だ。そして友歌の星に行く前に取った、演習の画像を見せた。ヒロは【来年度の防衛予算委員会までに決めて貰えれば構いません。ただ気になる事が有ります、軍部内では腐敗が進んでいるとの報告も受けていますよ。予算編成の前に秘密裏に調べた方が良いですよ】と言った。証拠はすでに魔導士達が調べているが更にあぶり出しを行うための罠で

ある。一方、チヅルは軍部の若手将校たちと通じ、軍部と政府の切り離し工作に

努めた。こっそり政府と軍部の分裂を画策するのだ。若手将校は不満を抱えている。軍部も政府も汚職まみれでは当然だ、何故分裂を防ぐのに分裂を画策するのか不思議に思うかも知れないが雨降って地固まる。焼け野原からの再生では無いが、やはり

腐ったミカンは中心からご退席頂くのが団結の条件だ。この国の一番の問題は民の

貧しさだ。産業が少ない、そして主な産業は一部の富裕層が独占してる。この国の

大きな産業の一つに運輸業が有る。しかしその利権は一部の企業が独占して労働力を搾取してる模様だ。そして何より輸出と輸入で完全に輸入が多いのだ。

そこでユニオンが考えたのはその周辺国から砂を輸入してコンクリートの材料を作るプラントをユニオンが作りそれをアフリカの各国や世界に輸出する事を提案したの

です。本来、砂漠の砂は小さすぎてコンクリートの材料には使えません。

ユニオンはそこからSIO2(シリカ)を取り出しガラスやセメント、

コンクリート材などを作るシステムを開発したのです。これも実は友歌の星の技術でパクリです。友歌の星は長い歴史の中で資源を無駄にし、人間同士が争い、人口はどんどん減少して星は砂漠化した中で多くの技術が生まれたのです。その技術でこの国に産業を興しユニオンも利益を上げ、それを各地に輸出する仕事をこの国の国民を

使い職を与えるビジネスプロジェクトをユニオンが先ず始める事に成りました。

ユニオンはそれで得た利益でこの国のに教育施設や病院を作り。更にユニオンの志を広げる同志を育成しこの国も豊かにする豊の循環を作るのが目的なのです。そのためには金持ちに滞る金を海の水の循環のように循環させる。渦潮を作る必要が

あります。はっきり言えば金持ちに金を使わせその金を教育や福祉にあて人間を育成し、人間の循環、人類革命がユニオンの目的の一つです。それは分裂では無く、共存の為の革命なのです。アフリカは他に様々の問題を抱えてます。水資源の不足、

と上下水道の汚染です。ここでもユニオンの科学を役立てます。ユニオンには

水、水素循環システムを持って居ます。それを海水のろ過システムと水の運搬に使います。それらのプラントやインフラを整えるには金が掛かります。そこでユニオンはこの国に滞っている、腐敗した金を利用する魔術を施すのです。先ずその金は

ユニオンがこの国に貸し付けます。そしてユニオンの裏部隊、裏の魔導士軍団

が動きます。その一つが前回マリアが買収したアメリカの投資銀行です。

裏の魔導士軍団が水資プランとファンドをその富裕層に売りまくります。

その金利は国に貸付けた、金利より僅かに少ない予定金利です。それでも先進国の

金利よりこの国の金利は高いのです。勿論その他の国の富裕層にも魔導士軍団は

売りまくります。彼らは金融のプロです。そしてアメリカの投資銀行と有って

アフリカの金融商品とは信用が違います。この国の富裕層は不思議なもので自分の国の商品より他国の商品を有難がります。実は回り回って自国に投資しているのです。

まあどこかの国では自国の産業支援と賜り、他の国とズブズブの企業に支援したりして居るようですがその逆バージョンす。また乾季には海水を下水として使いそれを

浄化して川に流すインフラを作る事でトイレが病気の温床に成らないよう、インフラをユニオンが整えます。しれもこの国の物をユニオンが扱う利益をユニオンにも

もたらします。事業者、利用者、雇用者、多くの人が得を得る。これを三方得すると言い、商売の基本です。今のビジネスの多くは事業者だけが多くを得たり関係ない

利権者に利益が行ったり、とても三方が得をしてない物が多く有る事が問題です。

ヒロは一応マリアの指示に従い、真面目に任務を果たし、マリア、チヅルも次の仕掛けに移って居ます。そんなある日、魔導士会の指示に基づき、この国の最も貧しい

地域に大統領と視察に行くよう任務を受けます。その地域はどうやらシャーマン信仰が盛んな地域で貧しく病んだ人が一番多い地域です。ヒロは大統領にトレーニングの休息日を餌に彼を誘います。貧困の地域医療の現状を見せる為です。そこには

ユニオンの医療チームが週一度、無料で診療を行うテントが有る。ほとんどが乳児や子供、その原因は栄養失調や水の不衛生から来るマラリヤ、下痢、感染症

栄養失調だ。ここまで来れる人はまだ良い、その先のさらにスラムに医師と一緒に

立ち寄ると貧しさは極限でさらに子供がやつれ、栄養不足に見える。医師はその村の病気の子供がいるという情報を聞きつけ向かったのだが時すでに遅く子供は

亡くなった後だったようだ。母親が泣きじゃくり、生き返るようになにか祈ってる。この地方の宗教の習わしなのか、そのような土着の宗教の地域もあるのだ。

そこのシャーマンはこの国を呪うように呪文を唱えているという。看護師がヒロに

そのように説明する。ヒロが大統領にこの地方では幼くして死んだ子供は精霊に

なれずに、呪いに成るという。シャーマンは家族たちを呪わずこの国の政府を

呪うように祈ってると説明する。ヒロは大統領に【政治が大切にするべきは何だと思いますか?】と聞くと彼は【治安だ】と答えた。ヒロは笑って【治安は一番最後です、治安はまともな為政者が政治を行えば勝手に良くなりますよ】と答える。日本でも政治が腐れば犯罪は増える人は腐った為政者を見てそれを真似るだけである。ヒロは【一に食、二に経済、三に祭り(道徳や心の安寧)四にインフラ建設、五に教育、六に治安です】と言った。そして【これは古来から東洋で言われてる為政者への戒めです】とも言った。これは中国の古代、商王朝の政治家、紂王の叔父にあたる基子が説いた事である。大統領は【治安は一番難しいのでは無いのか】と主張した。

ヒロはそれが貴方の心の病気の一つです、自分が行っている政治に自身が無い、だから治安は難しいと感じる。貧しい子供たちが、これだけ不健康に死んでいればそう

感じて当然です。】というと、【貧しい人間を救うには金が要る、経済を潤さなければそれは無理だ】とお決まりの言葉を大統領は言う。【いいえ、可能です、貴方の身体を変化させたようにこの国をユニオンが豊かに強くするお手伝いをします。貴方の

身体は二カ月で110キロの脆弱な身体でしたが必要な所に栄養を送り必要な運動をすれば体は変わります。正直に言います、この国は血管が詰まって栄養が国民に行かないぐらい身体が病んでいます。それは国民の責任では有りません、軍や政府の指導者が脂肪で肥え太っているからです。そのためこの国に筋トレのように負荷をかけ

鍛えます。ノーペインノーゲインです。ただし痛みを覚えるのは貴方の側近たち

です。その側近たちの正体を貴方は見る事に成ります。その覚悟をして頂く為に、

この風景をお見せしたのです】と言った。大統領は【そんな大事に成れば大変だ、

その前に私が動く】と言った。【動けば貴方ははその渦に巻き込まれこの国も貴方も崩壊してしまうでしょう。友人としてそんな姿を見たくは有りません。動くのは自由ですがその覚悟が有るなら自ら火の中に飛び込んで下さい】と言った。。実はマリが夫人を通し、大統領が動かない様に伏線をはり、動いた場合のシナリオも考えて

居た。その場合はチヅルが若い将校を動かし大きな混乱に陥る。それはなるべく避けたかったのだ。そのため、ヒロが前もって大統領に縛りを与え動きを制御する

任務だ。しかしヒロが放った呪いは嘘では無い。日本の維新、戦争、敗戦全て民の

意識による呪いと言っても過言でない。そして民は自らの呪いであのような苦しみを味わって日本も敗戦したのだ。あらゆる国が自らの呪いで滅びまた復活をする歴史が繰り返されている。ヒロは時々人間は種の絶滅に瀕する事が無いと真実を学ばない

バカなのでは?と思う事がある。いっそ一度人間の全てがその恐怖を味合えば人間は進化出来るのでは?とマリアに提言する。マリアは【それは最後の手段よ】と

微笑むのを見てやはりこの女は悪魔に違いないと思った。ヒロ達がアフリカに行き

二カ月半が過ぎたころアリサから電話があった【先生、今日、日本を出発するんですがチョット問題が】と言った。ヒロは【なにかトラブルか】と聞くと【美樹ちゃんと春花が】と言う【あの問題児二人がまた何かやらかしたのか】と聞くと、【一緒にそっちに行きます】と言うのだ。元々アリサと他のエージェントが来る予定だったが

何故か美樹に春花、お子ちゃまコンビが来る事に。すぐにマリアに電話して

【どういうことだ?美樹も迷惑だが、その上コブ付きで春花までとは。たしかレイと言うエージェントが来る予定だったはずだ】と言う。マリアが【レイは別動隊で動いて貰う事に成ったの、貴方が大変だと思って】と言う。ヒロは【いや二人に来て

もらった方が大変だ、いや迷惑千番、だいたい春花は児童で基礎教育を受けさせるのに、家庭教師付けてたのに勉強はどうするんだ】と言う【それが思いの外早く学んでるらしいのよ、あの子はかなりの天才少女よ】と答える。【ヒロはそんなはずは

無い、あの子は身体能力は高いが、きっとアホの子だ、美樹と二人でアホ二乗コンビだ、とにかく司令部からあの二人を止めてくれ】と頼む。マリアは【もう無理よ、

命令は出されている。今更中止は出来ないわ、止めるなら貴方が

止めて】と電話を切った。ヒロは目まいを覚えた、誰が仕組んだ術式だ、完全に油断してた。まさか春花とその子守を命令していた美樹達がフリカに来るとは、と思った。すぐさま美樹に電話し【お前がこっちに来る話な、もう良くなった、春花と一緒に東京でディズニーランドでも行って楽しんで居ろ】と言った。【先生何言っているの先生の為二人で、ひと肌脱ぐつもりで完全に準備も終わっているよ。先生のピンチにはエースエージェントの私が必須でしょ】と返す。ヒロは【ひと肌も二肌も脱がんでいいい、お前と春花の貧弱な裸なんか見たくもない。大体こっちは酷い暑さでお前の自慢の白い肌が真っ黒に焼けてしまうぞ。前回アフリカに行ったときブーブー文句言っていただろ。飯が不味いの、日焼けするだのお前が皮膚ガンに成ったら水樹に

申し訳無い、肝臓がん以外で死なせたら俺があの世で水樹に呪われる】といった。【大丈夫、ユウ先生が絶対日焼けしない日焼け止めを処方してくれた。それに公邸は豪華で専属のシェフも居るんでしょ。じゃあこれから輸送機に乗るから】と電話を切ったのだ。ヒロは敗北感と不安が入交り、マリからハーブを処方してもらった。

マリは【また皆で揃って楽しい任務に成りそう】と喜んでいる。一体誰がこの絵面を書いたのだ、ユニオンはどうなってる?と思った、しかし任務は着実に進める必要がある。チヅルがヒロに若い世代の仲間を紹介したいと言って来た。6人の男女で三人は軍の将校、三人は議員の秘書たちだ。この国の腐敗をうれい改革したいと言う若者たちだ。彼らそれぞれに協力者が多数居て、いつか爆発しそうな不満を抱え動いて居たらしい。ヒロは【この国を良くすることには全面的に協力する、チヅルと一緒に動いて情報を集めてくれ具体的に、この国の幹部の考え方、人柄、信用、その周辺の

人たちの情報だ。だいたい、その人の周辺を見ればその人の人となりは解る】と言った。人間は不思議なものだ、必ずと言って良いほど、その人の周辺には同じ種類の人が集まる。幅広くという人はただの己の利益でしか動いて無い。不正直な風見鶏だ。

まあ立場場、そうせざる得ない立場の人も居るが、その付き合う頻度や言動を見れば大体解る。特にお金の流れを良く分析すればその人間がどのような人間か解るのだ。

真面目にやって莫大な財産得る事は不可能だ。ユニオンとて莫大な金を動かすのは

富裕層を騙し、それを困った人達の為に使う。その人達が自力で立ち上がり、困ってる人への共存の意識を広げるためだ。孤独な人が犯罪に走るのは誰も自分を助けてくれないと言う孤立感からだ。助けてくれないなら生きる為に他の人から奪うしか無い。法が自分を助けてくれるなら法に従うだろう。しかし人を助け救うのは法では

無い。人の徳や思いやり、それに必要な金だ。その為金がある場所からビジネスで

利益を得てそれを人の自立に繋げ、それが多くの人に循環するシステムを作る。

そのためのビジネスなのだ。決して綺麗ごとでユニオンのメンバーは集まっているのでは無い。それは自分や自分達の子供たち、未来の自分達の利益に成る事に人生の

投資をしているのだ。そしてユニオンは莫大の金を持っているが、あくまでも金を

貯めこむためでは無い。人々が幸せな進化を遂げる為に循環させる資金として持っているのだ。エージェントやメンバーは皆、普通より高い収入をユニオンから与えられて居る。その代わりユニオンは彼らに常に進化を求める。それはエリートに成れと

言う事ではなく、人々に進化や幸せを与えうる人としてである。何か宗教やマルチの様だが共存の為のマルチと思えば良い。極端に言えば国連とて、色んな保護活動や

NGOとてマルチである。つまり善意をマルチする、それは他人の為ではなく自分の未来の為の善意のマルチだ。ただ他とユニオンの違いは金持ちの溜め込んだ金を

色んな事業で分配するシステムなのだ。しかも金持ちを満足させる物で大金をせしめる事業、ただし金持ちは金の亡者だ、そこから金を引き出すには色んな魔術が必要なのだ。美樹たちがヒロの所に着いたのは翌日の朝だった。輸送機は高速機で通常の

半分の時間で着くが到着したのが夜で隣国に一泊して朝一番にユニオンの車で移動

してきた。二人が公邸の職員に案内されヒロの所にやって来て、春花が【ヒロ、

良い子だったか】と聞く。ヒロはなんで俺がそんな事聞かれるんだ?と思ったが

【お前こそ良い子にしてたか】と聞く。【春花は良い子】と答える。ニコニコしながら【悪い事してないか?】と言う。日本語を覚えているが変だぞ、と感じた。

他の娘達も春花が来たと言うので集まって来た。相変わらず娘達のアイドルだ。

美樹が【先生はるばる先生を助けに来たよ】と言う。【そうか大変だったな】と言うがありがた迷惑だと思った。美樹が【先生、またこっちで友達の輪を広げて任務を

助けるから期待してて】と言う。ヒロは【とにかく余り騒ぎに成る事は控えろ、動くときは俺か姉様たちに相談しろよ】と言う。美樹には誰とでも、仲良くなれる特技が有る。そこから意外な展開や、嵐を起こしていく。時にはハプニングを起こし時にはイレギュラーな効果をもたらす、意外性の女なのだ。ヒロはそこに春花と言う更に

不安要素が重なったことが、怖くて仕方ない。マリは春花とは初対面だ。

【パパ、可愛い妹がまた出来て嬉しいわ、春花ちゃん、マリよ】と挨拶する【マリ】と繰り返して言ってニコッとする。ヒロが【美樹と一緒で危ないから良く見て置いてくれ】と頼むと、【頑張ってくれそうね】と笑う。【頑張らなくて良い大人しくして

欲しい】と返事をした。【もうすっかり我が家の家族ね】とマリが言うと

アリサは苦笑いしている。マリとチヅルが二人を連れて公邸内を案内してスタッフや

色んな人達に挨拶に行った、その間ヒロは大統領を相変わらずシゴキ、トレーニングをする。週3日の全身トレのルーティーンだったのを今は週四日の二分割の

ルーティーンでハードに成ってる。上半身と下半身の日に分けてトレーニングする。

上半身の日は胸と背中と肩、各部位二種目三セット18セットだが1セットごと

オールアウトを目指し1ミリも動かなくなる位まで追い込む。素人は18セットは

少ないと思うがメインが18セットで1セットごとに、オールアウトを狙えば初心者には地獄のトレーニングだ。特に下半身の18セットは地獄である。

例えばスクワットを130キロでやるとしよう。十五回上がるとする。先ずは15回本人の力で後ろで補助をしながら挙げてもらう。潰れそうになるか、潰れるまで挙げさせる。そこから3回補助を付けて更に挙げさせる。2セット目は10回も挙がらない、そこで一旦10秒レストする。その後もう一度バーベルを担がせ挙がるだけ

挙げさせて2回補助する。そして再度15秒レストして再度バーベルを担がせ挙がるだけ挙げさせ2回補助をする。同じ事を更に1セットするのだ。プロのビルダーは

このようなハードなトレーニングを40セットから中には80セットもこなす化け物が居る。薬を使っている人も薬だけで筋肉を大きくしている訳では無い。勿論薬の

回復力が有るのでドンドンハードに出来るのも事実だ。だがこれは自分の健康を犠牲にしているのは事実だ。本来それぞれ体質や素質の中でベストなフィジカルを目指せば良い。薬が悪では無いがこれも資本主義の行き過ぎ、成果主義の成れの果ての現象かも知れない。ボディービルは本来その人の身体をビルドするスポーツだ。

これはスポーツ全般に言えるが競技で勝ったら偉い訳では無い。体育とは方法で目的は勝つことでは無い。プロはビジネスだろう、しかしオリンピックはビジネスなのか?我が国が勝てば賞讃を送り相手が勝てばブーイングや審判に文句を言う。

また審判も???な判定を平気でする。ヒロは負けて涙する選手に美学を感じる。

その涙は全力を尽くしたからこその涙では無いだろうか。一時期多くを犠牲にして、人生を掛けたその経験こそ、その後のその人の人生の糧に成る。それは健康の為でも楽しみを追及する為でも良いとも思う。ヒロは大統領に筋トレで変わる自分を体験して欲しかったのだ。一方、美樹と春花のコンビは初日にして本領を発揮していく、

ジジイにも若者にも隔て無く人気になる。春花などはジジイから小遣いをもらう有様だ。チヅルが丁寧にお礼を言って返したり、同額の物を返したりする。結局そのお返しはヒロに着けが回って来る。次男の日からは貰っちゃダメと春花に注意する始末だ。美樹は美樹で若い兵士と掛けゲームをして大金をせしめたりして、マリから

怒られ返しに行った。トンデモ不良コンビなのだ。特に大統領夫人に二人は気に入られ可愛がられた。日が変わり大統領のトレーニングがオフの日、ヒロとマリ、美樹と春花の四人は隣国を訪ねて行った。今進めている海水の、ろ過システムに関して、

その国とも協議する必要が有るからだ。国と言うものは非常に面倒でクソみたいな

システムでも有る。海の水一つでも協議して話合う必要が有る。だいたいその水は

お前が作ったのかボケナスと思う。空から雨が降りそれが川に流れ海に流れ、どこの水とか名前書いとけボケナスが、と言う話だ。日本のように島国でさえここが領海でここが経済的排他地域だと隣国同士もめて、阿保らしいことに成ってる。地続きならなおさらだ。元々その国にもユニオンが、テコ入れをして水資源の確保やインフラに手を貸し、この国との関係改善も図ったのだが、例えこちらの領海とは言え、陸続きだけにきちんと了承を得る必要があるのだ。つくづく保守思想とは強欲でがめついものかと感じる。その国の首都に行きヒロ達四人が外務省の官僚と会い説明して了承を得る必要が有るのだが、本来なら自国の領海の水の活用だ。他国にとやかく言われる筋合いでは無く、黙って進めても良い。後々のトラブルを回避するためヒロ達は赴いたのだ。そこの事務次官と若い官僚がヒロ達に対応した。事務次官はマリもヒロも

知った顔だが若い官僚は初めて合う。彼はグリーンと言う名前らしい。皆が挨拶して席に着くと春花がじっと彼を見ている。グリーンは冷ややかな笑顔で【可愛らしい娘さんですね】と言う【申し訳ないどうしてもこの子を一人に出来ないもので】と言うと【ご時世ですか?日本も変わりましたね】と言う。ヒロもさすがに少しイラついたが【気にしないで下さい、今回の件は隣国への確認ですので】と言う【w国の大統領からこのプロジェクトはユニオンが全権を任されて居ます、領海内の事ですから本来は確認の必要も無いのですが、何かご不満が有りますでしょうか】と言う。

グリーンは【水は我が国に取っても大切な資源です】と言う、ヒロは【w国の領海の水がそちらの資源と仰るのですね】と言う、事務次官が流石にグリーンを制しして【止めなさい】と言う、彼はユニオンの恐ろしさを知って居るのだ。すると春花が【この人悪い人】とグリーンを指さし言う、日本語だが解ったのか彼の顔が引きつる【止めなさい、失礼よ】とマリが止める、ヒロが【申し訳ない、まだ子供で何も

解って無いものですので、また出直します】と切り上げた。部屋を出て春花が少し

落ち込んでいるがヒロは春花の頭を撫で【どうして悪い人と思った?】と聞く。

【嘘つきで裏切る人】と答えた。美樹も【なんか感じ悪い奴だった、アメリカの

ケビンって人やその周辺の人と同じ顔に見えた】と言う。ヒロが【アフリカ人なのにか?】と聞くと【人種とかじゃ無い、自分がエリートでそれ以外は馬鹿で全て自分の思う通りに動かせると思ってる奴の顔だ】と言う。ヒロが【まあそうだろう、官僚とは基本そんな人種だ肌の色が違えど、面の皮の下の筋肉の動きは誤魔化せない】と

言う。マリが【春花ちゃんはやはり意外性の天才ね】と頭をなでる。

【春花良い子】と嬉しそうだ。ヒロが【グリーンの裏をユニオンで取って貰ってくれ、どんな連中と繋がりが有るのか、逆に呪術を仕掛けるチャンスかも知れない、

ユニオンを舐めたら火傷する事を教えて置かないとな】と言う。帰りの公邸に近い

草原で春花は草食動物の群れを車の中でじっと眺めてる。珍しいのだろうとヒロは

思った。生でアフリカの野生動物を見る事だけでも春花には良い経験だ友思った。

帰ったら夕方になっていた。ユニオンの自動車は高速移動が可能で首都から首都まで12時間の距離を約5時間で移動が可能だ、場所によりショートカットが

可能なのだ。この車は空陸両用でユニオンでも十台ほどしかないアフリカや中東でしか使えない特別車だ。帰って早速チヅルやアリサそして大統領にも報告する。

大統領は不安がるがヒロは問題ないと言う。マリアに電話で報告しているからで

ある。チヅルはグリーンの写真を見て【アッ】。と声に出す、ヒロが【知っているのか】と聞く。【こいつⅭIAでも動いていた】と言う。【エスなのか】と聞くと【何処のエスと言う訳でもないクズよ】と答える。【組織に忠誠心を表しているけど、自分の利益のためにしか動かない。日本にも居るでしょう、愛国だの言いながら隣国の

企業に利益供与もして金にだけ群がる与党議員と同じ】と言う。【そお言えば居たな、国の為IRが必要だとか国会で答弁して、企業献金受けて逮捕されたアホ】と

言う【そんなの序の口よ、そいつは刑を軽くしたいのか、裁判に成ったら、その裏側を全部裁判で暴露してやると司法にも警察にも言ってたたって話よ。私はIRに賛成した連中は皆、利益供与を受ける事を持ちかけられていると思っている】と言う。

ヒロは【面白く成って来た、今マリアに、裏を探るように言っている。きっとこの国の中枢部にも、蛆虫が湧いてるに違いない。蛆虫には蛆虫の役割を果たして貰おう】と言う。美樹がチヅルに【春花がこいつが怪しいって見つけたのよ姉様】と言う。

チヅルは春花にハグをして【春花、天才ね】と誉める、春花は【春花良い子】と

ニコニコする、ヒロは、いや俺は何もやって無い様に見えてるのか?と思った、

春花が【ヒロ頑張った】と言う。どちらが上司なんだ?いや、春花はエージェントでさえ無い。春花は天才なのか。ミーティングが終わると春花が【お腹すいた】と

言う。しかも【焼肉食べたい】と言う。ヒロが【ここでは焼肉は無理だ、牛肉が

すぐには手に入らん】と言うと、【牛肉居た、牛肉取りに行く】と春花が言う。

ヒロは????。美樹が【アッ】と声にだして【先生、さっきの牛の群れ】と言う。ヒロは呆然となり【まさか、俺の居ない間にどこかの牛を殺して食べたのか?】と聞くと【流石に止めたわよ】と美樹が答えた。ヒロは春花に【生きている牛は殺して

食べちゃダメだ】と教える。恐らく中国の山村では普通に飼っている牛を屠殺して

食べているからだろう。馬鹿が犬を食べるのは、クジラを食べるのは、と言うが自然保護の為なら勿論、減っている動物や魚を商業的に取ったりするのはダメである。

しかし賢いからとか残虐だとか、バカなのか?人間は利権や利益の為、人間同士さえ殺し合う、他国の文化を貶し何が悪いとか賢いからとかクソだ。保守もリベラルも

無いバカは馬鹿なのだ。ヒロは【自然に生きているのは取るのは許可がいる、誰でも取って良いのでは無い】と教える。春花には不満のようだ。春花には沢山、居るのにと思えたようだ。その理由は肉食獣が減っているのだ、そこから草食獣が増え、

サバンナの砂漠化も進む。基はと言えば全て人間が浅知恵で、野生のバランスを崩したのだ。人間自体が地球の害獣なのだ。ヒロは官邸のシェフに羊の肉を分けて

もらい、日本から送って貰った蒸し焼き鍋でジンギスカン風、野菜とラム肉の蒸し焼き鍋を作って皆で食べた。ヒロはサトウキビから作った正体不明?だがアフリカで

良く飲まれている蒸留酒を飲んだ。なかなか飲みやすくカクテル等に良さそうだ。

ヒロが【羊も美味しいだろ】と言う。春花は【牛さんが美味しい】と言う、ジュンの店の焼肉はお気に入りなのだ。ヒロはやはり、この子はアホだと思った。その日マリがマリアに、その日の打ち合わせの内容と、今後の動きについて電話を入れる。

マリは【マリアママ、グリーンという人こちら側で使えないかしら?】と言う。

マリアは無理ね、ヒロから電話有って、色々調べたけど、マリちゃん親の因果が子に移りって、ことわざを知ってる?】と聞く。【聞いたこと有るけど、それは根拠の無い迷信でしょ?】と言う。マリアは【一面では迷信で一面ではエビデンスが有るのよ。例えば親がとんでもないバカでも子供は物凄い功績を残す場合が有るわね。その場合その子は親の馬鹿さ加減から学びそれを糧に自ら良い道を選び成長した。その場合親の影響を受けず、良い道を選んだから当て嵌らない、とも言える。しかしそれは親を半面教師にした、因果とも言える。逆に親がヤクザやギャングだった、だから

ヤクザしか無かったと言う場合も有る。それも親の因果でしょ、でも逆にやくざが良くないと心では思っていれば、どこかでやり直しもできる、この場合は実は当てはまらないの。何故ならやり直すチャンスは彼次第よ。ねえ政治家や官僚がどれもこれも金太郎飴みたいな連中なのは何故?代々自分たちが利益を受け取るのが当たり前、

その利益、金への執着が体の隅まで流れてるのよ。彼も同じ、どの国も一緒ね。

だから利益に成るなら、何処へでも靡く。彼にユニオンの本質を理解させるのは無理よ。アメーバーにお手やお座りを躾ける位、無理よ。人間は楽が好きなの、地獄から這い上がる事は生きてれば出来る。天国からユックリ自分で降りるのは無理なの。

そして地獄に落ちても中々身に付いた垢が拭えないのが、代々恵まれた因果を持った人達よ】と言う。マリが【彼はどうなるの?】と聞くと【きっと、同じ類の人が決めるでしょう】と言った。これはある意味、死刑宣告だろうとマリは感じた。翌日、

早朝は娘達と武術の修行、朝食後、娘たちは軍部や議会運営の官僚たちと仕事を

しながら改革の流れを進める準備をした。地味な仕事だがそれが大切だ。

ユニオンの事業部と連絡を取りながら官僚や将校たちと打ち合わせを、進めて行く。

裏では魔導士会がこの国の利権者から別班で金を集め口座情報も調べて行く。

皆さん不思議に思いませんか?議員には国政調査権が有るにも関わらず、色んな企業と国会議員の癒着は。表に出るのは新聞やメディアが最初なのは、考えたら怖い話です。どいつもこいつも叩けば埃が出るだから、相手の埃は叩かない。自分の首を絞める事に成りかねないのです。その点、魔導士会はその情報を元に秘密裏に調査して

憎しみを呪いに変える。あらゆる裏情報がマリアを恐れさせる武器そのものです。

マリアの強みはマリア自身は何も持たない何にも執着しない事です。

マリアが大切にするのは自分の仲間ユニオンの仲間だけです。だから皆、彼女を信じ、危険にも飛び込み働けるのです。ところが利で繋がる連中はどうでしょう?

仲間が逮捕された途端、離れたり引っ付いたり、彼らは何を求めて集まったのでしょう。皆が仕事をしている中ヒロは大統領をシゴキ、美樹と春花は今日、大統領夫人と遊んでいるようです。ヒロも大統領だけでは無くこの国の軍の訓練も若手将校から任され週六回訓練する。その時いつも言う事は、先ずは守る意識、そして何を守るかを明確にすること。軍が守るべきは国家では無く国民の命と財産である。それは日本の自衛隊でも明記されている事だ。そして任務に当たり仲間の命は何より大切にする

こと。仲間を見捨てて他人の命を守れるわけが無い。自分の命も同様だ。

何処かの政治家が不倫して叩かれているようだが、アホ以外の何者でも無い。

国民の税負担?お前が税負担じゃボケ。お前の金の隅々までお前の金と思うな。

その金で綺麗な姉ちゃんとチョメチョメやと?それは何か?文書交通費で賄ったんか?経費の項目はチョメチョメと書いたんか?とヒロは思ってる。何より家族をなかす奴が国民を守る?まあ文句はこれ位にしといて。アフリカのチョメチョメもチヅルには多数聞こえて来てるようだ。ヒロには訓練した若者からセクハラの報告を多数寄せられて、苦笑いしてしまった。そんなこんなで4月に成り水の、ろ過事業も大分進んだころヒロは術式の仕掛け時をチヅルやマリ、アリサと相談していると大統領から呼び出しが有った。魔導士達の仕掛けが動いたのかと思って合いに行くと、一人の

女性の写真を見せられた。どうやら白人とアフリカンの混血の女性でアメリカから

一時的に帰って来ていると言う。ヒロは非常に悪い予感がしたが、【この女性がなにか?】と聞くと、彼女と一度有って話をしてくれと言う。ヒロは【今色々込み合ってまして、プロジェクトの大事な場面です】と言う。そこに夫人と美樹たちが表れる、どうやら夫人が持ちこんだ話のようだ。美樹たちがニヤニヤしてる。ヒロはそれを

見て【今日は忙しいので】と切り上げた。その日からヒロもアリサ、チヅル、マリも多忙な日々を過ごしていた、この国で術式を展開するためだ。マリ率いる魔導士達は不満の溜まる国民たちにチヅルやアリサが率いる軍部や政府の若い職員達はそれぞれ相反する派閥へ情報を少しずつ流していった。土に水が染み込むように相反する派閥の不正が相手に流れて行ったのだ。この術式はタイヤの空気漏れを確認したり、池やダムや風呂などの水もれを確認するのと同じで何処と何処がどのように通じているかを確かめ、お互いに呪い合う事でこの国のひび割れと壊れた部分を露わにする術式である。同時に民衆の不満がどんどん拡大して行った。まるで放射性物質が次々に

核反応を起こす様にだ。それに飛びついたのは野党側のテレビ局だ。この国も与野党が、入り乱れての欲と利権の絡み合いが構図として解って来た。四月に入り議会も始まり議会も大荒れだ、そこで若手たちの出番だ、チヅルが若手を率いて大統領に

新しい事業への投資を迫る。しかし予算委員会は紛糾する財源問題だ。

頭を抱える大統領にヒロは助言する大統領は静観してください、とっておきの財源が手に入ります。そんな頃ヒロの身辺にも核反応が起き始めてきた、公邸の人達のヒロへの接し方が変わって来ている。またユニオンから派遣されているスタッフも様子が変だ。ヒロはアフリカでも修行やトレーニングは欠かさない。ヒロが課題としているのは影舞の応用、二極と言う術式だ。影舞は「舎己従人」(しゃきじゅうじん)を装い相手を操り相手自身にスキを作らせそこにカウンターの攻撃をする難易度の高い

術式だ。二極はさらに難易度を上げて右左、上半身下半身二つをそれぞれ別の意識で動かし違うリズムで身体操作しながら攻撃と防御を同時に行う物だ。

これはある意味、神の領域とも言える。人間はリズムの動物だ。意識してリズムを

変えることは出来る。それはあくまで全体としてだ。それを手足左右それぞれ自在にとなると話しは別だ、あくまで一つの動作の流れでの緩急は何度も訓練すれば

出来る。それを右左、上下別々の意識を持って同時に左右上下の緩急を変化させる、いくら右脳左脳とか言ってもそれぞれは身体を通じ繋がりが有るのだ。

そのような修行を延々と繰り返す中で武術を極める。まあ現代社会では無駄と言えば

無駄だが、修行などそのように見えるものだ。禅僧など延々と座り瞑想する。現代

社会では無意味に見えるが本人たちはいるのかもしれない。もしドンドン進化すれば、超能力成る物も身に付くかも知れない。修行を終えてシャワーを浴び大統領の

メディカルチェックの警護で病院に付き添う。当然そこで医師のハルと合うのだが

ハルがニタニタしている。ヒロが【何が可笑しい?】と聞く、ハルは【おめでとう

ございます、ヒロさん】と答える。何がおめでたいかヒロは任務が順調なのを誰かから聞いてのか、と勘違いするが、意味が解らない。翌朝ヒトミから電話が入った。

こちらと日本は時差は九時間日本が進んでいる。ヒトミが任務期間に電話してくることは珍しい。ヒロが【何か有ったのか?姉ちゃん】と聞く【何か有ったか聞きたいのはこっちよ】と言う。ヒロ????だ。【いやこっちは別に報告するような事もないけど】と言う。【もうこっちにはニュースが入って来てるわよ】とヒトミが言う。

【なんだアメリカと東側が本格的やり出したのか?まさか核は使ってないよな?】と聞くと【とぼけるなら、まあ良いわ、頑張りなさい】と電話を切った。ヒロは、

なんだ、このゾワゾワ感は大変な事が起こってるのか?と感じた。その後、娘達との打ち合わせでアリサの様子が可笑しいのに気付き、【何かトラブルか】と聞くアリサが美樹に【きちんと説明しなさい】と肩を押して言う。美樹は下を向いて黙り

マリを見て助けを求める顔をする。マリは【パパ、美樹ちゃんは悪気が有ってやったんじゃ無いのよ、パパの事を思ってなの】と言う。ヒロは【何をやった?怒らないからキチンと説明しなさい】と言う。すると春花が【ヒロは結婚するんだよ】と爆弾

発言をする。ようやく先日写真を見せられ、敵前逃亡した事を思い出し血の気が引いて来るのを感じた。ヒロはこわばった笑顔で【どういう事か教えてくれるかな?美樹ちゃん】と言う。春花がヒロの耳のそばで【ヒロが結婚したら優しく成るから】と

言う。美樹は【違うってヒトミ先生もユウ先生も心配していたし、女王様とダメだったから、先生寂しいと思って】と言う。ヒロは【大統領や夫人と勝手に話を進めて

噂を流したのか】と言う。美樹は【夫人も喜んで、ナイスアシストだって、信用も

ゲットできたし】と言う。ヒロは今にも関節技で美樹を締め上げたい衝動に駆られるがそれを抑えて言う。【美樹ちゃん、今日は俺と触媒金属鉱山の視察な】と言う。

美樹は【エーッ、今日も夫人とのコミニケーションの任務が】と言う。チヅルが美樹の後ろから頭にゲンコツ、中指一本拳をゴンと叩き込み【いい加減にしなさいよ、

アンタは少し大人しくしてなさい】と言う、美樹は【いたーい姉様】と頭を押さえる。ヒロは【夫人の方はチヅルに頼む】と言った。ヒロは今日大統領とエス経済産業大臣と触媒金属鉱山の視察と懇談だ。鉱山の所有権はエス大臣が所有している。

汚職まみれが大きな利権を持ち更に太ろうとユニオンに投資を呼び込もうとしているのだ。実はユニオンはここにも罠を張っている。大統領もこれを芳しく思って居ない。本来鋼物は国民の財産だ。その富は国民の為に使われるべきなのだ。しかし一部の利権者の富として集まる、それに金の亡者が集まる。世の中の恐ろしいシステムだ。しかも労働者には低い賃金しか保証はされてないようだ。大統領と大臣の車、

ヒロ達の車と二台に分れ現地に向かう。車を運転するユニオンのスタッフがヒロに【先生おめでとうございます、ご結婚されるそうで】と言った。まさに呪いが核反応のように広がっている。美樹が即座に【綺麗な方なんですよ、メーガンさんとか

ビヨンセの若い頃みたいな美人で】と言う。ヒロがとうとうゲンコツを頭に入れ

【ちゃんと否定しろバカタレ】と言う。美樹が【痛―い先生、女優に成れなくなる】と言う。春花が【キャハハ】と喜んでる。ヒロはこいつも同罪だと思うが相手は

十才の児童だ、ヒロはスタッフに【そんな話はデマだ皆に言ってくれ、これ以上広がれば任務に支障をきたす】と言う。美樹が【えーっ、いい話なのに、このままじゃ一生結婚出来ないよ先生】と言う。【いい加減にしろよ、お前に心配して貰う必要は無い、シャチの所に送り返すぞ】とヒロが言うと【だって水樹先生が死ぬ前に先生は

若くして禿るタイプだから、禿る前に誰か世話するようにと言ったもん】と美樹が

言う。水樹は美樹の叔母で師匠でもある。ヒロとは師兄弟、先輩後輩で共に源三に

武術を学んだ兄弟の様な仲だ。ヒロは死んだ水樹にあのクソ女、死ぬ前にこんな呪いを残して死んで行きゃがって、日本に帰ったら水の里を総攻撃して潰してやると

思った。隣で春花がヒロの頭をなでて【禿るなー禿るなー】と呪文を唱えている。

ヒロはその呪文で気を失いそうに成る。運転するスタッフは【いつも仲が良いチームで楽しそうですね】と笑って居る。移動しながら余計なエネルギーを使ったが

気を取り直し大統領と現場を視察する。こういった鉱山は金になるが沢山の問題も

抱えている。まずは資源を求めドンドン掘り進むことで危険度は増える労働者の安全問題だ。更に所謂、公害問題だ、これらの発掘には有害物質が発生する、また水資源を汚染すると言う大変な環境汚染が生じる。現地に派遣されたユニオンの科学者からもそれらの説明がされる。現状施設の改善と設備投資にはかなりの資金が必要とされると言う。これも利益優先主義の現在思考の結果だ。ヒロは非常に悩む、大統領に

この鉱山は維持して未来に負の遺産に成るのでは?エス大臣はこの鉱山は国の経済の要の一つでこの鉱山の設備改革が更なる利益を産むと力説する。確かに資源価格は

更に高く成って来るそれは逆に貨幣価値の下落を表すのだ。しかし設備投資が更に

資源価格を引き上げる事に成るのだ。所謂レバレッジを掛けている状態だ。これが

世界の経済の足かせになって居る。それで設けるのは利権者のみで有る。

ヒロはエス大臣の見積もり金額を見て、こいつクソ馬鹿か、大嘘付きだと素早く計算した。ヒロは一応経済大学で一流の経済学者に学んだ。大臣に縛りを作るため、

【この件は投資では無く低金利の融資でこの国にユニオンが出資します。そしてその保証を大臣本人が負って頂けますか?】と言う。【それなら技術協力を含めユニオンが全面的協力をしますよ】と答えた。この縛りを飲むかどうかは大臣に投げる。

どちらでも良いのだ、実はその為の術式が密かに魔導士達で仕組まれている。

この大臣はコストを抑える為隣国と組み粗悪な設備を、とある大国から輸入して居た

そしてそこから裏金で大金を寄付してもらって居たのだ。同じ様な構図で五人衆は

国民の利益や国の経済に負担を強いて居たのだ。それを魔導士会は細部にわたり

調べ上げて行った。魔導士会はその金融の調査能力とネットワークで資金の流れを掴んで居たのだ。ヒロが大臣に縛りを掛けている間、二人の小悪魔コンビはヒロから

任務を命じられて居た。ここの労働者たちとの意思疎通だ。そして労働者のリーダーと連絡が取れるようにして、この鉱山の裏事情ネタがいつでも入ってくるように仕掛けをするのだ。この手の任務に何故か美樹は天才的な才能を持って居る。過去の任務でも美樹が作った人間関係が役に立っている。しかしこれがトンデモない副作用を

起こしたのが今回のヒロの結婚騒動だ。視察が終わりヒロはマリアに報告の電話をしなければいけない。物凄く気が重い。あの女はきっとこの騒ぎを聞きつけているマリからもヒトミからも面白、可笑しく報告されてる。この女だけには成るべく弱みや

失態を見せたくない。頭で早く報告を済ませるシュミレーションをする。

頭でロープレを何度か試み電話をした。一番手短な方法で行くことにした。電話を

掛けマリアがでた【もしもし、上手くやってる様ね】マリアが言うと【なんか電波

悪いな、よく聞こえない、後でマリに報告させる】と、完全な敵前逃亡である。美樹が【先生何の電話?】と聞く。こいつのせいだと腹が立ったが【何でもない電波が悪かったから】と誤魔化した。帰って皆で再度ミーテイングして本格的に術式を

スタートする打ち合わせをしたが不安要素はチヅルが繋いでる若いエリート集団だ。いつまでもヒロ達はフォロー出来る訳では無い。大統領は悪い人間では無いが男の

弱さが有る。男は欲だけは一人前だがいざと成ったら、弱さを露呈する動物なのだ。

今日のヒロを見ても解るであろう。ヒロの噂の火消しをマリとチヅルがやってくれている。ヒロにその報告をしてくれた。マリは【パパ、一度、テニーシャさんに会って欲しいの】と言う。例の写真の女性だ。ヒロは【お前まで何を言ってるんだ】と

言う。【そうじゃなくて、彼女を次の指導者候補として、どう思うかよ】と言う。

ヒロは【若い連中の評判はどうなんだ?】と聞くと【申し分無いわ】と言う。更に【後はオジサンたちの説得よ、それをパパにして欲しい】と言う。ヒロは【駆け引き無しで動くか】と言った。そいて今回の仕掛けを動かす方向と、その日程をマリに

マリアに報告するよう指示をした。翌日マリの引き合わせでテニーシャに会い話を

進めた。ヒロは照れてしまうがそれでは任務に成らない。彼女に【率直にこの国の

状況をどのようにお考えでしょうか】と聞く。【叔父が苦しんで居る事は知って

居ます。また若者の不満が溜まり、国民にも不満が溜まっているのも知って居ます】と言う。【この国は医療が不足しています。ユニオンはその医療の為に出資しようとしています、貴女にその保証人に成って頂けるならユニオンが全面的に支援します。その為の保証人に成って頂けますか?】と聞く。彼女は【私は資産もそんなに有りませんが、それで良ければ喜んで私の名前を使って下さい】と答えた。ヒロは【貴方にならユニオンは全面的に、この国発展に協力します。大統領を支えこの国を一緒に

立てなおしましょう】と言った。そしてこの国の現状や、腐敗の温床、大臣たちの

裏切りを話して、ユニオンの術式を全て説明した。テニーシャは【それではその大臣たちは全てを失ってしまうのでは無いでしょうか?】と聞いた。ヒロは【ユニオンはそこまで無慈悲では有りません。それでもこの国に残り彼らの家族と共に暮らすなら、ここで生きていける糧を考えて居ます。ただもしかすると彼らは、この国を裏切るかも知れません。その場合は気の毒な事に陥るでしょう。】と答えた。人間裏切りの渦に入ってしまえば、トコトン裏切り合い、その渦から抜け出せなくなる。本人は気が付かないが一生その渦でもがき苦しみ、下手をすれば命さえ失う。利に敏く人を信じない、裏切りも辞さないとは、そう言う事である。ヒロとテニーシャは執務中の大統領に時間を割かせ二人で会いに行った。大統領は何を勘違いしたのかよ媚び

【ようやくその気になったか、マスターヒロ】と言う。ヒロは【勘弁してください、彼女には当分、女性としての幸せは我慢して貰う事に成ります。この国の人々に身を捧げて貰わないと行けません、それに私も結婚する積もりは有りません。ご存じの通り、沢山のコブ付き(WITH ⅭHiLⅮREN)です】と答えた。そして彼女に矢面に立って貰う事、汚職している人間を表舞台から降ろすこと、その財産を国民の医療や生活、産業のインフラに使う術式を説明し承諾を得た。この国には資源産業には大きな利権が存在し、全てに汚職が関連してると言っても過言では無いが唯一農業は、それぞれのコミユニティーで貧弱な産業と化しています。そして細分化された

農業は発展から程遠い状態で。そして気候変動、土地の荒廃に貧弱な土壌から来る

塩害、これらが食料不足、貧困全てに繋がっています。日本の農業の衰退も根本は

近い部分が有ります、村社会的農業が発展をも妨げ、小さなコミニティーで右往左往しているのです。勿論行政の知恵不足の責任は大きく、エリートの浅知恵の責任は

大きいと感じます。昔と今の農産物生産量(生産価格では無い)は減って価格は上がってます。これは本当に強い農業に通じるのでしょうか?以前は過剰生産と言われ、如何に売るかが注視されていました。農業人口は減り跡継ぎが居ない農業これも農業規模の細分化を進めている理由の一つでは無いでしょうか?アフリカの国での農業の発展には過去の日本の良い部分をユニオンが担います。農地の改良や機械のレンタルをユニオンが担うのです。それはお金では無く農作物の一割をユニオンがレンタル料として貰い受け契約期間中は責任を持って管理します。農作業もユニオンが指導、更にユニオン自身が新たなプラントを開発して新しい作物の製造に着手します。これにはユニオンの生物化学を利用しトマト、果物など輸出して利益の大きな作物を

作ります。そこでこの国の新たな雇用を作るのです。幸いこの国は運輸産業が一つの大きな産業です。輸出量に伴う車の配備ににもユニオンが関わりユニオンの利益にもなります。このユニオンの利益はユニオンの為では無くこの国の医療や福祉に全て回します。今の世界の格差問題の全ての原因は利益が資本家に貯められ循環をしない事に尽きるのです。良く福祉が負担に成ると言いますが、これは経済を知らない人間を騙すロジックです。福祉に使ったお金は最終的に何処に行くのでしょう?それは福祉に関わる人や消費に満遍なく回ります。福祉が必要な人がお金を溜め込んで居るで

しょうか?福祉を担う人が少ない看護師の成り手が減っている。全て福祉政策の失策でしか無いのです。術式の準備は整い、動きを加速する段階に入りました。この術式でこの国は大きな騒動が起きるでしょう。それを上手く収めるためユニオンの

エージェントや魔導士達が動くのです。まず野党側のメディアに汚職に関する情報を

リークします。これは議会内での議論を周知させる為です。同時に魔導士達が先導して民衆を動かしデモで大臣たちを追及させます。それと同時にその先頭に若手の議会のリーダー達とテニーシャに民衆の代表として矢面に立って貰います。ヒロと美樹、

おまけとして春花は大統領と夫人を保護して安心するようにサポートします。

そして彼が新旧どちらにも分裂が起きないように動く手配をしてきます。ここで大切なのはどちらも成るべく悪者にしないで事を治める事です。そうしながら新しい制度改革に持ち込むことが肝要です。完全な敗者を作る事は必ず禍根を後々に残します。大切なのは富と循環流れを潤滑にすることで、隅々まで豊かさを享受出来る社会を

作る事です。一方を勝ち組もう一方を負け組にして入れ替える事はユニオンは

望みません。それは恨みや禍根を残しユニオンの発展の弊害に成るからです。

そしてトドメは鉱山労働者、運輸労働者達のストライキです。貧しい地域には予め

ユニオンが食料や水を手配してサポートを既にしています。それにより物価が一気に跳ね上がり富裕層の街には物流が滞る状態に成ります。そこでユニオンの登場です。富裕層の街、中間層町と違う価格で滞る物資を販売します。あくまで騒動のさなかのスケープ強盗です。勿論大統領には極秘で了承を得て居ます。その利益はこの国の貧しい人の暮らしのインフラにユニオンが投資に当てるのです。また貧しい人達の食料や命の確保に使います。その経理はこの国の財務の若い官僚とユニオンが共同で行います。鉱山がストライキに入ってその物質のコモディティ価格がその情報で世界的に上がります。魔導士会の金融機関は予め、リバレッジを掛けた買い玉を多く各市場で投資しています。議会でもエス大臣は追及され野党からも、与党の若手からも不信任決議を受け、自分の事業をも収入が滞るばかりか、彼に通じて居た隣国の人間も隣国で追及を受けています。その中には先日いた隣国の外務官僚の一族も大きく絡んで

居たのです。彼はその水の利権にこちら側の大臣を通じて絡もうとして居たのです。

彼らが悪いのか金への欲望を作る社会が悪いのか、それとも両輪が共に社会を歪ませているのでしょうか?そんな状態で鉱山のオーナーの大臣にユニオンの魔導士は交渉に入ります。相場で得た利益の一部で鉱山を買い取る交渉です。議会を追われそうな立場鉱山はストで生産停止、そこでトドメの仕掛けはこの国の司法を動かします。

テニーシャに告発者に成って貰い、彼ら5人衆を告発してもらいます。これも彼女を未来の指導者に仕立てる仕掛けです。本来ならこの国の民が目覚め指導者を選ぶべきですが全く立場が違う水と油ではこの国は分裂から血を流す争いに成る可能性が有るので国民に対してその前の段階として切掛けを与える準備として考えた術式なのです。一時的に混乱して居ますがユニオンが調整弁として機能していきます。例えば

ストライキやデモに軍の保守派が武力で攻めようと命令を出します。普通ならここで軍が二つに割れて紛争に成りかねません。そこでユニオンが仲裁に入りデモと交渉することで流血を防ぎます。プロレスや相撲で言う八百長です。八百長も上手く収まれば良いのです。またこの八百長でユニオンの信用もこの国で上がります。なんて素敵な卑怯さなのでしょう。簡単に見えますがこれには魔導士会の高度な術式が必要です。大統領は精神的にダメージを受けてますが、こんな時こそトレーニングです。

トレーニングはエンドルフィンやドーパミン、セロトニン、テストステロンといった脳内ホルモンが分泌されます。鬱を防いでくれる効果が有ります。そして運動の後

ヒロはご褒美として大統領に美味しい料理をご馳走しました。ユニオンを通じて日本の牛肉を送って貰い、野菜と豆腐ですき焼きを作ったのです。同時に今日は好きな

日本酒もプレゼンしました。そこには何故か美樹と春花と夫人も同席。大統領は日本で、すき焼きは食べたことが有るそうですが、ヒロのすき焼きは少し違います。日本酒と出汁が半々で砂糖を使わず味付けします。日本酒と肉の甘味で味わうのです。彼は肉を美味しく食べながら【この国は本当に豊かに成れるのか?】と聞きます。

ヒロは【それはこの国次第ですよ。私達ユニオンは、この国の人々に刺激を与える、

お手伝いをするだけです。貴方は私と一緒にトレーニングと生活改善を行い5カ月でここまで身体を改善したでしょう。いわばユニオンはこの国の人たちのトレーナーとしての役割をしているだけです。実際にトレーニングをして生活を改善するのはこの国の人々です】と言う。大統領は【何のためにユニオンはそんな事を行ってるんだ】と聞く【それは我々ユニオンの為ですよ、この国が進化する事で私達ユニオンも一緒に進化出来る、人類を一つの身体と見なして活動するのがユニオンです】と言う。

更に【我々は奉仕活動をしている訳では有りません、この国の人が幸せに成る事が利益に成る。共存こそが利益に繋がると考えて活動しています】と言う。

美樹が【先生は、いつも難しく言い過ぎなのよ、要はみんなが楽しけりゃ楽しいで

しょ、輪の中に悲しかったり、泣いてる人が居たらみんなで励まして、皆が楽しい方が良いでしょ】と言う。ヒロは【だからすき焼き食べに来たのか】と言うと

【またそんなせこい事言って、だから、テニーシャさんに振られたのよ】と言う。

春花ニコニコしながらヒロの頭を撫でる。ヒロに禿るなーと言う幻聴が聞こえた。

どうやら夫人にもヒロが振られた事に成っているようだ。この二人はやはり混ぜるな危険だ。そんな中チヅルとマリはテニーシャと若手議員たちのフォローにアリサは

軍部の調整に動いいてる。軍部にも女性の幹部候補で能力の高い人間をアリサが見出したようだ。この国をこれから進化させるには、より広い視野も必要だ。検察の捜査が進むなか、ある日、ヒロはテニーシャと共に組閣の組み直しを提言します。ヒロは大統領にこのように話します。【大統領の身体を変える過程でプログラムやメニュー、食事を何回も変化させたのを覚えていますね】と言う【それは解っている、刺激や体の質を進化させることで体を成長させると君は言った】と答える。【今がその時です、国民にこの国が変わる事を訴えるのです、貴方がリーダーとして彼女達、若い力を使いこの国の悪い血を新しい血に入れ替えユニオンと言う新しい栄養素を取り入れて国民を豊かにすることを宣言するのです】と言う。大統領は【テニーシャ本当に良いのか?君はいばらの道に踏み込む人柱に成る可能性も有るんだぞ】と言う。

テニーシャは【覚悟は出来ています、兄さんがこの国の平和に命を懸けたように、私も国民の為にこの身を捧げます】と言う。大統領の息子はこの国の内乱の時、紛争で命を失ったのだ。そしてそれが内乱を大統領が治める決意をした切掛けだった。

ヒロは【この国の平和は多くの人の犠牲の上に成り立っています。それをまた

繰り返す訳には行きません、テニーシャさんはユニオンが必ず守ります、貴方や彼女が国民を裏切らない限り】と言う。その後大臣たちは職席を失ったばかりか海外に

有る違法な口座も差し押さえられた。そしてそれらと結びつて居た軍の上層部も

軍部の中で力を失った。彼らを唯一助けたのは魔導士が彼らに進め契約した金融商品だ。彼らに配当として豊かに生きるに十分な利益を与える。鉱山や運輸産業は

ユニオンが投資して、更に豊かにしてその利益は貧しい人の福祉に還元される。またユニオンは必要な資源を得て海外でビジネスを展開できる。この国労働者のお陰で

アフリカの中での運送の展開が更に広げる事が出来る。農産物は最新の有機農法で

高価に海外に輸出出来て、外貨も獲得できユニオンも更に収益を増やすことが出来る。因みに隣国のグリーンと言う、若い官僚は責任を取って自殺したと公に発表されたがその真偽は不明だ。伏魔殿で渦に巻き込まれるとそのような結末も有るのであろう。かれはアメリカのⅭIAの中でも裏切り行為をしていたようだ。

ヒロは彼を好きでは無いが彼を憎む程ではない。彼もこの社会の犠牲者なのかも

知れない、別の道が開けた可能性は無かったのか。ヒロがこの国に来て半年が過ぎた。それはこの国に取って激動の期間だった。ヒロはただただ大統領をシゴキ、美樹と春花は夫人やこの国の人達と遊んで居た気もするが、娘達とこの国の人達、

ユニオンのスタッフや魔導士達の裏の活躍でようやく新しいスタートが切られた。

この国を去り新たなエージェントやユニオンのメンバーとの交代が迫った頃、マリ達がヒロの部屋を訪ねてきた、マリが【テニーシャさんとお別れねなんだか寂しいわ】と言う、マリは混乱のさなか彼女を支えて居たのだ。美樹が【先生はもう結婚出来ないらしいよ】と超ド級の失礼発言をする。ヒロは【なんでお前にそんな事が解るんだ】とムキに成る。【ユウ先生が言っていたもん、三回機会を逃したら無理なん

だって。最初女王様振られたでしょ、去年女王様に二度目に振られたでしょ、今回はテニーシャさんに振られたからもう無理なんだって】とウルトラ失礼な弟子である。

アリサが【アンタ失礼すぎるでしょ、先生には私達が付いてるし、アンタなんか彼氏も出来た事無いくせに】と怒る。【私は女優に成ってコリアンポップのアイドルと

結婚するもんね】と美樹が言う。やはり少し頭のねじが外れているのだ。マリは

【美樹ちゃんは今回も大活躍だったわね】と言うアリサが【マリちゃんダメだって、このバカ調子に乗って本気にするから】と言う。チヅルが【先生には私達が付いているから】と言う。頼もしい天才娘達である。それ以降、春花がヒロの頭をナデナデするのは当分の間続くクセのように成った。水樹の呪いが美樹に行き春花まで

遺伝する、恐ろしい因果である。


 第二章 タイで ワンチャオ・ジュニアとの対決

一旦ヒロとアリサ、美樹、春花は日本に帰り、修行や勉強に励んだ

アリサは自動車や重機等の免許を取りながら修行に励んだ。彼女は運転技術に優れた

素質を持って居るようで、免許も直ぐに取得した。九月に成りヒロ達はタイに向かう事に成る。ヒロには二つの目的が有った。一つは任務、そしてもう一つはユンチャオの息子を探すことだ。一度ムエタイのランキングにまで入った事を掴んでいたが、

何故か行方が知れなくなったのだ。ルピンニ―(国軍系)のスタジアムが主戦場で

無敗だったようだが試合が行われなくなった。もう一つは軍からの要請での任務だ。麻薬組織の調査である。タイでは密造、密売の両方が蔓延して人口の5%の人が薬物を使用して大きな問題と成ってる。軍がその取締もしているのだ。タイ、ラオス、

ミャンマーの三つの国境に囲まれる山脈地帯を魔のトライアングル地帯と呼び世界で麻薬の生産のメッカの一つの地域だ。この地域の特徴は常に政情が不安定の国に

囲まれ少数民族が圧制による抑圧を受け、民族差別も受けてる。また各国の政府の

手が届かない。アリサ、美樹、春花、とヒロの四人は日本のNGOが運営してる少数民族のボランティア施設に先ず立ちよった。そこでタイ国軍と合流して情報を集める為である。その地域はミャンマーに隣接する地域でそこの少数民族が麻薬の生産に

関係してるとの情報だ。【先生、逮捕されたら下手すれば十年位禁固されるんで

しょう。そんなにお金が良いの?】とアリサが聞く。【お金も有るがそれだけでは

無い、彼らには市民権が無いんだ。人として認められてないのに法律なんか気にするか?人を殺しまくらないだけましだ】とヒロが言う。タイだけで国籍を与えられて

居ない山岳民族が50万人いる。畑を持つてもタイの平均年収の一割の収入しか無いのだ。そりゃ麻薬で製造したりケシや麻を栽培もする。どうやらミャンマーの軍閥も絡んで居るようだ。軍の責任者に【なんでわざわざ、俺たちユニオンに依頼したんだ、お前ら軍が直接行って捕まえたら良いじゃないか】とヒロが聞くと【ミャンマーとの境界値、緩衝地帯だから大掛かりに攻める訳に行かない。その上相手は私兵を

五百人とも千人とも抱えてる情報だ】と言う。ヒロはまたマリアに騙されたと

思った。マリアに電話して【俺は仮面ライダーでもウルトラマンでも無いぞ。

五百、千を相手にどう戦えと言うんだ】と聞くと【明日、貴方達の為に2つ大きな

キャリーケースが届く。メールで使用方法を送るからそれを見て置いてと言う。そのケースは一つはスズメバチ型のドローンロボット手の平サイズの女王バチと目される物と兵隊バチと目される3センチサイズの物が千匹。もう一つは中国服に似た防弾チョッキのようだ。本気で千人と遣り合わせるつもりのようだ。この地域で麻薬に関わってるのはw族と言う少数民族でどうもリーダーは元国民党で中国本土から逃げて来た国民党と山岳民族のハーフと言う噂だ。一方w族と対峙してるヤンマー側に住む

J族と言うミャンマーの反政府民族も有り、複雑に絡み合い揉めているのだ。

正直こんな絡んだ事情の場所に関わるのは意味が無いとヒロは思ってる。

そしてその地帯に行くには川を渡って回るルート、道路の物流ルートで行くルート、山を登るルートと有るが当然山道ルートだ細い山道をユニオンのトラックで運ばれた

オフロードバイクで超えて行く。荷物はアリサとヒロのバイクに括り付け、先ずは

J族の居住地ちに接近した。この一族は協力者らしくw族とは敵対しているのだ。

彼らのリーダーに先ず挨拶をしてw族の住み家や情報を聞く事に。彼らも一応協力するとの返事をしては居るが実際に初の接触に成るので警戒してると思われる。約束の金のバーだけせしめ、協力しない場合も有り得るのだ。そうなっても、可笑しくない事情に彼ら少数民族はさらされて来たのだ。アリサとヒロがリーダーと接触して挨拶する。美樹は子供たちの為に日本の飴玉を数多く持って来て手渡してる。春花は直ぐに子供たちに溶け込んで仲良く成った。これは春花の特殊能力の一つであろう。

リーダーが案内に一人の若者を付けてくれた身長185センチのとてもこの近辺の

人種と思えない体格だ。しかし何処かで会った気がするヒロでした。【お前名前は何という?】とヒロが聞くと【僕、名前ジュニアねお母さんがジュニアって言ってた】と言う。【ジュニアの前の名前だ、お前少し阿保だろ。ジュニアだけで判るか】と

ヒロが言う。【皆ジュニアで判るよアホはアンタね】とその男が言う。【てめえ図体だけじゃ無く態度までデカいとは一度身の程を知らして、やらんといかんな、デカいから俺に勝てると思うなボケ】とヒロが言う。【僕、小さい人、壊してしまうからやらないよ、貴方ケガするお金は入らない、村が困るね】と男が言う。それを見てアリサが止める【先生ダメだって任務に差し支えるから、やるなら終わってにしよ】と

言う。ヒロが【なんかこいつ感に障る、なんでだ、まあいずれ解らせてやる】とヒロが言う。そこから、数人が何と馬を率いて荷物と人を明の朝近くまで運び作戦を履行する。作戦計画は先ず、中国人の振りで近くまで行き、そこですずめ蜂を全部放つ。それで大勢を眠らせた後ヒロとアリサが千人を拘束するそれを美樹がユニオンの輸送ヘリに連絡して、ヘリにつぎ込んでタイ側に引き渡すのだ。ユニオンのヘリは

ブルーホエールと言う大型輸送ヘリで一度に百人輸送できる軍用輸送ヘリだ。

動力は水水素循環エネルギーで強力な推進力を発揮する。戦車なども運ぶことが出来る逸材だ。現地に付き場所を確認する美樹と春花は離れた場所からスズメバチの操縦をする。ヒロとアリサは中国から来た14kの組織も者で麻薬の取引を希望すると

中国語で話す。その間に春花がスズメバチをドンドン拡散してそこに居る人間を全てスズメバチの麻酔針で眠らせてしまうのだ。そしてその引き継ぎの人間をスズメバチが付けてリーダも眠らせる作戦なのだ。スズメバチが刺せなかった人間はひろが素手で眠らせて拘束して行く。その様子を美樹が監視しながら輸送ヘリを手配して

行くのだ。ヒロが小さな家を訪ね、W族の長に会いたい旨を伝える【俺は香港のリャンウーと言う。ボスのチェンに合わせてくれ】と言う【そうか、ボスは今、居ない】とその男が言う。【ここで待たせて貰う、お茶を出してくれ】と言う【勝手に待つが良い、ボスは当分かえって来ない】と男が言う。部屋に通されしばらく待つとお茶が出される、しかしこのお茶には毒が入って居るのだ。これを飲む者は身内では無いと言う試しである。そしてその男には虫のドローンで紐づけする。待っている間、その男を伝手にその地域の人間に虫を付けて行く。一時間程たつと美樹から暗号が入る。その地域に居る人間は虫で紐づけ出来たと言う連絡だ。しばらくしてその男が帰って来る。明日の同じ時間にもう一度来てくれと言う返事だ。一旦そこを出て周辺の街で宿を取る。ミャンマーの特別区と言われる街でカジノ、売春、中にはネットを使った詐欺犯罪に関わる。悪の巣窟の街で街の管理もその犯罪グループがやってる。

ミャンマーの軍閥の収益にも成ってるし、中国マフィアの収益にも成って居る。

年間数兆円の金がその小さな一帯で生まれてる。まるで戦前戦中の満州で馬賊が

うごめき合った時代の様だ。美樹が【なんか面倒臭いよね、もう一気に全員やっけて拘束すれば良いジャン、なんでこんな面倒な事するの】と言う【バカタレ、物証も要るし、ここに居る奴らは本体じゃないんだ、その金の行先も探る必要が有る。物が何処に隠してるかも探る必要が有る。そんな簡単なら軍がさっさとやってるわ】とヒロが言う。【エーッ、もしかしてここに何日も張り込むの、私帰りたい】と美樹が

言う。ヒロが【お前タイに観光でもしながら任務が出来ると思ってたのか。俺だってこんな無意味な任務はしたく無いんだよ】とヒロが言うと【じゃあ、もう止めよう

先生こんな任務止めて、プーケットでダイビングしようよ】と美樹が言う。

【春花牛さんが食べたい、ダイビング牛さん居るか?】と言う。美樹が【春花、

ダイビングは魚さんが沢山居るんだよ】と言う【魚さん怖い、なんで水の中で生きてる、水の中、春花息が出来ない】と言う。春花は中国の山奥で仙人に育てられた

のだ。ヒロの所に来るまで魚を見たことが無いのだ。荷物を運んで来た付き添いの

人間もその日はそこで過ごして貰う。食量は缶詰めとクラノラ、プロテインクッキーで済ます。J族の人間は屋台や店で食べて居るがヒロ達には危険なのだ。毒が入ってるのでは無い。まず十中八九、食有毒や下痢に襲われる。水もミネラルウォーター、それもちゃんとしたメーカーの開栓してないものをホテルで買うのが良い。とにかく街で作られたものは日本人にか危険なのです。虫の辿った経路を見てるとその町の

カジノに百人位が集まってきています。マリアに連絡を取りこの動きを伝えます。【なあ、これを一斉に歴発するの無理だろ、見ろ、ミャンマー南部の色んな地域に

散らばって行ってる。そこにボスが居るとは限らん、金の動きもこれではどうしようも無い、全てカジノでマネロンされてる】言う。【そんな事は解ってるでしょ、麻薬は複雑に絡み合ってる、地道に潰して行くしか無いわ】と言う。翌日、昨日の場所に訪れスズメバチの分布を確認すると人数が分散したまんまで有る。これは失敗だと

思いマリアに電話を入れる。【マリア、これではお金を振り込む意味は無い振り込むのを現物を見てからか現物と交換にしろ】とヒロが言う。【ヒロそれで良いのよ、既にロンさんの中国人チームが昨日のデーターんによって、それぞれ潜入してる香港

の警察も香港のマフィアを抑えて制圧してる。お金を振り込んでそこに居る連中を

拘束して頂戴、その人数に合わせてヘリを飛ばすわ】とマリアが言う。昨日の男に

会い用意出来る物の量と質を確認出来るように言う。【アイスの上質な物を用意してほしい、金は前金で半分現物を受け取って残り半分でどうだ】と言う【一度にどれだけ必要だ?それにより値段も違う】と言う【先ず現物を今用意出来るだけ拝ませてくれその分の金はもう振り込める様にしてある目の前でその口座に着金を確認出来る

ようにする】と言う。すでに香港の14kの組織は向こうで制圧してる

確認に電話が有ってもこちらには判らないであろう。向こうが持って来たのは僅か

1キロ程度、取引価格は7000万だ僅かなもので有る。【もう少し量が欲しい。

せめて5キロ出来れば10キロ確保したい】と言う【そんなに金が有るのか?】と

相手が言う。口座には20憶の金が入ってる。相手が【急にそんな量は無理だ既に

先約が沢山在る、今日はその量で我慢してくれ、用意が出来次第連絡する】と言う。

ヒロは一度ボスに連絡するから、ここで少し待ってくれ】。と一度外にでた。

中ではアリサを待機させた。マリアに電話し【どうするんだ?物は僅かしか準備出来ない、と言ってるぞ】と報告する。【そんな事だと思ったわ、彼らも用心深いのよ、もうスズメバチで連中全て逃げれない様に針を刺してるから、そこに居る人間だけ拘束して】とマリアが言う。ヒロが【????奴らの様子は変わらないぞ、麻酔薬で

眠らせるんじゃ無いのか?】とヒロが聞く【なんか行き違いかしら?スズメバチは

ナノサイズの針を首の後ろから判らないように刺して衛星で世界何処に逃げても発見できるようにするシステムよこれで、奴らを泳がせて情報収集するシステムなのよ。何処でどう、すれ違いが有ったのかしら】とマリアが言う。【お前、また俺を嵌めたな、どれだけ嵌めたら気が済むんだ、おれはロールプレイゲームのキャラ違うぞ】とヒロが言う【可笑しいわね、美樹ちゃんには言って置いたつもりだけど】マリアが

言う。きっと3人でのいたずらなのだ。美樹に電話して【お前らそこで遊んで居ずにこっちで手伝えボケ、さっさとヘリの輸送班呼べ、麻酔弾の小銃用意しとけ】とヒロが言う【アイアイサー】と美樹が言う、完全に遊んでるのだ。小さな家に入ると

アリサがもうその男を拘束してる【なんだ仕事が早いな物は見つかったのか?】と

ヒロが聞くと【ロン先生が昨日の街で物を抑えたんだった、さっきメールが入った】と言う。GPSを頼りに一軒ずつ回り2チームに別れ拘束していく、美樹とアリサ

ヒロと春花だ。春花が【拘束した奴にこの辺は牛さん何故居ない、牛さん食べないのか】とか聞いてる。【春花牛さんは後回しにしろ。この辺は紛争が起ってばかりだから牛さんは飼えないんだ】とヒロが言う。応援のヘリ部隊が来て100人弱を拘束

した、ロンが見つけた物は15キロのメタンフェミンと呼ばれる覚醒剤、通称アイスと呼ばれる薬物だ精神病の治療等にも使われるが、ヒロはこれこそ医学会の闇だと感じる。、各種の昏睡、傾眠、嗜眠、もうろう状態、インスリンショック、鬱病・鬱状態、統合失調症の遅鈍症の改善に処方される事は有るが、命に関わらない限り安易に処方されるべきでは無い。ショック死などの事故も起こってるはずだ。

ヒロと春花の2チームだが、春花は戦力外ドローンを使い居場所を探る位でヒロが

一人で倒して作業をする。しかしヘリチームが来て何やら工場らしきものを見つけた様だ。ヘリ二機がヒロの所に応援に来ている。ヘリ隊の中に矢早のシュウもチームも居た。現地に近くなるとヒロが【うちのチビッ子はヘリの上からドローンを操縦させて逃げた奴を探させてくれ。工場は俺と美樹アリサで制圧する20程なら閃光手榴弾と麻酔銃で充分だ。逃げる奴が居たら上から麻酔銃で動けなくしてくれ】と言う。【兄様達だけで大丈夫か?】とシュウが言う【訓練もしてないヘナチョコなんざ俺達だけでオツリが来る。拘束したのをヘリに収容するのをお前らが分業してくれ、さっさと済まして俺はやることが有る】と言う。工場は古い牛舎を利用して作られてる

ようでヒロが閃光手榴弾を投げ込み逃げる奴を美樹とアリサが麻酔小銃で狙い無力化する形で拘束して行った。こちらにも覚せい剤の材料となるエフェドリンや麻黄と

言う植物が多く見つかった。元々は牛舎として運営されていたのかも知れない。

タイとミャンマーは常に紛争や内紛が起って居る現状が産んだのだろう。

周辺の連中を全て拘束してヘリで宿を取ってる場所に下ろして貰うと街中が大騒ぎに成って居た。そこに荷運びをして貰った連中が待機して居たのでその連中と荷物をのせその場後にした。ロンの部下がその街を制圧して麻薬マフィアを捉えたようだ。

ヘリの中でヒロが美樹に【美樹ちゃん、何故マリアからの作戦をきちんと伝えなかったのかな?】と言うと【えーっ?マリア先生が伝えてると思ったもん、先生も聞き

返して来なかったし、だから昨日もう帰ろうって言ったジャン】と言う【アリサは何か聞いてたか?】と聞くと【私は先生と連中を拘束すれば良いとしか聞いてないよ】と言う。【こんなんじゃ皆で韓国旅行はお預けだな、当分生コリアンポップスも本場韓国焼肉も延期だ】とヒロが言うと【エーッ、それって完全にパワハラだよ、どこかの県知事と同じじゃん、ユニオンのハラスメント委員会に提訴するからね】と言う【どうぞどうぞ、提訴で告訴でもやって下さいまし。私は不適切な事はして居ません】とヒロが言う【その言い方、あの県知事と一緒ジャン、ハル先生に電話して

やる】と美樹が言う。ハルはアフリカの任務で同行したヒトミの部下の医師で、

ユニオンのハラスメント審査を務めてるらしい。ヒロはその女医も大の苦手なのだ。美樹がハルにメールすると十分後位に電話が掛かって来た。【なにか問題が発生しましたか?】と聞く【今パワハラとセクハラを受けてるんです】と美樹が言う

【どうぞ内容を言ってね美樹ちゃん】とハルが言う【任務終わったら、韓国に

懇親旅行、行く約束だったのに、先生が行かないって、それって契約違反だし職場の雰囲気を上位者が悪くしてるからパワハラですよね】と美樹が言う。すると春花が【牛さん食べるのダメ言った、春花お腹空いた】と言う。ハルが【完全に児童虐待ですね、本人に代わって下さい】と言う。ヒロが変わって【もしもし、法的には間違った事はしてるつもりは有りません】と言うと【反省はしていないと言う事ですか?】とハルが言う【法的には間違った事はして居ません】と再度ヒロが言う【最終的には刑事告訴も有り得ます、今のうちに反省の色を示した方が良いですよ】とハルが

言う。【なんで俺ばっかりこんなに責められるんだ、俺は悪く無い。悪いのは、女どもの策略だ。こんなに真面目にやってるのに】とヒロが言うと【貴方勝手に自己肯定感が強すぎて回りが見えてません。完全にアウトです、ハラスメント委員会に

反省文を書かないとミッションフィーが支払われませんよ。それでも良いですか?】とハルが言う【それは酷過ぎるだろ、俺が何をしたマリアに嵌められただけだ】と

言う。【まだ反省して居ないのですか?これでは正に県知事と同じです。チームの

リーダーとして完全に失格です覚悟しておいて下さい】とハルが言う。

【チョット待ってくれ反省してる、県知事と同じ目には会いたくない反省してるからそれは待ってくれ】とヒロが言う【じゃあ懇親旅行はやるのですね】とハルが言う。【やりますよ、やれば良いんでしょ】とヒロが言う。酷い話である。県知事はともかく無理やり旅行を押し付けられた形だ。春花が【ヒロ大丈夫か?】と頭を撫でて来る【そんなに韓国行きたいのか?】とヒロが聞くと【ジュンが韓国は牛さん美味しい

言った、韓国の牛さん食べたい】と言う。美樹が【いよいよ私も韓国ドラマの

オーディション受けに行ける、ハングルも大分覚えたし。アリサ姉様も一緒に受けない?】と言う【私は韓国は興味ないな、それよりバンコクで本場のムエタイ見てタイの王宮料理食べたい】と言う、ヒロは韓国とタイが嫌いに成りそうだ。J族の部落にヘリで降ろして貰い装備を一旦シュウに預けた。シュウたちはその足で麻薬の被疑者をタイの捜査局に預けるのが仕事だ。ヒロは部落に帰っても不機嫌で有った。マリアに電話して帰る準備をするつもりだ。【先生、人を探すんじゃ無かったの?】と

アリサが聞く。【もう見つけたが用事は済んだ、あんなクズに成ってるとはガッカリだ】とヒロが言う【えっ?何の事?】とアリサが聞く【この村に居たデカいのがそうだ、チョット呼んで来てくれ】とヒロが言う。ヒロがカンに障った若者である。

そのジュニアと言う若者がやって来て【オジサンなにか用か?もう仕事終わったか?】と言う。【まだ一つ有る、お前を叩きのめさんと、気が済まん】ジュニアは【なんで僕お金ならない喧嘩しない】と言う。【俺を倒せば200万バーツやる

出来なければ1年ただ働きしろ】と言う。【ただ働き嫌だから本気でやるよ皆ケガ

する、ケガしても知らないね】とジュニアが言う。【先生、本気?この人素人だよ、いくら丈夫そうでも先生が本気だしたら大怪我しちゃう】とアリサが言う。

【僕、身体丈夫、負けたことない】とジュニアが言う。【アリサ、手加減はするが奴が怪我したら治療してやってくれ針や治療道具持ってるだろ】とヒロが言った。

ジュニアは自前のグローブを持って来てヒロにも進めるがヒロはグローブを拒否

した。グローブは実は素手よりダメージが残る特にボクシンググローブは頭への

ダメージが大きいのだ。ジュニアがムエタイ独特のアップライトな構えから左ミドルを足を入れ替えて放って来るがヒロは一度それを受けて見る、柔らかい動きで鞭のようにしなるミドルが右ガードの上に入る。ヒロは僅かに体を横にずらし、蹴りを殺す。バシッと言う音が腕に響く。ズボンと靴を履いてて当たりが布に殺されていて効かないのだ。【バカ、そんな蹴り方がストリートで効くか、お前のトロイ蹴りが

まとも効くかボケ】と言う。【今の本気じゃないね本気で蹴ったら死ぬよ】ジュニアが言う。ニッコリ笑い蹴りを誘う左ハイにカーフへの左キックを全て合わせて行く。相手が右を蹴れば逆に右で対応してムエタイのリズムに合わせた振りをする。それに目が慣れた頃、左に対して軸足の右カーフに蹴りを入れて軸足を思い切り刈込み倒れた所に再度、わき腹にトーキックで中足部を叩き込む。いくらデカくても倒れた所にトーキックを入れられたら悶絶するしか無い。悶絶するジュニアにヒロが残心を取りトドメの恰好を取る。アリサに【手当をしてやれ】とヒロが言う。村の長に【掛けに勝つたからにはこいつを一年引き取る文句ないな】とヒロが言う。倒れたジュニアが【僕、いなく成ったらこの村困るよ働き手が少ない】と言う。【そんなこったろうとは思った、試合が決まらなくて困ったのか】とヒロが言う。【掛けが成立しなくて

お金に成らないから、僕使って貰えない、それでなくともミドル級は人気無いし減量これ以上無理ね】とジュニアが言う。【長老、金の事は少し待て。ここで出来る事をユニオンで模索する幸い、タイ国内で営業しない法人ならば法人税は掛からんから

ユニオンにもメリットは有るしアンタらにも金は入る】と言う。

そしてマリアに電話を入れた【マリア、昨日はよくも騙してくれたな】と言うと

【またそんな事言って貴方はどんどん性格が捻くれて来るわね。長生き出来ないわよ】とマリアが言う【長生きが出来るとは思ってない。ウチの家系は代々男は早死にするんだよ】と言う【時代が違うわよ、これからは100年時代よ】とマリアが言う【ぞっとするね。こんな世の中100年も生きるのはゴメン被る。それより例の

アジアの新しい拠点の話、このトライアングルにしたらどうだ?タイの政府に魔導士に根回しさせて、先ず学校から建設するんだ。この辺はきっと喰うに困って居る孤児や学校に行けない貧しい子供が多数いる、それと同時に地域の地盤や状況を調べ爽籟に向けたアジアのヘリポート基地を作るんだ中東とも近いアジアで紛争が有れば

飛んで行ける。しかも隣のミャンマーは常に反政府軍が軍と戦ってる。地理的な案内にはj族のコネクションが使える山を売ってどうせ基地建設には5年かかる。

山を売って貰える地主との交渉の拠点ににも使える。子供達をしっかり教育すれば

将来ユニオンの強力な力にもなるだろ】と言う。【その交渉は誰がするの】とマリアが聞くと【ユンチャオ、ジュニアが居たんだよ、しかもただ働きで使いたい放題だ。当分はこっちで預かる。まさか奴がここに居たの知ってた訳じゃ無いよな】とヒロが言う。【まさか、それならチャンと貴方に報告するわ。その件は貴方に任せたわ。

きっとミャンマーの政権は何時か変わるわ。民主化が来る時が有る】とマリアが

言う。ジュニアの状態をアリサが見ると骨には異常が無くシュウ達が拘束者を引き渡した後、再度ヘリで迎えに来てもらう事と成った。旧タイ国際空港トムアン空港に

ヒロ達を下ろし、そこからバンコク市内まで車で40分移動します。

中心部のホテルを取り、そこで宿泊することに。ヒロとジュニアはシングル。

娘達3人はスイートで3人が泊まる事に、お子ちゃま連れだとお得なのだ。

一人当たり、1万円で宿泊出来たのが有りがたい。ヒロとアリサがジュニア

の部屋に入りヒロの蹴った腹部を再度確認すると、現状は大丈夫そうだが念の為

明日ユニオンの系列の医師に見せる事に。そこはバンコクに住む日本人も多く通う

国際病院である。実はヒロはそこでジュニアの血液で遺伝子解析をする必要も

有った。ヒロが【大きな損傷は無さそうだが明日、病院で検査する。飯は食えそうか?】と聞く。【もう大丈夫病院は嫌い、ご飯は食べれる】と言う。【なんでだ、

こいつの英語はイラっと来る、お前学校で英語は習って無いのか】とタイ語の翻訳機を通じて言うと。中学をまともに出ていないらしい。アリサに【だからこんなバカなのか?マジで疲れる】と言う。【先生この人どうする積もり?ホントにタダ働き

させるの?】とアリサが聞く。【こいつがユンチャオの息子だとしたら、渡すものが二つある】とヒロが言う。【えっ?父様も一緒に戦った人?】とアリサが言うと

【そうだ、もしそうなら俺はこいつに兄貴の技をつたえる義務がある。そしてこいつの為に兄貴が残した財産をユニオンの金融機関で増やしていた金が有る。ユニオンからは別で年金がこいつの母親に支払われていたはずだが。20年前に亡くなって居て一時こいつの所在が判らなくそのままに成ってる。それの手続きもする必要が有る】とヒロが言う。【ユンチャオ先生の息子が見つかったのに、なんで不機嫌なの先生】とアリサが聞くと【兄貴の息子がこんなヘナチョコだと兄貴がガッカリする。

だいたい試合組まれない位でケツ割って、それはムエタイでは当たり前だ。ムエタイは月に何試合も試合をする必要が有る。しかも客を楽しませるのもムエタイの

要素の一つだ要は自分の技術がつたないのを棚に上げてケツ割っただけだ】とヒロが

言う。【先生が教えてムエタイで勝たせて上げてよ】とアリサが言うと【おれは

ムエタイのトレーナーじゃ無い、フィジカルを上げるのと奴の親父が残した

古式ムエタイをつたえる事は出来るが、試合での流れや上手く序盤を流す技術は

アドバイスぐらいしか出来ん。まあ戦う場所位は与えてやれるがな。その前にきちんと古式ムエタイを習得してj族との交渉をやって貰わんとな】とヒロが言う。

そしてジュニアも含め夕食に行くことにした。バンコクには日本のチェーン店が沢山出店してる地域が有る、そこの焼肉チェーン店に行くことにした。値段も日本と

変わらずリーズナブルと言える。味もそこそこなので久しぶりのまともな食事と

言える。春花が【牛さんの店か?タイの牛さんか?】と喜んでる。タイで育ててるのかは不明だが日本の和牛種に見える。【春花頑張ったからか?】と喜ぶが今回もそれほど働いてた気配は無い【春花は私に次ぐエースだもんね】と美樹が言う

【そうなのか?何を頑張ったんだ?】とヒロが聞くと【春花は存在自体が良い結果を産む気がするよ先生】とアリサが言う。【皆がそう思うなら、そうなんだな】とヒロは答えるが納得はしてなかった。その店は2時間好きな肉を食べ放題でそれぞれ好きな肉を頼むアリサがジュニアに【好きな肉を頼んで良いのよ】と言うと【僕こんな店来たこと無いから判らない】と言う。【私が選んであげる】とアリサが言う

【ありがとう僕パクチー大好きパクチー食べたい】と言う。

ヒロがユンチャオのパクチー地獄を思い出す。【やはりお前の親父と一緒だ。

パクチー食べても良いけど俺に勧めるなよ】と言う。【先生、なんでパクチー嫌いなの、好き嫌いはダメでしょ】とアリサが言う。【この構図もあの時と同じからだ】とヒロが言う。美樹が【私もパクチー要らない】と言う【春花も牛さんだけ食べたい】と言うと【春花、野菜やご飯も食べるんだ、腸内環境に悪いからな、キムチとナムルなら食べれるだろ】とヒロが言う。偏食盛りのお子ちゃまなのだ。

【先生、このタイ人の人もウチラのチームに入るの?】と美樹が言うと、これから

決める。良い機会だから、皆に古式ムエタイの術式を教える。ジュニアと一緒にな、ジュニアには少なくとも負けた分働いて貰う】とヒロが言う。【僕、何をしたら良いの、ムエタイと畑位しか出きない】とジュニアが言うと【これから覚えて貰う、

アリサはこいつの教師役だ翻訳機も使い英語と日本語も教えろ、たしかタイ人向けの日本語と英語の学習講座が有るはずだ。お前は逆にタイ語を勉強できるだろ】と

言う。美樹が【私たちは?】と聞くので【お前と春花は通常のカリキュラムを進めろ、たしか不動産資格の講座を始めただろ。春花はちゃんと基礎教養をステップ

アップしろ、食事が終わり部屋に帰りヒトミに電話をした【姉ちゃんマリアから

話しは聞いてるか?】と聞くと【ええ元気で生きてたのね良かったわ】と言う。

【良いのは良いが大変だぞ、ドアホが服着て生活してる感じだ、兄貴の奴こんな宿題残しやがって】とヒロが言う。【でもその宿題はやるしか無いわね、お金はどうするの?】【どうするもこうするもアイツ国籍とかも持って無いかもその辺はどうするんだ。口座さえ作れないかもな。あいつどうやってムエタイの舞台に立ってたんだ。

他人の名義で生きてたのか?調べてくれ】とヒロが言う。【ユンチャオ君の息子だと言う事が遺伝子的に証明出来れば、永住権は押しこめるわ。役人にいくらか袖の下を出してでも何とかする。タイでは役人に袖のしたを渡せば犯罪以外は何とか成るから】とヒトミが言う【そうしてやってくれ、日本に移民として入国させるより奴もそれを望むだろ】とヒロが言う。ヒロ本人は国籍なんかどうでも良いと思うがリアルにそれが無い事で不都合ばかり起きる。昔にはそんな物さえ無かったはずなのだが世界中でそんなものが出来たのはホンの僅か以前のハズだ。タイにしろ東南アジアは戦前までは欧米の植民地と日本の植民地で有ったのだから。翌日ユニオンの病院で検査をしてヒロの蹴りの影響は打ち身による炎症と筋肉の損傷で大きな問題は無かった。

血液検査による遺伝子の判断は数日で出る。ユンチャオの遺伝子データーはユニオンで残って居るのだ。ジュニアの健康を確認して一度ホテルに帰り予約しておいた

ムエタイジムに向かう。現代は素人にもムエタイを体験させてくれるジムがタイの

アチラコチラに有るのだ。【先生、これから修行なの?】と美樹が聞く【そうだ、

お前らに古式ムエタイの基礎を教える、昼食は取ると気持ち悪く成るからEAAに

ブドウ糖入れたワークアウトドリンクを俺が用意しておく】とヒロが言う。春花が【ヒロお腹空いた】と言う【修行しないなら食べていいぞ?春花はまだお子ちゃまだから見学で良いぞ】と言う。【春花、お子ちゃま違う、修行やる】と言う。春を操作するキーワードはお子ちゃまなのだ。ジムに行き時間分の料金を払い、トレーナーらしき人物に挨拶をする。ジュニアを知ってるようで驚いた様子だ。【彼は復帰するのか?】と聞く【どうだかな、鍛えなおすだけだ】とヒロが言う。ヒロの修行は格闘技としてのムエタイと少し異なる。先ず身体をほぐすまでは同じだが。最初に基本の型式をみっちり仕込む古式ムエタイはミャンマーから渡った戦争における戦闘術

だった。ヒロは実は中国拳法や空手と起源は同じでは無いか?と考えてる。

インドの武術からと言われるが、明らかに空手や八極法等に類似してると感じた。

その環境による風格が変化したのだと、考えられる。古式ムエタイの型も主に直突き、前蹴り肘打ち、膝蹴りを中心に組み立てられて居る。ヒロの修行は最初は大きな動作で正しい動きを体に染み込ませ、それを小さく早く鋭く実戦に使える様に風格を変化させる。古式ムエタイの特徴は攻防一体、防御がそのまま攻撃に直結して行く。それゆえ膝、肘、前蹴りが攻防の中心なのだ。現在の格闘技のムエタイにも継承されてる膝や肘で前蹴りでカウンター攻撃相手の武器を壊す。これらが、立ち技格闘技最強たる所以であろう。基本を徹底的にやった後、それを実践として使う動きに応用します。それは空手で言う円の動きや捌きにあたる型式に回し蹴り、崩し、投げに

当たる技術です。それらを覚える為の型が多く存在しますが、これも中国拳法や空手に類似して動物や神様に例えられた名前が付けられています。ヒロは多くの型を覚えるより少ない型をしっかり磨くことが強さに早く繋がると考えて居ます。基本を

四十分応用や使い方を四十分そしてミットやサンドバックを使い実際に当てる感触を掴む修行が延々と行われます。先ずはサーキットでシャドーで実戦を想定さた

シャドーを古式の技を使い一分、サンドバック一分、ミット一分ジュニア、アリサ、美樹、春花それぞれ順番に回して10ランド行います。三分動いて一分休むのが一クールに成る物を一〇クールやる事に成るのです。

ミットはヒロが持って最後ミットでトコトンヒロが追い込むのです。ジュニアがやって

居た、格闘技としてのムエタイとの違いは先ず構えが大きく違います。リングと違うので

腰を落とした重心の低い構えに成ります。戦場で転ぶことは死の危険が上がる事に成るからです。自ら身を隠す為い伏せるの相手に転ばされるのは訳が違います。ヒロに

ノックアウトされた敗因は安易に転ばされたからなのです。勿論、柔術のように自ら相手を

引き込み技に繋げる技術も存在しますが、あくまで一対一で素手と言う想定での技術なのです。昼過ぎから、夕方五時までみっちり修行して皆ヘトヘトに成りました。

修行が終わりストレッチしながら【先生、これだけ頑張ってるから絶対韓国行くよね】と

美樹が言います【牛さん絶対食べる】と春花が言います。この二人は言い出したら、

しつこい、のです。【わかったから少しまてタイでやる事終わったら帰りにソウルに

寄るから】とヒロが言います。なんだかんだ言ってヒロは娘達に甘いのでした。

部屋に帰り、皆シャワーを浴びて、今日も同じ店で食事にします。他にも有るのですが

考えるのが面倒で、春花が牛さん、と五月蝿いからです。


57

皆で食事してる間にヒロはチェンマイで観光客用のアパートを探します。

そこで長期に留まる必要が有るからです。修行しながらj族の土地探しと交渉をジュニアとアリサにさせる為です。運良く1か月12万で2ベットルームで80平米のマンションが有りました。長期滞在の場合食事面を考えてもそちらが断然お得なのです。

皆に明日チェンマイに移動する事を話します。【先生、また北部に逆もどりするの?】と

美樹が言います。修行と情報集めの為だ、ジュニアにはj族の人達との交渉もやって貰う

、アリサはそのサポートを頼む、車もチャーターする事にする】と言った。

翌日、朝準備を済ませ、ワークアウトドリンクを持ちジムで修行を3時間こなす。

そのままシャワーだけ浴びて空港に行きチェンマイまで午後に付いた。車を借りて不動産屋で部屋のキーを受け取りカードで払った。部屋でそお言う事は無いとは思うが詐欺の

場合カードに返還請求が可能だからだ。そのまま大型スーパーで必要物資と明日の食料を買い。夕食も済ます予定を組んだ。ヒロは春花に【今日は居酒屋さんでも良いか?牛さんじゃ無いかも知れんが鳥さんや豚さんは有るから】と言った。【牛さん無いのか?】と不機嫌艘に言う。ホルモン焼肉が有るのはネットで見たが牛さんに飽きて来たのだ。【先生、明日から自炊でしょう、今日だけ我がままに付き合ってあげよう】とアリサが言う。ヒロは泣きそうだが我慢した。春花は嬉しそうである。【春花、ご飯や野菜もちゃんと食べろバランス良く食べないと、お子ちゃまだぞ】とヒロが言う【春花お子ちゃま違う、野菜も食べる】と

言う。なんて見栄っ張りの性格だ。【先生、任務も修行も早く済まして日本帰りたいね】と

美樹が言う【そうだな、食い物だけは困るよな】とヒロが言う【私、愛情部だよ先生】と

アリサが言う。アリサは何処でも適応するのだ。【僕もお腹いっぱい食べたら大丈夫だよ】とジュニアが言う。ジュニアは貧困に耐えた強味なのか?不思議である。

翌日から本格的な修行が始まった。朝はリードワークかムエタイの型式修行。

昼からムエタイのジムに行ジムワーク、サンドバック、キックミット、

スパーリング。スパーリングは組手とは違う、コンビネーションを確かめながら力を制限して技を試す。怪我をしない様にレガースとグローブを着用する。ヒロの場合はフィンガーグローブでする。投げや掴みも対応するためだ。ムエタイは脚や腕を絡めた投げも存在する。日本の古武術で言えば、関節を絡めた、立ち葛ら、立ち関節投げに当たる技術だ。ムエタイの試合では危険なので禁止されてる技も有る。怪我をしないようヒロが技を受ける。修行以外は買い物したり散歩したりしながら情報を

集める。現地にはデルタ地帯から逃げて来た人も居るからである。三日修行して一日は調査に当てるサイクルを組んだ。修行の間もチェンマイで新しい出会いが有れば

情報を聞くが、修行の休みの日は車で国境を越えミャンマーに居るボランティア団体などに話しを聞いたり、ジュニアとアリサはj族の部落に行き直接土地の交渉に

動く。三〇年の定期使用契約で学校の土地貸付の話はまとまった。これで村の人たちが食うのに困る事は無く、上下水道も引くので衛生的に良くなるのだ。

しかし情報を集めれば集める程この地域の悪状況が露見する。ヒロにはミャンマーの政情の悪さと少数民族への差別こそこの地域の悪の根源に思えた。ミャンマーは軍事独裁政権が続き、ようやく民主化されたと思えば再度軍事クーデターが起り多くの人、特に少数民族の人達が反政府軍事活動を行ってる。戦えない人は逃れる場所を

探してタイに逃れて来たりラオスに流れたろもしてる。チャンマイの国境付近には

国籍を持たない移民が多く暮らしてる。ミャンマーの方には国際ボランティア団体が紛争孤児を保護してる。ユニオンもそのサポート拠点を持つべきと進言した。その人達を将来の資産としていかに活用できる体制を準備するのか?きっと10年20年の

事業だ。マリアにその可能性を進言した。マリアが【学校と擁護施設は直ぐに取り掛かるは、ジュニアとアリサちゃんには、そこにとどまり、その事業に動いて貰いましょう。貴方も他の任務と兼任してサポートするのよ】と言う。ヒロは正直タイからは距離を置きたかったがユンチャオへの恩義がある。縁とは時々足かせに成ったり助けに成ったりするのだと知った。修行はいつもより激しく成りヒロとジュニアの

ムエタイルールでの組手も激しさを増して来た。勿論怪我を防ぐためにレガースと

グローブを使う。本来、ムエタイでは脱力してスパーリングを行うのが通常だが

ジュニアはその加減が良く解らないアホなのだ【お前はアホ過ぎて中央のリングで

干されたのは仕方ないな。アホを治す方法を考えないとリングでは無理だ】とヒロが言う【酷いよ、僕まだいつかリングに立ちたい。アメリカの格闘技なら受けると言われた事有るよ】と言う。【そうかも知れんが寝技も習得しないとな、寝技はアホだと無理だから厳しいな】とヒロが言う。【先生、ジュニアが可哀そう、優しくして上げて】とアリサが言う。【きちんと修行と勉強して、任務達成したらな】とヒロが言う【ジュニア、一緒に頑張るわよ】とアリサが言うと【僕、アリサの為に頑張る】と

ジュニアが答える【ジュニア、アリサ好きか】と春花が聞くと【僕、アリサ好き】と言う。ヒロは何故か機嫌が悪いようだ。修行が休みの日、皆で情報集めも兼ねて

ミャンマーとタイに広く存在するカレン族と称される人たちからも話を聞いた。一言にカレン族と言ってもあくまで総称でスゴー族、ポー族、モブワ族パク・モネブワ系、カレンニー族、その他多数の部族が存在する。チェンマイに居る人はミャンマーの紛争から逃れた人が多く、それぞれ独特の文化を守って生きている。美しい服装や装飾の文化、舞踊なども美しい文化を残してる人達もいる。ヒロ達はその延長で象と過ごす体験が出来るリゾートに行った。ここはタイ政府がプロジェクトとして

カレン族が教育を受け、リゾートホテルも作り、象体験が出来る施設である。

象に乗る事も出来て象の居る場所でランチも食べれるのだ。そこに行くと何頭も象が居る。春花が喜び【象さん沢山居る、象さん食べれるな】と言う。

【春花、アフリカで言っただろ、象さんは食べたらダメなの】とヒロが言う。

象が近くに来て餌を食べてるガイドが餌の草をあげてる【象さん名前、何だ。私春花言う】と話すと【パーオー】とないてる。【そうかお前パオいうか、パオお前食べたらダメか?】と春花が聞く。パオは悲しそうだ。【春花、見ろ悲しそうな顔してる

食べるのは堪えてやれ】とヒロが言う。【パオ、良い子か?良い子したら食べない】と言う。すこし怖い娘だ。【先生、象に乗れるらしいよ】と美樹が言う。

【俺は良いからお前ら乗って来い】とヒロが言う。山から見て非常に良い景色で直ぐ近くで紛争が起って銃の打ち合いが度々、起きてる事が嘘のようだ。自然が豊かで

貧しい人も居ない、紛争も無い世界が出来ないのだろうか。銃で殺し合う事が

自己主張なら言葉は必要ない。とことん殺し合えば良いではないか。戦いを治めるのに武が必要な世の中、源三やハヤメが残した言葉が頭に浮かぶ。とことん苦しみ抜いた先に武の本質が見える。そんな物が有るのか?しかしユンチャオが残した物を伝える相手と出会えた。アホだがこの縁が何かを生んでくれると信じて伝える義務が自分に有ると思った。ジュニアとアリサが仲が良い事にはイラっとするが、それを見せると器量を疑われる。まあ二人が幸せに成ればそれも有りだ。娘達が象の体験から

帰って来て春花は超ご機嫌娘だ【タイの象、少し小さい、アフリカの象も乗る】と

言う。【アフリカの乗れたら良いな、でもアフリカは野生だからダメだと思うぞ】と言う。【春花、象さんと話せる、大丈夫だ】と言う。ほんとそうで怖い。春花は動物と良く話してるように見えるのだ、不思議ちゃんの天才少女なのだ。チェンマイ中心部に付き大型ショッピングセンターで食材を買って皆で食べた。もっぱら海外で良くやるのは蒸し器を使った蒸し料理だ、蒸し器や蒸し鍋を揃え、タレを色んな調味料で作り野菜や肉を蒸し焼きにして食べる。春花様には牛肉、タイは鶏肉が豊富だ、魚も捌いて蒸し器で蒸して食べれる。ジュニアとアリサはタイ風の調味料に付けて

食べる。タイに来てジュニアに会って3カ月1月の半ばが過ぎる頃、ヒロと美樹、

春花はソウル経由で日本に帰る事になった。3カ月の修行ではまだ基本も習得したとは言えないが一年後基本を習得すれば合格としユニオンに推薦して任務に着かせる

つもりで有る。ジュニアはまだ格闘技に未練が有る様子だ【ジュニア一年後テストして合格したらシンガポールの格闘団体に推薦してやる】とヒロが言う。確かに

ユニオンと団体は繋がりが有るがヒロはするつもりは余り無い。酷い話だ。アリサが【先生私も出たい】と言う【お前はジュニアのサポート役をしてやれ】と言う。

【ジュニアは日本語と英語のテストも合格しないと推薦出来ないからな】と言う。

酷い話だが、コミにケーションは必要だ。春花が【お前、頭おバカだから頑張れ】と言う。上から目線だ。チェンマイからヒロと美樹と春花は直行便でソウルに行き、

ホテルは美樹の希望で梨奏院のインペリアルホテルに泊まった。何ともオシャレ?と言うか斬新なデザインのホテルで有る。到着したのは時差の関係も有り夜十一時で

あった。歩いて直ぐに路面店に入ったがどうやら豚肉のメニューが多い店だった。

韓国は豚肉も好まれて食べられる。春花には牛肉のホルモンも入った煮込みスープを注文して豚肉も食べさせた。安くて美味しいと感じた。【韓国はやはり日本人と食は近いな、しかも値段は良心的に感じる】とヒロが言う。【豚さんも牛さんスープも

美味しい】と春花が言う【先生、明日は梨奏院クラスツアーとHYEBの本社ビルに行くけど先生も来る】と美樹が言う【なんか知らんが俺は筋トレして、エステで

マッサージしてもらいたい、なんか気持ちよさそうだった】とヒロが言う【なんか嫌らしい、エッチな所でしょう?】と美樹が言う。【違うよ女の人もやってるから

エッチじゃないって】とヒロが言う。【エッチな奴か?いやらしいぞ】と春花が

言う。【違うよお前もやって見ろよ】とヒロが春花に言う。【春花エッチじゃない、

牛さんツアー行く】と言う。そんなツアーが有るのか?【春花、お前は美樹の

アイドルツアーは行かないのか?】と言うと【春花、牛さんツアー行く】と言う。

仕方なく翌日はヒロが一日、子守をすることに。筋トレはホテルにしっかりとした

ジムが有った。あまりに重い負荷は出来そうにないので、高回数のスピード

トレーニングをしながら、春花も超軽い負荷のフリーウエートで運動させた。

軽く汗をかく程度で終わりシャワーを浴びた。明洞にランチを食べに行き春花に

【退屈じゃないか?美樹と行かなくて良かったのか】と言う【春花アイドル成りたくない、牛さんがすき】と言う。チェーンで評価の高い店でカルビのランチを頼んだ。お得な価格で何より色んな副菜がセットで付いてるのが嬉しい。東京で普通にランチを食べる料金で豪華な焼肉ランチだ。【春花美味しいか?他のおかずも食べろよ】と言うと【韓国美味しい】と言う。ユックリとランチしてロッテワールドに行ってみる事に。エステの予約まで時間が有るからだ。春花が喜んで居る春花はアトラクションが好きなようだ。ヒロの子供時代には無かった楽しみだが普通の子供と同じ楽しみを今日は体験させたかったのだ。【これ、ユニオンにも作るか?皆楽しい】と春花が

言う。【そうだな、いつか作れたら良いな】とヒロが言う。確かに戦争が無く成り

世界が豊かに成れば子供が遊べる施設がもっと有っても良いと思う。春花はまだ遊び足りないようだがエステの予約が有るのでロッテワールドに有るエステに入る。春花も別の部屋でマッサージ受けるが、こそばゆいのかキャッキャ言ってるようで、

スタッフが気の毒だった。ヒロは気持ちよく寝てしまった。エステが終わり春花に

【エステはどうだった、気持ち良かったか?】と聞くと【エステくすぐったい】と

言う。子供にはくすぐったいらしい。タクシーでホテルに行ったん帰り、部屋でお茶を飲み美樹が帰って来るのを待っていた【春花疲れて無いか?】と聞くと、【韓国楽しい、ヒロ楽しいか?】と聞く【ああ、こんな時間も良いな、春花と二人は、初めてだからな】と言う。【春花狂ヒロの部屋で寝る、良いか?】と言う【良いけど美樹と喧嘩したのか?】と聞く。【喧嘩してない、美樹も好きだ、でも美樹はアイドル成る】と言う。【そうか、そうだな、でもアイドルに成っても美樹は春花の家族だ】とヒロが言う。【ヒロも家族か?】と春花が聞く。【そうだ、今日は色々話をしよう。春花の気持ちも話してくれ】とヒロが言う。そうしてると5時が過ぎ美樹が帰って来た。

【美樹、オーディションへの手ごたえは有ったか?】と聞くと【日本の事務所に練習生として加入してオーディション受けるパターンと芸能専門学校に入って色々

オーディション受けるケースが有るんだって。まだまだ道は遠い感じ】と言う。

【そうか地道に頑張るしか無いな】と慰める。【梨奏院クラスツアーはどうだった】とヒロが聞くと【感動したよ、主人公とヒロインがキスした場所行ったの、私も好きなアイドルとドラマ撮ってあそこでキスシーンしたい。キャッ(恥ずかしい)】と

言う。【そうか良かったな】と言ったが良く解らない。明洞に有る韓国伝統料理の

コースを三人で食べました。以前ソウルに行ったとき、チェーン店なる物は殆ど無かった気がしたのですが時代の流れでしょう。時間が過ぎてソウルもすっかり様子が

変わった気がします。ヒロは海鮮コースに単品のカルビを頼み。春花や美樹が

牛コースを頼みました。【春花、今日は何してたの?】と美樹が聞くので

【春花エステした、くすぐったい】と言う。【遊園地行っただろ?ロッテワールド】とヒロが言う【春花お金貯めて遊園地買う。遊園地楽しい】と言う。春花は乗り物が好きなのだ。ヒロの特別車も欲しがるしヘリから輸送機まで欲しがるのだ。【春花、韓国の料理美味しいか?】とヒロが聞く。【韓国美味しい、でも皆で食べるから美味しい】と答える。ヒロははっとした。レイカ道士の所でも、その前の生活も

春花は孤独だったのかも知れない。だから動物とも話したり、機械を操作したり、

ドローンを操作するのが上手いのか。【春花、俺たちは家族だ、お前は一人じゃ無い寂しかったら寂しいと言え】とヒロが言う【春花ゴメン、ウチ自分が女優に成る事で頭が一杯に成ってた】と美樹が言う。【じゃあ、今日は三人で寝る、ドラマで家族が三人寝てた】と春花が言う。昭和のドラマか映画でも見たのだろ。そういえばもう今の日本では消えた習慣だ。ホテルに帰り。昨日免税店で買ったグレンファークラスをヒロと美樹は飲み春花にはお土産で買ったザクロ茶なる物を飲ませます。甘酸っぱい風味らしいです。春花はすっぱい顔して飲んでます。

部屋キングベッド二つのデラックスツインなので三人でも狭く有りません。

春花は3人で横に成ると、色んな質問をしてきます。

【ヒロは春花のお父さんか?】と聞きます【そうだ、お父さんだ】とヒロが言うと

【美樹はお母さんか?】と聞くと【うちはお姉ちゃんだよ】と答えます。

【お母さんは誰だ?】と聞きます【お母さんはヒトミ姉ちゃんとユウだな】と答えます。【お母さん二人居るな】と言います【そうだな、お得な家族だ】と言います。

【コウジもお父さんか?】と聞きます【そうだな、お父さんとお爺さんだ】と言います。【コウジ大変だな】と言います。家族の意味が解らないのです。本来家族の役割って決まっているのか?難しい話です。家族の定義は色々でしょう。少なくともその人の事を家族と思って居ることが最大公約数なのでしょう。何か有れば悲しんだり怒る。愛しいと思う。助け合う。春花は10歳ですが、家族を理解しようと考えて居るのでしょう。美樹が【先生、ウチ春花の気持ち解かる、ウチも母様の記憶も父様の

記憶も無い】と言います。【俺もほとんど無い、親父は研究ばかりで、母ちゃんは俺を産んで直ぐに死んだからな。でも姉ちゃんとジジイや水樹姉や矢早の婆さんが俺には居た】と言います。【ウチも水樹先生やシャチ兄様が居た】と美樹が言います。

【世の中にはそんな存在さえ無い人間も居るな。そんな人にも家族に当たる人が居れば世界はもっと良く成るかもな】とヒロが言います。【偉い人達には家族が居ないのかな】と美樹が聞きます。【多分それが因縁とか因果と呼ばれるものさ、人を蹴落とし、人を迫害してでも自分の優位を保とうとする魂は因果として続くのさ】とヒロが言う。【どうしたら良いの、殺すしか無いのかな?そんな人は】と美樹が言う。

【解らんがそれではダメだと思う。それはただの恨みの因縁を産むからな。それが今の世の中に成った気がするな。その因果をどこかで違う方法で断ち切る事が出来なければ、良い世界が出来るとは思えん】とヒロが言う。【韓国と日本の一部の人が啀み合うのも断ち切れて無いのかな】と美樹が聞く【そうだな、日本は日本で俺は悪く無いと言うバカが居る。韓国はそれに反発して政治利用する政治家がいる。日本の政治家もバカを煽って政治利用する。そんな奴ら同士がリングで殴り合えば良いさ。人を巻き込むんじゃ無いと言いたくなる。大体、明治から戦後までそして敗戦後に自分勝手なクソが反省も検証も無しに言ってるだけだろ。都合の悪い所は見えない振りしてる奴が双方に居るのさ。ただな朝鮮戦争の戦後復興に金出したからOKと言ってる

バカは豆腐の角に頭ぶつけても治らんバカだ。そのくせ犯罪者は死刑にしろとか

言ってるクソだからな。自分の脳みそが腐ってるのが解らない猿だ】とヒロが言う。【先生、春花も何かに巻き込まれたのかな?】と美樹が聞く。

【さあな、小さい時の記憶が解らなければ知るのは難しいな。でも俺たちがその因果をほぐして皆で春花を守るんだ】とヒロが言う。春花は天使のような顔で

眠っている。翌日、東京に帰るのに空港で大量のお土産を買わされた。宅急便で送る、キムチ、韓国のり、韓国のお茶【なあ、何でお前やユウの韓国コスメまで俺が買うんだ?どう考えても理不尽だろ】と美樹に言う。【なに言ってるの、整形しようかと言ってら絶対ダメって止めたでしょ、そんなら女優に成るため化粧は頑張るしか無いジャン】と言う【俺は今のままでも可愛いから止めたんだ。失敗したら

どうするんだ】と言う。【整形会の大門道子が居るらしいよ】と言う。

【そんなの居る訳無いだろ、居たら承諾書類とか必要ないだろ】とヒロが言う。

【とにかく家族なんだからセコイ事言わず、協力する物でしょう】と美樹が言う。

なんか理不尽だ。春花はお菓子も沢山買ってご機嫌のようだ。夕方ユニオンに付いて荷物を部屋に下ろし、直ぐに買い物に行かされ、夕食を作らされた。

まだ1月の寒い時期だがソウルよりは温かく感じた。春花の為に牛肉で肉じゃが、

メバルの煮物、寒ブリ、真鯛、カレイを刺し身など久しぶりの和食だ。

ヒトミやユウもコウジも帰って来た。皆での久しぶりの食事だ。ユウが韓国の話を

美樹と楽し気に話してる。ヒトミがコウジに【韓国の整形外科をユニオンで買収して日本でも広げる話が有るのよ】と言う。【大丈夫なのかい、整形外科は訴訟も多いようだけど】とコウジが言う。【訴訟に成るような大きな整形はしないのよ。変わるか変わらないか程度で事故を抑えてその範囲で一番綺麗に見せる美容手法に注力するの、一種の変わった洗脳と心の改革よ。勿論腕の良い外科医を育てるわ】と言う。【そんなの詐欺じゃねえか姉ちゃん】とヒロが言う。【人聞きが悪い事言わないで、金持ちから金を流出させるのは、ユニオンの方針よ。その為の収入の告知はしっかりしてもらうわ】と言う【まあそれなら、搾り取れるだけすれば良いと思うけど】と

ヒロが言う。恐ろしい姉妹である。【春花ちゃん韓国は楽しかった?】とユウが聞くと【ロッテの遊園地楽しかった、エッチなマッサージ行った】と言う。【エーッ?】と皆が驚く。【どういう事よお兄ちゃん、死になさい、今すぐ死ね】とユウが言う【エッチじゃないよ普通のエステだって】とヒロが言う【春花、裸に成った、くすぐったかった、ヒロ、アーッ、気持ちいい言うてた】と春花が言う【なんてこと?

ここまで腐った子に成るなんて、もうお爺ちゃんにも父さんにも言い訳出来ない、

死にましょ、一緒に死んで上げるから】とヒトミが叫ぶ。【だから、違うんだって、美樹何とか言ってくれ、家族だろ】とヒロが頼む【先生、正直に土下座したら、男なら仕方無い事だから】と美樹が言う。誤解が渦巻く家族で有った。そしてまたここで、美樹の悪戯が事を大きくする。ハラスメント委員のハル(ヒトミの部下で医師)に密告するのだ。内部のハラスメント委員会が有って良かった。これが外に漏れたらなんと恥ずかしい話しだ。しかもある意味真実相当性は有る。ヒロは生粋の

ハラスメント体質である。翌日、朝の修行を終えて、朝食を取り色んな報告書類を

書いて居るとハルから電話が有った。【ハラスメント委員会のハルです、今、お電話宜しいですか】と聞く【何ですかハル先生、韓国にはきちんと行きましたよ】と言う【その件とは違う件で今日、お宅に伺います6時には必ず家に居てください】と言う。ドーピング検査のような強引さで有った。ヒロは身に覚えが無いので普通に

メディカル検査を受け、ウエイトトレーニングをアカデミーのジムで行い、スーパーで買い物を済ませた。帰って支度をしてると、美樹が外から帰って来た。

エリカも一緒だった。【エリカ、久しぶりだな、ちゃんと勉強は捗ってるか?試験休みで帰って来たのか】と言う。【うん、美樹ちゃんが迎えに来てくれた】

と答えるが、なんか他所他所しい。【美樹、春花はどうした、姉ちゃんの所か】と

聞く。【そうだよ、勉強してると思う】と言う。何故かニヤニヤしてる。ヒロは美樹の様子で心のjアラートが鳴った。普通を装い【兄さんは今日は研究室だろ?タイの報告書はもう、上げたのか?】と言う、美樹は【うん、あれメンドイよ、毎日行動

報告してるのに二重に手間ジャンね】と言う。ヒロは心でお前が一番手間かけてるんだよ、と思った。夕食の準備も終わり、リビングで音楽を聴いてるとヒトミとハル、春花が帰って来た【貴方、音楽なんか聴いてる場合じゃ無いわよ、これから事情聴取よ、事によれば百条委員会よ】とヒトミが言う。【百条委員会上等だ、別にやましい事は無い、俺は何処かの知事とは違う。やましい所は全く無い、あんな

テープレコーダーとは違いますよ】と言う。【貴方には常々、色んな疑惑が掛かっています、今日は正直に話して頂きます】とハルが言う。娘達を一旦、二階に上げ事情聴取が始まる【先ず、疑惑の日ですが韓国二日目貴方の行動を教えて下さい】と言う。【ジムで筋トレして、春花連れて遊園地行って、そのあとロッテワールドの

エステに二人で行った】と言う。【そのエステの内容が問題に成っています。

春花ちゃんは裸にされてオイルをかけられ性的暴行を受けたとの証言が有ります。

春花ちゃんは、くすぐったくて嫌だった、と証言してますが】と言う。【だから先ずそれをやったのは、エステのスタッフで俺では無いの。これだから医者って、理解力が無いと非難されるんだよ】と言う。【今の発言は取り消した方が良いですよ。

それだけで職業差別と取られます】とハルが言う。【姉ちゃん何とか言ってくれよ。この女、どんな石頭なんだよ】とヒロが言うと【更に女性蔑視ですか?かなり人間的に問題が伺えます】とハルが言う。ユウが嬉しそうに見ている。ヒロは更にイラッと来てる。ヒロはそこで虫型ドローンを見つけた。【チョット待ってくれ、誰か盗聴してる、これは陰謀だ、証拠を捏造してる。あの猿回しと同じ手法じゃないか。アンタ踊らされてるぞ、猿回しの猿みたいに】とヒロが言うとハルは真っ赤に成って怒る。【侮辱罪で訴訟しますよ】と言った瞬間、ヒロが虫を上着を投げて落とし捕まえる【これを見ろ、猿回しはウチのヤンチャ娘だ】と言う【ユウ、お前も共犯か】と

言う。【知らないわよ、大体普段の素行が悪いから、こんな事に成るのよ】とユウが言う。【先ず上の3人をここに呼べ、俺に術式を掛けるなんざ百年早い】と言う。

3人が降りて来て【主犯は美樹だな】と言う【黙秘します】と美樹が言う。

【ヒロ、怒ってるか?】と春花が言う【怒ってない、春花きちんと説明してくれ、

エステは別の部屋で知らない女の人がお前の担当だったな】と言う。【韓国の女だった】と言う【まず俺の性的虐待は無い】と言う【時々組手で私をいじめるジャン】と美樹が言う。【ドアホ、組手はお前がいつも俺に挑んで来るだろボケ、思いっきり

手加減しとるわ】とヒロが言う【兄ちゃんはいつも私にたまには家事しろ、嫁に行けなくなるって言ってるけど余計な、お世話でセクハラだから】とユウが言う。

【それは心配して言ってるの】とヒロが言う【じゃあ、おむつ換えたとか、言わないでよ】と言うと【事実相当性が有る】と言う。【ハル先生ももう少し柔らかく考えたら、美樹程度の猿回しで踊ってるようだと大変ですよ。まあ一緒にご飯でも食べて、これは買収でも何でも無いです、美樹や春花がお世話に成ってるお礼】と言う。

ヒロは政治家でも何でもない、政治家は皆の為、公平に利益配分して行政や議会を

運営することが絶対条件だ、自分の地位など、ただの借り物だと言う自覚が必要では無いのか?その為、自分の部下が内乱罪とか宣言するのは論外であろう。仮にそうで有っても自分に自信が有ればほって置けば良い話だ。たまたま部下が自殺したと

して、そこへの配慮も無い人間が市民や国民に配慮が出来るのか。今の政治家は

そんな糞ばかりだと、ヒロは思ってる。今日の夕食は馬刺し、サケとキャベツの

チャンチャン焼きタコ刺し、びんちょう鮪の刺身、豚汁、と色とりどりだ。ヒトミとハルはワイン、ユウはビール、ヒロと美樹とエリカは十字旭日の純米酒を熱燗で飲んだ。美樹が【なんで私の術式って解ったの先生】と聞く。【バレバレじゃボケ、お前はこんな術式には向いて無いの、お前はお前の武器が有るんだから、猿回しみたいな術式は、無理だし、だいたいあれは真実相当性とかを提示もせず、ギャーギャー猿に言わしてるだけだから、術式として穴だらけ、短期的に猿にだけ効果が

有っても、何れメッキが剥げる、剥げないのは猿の数が人の数を上回る場所だけだ。

その場合どうなるか解かるか?】と言う。【どうなるのの?先生】と美樹が聞くと

【ヒットラーやムッソリーニが最後どうなったか調べてレポートにして提出しろ。

これは宿題で今回の罰だ】とヒロが言う。【また余計面倒が増えた、女優に成って

自由に生きたい】と美樹が言う。とんだおバカで有る。【ハル先生はクールビューティーで密かに男の先生に人気ですよね。彼氏とか居るんですか】とユウが言う。

【私は男性が苦手でして、恋愛に関心が有りません】と言う。【綺麗なのにもったい無い、女優とかに居そうだし、美人医師役とか出来そうなのに】と美樹が言う。

【私は弱い立場で苦しんでる人を助けたくて医師に成りました】と言う。

【ハル良い子】と春花が言う。ハルがたまに勉強を教えてるので春花はハルが好きの様だ。【春花ちゃんは天才です、医師に成るべきだと思うのですが】とハルが言うと【春花が医師に成りたいならなれば良いけど、牛さんが好きだもんな】

とヒロが言う。【春花、牛さんも象さんも鳥さんも好き】と春花が言う。【それでは

獣医に成って、自然保護とか良いですね】とハルが言う。【なんか、何でも食べそうで向いて無い気がするけど】と美樹が言う。春花は話題の中心なのだ。

二月に成り、新たな任務の打診が来た、ヒロは胸糞悪く成る任務で、しかもそこに

春花を連れて行くようにとの事だ。


四章  東南アジア、少女売春犯罪との闘い

三人が訪れるのはカンボジア王国、数々の歴史的悲劇が起きた国だ。メコン川の流域に栄えてきたアンコール王朝は、15世紀にタイの攻撃を受け、王都を移すなど、

衰退を始めます。、17世紀には隣国ベトナムが力をつけて、カンボジア国境を侵すようになり、19世紀になるとフランスが、インドシナ半島へ勢力を伸ばしてくるようになりました。2度にわたる条約締結により、カンボジアはフランスの植民地となってしまいます。フランスはカンボジアの植民地支配を間接統治の形とし、ベトナム人の役人を使って支配しました。このときにベトナム人の役人が法外な税金を取り立てるなどして、カンボジア人民に辛くあたったため、これ以降カンボジア人は

ベトナム人に対して強い反感を持つようになります。1945年3月インドシナに進駐していた日本軍がクーデターの手段を使いフランスの支配を終わらせますが、

日本の降伏によってフランスの支配が再開します。1953年11月、ようやく

カンボジアの完全独立が達成され、シハヌークの独裁体制が始まります。シハヌーク独裁体制では、フランスの企業や中国の企業が都市部の経済を押さえて、農村部の

経済は次第に疲弊をしてゆきました。1951年に結成されたカンボジア共産党の

クメール・ベトミンが、反政府の勢力として拡大して行きます。クメール・ベトミンはベトナム共産党の指導で作られた組織です。1963年クメール・ベトミンの

ナンバー3であったポル・ポトは、親ベトナムの幹部たちをひそかに暗殺し、書記長になり、共産党の実権をにぎります。1963年シハヌークはかつての国費留学生が共産主義に染まってしまったことに対して「クメール・ルージュ」(赤いクメール人)と呼んで非難をしました。 ベトナム戦争が始まると、1960年に設立された

南ベトナム解放戦線にシハヌークはカンボジア領を利用して南ベトナムへの攻撃を

することを秘密裏に認めます。南ベトナム政府およびアメリカとの関係が悪化し、

シハヌークは中国政府に近づき、友好不可侵条約を締結、軍事援助をうけるように

成ります。中国と近づいた結果、1966年から始まった中国の文化大革命が

カンボジアへ輸入されるようになり、クメール・ルージュは文化大革命を利用して「反シハヌーク」、「反王制」のキャンペーンを推し進めます。シハヌークはこれに

怒り、クメール・ルージュを弾圧、クメール・ルージュの指導者たちは、ジャングルの解放区へと逃げ込みます。アメリカはベトナム戦争の早期終結のために、

シハヌークの批判を強めていた共和党を支援し、1970年3月、ロンノル将軍に

よるクーデターを成功させます。外遊に出ていたシハヌークは帰る場所を失い、中国の周恩来首相の下に身を寄せます。中国はこの機会を逃さず、シハヌークとかつて

敵であったクメール・ルージュとを和解させ、シハヌークを首班とする連合政権を

設立させます。シハヌークは中国にあって、外交の代表となり、クメール・ルージュは、中国から武器援助を受けるようになります。 アメリカの援助で政権を握った

ロンノル政権は、アメリカの多大な援助を受け、政府内部や軍部では私服を肥やすことに夢中になり、役人の腐敗が広がっていきます。政府に対する国民の反感が広がるに連れて、クメール・ルージュの解放区は広がって行きました。

1975年、北ベトナムの支援を受けてクメール・ルージュは、首都プノンペンを

陥落しました。プノンペンに入ってきたクメール・ルージュを見て、プノンペン市民は大歓迎をします。しかし、歓迎はその日の夕方まででした。その日の夜には、

クメール・ルージュの兵士が、プノンペンのすべての市民の家を訪れて、一人残らずその日のうちにプノンペンから強制退去をさせられました。市民はすべて農村部の

強制集団キャンプへ送られ、プノンペンに残っていたロンノル政権の役人と軍人は

すべて射殺されてしまいました。キリングフィールドの始まりです。ポル・ポトが

政権を握った1975年から1979年1月までの間に殺されたり、飢餓や重労働で死亡した人数は、およそ300万人にのぼると言われています。ポル・ポト政権は、その成立直後から政権内部の抗争が始まっていました。ポル・ポトにより、反対派が粛清されてゆき、最後にはポル・ポトの血縁者だけが政権内に残るような形にまでなっていたのです。1979年1月新政権が誕生し、フン・センが新首相になり、

ヘン・サムリンがクメール人民革命党の書記長、チア・シムは国会議長になります。

プノンペンに新政権が樹立されたものの、カンボジアの国内には4つの勢力が対立

したまま残されていました。プノンペン政権、シハヌーク派、ソンサン派(クメール人民民族解放戦線)、クメール・ルージュの4つです。 1990年6月に、

紛争当事者による東京会議が行なわれ、先の4つのグループによる、

「カンボジア最高国民評議会の設置を合意しました。1991年1月にはSNⅭの

議長となったシハヌークが帰国し、1993年3月には日本人の明石康氏が代表を

務める国連のユネスコがカンボジアで活動を開始し、初の選挙による国民議会を作ることに成功しました。 国民議会の設立により、内戦続きだったカンボジアに平和が訪れた形になりました。しかし表上は安定してる様に見えても、この国は内面は全く変わって居ません。不安定極まりない、弱者を見捨て権力を求めることが貧しいものを地獄に陥れてるのです。国連やNGOは弱者の為、色々注力してますが世界の善意は足りないのです。今回の任務はタイ、カンボジア、ミャンマーこれらの魔の地域での少女売春からの少女達の保護と組織の壊滅だ。ヒロは【少女は助けたいが、こんなの鼬ごっこだろ、ユニオンに何のメリットが有るんだ】と聞く。マリアは【将来への投資と、NGOや国連との繋がりの強化よ】と言う【国連の力は落ち世界は分裂している、前回の件でも奴ら口だけ平和主義に感じたぞ】とヒロが言う【彼らも辛いのよ、彼らの立場も理解しなさい、それに子供たちを救う事は必ず、ユニオンの財産に成るわ】とマリアが言う。任務にはアリサとジュニアも参加することに。ヒロには

ジュニアの参加が不安で仕方ない。戦いにおいては才能あふれ身体機能は父親の

ユンチャオ以上だが経験が無く、何よりアホで有る。カンボジアのプノンペンの有名なカジノホテルで一度集合します。何とアリサ、ジュニアとマリまで来ていたのです。【何故マリまで来てるんだ、こんな酷い国に】とヒロが言う【アリサちゃんと

久しぶりに仕事をしたかったのよ。それに少しこの国を罰する必要が有るわ】と

言う。ヒロは嫌な予感がする。マリが罰するとか言う事は怖ろしい手法

で有る事は間違いIからだ。【こは一泊するだけでポペイトで仕事をするんだろ】と

ヒロが言うと【ええでもここでも私の仕事が有るの。皆にも手伝って欲しいの】と

マリが言う。ホテルのロビーに逝くと二人の日本人女性が待っていた。一人は女医のハルもう一人はNGOの主催者のナツコと言う女性だった。ヒロはハルとナツって、と思ったが口には出さず、マリと二人に挨拶した。【ユニオンから派遣された

メンバーです、今回NGOと共同での任務と聞いてますが、こちらの任務の内容は

ご存じでしょうか?危険やリスクも伴います、あるいは子供達にも危害が及ぶ可能性とて有ります。助けた後に責任を持ってサポート出来ますか?中途半端なお遊びでは無いです。勿論、子供たちに助けは必要です。しかし助けたから、連中を逮捕したから解決する問題でも有りません】と言う。【それは解って居ます、しかし一人でも

救い、こんな被害を少しでも減らしたいのです】とナツコが言う。【ヒロさん、弱い者の見方では無いのですか?】とハルが言うと【別に正義の味方でも誰の見方でも無いよハル先生、因みに何故先生まで?】と聞くと。【パパ、助けた子供達の健康の

ケアにお手伝い頂くの、ハル先生はパパが死にかけた時ママの助手として手術をして下さったのに失礼よ】とマリが言う。【ヒロ、悪いお子、ハル良い子】と春花が

言う。【先生、この前の事をまだ根に持ってるんでしょ】と美樹が言うと【違う、俺はそんな、ちっこい男じゃ無い、この任務に気が向かないだけだ、しかもマリまで

どうしてこんな国に】と言う。ヒロはポルポトや過去の歴史にも少し関わりが有り、この国が好きでは無いのだ。【象さん沢山居るぞ何故嫌いか】と春花がと言うと

【象さんは別に嫌いじゃ無い、ここの国が好きでは無いんだ】と言う

【ここの人達は被害者で国民はいい人です、ただ力が無いだけなんです、助けを必要としてるんです】とナツコが言う。【パパ、カリカリしないで、ちゃんとこの国にも罰を与えるわ、それ相応のね】とマリが言う。先ずは部屋にチェックインした。部屋はマリとヒロ、美樹と春花、アリサとジュニアが同部屋だ。ヒロが【アリサと

ジュニアは何故同部屋なんだ。俺とマリは親子だから良いけど】と言う【パパ、知らなかったの、アリサちゃんとジュニアはお付き合いしてるのよ】と言う。

【聞いてない無いぞアリサ俺に黙って】とヒロが言うと【パパ、が二人にタイで任務を与えるからよ、アリサちゃんはもう大人よ、困ったパパね】とマリが言う

【美樹は知ってたのか】と言うと【先生だけだよ知らなかったの】と美樹が言う。

更に不機嫌に成り、シャワーを浴びるヒロだ。【ここも古いがまあ無駄に豪華な部屋だな、カジノで儲けてるからか部屋代は安いけど】とヒロが言うと【ここから

たんまり、お金を頂きましょ、少しは痛い目に合って貰わないと】とマリが言う。

【またやるのか、大丈夫なのか?】とヒロが言うと【私は魔導士よこんなショボい

カジノで負ける訳無いでしょ、今回の任務はこの国のカジノから上手く金を

毎日せしめる事、そのお金を子供たちのサポートと教育に使うのよ、NGOにはその協力をお願いするの】と言う。先ず、皆で腹ごしらえに和食の店に出かけステーキや寿司を食べた。和牛ステーキと書いてるが正直不味い訳では無いが現地の店にしたら、バカ高く感じました。日本人の客が結構いて、話かけられた、ヒロに【観光ですか】と聞いてきます【はい、色々回って居ます】と答えるとアリサとジュニアに

【現地のガイドの方ですか】と聞きます。ジュニアには判りませ、アリサがニッコリ笑い【はい、○○ツーリズムで】と言います。どうやら二人とも現地人と間違えられたようです。アリサが【先生、現地の人と間違えられちゃった】と言います

【お前がジュニアなんかと付き合うからだ、ユウに日焼け止めも貰ってるのに、日焼けしてからに】と言います。【パパ、それは差別よ、肌の色で差別するのは

問題なのよ】と言います。【タイでは今、美白が流行ってるけど、それがアフリカ系の人から問題視されてる。んですよ】とハルが言います。【難しいんだな、アメリカの大学では東洋系より、アフリカ系が優先されて、入学するルールとか作ったりしてるのに、美白のⅭⅯはダメとか、アジアでは同じアジア人同志が啀み合ったり、

タイ、カンボジアでは子供が平気で売られてると言うのに、カジノで皆楽しんでるのか。いっそ指向性エネルギー兵器で人類半分に減らすか?どこかの映画みたいに】とヒロが言います。【人口密度が多い地域や都市から指向性兵器で攻撃すれば早く解決するわね】とマリが言う。恐ろしい親子である。ホテルに一旦帰り、ドレスコードに着替えホテルのカジノに行く。何故か春花も一緒で有る、アリサとジュニアはハルとナツコの護衛の為、待機。美樹、春花、ヒロ、マリの四人でカジノに入った。先ずは

ルーレットで遊ぶと言います。アウトサイドベットと言う、大まかな低配当の掛け方

例えばローナンバー、(1から18)ハイナンバー(19から36)に掛ける。

偶数、奇数、赤、黒などに掛ける方法、インサイドベッド、各数字上や数字をまたぐ

線上にチップを置いて掛ける方法が有ります。当然アウトサイドベットは配当が2倍

数字そのものの場合は38倍と高配当です。最初、ヒロと美樹がアウトサイドベッドにそれぞれ掛け、マリがコーナーと言う四字に掛けます。マリは四字掛けを高確率6割以上の確率で当てて行きます。コーナーの配当は9倍です。マリはドンドン勝って。チップを増やして行きます。すると春花が【春花出来る、春花良い子】とマリに言います。【仕方無いわね、宜しいかしら?ディーラーさん】とマリが言います。

何故かホットした顔で【どうぞ】とディーラーが答えます。春花は38の数字そのものに掛けて行きます。驚くべき事に8割の確率で当てて行きます。高額チップを1枚でも凄い金額でドンドン勝って行くのです。ヒロと美樹が調子に乗り春花と同じ所に掛けて行きます。ドンドンそれで勝って行き、ディーラーが交代します。マリが春花に少し休憩するようにドリンクを注文します。春花の好きなオレンジジュースです。

マリが再度春花と交代し、四字掛けをして行きます。マリの勝率は六割、それでも

9倍が10回に6回です。莫大な金額です。春花が再度参加して一つの数字に掛け

ドンドン勝って行きます。2億ドル日本円にして300億以上勝ってしまいます。

部屋に帰り、一度皆で集まり飲み物を飲みながらミーティングします。

【春花、お前、判るのか、何処に止まるか】とヒロが聞くと【玉さん解かる】と言います。ヒロには意味が解りません。【玉さんの何が解るんだ】と聞くと【玉さん何処行きたいか解かる】と答えます。【象さんや牛さんと違うんだぞ、マリ任務なんか

止めて、これでこの国をぶっ潰すぞ】とヒロが言うと【パパ、そんなことしたら出禁に成るわよ、それにやり過ぎはダメだし、解ってるでしょ、ギャンブルにせよ

ビジネスにせよやり過ぎは破滅を招くの】とマリが言う。【どうするんだ、お前たちはショバを変えるのか?】とヒロが言います。【そうね、少し日にちを開けて、違うカジノで作戦をやりましょ、春花は逆に目立ちすぎるわ、まさかあんなに勝つなんて】とマリが言います。【まあ大した金額では無いだろ、確か3か月でこのカジノは30憶ドル掛けられてるから、その分誰かが負けてるさ、ザマー見ろ】とヒロが

言う。30億ドルとは4500憶円を人がここでお金を掛けてるしかも3か月でだ。この金が有ればこの国の、貧しい人が人間として生きて行ける。その裏で世界で

100万人の少女が売春の為売り買いされている。ヒロが人類など滅んでしまえと

言うのも解らなくも無い。ヒロとアリサ、ジュニアはポペイトのカジノホテルに移動し、マリはプノンペンのカジノホテルに泊まる、美樹と春花はNGOで子供たちの

ケアを手伝う事に成った。ヒロ達の作戦は先ずは置き屋と呼ばれる売春小屋

探す事からだ。3人はユニオンの特別車両で現地まで移動する。平地なら砂漠でも

時速400キロで走る車だ4輪駆動ハイパワー電気モーターに加え、水酸素循環

エネルギーでジェットエンジンで空中飛行も可能な高機能の車両だ。

春花はこれに乗せると超ハイテンションでオネダリをし、車を欲しがる。ヒロは免許取れる歳に成ったらと誤魔化すのだ。売春宿は一見普通の民家を装ったりしていますが、ヒロのような日本人が歩いて居ると直ぐに解ります。向こうから声を掛けられR足り、花売りの少女宜しく、小さな少女が声を掛けてきます。日本人は何処に行ってもクソスケベにみられるのだろうか?中国人も同じの様です。白人もどの人種も男は糞が居るようです。ヒロとジュニアで時間差で中に入り二人とも別の客を装い

ジュニアはもっと若い娘をと要求させ別室に案内されたようです。年齢により、値段が違い、若いほど値段が上がるシステムです。10歳未満の少女が多数居ます。

ジュニアが打ち合わせと違う行動に出て二階で暴れて居ます。

ヒロは下の宿の人間と色々交渉してるのです。【ここの娘全てを1週間貸して欲しい、日本人のパーティーをするから、責任もって無事に返す】とヒロが言うのです。

上でジュニアが暴れ、上の男を倒し子供達を10人連れて下に降りてきます。ヒロは

何が起きたか解らず見ていて、下のスタックがジュニアに襲い掛かりそれを再度

ジュニア全て蹴り一撃で倒して行きます。ジュニアはタイの中央で重量級のランカーを張った猛者で、壊し屋なので相手が居なく成り干された男です。ヒロは手を出さず呆然と見て、男たちを助けます。ジュニアは既にアリサの車で遠くに逃げて居ます。ヒロは一人置き屋に置いてけぼり。宿の人間を介抱して起こします。【おい、大丈夫か?何だあれは。俺の連れて帰る予定の女を皆連れて行ったぞ、どうするんだ?】とヒロが言う。他の人間も【おい起きろ、大丈夫か?】と起こします。一人は脚が折れて、一人は腹を抑えて起き上がれません。上に居た人間も見て来て起こします。客も数人いて呆然としています。客の部屋に居た少女も服を着せて連れて帰った

ようです。【何だったんだ、あいつは、カンボジア人って狂ってるのか?】とヒロが言います。【違う、あいつはタイ人だ、きっとタダで女をタイに持ち帰ろうとしてるんだ、車にもタイ人のような女が乗っていた】と宿の男が言います。【とにかく明日もう一度来るかから女、特に若いのから頼むぞ、人数は多くても良い、金は払う】と言います。本来はジュニアが少女達から事情をを聞いて部屋に虫を配置して様子を探り。ヒロは少女を金で引き取りその後連中のグループを総ざらいに拘束する予定だったのをぶっ壊しです。ヒロはその男たちにドローンを付けさせ、徒歩でホテルに帰りジュニアとアリサは特別車で潜んで居ます。宿から離れヒロはアリサに電話します。【どういう事だアリサ、予定がぶっ壊れたじゃないか、今子供を保護しても俺たちではケア出来ないだろ】と言います。【だってジュニアが連れて帰ってきちゃんたもん特別車がデカくて良かった】と言います【良い訳無いだろ、コラッ、どうするんだ

子供たちをホテルには入れることが出来ないぞ】と言います。

【今、美樹ちゃんと春花とハル先生とナツコさんが小型バスでこっちに向かってる

から中間点で保護してもらう、二時間か三時間でホテルに帰れると思う】とアリサが言うのだ。マリにも電話を入れて作戦を立て直す事にし、電話を入れると【ジュニアまで意外性のおバカさんとかパパのチームは楽しいわね】と笑う。【マリ笑ってる

場合じゃ無いぞ、どうするんだ】とヒロが言うと【仕方無いからジュニアには暴れ回って貰いましょう】とマリが言うと【自業自得だ、餌に成って貰うか】とヒロが

言う。【パパはパパで同じ動きを続けて、スズメバチは沢山用意がある、美樹ちゃんをパパの方に回すわ、春花はこっちで預かるわ】と言う。ヒロはホテルに付きアリサに電話を入れ、別のホテルに泊まるように指示してスズメバチでヒロ達が行った宿の連中を付けさせた。スズメバチはナノサイズのGPSの針を判らぬ様に人に刺し、

その人間を追跡できる。それによりいつでも逮捕拘束で来る人間を増やして行くのだ。一方アリサとジュニアチームはドンドン派手に暴れ回り自らが餌となり、

ジュニアと言う餌に集まった連中をアリサが銃で狙撃して拘束していく。これは案外に重労働で常に宿を変えたり場所を変え騒ぎを起こす。また二人をフォローする

別動隊も必要だ。ヒロがホテルに付き二時間後位にヒロの部屋にアリサと美樹と春花がやって来た【なんで春花まで来たんだ、春花は向こうでマリやハル先生達と

お留守番だろ】と言うと【春花、お留守番違う、春花、女の子助ける】と言う。ヒロは頭痛が襲って来た。ため息を付き【春花、気持ちは解るがお仕事の邪魔に成る、

どうやって手助けするつもりだ】と聞く。【ドローンでやっつける】と言う。

【先生、試作品のキングコブラと言うドローンが有るけどそれで手伝って貰うのは】とアリサが言う。【アリサ何が有っても春花を車から出すな、春花もアリサがから

離れるな解ったか】とヒロが聞く。【春花解った】と言うがヒロは不安である。

ヒロは一応、技術部にキングコブラの性能と使い方を技術部に確認したら

キングコブラにそっくりのロボットでは有るがスタンガンの様に強力な電気を発して牙からも捕まえようと皮膚に障った時も電気を発するタイプのロボットだと言う。

春花の玩具としてはハイコストで変な機能を持ったドローンで、良くもこんなくだらない物を作った物だと思った。ヒロと美樹組、春花とタイカップル組で別れ、少女達を救いながら少女達をケアするのを一カ月続けた、春花は子供とすぐ仲良く成る。

春花は少女達のケアに役に立ったのだ。言葉があまり通じなくても

コミュニケーションが出来る才能が有る。ヒロは春花をニュータイプお子ちゃまと呼んで居る。美樹はヒロをオールドタイプオッサンと平気で言う。売春の摘発はヒロ達のチームは一旦終えて。子供たちのケアでバス旅行でアンコールワットに行った。

クレーンエレファントフォレストと言う。象を見れる自然に近い公園のツアーが目的です。ヒロ達は40人ほど引率して他のスタッフのチームも居てホテルを貸し切って

ツアーをしまし。帰りオープンテラスのレストランで遅いランチを取っていたら。

そこに白人の男が少女を連れて歩いて居ました。明らかに不釣り合いな感じをNGOのナツコも感じたようです。その男が春花に少し近づき異様な笑顔を見せた瞬間春花がひきっつた顔で紙の袋に入ったブラックコブラを投げつけたのです。勿論スイッチは入ってませんヒロが止める間も無く春花が気を放ち、その男がナイフを向けてきました。春花を刺そうとした瞬間ヒロが腕でガードします。勿論刃の部分では無く横の部分を払ったのですが、刃の部分が掠ります。右で払うと同時に左の鉤突き(かぎづき)が相手の顎にヒットします。相手が真下に崩れ落ち完全に気を失って居ます。

場内は騒然となり悲鳴を上げる観光客も居ます。春花も引きつった顔で戸惑って居ますが、ハルがヒロに激怒して【何をしてるのです、こんな所で暴力なんて】と言うと【このナイフを見てみろ春花が刺される所だった】とヒロが言う。ヒロの腕から血が滲んで居ますアリサがハンカチでヒロの腕を抑え止血して居ると春花や子供が泣いて居ます。ヒロが【子供たちを席に座れせてくれ】と美樹に言う。【先生救急車呼べるのか?】とハルに言う。店にスタッフで状況を見た人間に警察に電話をさせます。

連れて居た子供をナツコにフォローさせると、その子も売春で買われた少女の様だ。ハルがその男を診断すると顎が骨折しているようだが後は気を失ってるだけの

ようだ。脳の状態は検査をしてみないと判らない。。救急車と警察が同時にやって

来てナツコが身分証を見せて店の人間と状況を話した。ヒロの腕の傷とナイフを証拠として渡し滞在するホテルを教える。ナツコがこの国でNGOで貢献してる事が信用に繋がり警察も話を信じた様だ。男が連れていた子供も一緒に保護して一旦ホテルに連れて帰りナツコが警察と話をする事に成った。とんだ遠足に成って皆が落ち込んで居る。ヒロが【春花、別に自分から攻撃するなとは言わん、しかし安易に気持ちだけで攻撃しても無意味で皆に迷惑が掛かる事は解ったか】と言う。春花は黙って半泣きに成っている。【先生、もう良いジャン、春花も解ってるよ】と美樹が言う。ヒロがティッシュで春花の涙と鼻を拭き【泣かなくて良い、解ったら良いホテルに帰って皆で牛さん食べるぞ】と言うと【象さんも有るか?】と春花が言う。【何度も言うが象さんは食べちゃダメだ。数が少ないからな、人間の世界ではマイノリティーや弱者は差別するが自然の物は希少な物は保護して守らないと地球から消えてしまう。可笑しな話だがそちらの方が正解の可能性が高いんだ。解るか?春花】とヒロが言う【弱い子は守る、春花強く成る】と春花が言う【それでこそ俺の娘だ】とヒロが言う。

ホテルにはマリも後から付いてヒロ達を待っていた【パパ、象さんは楽しんだ】と

マリが尋ね【ああ楽しかったな春花】とヒロが引きつりながら答えると

【ヒロ、鍵突きで悪者倒した】と春花が暴露する。マリが引きつった顔で【パパ、

また何か起こしたの、マリアママに方向しないといけないのよ、何をやったの?】と言う。怪我した右手をそっとかくして【春花、何も無かったよな】とウインクして

言うと【悪者の顎壊れた、一発で死んだ】と言う【死んでない、ミャクは有ったから多分生きてる】とヒロが言う【脳の検査する言うてた】と春花が言う。お前のせいだろボケと思うが、マリの怒りはヒロに向かってる。【パパ、今度は流石に

ミッションフィーは出ないかも知れないわ】とマリが言う【なんでだよカジノで恐ろしい額を取ったらしいじゃないか】とヒロが言うと【それは半分は子供たちの為半分はここでの事業展開の為に使うのよ】マリが言う。マリはこの国全体のカジノで

10億ドル程勝ったと言う。マリの噂を聞いて、タイを始め周辺にバカンスに来てる富裕層がドンドン勝負を挑んで来たそうだ。勿論、正式な公認カジノでポーカーや

バカラなどカードゲームで挑んで来たそうだが上手く勝ったり負けたりしながらマリに操られ金を奪われた富豪が多数、居ると言う。皆で食堂でビュッフェスタイルで

ディナーを楽しみ春花と美樹は少女達の心をほぐし親交を深めた、彼女達に教育も

ユニオンの財産となる。産業の問題点はタス有るが、何せ貧しい国だ。農業も技術が未熟な上気候が雨期と乾期に別れ、その間はモンスーンが発生し非常に不安定な国土だ、農産物はコメやキャッサバ芋が中心でフルーツも最近は多く栽培して、冷凍等で輸出してる、ゴム園は非常に環境破壊に繋がる問題を抱えている。山の伐採だ。またゴムの相場で不安定要素もある。洋裁は被服、繊維は労働賃金が安価なため基板産業に成ってるがこれとて周辺国との賃金争そいに発展する。ユニオンは教育と産業で

この国に人と言う資産を継承する事を始めようとしているのだ。食事をしながら春花に【ああいう時は空気を読んで話を誤魔化すのも武術には必要なんだ。争そいを避ける為にな、お前のせいでマリアとまた言い合いに成るんだぞ】と言う。

【先生、子供に嘘を教えたらダメじゃん】と美樹が言う。【美樹、お前は解ってない、春花はもうお子ちゃまじゃ無い、大人の方便もそろそろ教える時期じゃないか?】と言う。【それじゃ、先生みたいな汚い大人に成るから駄目だと思う】と美樹が言う。もっともだがお前が言うなとヒロは思った。するとマリにマリアから電話が掛かる、ヒロは手でバッテンを描き、居ないと言うゼスチャーとをする。マリが春花に電話を渡す【マリアよ春花、今日は何が有ったの】と言う【ヒロが下段受けから

鍵突きした、相手即死した】と言う【即死はしてないだろ手加減したわ、大体お前がコブラを投げるからだ】と声がでる【そこに居るのね、、ヒロと変わって】とマリアが言う。アリサとユウチャオがヒロを抑え、美樹が電話をヒロの所に近付ける。

テレビ電話だ。鬼のような顔をして【貴方解ってると思うけど来年度は休みとか無しで無給で働くのよ】と脅す【労働基準局に訴えるぞ】と言うと【貴方、寝ぼけた事を言ってるけど、エージェント契約で任務中のトラブルに関して自己責任で負担する

契約を結んでるのよ】と言う。【ちくしょう、何でお子ちゃまも世話して娘達の

トラブルも俺が被るんだ、アクション俳優に成って飲食で成功し大金持ちに成って

自由に成ってやる】と言う。美樹と同じおバカであった。その夜ホテルのプールで

子供達が遊ぶのを見ながらカンボジアのジャスミン米で作った蒸留酒、ソラクメールをプールサイドでヒロは飲んで居ました。春花は水が苦手でプールに入ろうとしません。【春花、水が苦手なのを克服しないとな】とヒロが言うと【春花、水は嫌い】と言います。【美樹、春花に水の修行をそろそろするか】と言うと【お風呂も中に入るの嫌がるんだよ、何か有ったのかな】と美樹が言う。ヒロには心当たりが有る、氷の修行という事を。ヒロも当分水が嫌いだったのだ。しかしヒロは沖縄でそれを乗り

越えたのだ。ヒロと美樹とマリが酒を飲んでるとナツコがそばに来た。

【本当にお世話に成りました。あのような大金まで御寄付頂くなんて】とヒロに

言う。【あっ、それは娘のマリと、天才お子ちゃまの春花の仕事で、私はご迷惑を

掛けた所、お陰様で事なきをを得たようで】とヒロが言う。【パパ、本当にそうよ、ナツコさんが居なければパパも手錠をかけられたかも知れないわ】

とマリが言う。【まことに、相済まない事であった、拙者の不手際にて皆にも迷惑を掛け申した】とヒロが言う。【パパ、なんでそんな変な言葉なの、反省して無いでしょ】とマリが言う【姉様、先生はジジイだから時代劇のビデオ見て時々こうなるの】と美樹が言う。【なんか素敵な関係ですよね、ヒロさんは、あんなに強いのに

マリさんや、お弟子さんたちに言いくるめられ】とナツコが言うと。【ナツコさん、空港でお会いした時に私が弱い者の見方か?とお聞きになられましたね。個人的に

見解が私と違う部分が有るのです】と言う。【どういう事なのでしょうか?】と

ナツコが聞くと【子供たちは決して弱い者達では有りません、あのような酷い目に

合いながらこうやって生きている。私達ではとても想像しがたい強さを持って

居ます。きっと心の奥底に酷い傷を持ち続けるかも知れませんが、その傷が頑丈な

武器や鎧に変化する可能性を持って居ます。マリアが貴方がたと手を組んだのは

その可能性に掛けた投資なのです。貴方がたにはその投資を社会の実りに結びつける義務を負ったのです】とヒロが言う【重責ですね、心に刻んでおきます】とナツコが言うと【そんなに堅苦しく、考えないで下さいね、ナツコさんは子供達がお好きなのでしょ。子供たちが成長するのを楽しんで子供たちを愛して下さればよいのです。

そのための手助けはユニオンもお手伝いします。ユニオンには様々な教育プログラムが有りますし。ビジネスもこれから広げていくので、人は必要なのです】とマリが

言う。【そうそう、我々はマリアの操り人形みたいなものなのです】とヒロが言うと

【パパ、人聞きが悪いわ、マリアママは愛を持って皆と手を取っているの。何かと

言えばママに反抗しても、黙って見守ってくれてるでしょ】とマリが答える。

【どうせ、俺は永遠の反抗期ですよ】とヒロが言うと【困ったジジイだ先生】と美樹が言い【ヒロ悪い子】と春花が言う。常に少数野党なのだ。

【ナツコさん、自然について御興味有りますか?自然界は今、人間界と隔離されて

居ますが、自然界の強者って誰でしょう?】とヒロが聞くと【人間でしょうか】と

ナツコが答える。【ナツコさん、このままでは人間はそうそうに地球から退場する

はめに成ると私はおもっています】とヒロが言う。【何故そう言えるのですか、地球温暖化や環境の問題でしょうか?】とナツコが聞くと【それ以前の問題ですね。人間が人間としての強みをドンドン捨てて行ってるからです】と言う【それは何でしょうか?愛情とかそお言ったものですか?】とナツコが聞くと【そんな物は人それぞれ

違うでしょう、偏狭な愛もあれば広い愛も有る、愛なんてもしかするとその人の傲慢の表れかも知れません。愛国なんかその典型だと私は思って居ます】とヒロが言う【それでは何でしょうか?】と聞くと【自然界を見れば解ります、例えば肉食の

ライオンと草食の鹿や小動物どちらが強者でしょう、一見ライオンが百十の王とか

言われたり、虎が密林の王と言われますが現実はどうですか?すでに絶滅危惧に

陥ってます。何故だと思いますか?】と聞く。更に【強いが故に自然での環境に進化が追い付かなく成ってるのでしょう。私は生物的な傲慢さだと感じています。恐竜や大型動物が絶滅した理由はそこに有ると私は思って居ます】とヒロが言う。

【それでは人間の生物的傲慢さは何でしょうか?】とナツコが聞くと【金への欲求と便利さへの欲求、自己愛への欲求、神への欲求こんな傲慢な生物は実は人間だけで

しょう。知能が有るだけにウイルスより厄介な生物に思えます。だから自らドンドン滅びの道を歩んで行ってる。一見進化してる様に見えて滅びに近付いてると私は

感じています。だから一見弱そうに見えるこの子達こそ、未来への進化の希望だと

マリアは考えたのではないでしょうか?】とヒロは言う。【私達には大変な責任が

有るのですね】とナツコが言うと【それも違います】とマリが答える【そうそう、

先生なんか、私が居なければカビ臭い、ジジイなんだから】と美樹が言う。

【カビ臭い言うな】とヒロが言うと、春花クンクン臭いをかいでる。おバカなのだ。

【ヒロ石鹸臭い、臭い強すぎる】と春花が言う。バカなお子ちゃまである。

【この子、凄いですね。こんな子初めてです。他の子は心の傷から、大人に心を閉ざしてたのをこの子が心を開いた。大人にも心を開かせる】とナツコが言うと、マリは【私達もこの子供達から進化のカギを学ぶんでっすよ】と言う。【本来は人間が持ってる能力かも知れません、社会や欲望がその能力を奪って行ったのかも知れませんね】とヒロが言う【それも自然から学んだことですか?】とナツコが言うと

【あまり、本気にしない方が良いですよ、屁理屈ジジイなんだから】と美樹が言う。【お前、帰ったら資格試験の勉強死ぬまで特訓だからな覚えておけよ】とヒロが言うと【ハル先生、またパワハラされました】と美樹が言う。どちらもどちらで有る。

部屋に帰って行くと何故か春花がマリとヒロに付いて来る。今日はマリと一緒に

居たいらしい。ヒロの腕の傷用のフィルム見て【ヒロ、痛いか?】と言う。【大丈夫だかすり傷だ、それより怖かったか?】とヒロが言う。春花がうなづく。

【春花、その怖いと言う感覚が武には必要なんだ、怖さを感じながらそれを心に収め冷静に動く事、怖さに捕らわれるのはダメだが怖さを感じない者は直ぐに死ぬ。

解かるか、生き残る動物は常に危険を感じ、冷静に対処できるものだ。ライオンとて草食動物を侮れば死に繋がる】とヒロが言う。【パパ、この子はちゃんと勉強したわ、これからも色々経験して学んで行く子よ、所でパパ、今日は何処に寝るの】と言う【仕方ないだろ、ソファーで休むよ、酒でも飲みながら】とヒロが言う。【飲み過ぎないでね、怪我もしてるのに】とマリが釘を刺すのだ。因みに今日の男は少女趣味だけではなく虐待もして居た様で警察の重要な捜査対象に成ったようだ。ただしヒロが顎を砕いたので当分供述できず筆記での答弁で取り調べる事に成った。春花が感じた嫌悪感はそこに有ったのかも知れない。下手をすれば虐待で死んだ子供も居る

可能性も含め深堀りな捜査がされるようだ。


五章 溜矢と真矢の子守とアカデミーのゴタゴタ

ヒロと美樹、春花の三人は日本に帰ってアリサとジュニアはタイで東南アジア周辺での任務に着いた。マリはマリアの元に帰って行った。

美樹が【先生、あの男が鬼畜の犯罪者で良かったね、治療費も必要なかったし。

でもカンボジアの女の子を何人も殺してたなんて。殺しても良かったのに、手加減したの】と美樹が聞くと【殺したいと思ったが、手が汚れると思ったのかな。

ただ顎関節だから後遺症は残るかもな、物を食べるのに苦労するかも知れない】と

ヒロが言うと。【ある意味、死刑より辛いかもね】と美樹が言う。賠償は生じなかったがヒロはマリアの怒りが解けて無い気がして不安だった。すると矢早の弓美から

電話が入って来た。【兄様、悪いわねウチのチビちゃん達を預かって貰う事に成って】と言う。【うん???何を言ってるんだ?一体何のことだ?】とヒロが言うと

【私とシュウ兄がヨーロッパのアカデミーで武術講師をやる事に成ったから、その間

兄様が預かってくれるんでしょ?】と言う【聞いてないぞ、大体お前んとこの里は

相互。それに二人に違う武術を学ばせる良い機会だからって、マリアさんが決めたの、じゃあ頼んだわね】と言い電話を切った。【先生どうしたの?なんか固まってるよ、しっかりして】と美樹が言うと【ヒロ、死んだか?生きてるなら水を飲め】と

春花が言う。仮死状態である。【先生ゴメン、波心掌で心臓動かすね】と美樹が

言った所で気が付き【殺す気か】とヒロが言った。【ヒロ、死んでた、生き返って良かった】と春花が言うと【一瞬、脳に電気が走ったんだ、雷が落ちたみたいに】と

ヒロが言った。そしてヒトミに電話をして【姉ちゃん緊急事態だ、助けてくれ】と

ヒロが言うと【何を慌ててるの?アメリカがまた核兵器使ったの?】ヒトミが言うと

【核兵器使ったのはマリアだ。あの女はホントに恐ろしい女だ、俺は殺される】と

ヒロが言う。【そお言えば貴方が居ない間に今季のアカデミーの就任命令が来てたわよ頑張りなさい】とヒトミが言う。ヒロは春花に【今日の夕食は弁当で良いか、俺は頭と腹と両方痛い、多分末期ガンだ】と言うと【弁当嫌だ、ヒロ、今日すき焼き言った、嘘つき悪い子、今日はすき焼きしかダメだ】と言う。どんどん我がままに成る。

夕方、ヒトミとユウが帰って来て夕食を食べる事に。今日はすき焼き、馬刺し、魚介類とジャガイモと春野菜の韓国風鍋です。韓国で習ったレシピをパクッテ見ました。

食事をしながら、ヒロはヒトミに苦情を言います。【なんで俺がお子様の面倒を見ながら、更に出来の悪い、小僧や小娘を教えないといけないんだ。これなら戦場で糞な国の兵士を皆殺しにする任務がましだ。それかドローン兵士で各国の指導者をドンドン皆殺しにしていくか?】と言う。ヒトミが【貴方、いまだに15歳の頃から成長してないわね。あの頃も同じような事を言ってヤクザや不良をドンドン怪我させて、

Tレックスとか言われて皆に迷惑掛けて】と言う【記憶にございません、何かの勘違いでは無いでしょうか】とヒロが言う。【先生、その話はネタが上がってるんだから、観念して認めなさいよ。それよりご飯にして、春花の機嫌が悪く成るよ】と美樹が言う。なんで俺が春花のご機嫌取りしないといけないのか?と思うので有った。

次の日の昼過ぎの2時ごろシュウが溜矢と真矢を連れて家を訪れた。ワゴン車一杯の荷物を持ってである。【兄様すまん、荷物を運ぶのを手伝ってくれ、結構沢山有るんだ】とシュウが言う。【てめえどういう積りだ、子供ほったらかして、新婚旅行でも行くつもりか。しかもこんな大荷物で、何で布団まで持って来たんだ】とヒロが言うと【こいつら自分の布団でなければ寝れ無いんだ、しかも近くに大人が居ないと寝付かないから、寝不足に成らないよう気を付けてくれ】とシュウが言う。騒ぎを聞きつけ美樹と春花が外にやって来る【溜矢、真矢、良く来たね。上がって上がって、先生とシュウ先生は荷物、ちゃんとして、今日はエリカちゃんも帰って来るんだから】と言う。どちらが師匠か判らない。今日はシュウも泊まりコウジも帰宅して、エリカも試験が終わり帰って来る。総勢10人の大所帯である。夕食は当然ヒロの担当、大変な作業だ。メニューは鳥とキノコの炊き込みご飯、牛肉たっぷりのきんぴら、牛タンとセロリの赤ワイン煮込み、カレイの煮つけと刺身。豪華で多彩なのはそれぞれの

好みが異なるからヒロは苦労するのだ。皆が帰って食卓を囲むとシュウが【凄いな、こんな種類作るの大変だろ】と言う。【お前誰のせいで俺の労働が増えた。俺をなんだと思ってるんだ、お前ら夫婦が子育てサボるからだろ】とヒロが言うと【何、小さい事言ってんの、共存こそがユニオン憲章の基本でしょう。矢早の御婆様に散々迷惑かけたのに】とユウが言う。【別に俺が望んで矢早に世話になった訳じゃない。

ジジイが任務の時に勝手にお婆様に預けただけだ、だいたいシュウ達がヨーロッパまで行って武の技術を教える必要が有るのか?日本の武が理解出来るのか】とヒロが

言うと【ヒロ君、これこそ共存による化学反応では無いのかね?無条件の

グローバル化は私も良いとは思わない、双方が共存することを理解して新しい出会いを作れば今までにない反応が生まれるのだと思うがね】とコウジが言う。

【でも兄さん、それには双方が化学反応を良しと思う土壌が必要ですよね。

日本人も西洋人も排他的な人間が多く自分が良ければと言う不活性ガスのヘリウム見たいなクソが多い。化学反応もへっかくれもへったくれも無く、ヘリウムが体内からすぐ排出されるように反応出来ない輩は何れそこで反乱、起こすか体外に出て行くことに成り得ません】と言うと【ヒロ君、それも一つの反応では無いかね化学的反応もあれば物理的反応も有る。実験をしてみなければね。ただしきちんとした、推論と

計画が必要だね、日本の官僚や政治家みたいに、その場しのぎの浅知恵だと、今の

日本のような状況に成るからね】とコウジが言う。ヒロはマリアに実験されてるのだとようやく気付く。やはりあの女は悪魔だと思った。春花と矢早のチビ達は相変わらず仲が良い。美樹やユウも可愛くて仕方ないようだ。ヒロも子供が嫌いな訳では無いが子供は大変なのだ。ヒロが【二人とも魚も食べろ、食べないとずぅとチビッ子のまんまだ】と言うと【オチャカナ、キライ、お骨キライ】と言う【チビッ子のままで

良いのか?一生おチビのまんまだぞ】と言うと。【えーん】と溜矢が泣きだした

【兄ちゃんまだ4歳の子供に何言うの、ゴメンしなさいよ】とユウが言う。

【ゴメン、俺が言い過ぎたから泣くな】とヒロが言う。納得いかないヒロで有った。【兄様大変だが頼むよ、子供って大変だろ、お婆様がいつも昔ぼやいてた、特に兄様の世話は大変だったって】とシュウが言う。【俺は何も悪く無いのに、なんか俺が

足手まといのお荷物見たいに聞こえるな】とヒロが言うと【兄ちゃんは完全にお荷物だったわよ。お姉ちゃんにも迷惑掛けて、マリアさんには今でも迷惑掛けて。早く大人に成りなさい】とユウが言う。【お前も早く一人前の女に成って嫁に行けよ】と

ヒロが言う。【先生、それセクハラですよ、ねえお母さん】とエリカが言うと

【そうね、もう一度百条委員会を開くしか無いわね】とヒトミが答えた。

【ヒロ悪い子、ただ働きしろ】と春花が言うと【ただ働きに成ったら、春花も牛さん食べれ無く成るぞ良いのか】と言うと。【春花の牛さんぐらい私が買うよ先生】と

樹が言う。完全に少数野党で有った。次の朝、皆で朝稽古を行う事に、チビッ子組も付いて来た。【朝の稽古をこの二人にも付けてやってくれ、何か打撃を学ばせたいんだ】とシュウが言うと【必要か?基本、後の先で攻撃に未練を持つ必要は無いだろ、その為の弓と合気だ、攻撃に未練を持つとスキを作るぞ】とヒロが言うと。【後ろを取られた時に後の先では間に合わない場合か有るその場合の技を数少なくても一撃二撃で体制をを変え得る技を身に付けさせたい】とシュウが言う。

【それなら小さな三角回転からの上段への発勁しかない、その為の土台作りの基本功と技の繰り返しを練習させるしかない、俺に預けてる間だけではだめだぞ、常に練習させて一つの技だけを何年もやるしかない】とヒロが言う。【先ず基本から皆でやろう、美樹が前で見本を見せろ、立ち方から】と言い皆で稽古すると、溜矢の手足が

逆である。【溜矢、姉様の手足を良く見ろ反対だ】と言う。そして手を取り足を取り教える。しかも集中力が続かない。【チェンチェイ、おしっこ】と溜矢が言う。

【おしっこはそこの木の所でしろ、誰も見て無い】と言い連れて行ってやらせる。

何故かヒロはヘトヘトになる。朝食の時は【チェンチェイ、これ何?】と

オートミールを見て言う【何だオートミールは初めてか、スプーンですくって食べてみろうまいぞ、プロテインも入ってる】とヒロが言うと【ドロドロしてて気持ち

悪い】と溜矢が言う。【甘くておいしいよ】とエリカが言うと【えーっ、ご飯が食べたい】と溜矢がぐずる。昨日の残りをレンジでチンして卵焼きを作って食べさせる。シュウの所と生活が違うのだ。朝の跡片付けが終わり。シュウが【兄様、悪いが後は頼む。解らないことが有れば弓美にメールで聞いてくれ、そろそろ空港に行く時間だ】とシュウが言う【ホントに置いていくのか】とヒロが言うと【仕方無いんだ、

子供を向こうに連れて行くことも考えたが、調査部の仕事も兼ねてるから、不安なんだよ】シュウが言う。【解った、まあ美樹や春花も居るし、こっちは女系家族だから何とかなるだろう、溜矢、真矢、父様にいってらっしゃいだ】とヒロが言うと【父様どこ行くの】真矢が言う。【父様は当分お仕事だ】とヒロが言うと【母様は?】【母様もお仕事だ、当分先生が父様も代わり、美樹姉様やユウ姉様が母様の代わりだ】と

ヒロが言うと二人とも泣き出した。美樹と春花が宥めるが【父様行かないで】と泣き止まない。【シュウ先生どうしよう】美樹が言うと【すまん、空港でまた電話するから取り合えず頼む】とシュウも辛そうだ。【こういう時はアンパンマンとメモに書いてた美樹アンパンマンのビデオだ】とヒロが言いアンパンマンを流す。【二人とも泣いてたらアンパンマンに笑われるぞ、アンパンマンは笑顔の子供が好きらしいぞ】とヒロが言い【アンパンマンは泣いてる子にアンパンを食べさせてくれるんだよ】と

真矢が言う。【そうなのか良い子ににしてたら今日のおやつはアンパンだから泣くな】とヒロが言う。【先生、先が思いやられるね】と美樹が言うと【こんな苦行が有るとは】とヒロが言う。シュウはそっと家を出て、ヒロ達は幼児二人から目が離せない。これを苦行と言わずなんと言うのか。皆そうやって育てられた事を始めて知るの

だろう。その日からヒロの家ではアンパンマン等、子供の好きな番組を必ず録画してⅮVⅮに納めなくては行けなくなったのだ。真矢が【先生、バイ菌マンは何で悪戯するのかな?】と聞く【バイ菌マンはホントは寂しいくて皆と仲良くしたいのかもな】と言うと【なんで仲良くしたいのに、いたずらするの】と真矢が言うと【真矢もなにか欲しい時泣いて母様を困らせたりしないか?】と聞くと【時々するかも】と真矢が言う【真矢も溜矢もまだ小さいから多少は我がままでも仕方ない。でも何れ姉様に成って行ったら弱い子を虐めたらダメだ、解ったか】とヒロが言うと【解った】と真矢が言う。真矢は溜矢より少し大人かも知れない。すこしして弓美から電話が有り

【兄様、本当に悪いわね、二人を頼むね】と言う【解ってる、でもどちらか時間を決めて出来るだけ電話しろこの子達と毎日話すんだ】とヒロが言うと【解ってる、二人に代わって】と言い電話を代り話していた。ランチの後は昼寝を2時間させる。

そして夜はご飯を食べたらスグに寝かしつける。誰かが絵本を読む。寝てると可愛いが寝相は最悪で布団の中でくるくる方向が変わる。まるで方位磁石の様に寝る方向が変わってるのだ。ある夜などは溜矢は夜中に起きて【母様は?母様いないねー】と

大粒の涙を見せる。ヒロは胸が締め付けられた。自分は当時の記憶は無いがきっと

自分もそんな時期が有ったと思った。源三が任務の時は矢早に預けられた。矢早の

ハヤメを困らせたに違いない。溜矢が落ち着くまで抱っこして外を散歩したりした。ある意味修行だと思った。そんな風に過ごし4月に成りアカデミーが始まると

ユニオンの託児所に夕方まで預け、ヒロか美樹が託児所に迎えに行くことに。

ユニオンの託児所はユニオンの病院の中にある。ある小児病棟のワンフロアーに託児所が儲けてある。病院のスタッフやユニオンのスタッフも勤務中は預けることが

出来る。その時も一苦労だ、真矢は聞き分けが良いのだが溜矢が問題だ。

特に美樹が預けに行くと何故か美樹にしがみつく。美樹が【先生溜矢がぐずって離さないからどうすれば良いの】と言う【どうすると言われても、笑顔でバイバイして

少しずつ遠のいて間合いを開けるしか無いんじゃないか?】とヒロが言う。【寸歩で遠のくの?それとも俊歩で?】と美樹が聞く【ケースバイケースだろ実戦経験を踏むしか無いと思う】とヒロが答える。頼りない師匠だ。アカデミーで担当クラスを再度受け持つ事に成り、美樹と一緒に生徒たちに挨拶する。一人の生徒が手をあげる

【先生、美樹姉様は私が可愛すぎるから時々私を虐めます。注意してください。】と言う。【ミオ、私がいつアンタを虐めたの?大体何年も会ってないでしょうに】と

美樹が言うと【里に居た時良く虐められました、私がチビだとかチビなのに胸が大きいとか】とミオが言う。ミオも水樹の里出身で美樹の後輩なのだ。するとレイナと言う生徒が【チビでデカパイなのは本当だから虐めでは無いわよね】と言う。

【じゃあ、アンタはエロガキ女だ、エロガキ女】とミオが言う。【やめろ、俺たちは仲間同士だぞ、そんなしょうも無い事で喧嘩するな】とヒロが言う。美樹の顔も少し強張ってる。それを見て【美樹落ち着け、あいつら、まだガキだ】とヒロが言うと【俺らガキじゃないよ先生、もう一人前だよ】一人が言う。その一言でヒロが

ブチギレ【良しガキかガキじゃ無いか試してやる、全員着替えて道場に集合しろ】とヒロが言う。道場に集まると【お前らここに有る武具どれを使っても良い防具も付けろ、俺が左手一本で相手してやる】と言う。【先生本気、こいつらまだガキだよ左手一本でも死んじゃうよ】と美樹が言うと【本人たちがガキじゃ無いと言ってるんだ。一応やるかやらないかは本人達、次第だ】とヒロが言うと皆黙ってる。【どうしたガキンチョじゃ無いんだろ、大人15人で左手一本に勝てないのか?】とヒロが言う。

【皆、謝れ、先生が本気に成れば防具の上からでもアンタ達死ぬから】と美樹が言うと。ケンタが【すいませんでした】と言う。ヒロが【お前らガキンチョなんだ。

だからまだ守られてる。現場に出たら過信すれば命に関わるんだ、覚えて置け】と

ヒロが言う。ヒロは【先ず基本から美樹姉様の見本を見ながらやる、出来て無ければ出来るまでやる】と基本動作からやらせる。やらせると全然基本が出来ていない。

美樹達の時と数年で質が落ちてるのだ。基本動作、突き、蹴り、受け、それらを

交えた歩法を交えた移動しながらの稽古、空手では移動稽古と言う。これらで体と技を練るのだ。陶芸で言えば粘土を練って投機を作る材料を準備する作業だ。野球だと素振りランニング。1週間目はそれとフィジカルトレーニングで先ずは稽古に耐えうる体を作った。次は対錬と言う相手をまみえた技の練習、空手では約束組手、受けと攻撃でいくつかのパターンを決められた攻防で練習していく。相手の突きを捌いて

突き返す。相手の蹴りを捌いて突き返す。。相手の突きを捌き投げる。

それで基本的感覚を身に付ける。それに交えて実際の打撃の感覚を覚える為ミットを使った、練習を交える。1カ月が経ったころ普通の学生だと、ゴールデンウイークの頃アカデミーは祝日は休みではない。土日は休みだが祝日は関係無いのだ。ある座学の授業の時レイナと言う生徒、エロガキと言われてチビのの子と言い合いをした生徒が手を上げ【先生、明日から3日間オーディションが有るのでお休みの届を出したいんですけど】と言う。【別に構わんが何のオーディションだ】とヒロが聞くと

【映画のオーディションです】とレイナが言う。【それは凄いな、頑張って来い、

何処かの事務所に所属してるのか?】とヒロが聞くと【私、既にフリーの女優です】とレイナが答える。昔、、チョイ役の子役でドラマにワンシーン出たことが有るらしい。【女優志望なのになんでアカデミーに来たんだ】とヒロが聞くと【女優で成功出来なかった時の保険とアクションに役に立ちますよね、よりリアルに演じたいので】とレイナが答える。【そうか、まあ色々経験するのは良い事だからな】とヒロは

言ったが、内心エージェントが保険って、と思った。その日夕食の時、美樹が

【エージェントが保険ってムカつくよね先生】と言う。【まあ、仕方ない、職業は

自由だからな、それにお前も韓国ドラマに出たいんだろ】と言うと【私は女優はあくまでもkポップアイドルと恋愛する為で本業はエージェントって決めてるもん】と

美樹が言う。それも失礼な話だと思う。【春花や、真矢、溜矢は何に成りたいんだ】とヒロが言うと【春花ライオンさんが良い、色んな肉食べる】と言う。【春花、人間はライオンさんに成れないぞ。それにライオンさんだと象さん食べるのは難しい】とヒロが言う。【僕ウルトラマンに成る】と溜矢が言うと【ウルトラマンは宇宙人だ、溜矢だと厳しいんじゃないか?】とヒロが言うと【ウルトラの星から力を貰えるんだよ】と溜矢が言う。【そっ、そうだな、成れると良いな】とヒロが言うと【先生否定ばかりしちゃダメだって竜也、その為には修行しっかりしないとダメだから、修行も勉強も頑張ろう】と美樹が言う。汚い大人に成って来た。【真矢は何に成りたいんだ、メロンパンナちゃんか?】と聞くと。【先生人間がメロンパンに成れないよ、私はケーキ屋さんに成ってケーキ一杯作るの】と真矢が言う。地味だと思った。そんなある日の夜アカデミーの当直の寮長からヒロに電話が有った。生徒が喧嘩か何かで

軽症の怪我を負ったと言う。すぐさまアカデミーに行くとまた問題児三人のミオ、

レイナ、ケンタで有った。ヒロはため息をついて【何が有ったんだ?何故喧嘩した】と聞く。ケンタは唇を切ってる。レイナは拳を怪我をしてる。ミオは脚を引きずってる様だ。【お前ら、三つ巴で喧嘩したのか】とヒロが言うと【喧嘩じゃ有りません、この中で誰が最強か決める実戦組手です】とケンタが言う。【あのさ、ガキンチョ、お子ちゃま3人の最強なんか1ミリも意味が無いの、それの何の意味が有るんだ?

ここで教えるのはエージェントに成る為の技術と知識と心と体を作る事、それも基礎のキの所、お前らこのままでは10年経っても卒業は無理だぞ】とヒロが言う。

【先生、でも基本だけでは成長しません。それにやはり、競争は必要だと思います】とレイナが言う。【解った、今競争しても無意味な事を明日教える俺が課すテストに合格したら次のステップで組手やスパーリングや実戦の修行を許してやる】とヒロが言う。次の日ヒトミに言って、春花の勉強を休ませ半日アカデミーで借りる事に。

実習の時間に生徒たちに春花を紹介する【ウチのお子ちゃま天才武術家の春花だ皆、今日は春花と一緒に修行をする。先ずは基本をやってその後、実戦想定の防具有りの組手行う、やりたい奴は申し出ろ、ルールは顔面は良い打撃がヒットしたら一本。

ボディーは効いた様に見えたら一本、ローキックも同様に効いて見えたら一本だ。

止めが入るまでは攻撃は可だ。ただし目つきと頭突きは禁止、反則は即一本負け。

先ずケンタからやるか?】とヒロが言う。【先生、こんなお子ちゃまがテストですか?】とケンタが聞くと【お子ちゃまだが身長は150近い、顔がお子ちゃまだからと言っても舐めると痛い目に合うぞ】とヒロが言う。始めの合図とともにケンタが

飛びこんで突きを出すと春花が横に躱した。ケンタが回転して体制を立て直した所に左前蹴りが防具の顎にヒットする。一瞬ケンタの顔が後ろにのけぞり動きが止まる。ヒロと美樹二人が旗を揚げ一本が入る。ケンタが不服を申し立て【先生、まだ出来ます。今のは一本では無く技ありです】と言う。【何回やっても一緒だぞ、春花遠慮なしに当てろ】とヒロが言う。試合を続行するとケンタの回し蹴りに合わせ、春花の後ろ蹴りがカウンターでヒットする。完全にダウンしてまた一本の旗が上がる。

【美樹、手当して休ませろ、多分防具の上だから大丈夫と思うが】とヒロが言う。【次は、ミオかレイナかどっちにからやる、最強を決めるんだろ】とヒロが言う

【先生掴んで投げや葛もOK何ですよね】とミオが言うと【ああ、頭突きと目つき

以外は大丈夫だ】とヒロが言う。ミオが後の線を狙い待ちの姿勢で待ってると春花は距離を取った様に見えるが少し左回りに近付いて右足にローキックをパシッと当てるミオが袖を取る様に近付く袖を一瞬取らせ右に移動する虚の歩法から右足を軸に崩される振りをして肘をミオの顎にガツンと的中させる、ミオがひるんだ所を逆に

サウスポーの引きてで大外刈りで倒し同時に胸に掌底を押し込んで倒してしまう。

再度一本の旗が上がる。【次がレイナだな】とヒロが言うと【私、来週週末に

オーディション控えてるから良いです、これ以上怪我したらオーディション受けれないので】とレイナが言う。ヒロが【二人とも何故勝てなかったか解かるか?】と聞くと、誰も何も言わない【春化お子ちゃま違う、修行頑張った】と言うと【まあそうだな簡単に言えば修行の差だ、春花は小さい頃から長い間ずっと修行を課されて基礎から仕込まれて来た。先ず基礎をみっちりやってるから歩法から出来てる。お前たちは間合いも歩法も全く身に付いてない。実戦は必要だが基本も出来て無いのに実戦してもただの喧嘩、大体1か月で組手なんざ早すぎる。安全なルールだから良いがその

ルールで身に付けてもその技が癖に成っても駄目だ、勿論それが無駄では無く、それも含めて先ず基礎から術式を身に付けるんだ段階が来れば各自に合った技を

指導する。解ったか、今日は各自に合った技の約束組手をやって行く】と言う。

直ぐに結果を出したい、自分が優れてる事を見せたい気持ちは解るが、大体未熟な

人間ほどその傾向になる。その気持ちは悪い事では無いだろうが自己顕示欲から争う

時点でドアホなのだ。スポーツの試合は確かに勝ち負けが有る。プロならばファンを喜ばせる、観客にパフォーマンスをアピールすることがお金と言う事に結びつく。

しかし、アマチュアや教育としてのスポーツは全く目的が異なる。あくまでも何かを学ぶことが目的でその方法が試合で有り、練習のハズでは無いのか?他チーム、他人との競争は競争社会で生き抜くための人間力を養うトレーニングで有るべきである。ましてやアカデミーはチームとしてユニオンの目標の為に学ぶ場である。基本さえままならぬ事を理解出来ない人間が競争してなにも得ることは無い。ヒロはヒトミに

頼み、週一春花をアカデミーの実戦の修行に参加させることにした。それは生徒たちの為でも有り春花への経験の為でもある。しかし春花は人気もあり、優しいが毒舌でもある。試合を見た生徒から賞讃を受けると【春花、ヒロから卑怯な方法色々教わった、皆もヒロから卑怯教えて貰え、強く成る】と言う。【春花、それは術式だ卑怯ではないぞ、人聞き悪いし、変な噂が広がるから止めろ】と言う。ケンタには【お前、痛かったか?春花、痛いとこ思い切り蹴った、大丈夫か?】と言う。

【お前、なんであんな強いんだ後ろ蹴りなんか判らなかった】とケンタが言うと

【お前、ち〇こ、小さいからバランス悪い、春花動き解った、ち〇こ鍛えろ】と言う

ケンタは【何だと、このお子ちゃまが今度は絶対倒してやる】と言う。どこで覚えたのか?ネットの掲示板を見て覚えた様だ。ユニオンはSNSを見るのは良いが投降や返信は制限されている。任務でやる場合など特別な時は任務中に違うパソコンや携帯でやることが有るが個々人が勝手にやる事は禁止である。アカデミーが始まり2カ月半がたち、生徒たちの基礎が少し上達しだしたとき、1カ月だけの別任務がヒトミから言い渡された。なんと中学校での虐め調査だ。春花も生徒として潜入してくれとの事だ。ヒロはヒトミに【正気か姉ちゃん、そんな事ユニオンには関係無いだろ。何故そんな任務引き受けた】と言う。【何言ってるの貴方のせいよ、貴方の同級生の山口さんから頼まれたの。春花の色んな教材もずっとお世話に成ってるし、大検の試験の過去問や傾向参考書まで送ってくれているの。文科省とも関係を作るのは悪く無い事よ】と言う。ヒロは直ぐに山口に電話をした【お前、面倒な事押し付けてくれて。

こっちは色々忙しいんだぞ】と言うと【ゴメン、助けて欲しいのよ、国際的にも問題視されてるの】と言う【どうした、珍しいな、ゼミ一番の優等生の出世頭が】と聞くと。海外から来た移民の子供へのいじめが国際的に問題視されてると言うのだ。文化的違い、言葉の表現的な壁、学力の違いがいじめのトリガーとなり教室自体が虐めの許容空間で有るなら移民たちを弱者と見なし、虐めが横行すると言うのだ。その学校は東京の隣県の学校で工業地帯。外国からの労働移民も多く住んでいた。

多いのは中東や南米、アジアからの労働者だ。ヒロが学校に行き校長と職員に、文部科学省から派遣された者だと挨拶する。覚悟していたが他所他所しい。若い女性教員がヒロの担当するクラスに連れて行ってくれ、クラス生徒に紹介する。ヒロが【前任の先生の個人的理由により、1カ月だけ皆と共に勉強することに成った斎藤です。よろしく。】と言うと。【1か月だけでしょう、適当にしてください】と女子生徒が

言う。【そうだな、適当にするが何相談が有ったら言ってくれ。適当にお節介焼くから】と言う。出席を取り全員の名前を呼んで確認する。今の生徒数は1クラス35人この学校は工業地帯だからか、35人のクラスが多数有った。そしてなんと35人の組織の中にもヒエラルキー的な物が出来上がって居たのだ。またクラスごとや親が務めて居る会社で派閥等が出来上がっていた。その中で数が少ない外国人、特に新参者が弱者と成ってるのが見て取れた。数日たって週一回のホームルームでヒロは虐めと言うテーマで授業をやります。【皆、虐めって何だと思う、A君答えてくれ】と

一派閥のリーダー的に見える生徒に言うと【解りません、でもここには虐めなんて無いと思います】と言う。【まあ、解らんだろうな、解らんのに虐めなんか無い

と何故解る】とヒロが言う。【やって無いからです】と言B子と言う女子が言うと、

ヒロがニッコリして【まあやってるとは言わんが、これだけは言える、因果応報って知ってる奴手を上げろ】と言う。数人が手を上げる。春花もその中にいて【女が嫌いな女を殺そうとしたら自分が死んだ】と言う。【春花、良く知ってるな、何処で習った。その逆もある。ネズミを助けたライオンが後にネズミに助けられる】とヒロが

言う。【なに?それ先生、良く解りません】とある生徒が言う。【解らん奴は何れ死ぬかもな、行いは時には何倍にも成って来るかも知れない、常々自分の行いを、良く考える事だ。考えないやつは死にぬかも知れん15分班に分かれて話し合い、それぞれ個々人でレポートを1枚で書いて提出してくれ】とヒロが言う。しかしヒロからしたらヒエラルキーの上の人間ほどドアホな感性なのだ、文の体裁は様々で有るが感性が欠如してると感じた。成る程これが日本社会の縮図だと思った。春花とヒロは二人で虫を全教室に仕掛け、それを男女と別の情報部の人間にチェックをさせて。虐めと思われる部分をチェックして土曜日に打ち合わせをした。特に虐められている人間達が居た、中東系の少数のグループだ。その人間達を集め、【嫌がらせを受けてるのに

何故、黙ってるんだ】とヒロが聞く。【先生に言っても無駄で逆に虐めが加速します。私達上手く伝えられないし、先生は何故か被害者を説得して、それを無かった事の様にしたいと感じます】と言います。【そうかその先生に抗議の手紙を書け、訴えても何故何もしてくれないのかと】とヒロが言う。【そんな事をしたら益々、虐められます】と生徒が言う。【それが狙いだ、その証拠を俺が撮って、呪術を掛ける、

倍返しだ、俺に任せろ、春花って中国人見たいな変なお子ちゃまみたいな生徒を

知ってるな】とヒロが言うと【はいやたらと、話かけて来て勉強を教えてくれたり、象さん食べた事あるか、とか聞いて来る子ですよね。すまん、そこは勘弁してやってくれ自由時間はそいつと居るんだ。そいつが術式を最後に仕掛けるから、虐められてもそいつと一緒に耐えっるんだ。皆毎日俺の所に連絡してくれ】とラインと携帯番号を交換する。その手紙をコピーして教師全ての机にヒロが置くのだ。しかしその訴えは何も生まず。逆に虐めは加速していく。それらの全てを虫により記録していくのだ。二週間後ヒロは海外から取り寄せた睡眠薬のボトルにラムネのタブレットを詰めた物を渡し、携帯で録画をさせて自殺未遂の動画を作らせユニオンの救急車で運ばせそれを情報部にサイトで流させる。それと同時に顔を隠した上でドローンが取った

虐めの動画記録を学校を伏せて流した。しかしあら不思議、画像で何処の学校かすぐにばれるのだ。学校には苦情の電話の雨嵐。職員室でヒロが止めを刺す。【校長、

校長の机にこの手紙あったと思うのですけど、。見てますよね】とヒロが言うと。

黙っている。これ私が置いて皆さんの行動を見て居たんですよ。全く動きが無かった事は文科省に報告しておきます。これでは虐めなんか無く成る訳有りませんよね。】とヒロが言う。子供たちに【なあ、お前らさ、最初に行ったよなこの動画俺は色んな筋から仕入れたんだけどなあ顔出しで流しても良いんだぞ、この学校で今度同じことを聞いたら必ずメディアに流す】とヒロが言う。ヒロは先生を脅し、各クラスの

ホームルームでそのクラスで起こってる動画を見せ、恐喝をして行く。それをやり終えて山口に報告書を出しに行った。【あんたメチャクチャしてくれたわね、どうするのよこれ】と山口が言う。良かったじゃ無いか、これで問題解決したぞ。】とヒロが言う。【ここの先生の配置とかどうするのよ?全員入れ替えするのよ】山口が怒る。

そうだな俺にその権限は無いからこのレポート見てお前らが考えろ】とヒロが言う。

春花は虐められていた子供たちと仲良く成っていた。ヒロは最後のホームルームで

【クラスの生徒に、適当に楽しかったな、皆はどうだ?俺のホームルームから何か学んだか?】と言う。皆が黙ってる。【学んで無ければ今度は命を落とすぞ。これで俺の授業は終わる、見てみぬ振りした人間も同じだ、俺たちは全ての人と実は繋がってる。だからやった事はそのまま返って来るそれが早いか遅いかだ。これが因果応報だ、世の中を舐めるな、人間の社会も自然界と同じだ。必ず行いはいつか帰って来る】と言い。教室を出た。そして職員室では山口がその学校で【文科省の初等中等 教育局長の山口です。今回の件はしっかり教育現場の虐めの対処に関する対処の参考に役立ちました。従来の対処、口だけ対処では何も解決しないことが判りました。

いかにして虐めが行われるかも良く解りました。皆さん教員の間の状況もいくつか 報告が上がってます。良く皆さんで話し合って今後の中等教育の在り方を教育員会に上げて下さい。しっかり読ませて頂きます】と教員たちに言う。まあ35人を一人で見るのは大変な事で有るのは事実で有ろう。だから大人がしっかり意思疎通をして認識を共有する必要が有る。それが共存の基本では無いのか?それさえ表向きと内面が違うのが今の日本で、分裂と孤立化が甚だしい、それで教育など出来るはずが無い。しそれはヒロの家も御多分に漏れず色色有るのだ。美樹が【何で臨時の講師がシャチ兄様なの、毎日毎日うるさいし、生徒も壁壁してるじゃん】と言う。【俺みたいに放し飼いのありがたさをお前らに解らせようとした。これも教育だ】とヒロが言う。【生徒が、げろ吐くまで水稽古で追い込むなんてやり過ぎだった】と言う。水稽古とはカッターノートや遠泳等である。いつどんな状況でも生きる術を学ぶためである。勿論主に武術の基本を教えるが、そのような経験も必要なのだ。普通の学校では夏休みだがアカデミーは基本夏休みは無いが、座学の講義は休みに成る。実戦の訓練や

修行だけだ。前々から計画していたことがある。沖縄での合宿だ。どうもこのクラスは不協和和音がいつも聞こえて来る。仲間意識を持たせるための、全寮制なのだが 部屋はプライベート空間でバラバラなので、皆で楽しみながら修行する時間を持ちたかった。経費削減の為、水の里のシャチが持つスーパークルーザーで東京から沖縄に向かう。シャチも1週間ほど休日で里を開けて。参加することに成った。美樹が心配なのだろう。美樹が【先生、ジュン姉様も誘おうよ、1週間なら休めるでしょ】と言う。シャチと接近させようと企んで居るのだろう。二人とも同じ里で育ち、幼馴染なのだ。【誘っては見るが来るかな?】とヒロが言うと、【そこは先生の術式で何とかしてよ】と言う。ヒロは【沖縄と言えば、アグーと沖縄牛だな、アイツは金の亡者だから、商売に絡ませ誘って見るか、一人分位の負担は変わらんだろ】と言う。

シャチの船は130フィートの大型クルーザーでユニオンが特別に作った武器も備えた戦闘クルーザーでも有る。動力は水、水素循環エネルギーを利用したジェットエンジンで水上を走る。アフリカの海賊対策でも活躍した優れもので最高速度も

100ノットを超えるスーパークルーザーだ。定員は35名まで乗せる事が可能だ。東京沖縄間はフェーリーだと丸一日以上必要だが、この船なら5時間程で沖縄に到着する。当日になり、生徒と美樹、シャチ、ジュン、お子ちゃま3人を乗せて沖縄に出発した。何故か春花が船に乗りたがらない。【春花、海行かない、お留守番する】と言う。【春花、海が怖いのか、大丈夫だ、この船は沈まない、水にも潜れる船だ】と言う。嘘である。【ヒロ、嘘つき、そんな船無い、船ぶつかる沈む】と言う。

何か経験したのだろうか。【大丈夫だ、沈んでも俺は200キロくらいなら春花を乗せて泳げる、心配するな】と言い、抱きかかえて乗せた。乗せてしまえば諦めたのか船の中心部に座り。動かない。しかし顔が固まっている。【春花、美樹がずっと一緒に居るから心配しなくて大丈夫だよ】と慰めると少し落ち着いたようだ。【ジュン、ロープを外してくれ出発するとシャチが言い出発し、しばらくするとジェットエンジンを動かし水の抵抗が掛からぬモードで水上を走行しだした。すると何故か春花は

落ち着きホットした様子だ。【春花、海が怖いのか、海は確かに怖いが人間は海とも共存しないと生きて行けない。海こそ生物の母だった場所なんだ。海が無かったら、どんな生物も生まれて無い】と言う。【象さんも牛さんも海から生まれたか?】と

春花が言うと【そうだ、だからお母さんのお腹に居る時お腹の中は海に成るんだ。

春花もそこから出て赤ちゃんに成ったんだぞ】と言う。船がスピードを出し和歌山県の南を過ぎるとイルカの群れが見えた。春花が【あれは海の象さんか?お鼻が無いぞ】と言う。【あれは、イルカだ、顔は似てるが象さんとは違う、美味しくないしな】と言う。ヒロは沖縄でイルカを食べたことが有るのだ。同じクジラの仲間なのに、

クジラとは味が大分違った。生徒たちも海を見て喜んでるようだ。

泊港に付き港でチャーターしたマイクロバスに乗り、ユニオンのペンションに付いた。点呼を取り、部屋割どうり部屋に生徒を入れて、一旦夕食まで部屋で自由に

させた。ヒロとシャチと溜矢が同部屋、美樹、春花、真矢、ジュンが同部屋。

それぞれ男女に分けて部屋割りをした。すると早速、問題児が苦情を言って来た。

ミオとレイナだ。【先生、何で私とミオが同部屋ですか?部屋を変えて下さい】と

レイナが言う。【私も、こんなエロガキとは嫌です、エロが移ります】と言う。

シャチが【ミオ、我がまま言うな、水の里の女の評判が悪く成る、聞き分けの無い事を言うと遠泳の修行を毎日させるぞ】と言う。【シャチ先生、それって、いつもやらされましたけど皆、虐待だと言ってました。この時代そんな遠泳なんか必要ですか?】と言う。【ドアホ、泳げない海兵なんか居るか。水の里は軍で言えば水陸両用の海兵の役割を担うんだ】とヒロが言う。美樹が【アンタら二人いつも喧嘩してるから、私が先生に言って同部屋にして貰ったの。ユニオンの仲間同士で協調出来ないなら、どこ行っても仲間外れにされるよ。先生なんか、家でいつも一人野党でも何とか上手くやっているんだから、それは私が助けているからだけど】と言う。ヒロはそうなのか?と思ったがまたここでもめたら面倒になると思い黙ってる。今日は夕食は、イマイユ(鮮魚)と言う居酒屋で予約してる。それぞれ部屋の班で別れ座り、ヒロ達はヒロ、溜矢、春花、シャチ、ジュン、美樹が同じテーブルだ。美樹が

【皆他のお客さんの迷惑に成らない様にするんだよアレルギー以外は好き嫌い言わずに残さず食べる事】と言うと【美樹姉様、私太りたくないから無理です】とミオが言う。【アンタは太ってるのじゃなくミニマムグラマラスに見えるだけ、先生だって

冬に厚着したらただのデブのオッサンだけど体脂肪率10%トなんだよ】と美樹が

言う。完全にディスって居るとしか聞こえない。しかし美樹も生徒を教える立場になり成長したようにも感じた。春花が【美樹の胸も着痩せしてるだけだぞ、解ったか】と言う。【それは違うから嘘言ってはダメだ】とヒロが言う。【嘘も方便と美樹が言うてた】と春花が言う。変な方向に育ってきている。ジュンが【兄様、沢山、弟子が 出来て源流も大流派ね】と言う。【流派とか門派閥なんか関係ない、武林是一家

(ぶりんこれいっか)と言うだろ。武術を学ぶものは皆家族で兄弟と思えば良い。

武門道士が争そえば血を血で洗う諍いに成るからだ】と言う。【チェンチェイ、真矢ちゃんが時々僕をぶってて来る】と溜矢が言うと【あれは本気じゃ無い、真矢の愛情表現だ】とヒロが言う。【あれは溜矢ちゃんがちゃんと出来ないからだよ】と真矢が言うと【真矢も優しく教えないとな】とヒロが言う。すっかり溶け込んで来た二人だ。すると夕方の定期連絡でシュウと弓美から電話が入った。【兄様、悪いな沖縄

まで世話に成って】とシュウが言う。【乗りかかった船だ、沖縄で水に慣らす修行も少しする、溜矢は泣き虫だから最初は泣くかも知れないが、水には慣れておく事も 大切だからな】とヒロが言う。チビ二人に電話を代り二人が何か話している。

ヒロがその間【春花、お前もこの沖縄で水の修行を少しづつやるからな】と言うと。

【春花帰る、東京が良い、水嫌い】と言う【解ってるでも大丈夫ださっきも言っただろ人間は本来、水に浮くし自在に潜る事も出来る。元々お魚なんだから、大丈夫だ 怖くない様に俺がそばに居るから】と言う。春花は不安そうな顔をする。ジュンと美樹が【大丈夫よ最初は皆水が怖いの、私達も春花も同じなのよ】【そうそう、先生だって最初トンカチだったんだから】と言う。【ヒロ、トンカチから人間成ったのか?どうやって成った】と春花が言う。とんだおバカである。金槌とトンカチも間違えてる。翌日は早朝は軽いロードワークから基本功、約束組手をやり朝食を取って、

休憩、いよいよ春花には恐怖の水の修行だ。バスで泊港まで行きシャチの船で座間味島ままで行く。座間味は那覇から行ける離島でフェリーや高速船も出てる。沖縄本島で泳ぐより絶対にお勧めである。ダイビングにも素晴らしポイントが沢山あるのだ。予め、島の関係者に連絡して船を止める許可を貰った。港から近い古座間味ビーチに行き、修行開始だ。生徒たちは初めての沖縄のビーチの美しさに驚いている。

ヒロが遠泳の出来る生徒と苦手な生徒に分け、二組で指導をすることにした。

ヒロと美樹が出来ない組を指導。シャチとジュンが出来る組に特訓を施す。

ジュンが【兄様、何であたしが、生徒を指導しないといけないの?私は沖縄の肉料理を調べに来たんだけど】と言う。【何言ってる、沖縄に来たら先ずは海だろ。見てみろこんなに美しい。牛や豚を食べるのも良いがメインは海だと言っただろ】と言う。【ジュン、いつも姫が世話に成ってるんだ、頼むよ】とシャチが言うと【仕方無いわね、その分、帰ったら店で飲み食いしてもらうからね】と言う。ヒロの言う通り、金の亡者かも知れない。大分、溜め込んでるとの噂だ。ヒロと美樹が指導する苦手組でも少しコツを教えたら長距離泳げる組と、ほぼほぼ金槌の組が居る。レイナは金槌の様なのだビックリだ。【全く泳げない女優なんて居るとは驚愕の事実だな】と言うと【泳ぎを覚えるシーンの為に練習してなかったんです、演技の為です】と言う。本当は山育ちで泳いだことが無いのだ、それで中学卒業できるとは驚きであった。

プールの授業を全て見学が居るらしいが病気以外で、そんな事が有るのがオッサンの

ヒロには信じられなかった。金槌には先ずは水への恐怖を無くさせることが重要だ。

問題は春花だ。水に近付こうとしない。【春花、足だけでも付けろ、いつも風呂に入ってるだろ。背の届く所まででも良いから、波も今日は穏やかだ】とヒロが言う。

【入ったら遠くに流される、春花、入らない】と言う。【いつもお風呂に入ってるだろ、ここも同じだ、入ったら今度アフリカ行ったとき、象さん食べれるよう大統領に頼んでやる、だから入れ俺の手を離さなくてもいいから】と言う。しぶしぶ手を繋ぎユックリ入る。夏だから、水温も大分上がってる、温暖化も役に立った様だ。水が腰位に来た頃【春花、手を持ったままでも良いから砂に座って見ろ】と言い、座らせる。水位は胸の上までの所だ。浮力が体に感じ不安定だが手を繋いで居るので安心感が在る。美樹は溜矢と真矢とレイナを背の届くところで浮力で体が浮く事を教えている。泳ぎが苦手な人間は身体に力が入って人間が浮く事を実感出来て無いのだ。

もう一つは呼吸で体の中に空気をしぅかり入れて居ない。呼吸が浅いから浮かない。

しっかり吐いてしっっかり吸い込むリズムが出来て無いのだ。

ヒロは【春花、フワフワだろ、息を思い切り吸って止めてみろ】と言い。

身体を支え顔を上に浮かせて見せる。支えたまま、呼吸をさせて浮いたり涼んだり

する事を教えた。そして春花をもう一度立たせて。【どうだ、怖かったか】と言うと

【ヒロ居たから大丈夫だった、一人だと怖い】と言う。【大丈夫だ出来るまで俺か

美樹がそばで教えるから今度は顔を水に付けてみろ、目をつぶっても良いから鼻では息をするな水の中では息を止めるんだ】と言う。そして水中で息を止め上で息を吐く事を教える。今度は水の中で目を開ける事を教える少し目が痛い感じがするがそれは水が角膜に障ってるだけですぐに慣れる。水中だと光の屈折が変わるので視点が合わない様に感じるがやっているとそれは自然に調節が聞く様になる。【春花、お魚さん居たか?】とヒロが言うと【お魚さん居た、泳いでた】と言う。【人間も元々、お魚さんだったんだ。泳ぎ方を忘れてるだけだ】とヒロが言う。【お魚さん、ずっと息止めてる、凄いな】と春花が言うと【お魚さんは特別な道具を使ってるんだ、水の中で息が出来る道具だ、先ずは泳げるように成ったら、その道具を春花も使えるように

してやる】とヒロが言う。春花から水の恐怖が少し減った様に感じた。次は少し深い場所まで行って前面を下に水に浮かす修行だ。勿論ヒロが体を支えてる。

目も開けて息をたっぷり吸って息を止めさせる。それを何回も繰り返す。

今度は石を水の中に置いて、それを取らせる修行だ。水に潜っても息を止めて水中を見れば水の中でも動けることを解らせるのだ。初日はそれで春花の修行は終わった。

真矢や溜矢、レイナも同じ位進んだようだ。上級者組もレベルがそれぞれで、ミオは実はシャチに相当鍛えられ、泳ぎは上達者なのだ。ケンタが【お前は胸に浮袋持ってるから有利だよな、卑怯だ】と言う。ジュンが【アンタが水を上手く扱えて無いから

ショボいのよ、力を入れ過ぎて水を捉えて無いんだよ、1週間シゴキまくるからね】と言う。ジュンはトライアスロンの大会で優勝する位上級者なのだ。それも顧客獲得の手段にするとはやはり、やり手と言える。シャチの船で那覇に帰り。夕食は沖縄のアグーと沖縄牛の盛り合わせが食べれる焼肉店だ。一人前5000円ほどの値段でお得と言えばお得だが流石にユニオンの経費では出ない。22人分で大出費だがジュンが五月蝿いので仕方ない。【明日からは自炊にするからなと】と釘を刺し皆で食べるビールを飲みたいところだが残念な事にヒロがバスの運転なのだ。」【ジュン、お前俺の奢りでしかもビールまで頼んで、少しは遠慮とか無いのか、美樹も何、泡盛の

ボトルまで入れてまさか飲み干す心算か】と言うと【なにせこい事言ってるの、兄様ヒトミ先生の家に居候してるから、大金溜め込んでると評判だよ。しかもセコイ為替取引で儲けてるって情報部の人間からタレコミ有るわよ】とジュンが言う。

【アホ情報部なんかデマばら撒いて世論誘導してるクソ組織だ。そんなの信じてどうするんだ、俺はお子ちゃまや美樹の経費で破産寸前だ】とヒロが言う。【大丈夫だってユニオンの互助会でお金借りなさいよ生きて任務で返せば良いんだから、皆、先生が好きな物頼んで良いって、このシャトーブリアンがおすすめらしいよ】ジュンが

言う。【ジュンそれ美味しいか?】春花が言うと【絶対美味しいから皆食べなさい】とジュンが言う。この店で一番高級な肉だ。すでにヒロの魂は別世界に言って居るようだ。春花は美味しい肉に目が無いのだ。ヒロが気を失ってると【先生、皆食べ終わったよ自慢のブラックカードの出番だよ】と美樹が言う。【なにブラっカード持ってるならお土産も買い放題じゃん、休みの日は皆で買い物行こうね】とジュンが言う。

シャチの為に連れて来たが、ヒロの損失は大きいようだ。部屋に帰りシャチと溜矢と

気の抜けたヒロが居ると春花、美樹と真矢、ジュンが部屋にやって来た。シャチが ドアを開け部屋に通すと【あっ、先生がまた気の抜けたビール状態に成ってる】と

美樹が言う。【ヒロ、大丈夫か?しっかりしろ】と春花が言う。【ほら、コンビニで ホワイトホースと泡盛とお菓子を色々買ってきて上げたわよ、ほらこれ領収書】と

ジュンが言う。【領収証はどういう意味なんだ?お前が勝手に買ったんだろ】とヒロが言うと。【何言ってるの財布に50万位入ってるの見たわよ、せこい事言わない】とジュンが言う。【先生日本では現金派だもんね】と美樹が言うと【渋沢栄一嫌い

なのにそんなに溜め込んで】とジュンが言う。意味不明である。大人はウイスキーかビールを飲み子供たちはジュースとお菓子を食べ時間を過ごした。【春花、水に少し慣れたか?】とヒロが聞くと【お魚、綺麗だった、オレンジのお魚居た】と言う。【あれはクマノミだ、可愛いだろう】ヒロがと言うと【美味しいのか?】と春花が

言う。やはりアホの子だ。【チェンチェイ僕真矢ちゃんより泳げたよ】と溜矢が言うと【溜矢ちゃんお足がついてたもん】と真矢が言う。二人で競争したようだ。次の日も似た日程で水の修行をして。夜はペンションでヒロが自炊で料理を作った。春花の為に沖縄の牛汁と言う牛肉と大根とコブを大鍋で似たもの、グルクン唐揚げを作った。23人分作るのはヒロに取っても大変な仕事で有った。ご飯は沖縄の混ぜご飯、ジューシーを作る。大釜で2升釜がほとんど無く成った。残ったのはおにぎりにして置いて食べたい者が食べるれるようにした。ヒロはこの企画をして大失敗で大損をしたのでは?と後ろ向きにも成ったが、子供たちが楽しんでいる。生徒の泳ぎも一周間で進歩して来た。春花も自分で水中にもぐる所まで出来るようになった。まだ足の届く場所での話だがレイナも短距離なら泳げるようになった、溜矢も真矢も10メートル位は自分で泳げるのだ。

4歳にしたら中々の物である。春花にはクロールの呼吸と脱力してのフォームを教え始めた。遠泳にはこれが大切である。力んで水を掻くと全く進む事は無い。脚をバタバタした

とて水を蹴って無いゆっくりと大きなストライブで水を掻き水を蹴る事が寛容だ。

一週間が立ちジュンとシャチは東京に帰る前日、部屋で軽く飲みながらヒロは

【ジュンとの距離は縮まって来てるのか?なんか雰囲気は悪く無いと思うぞ】と

言う。【兄様、俺はそんなんじゃ】と言いながら顔は高揚してるが少し硬い。

【焦りは禁物だ、きっとチャンスは来るから誠意を見せ続けるんだ】と言う。

しかしヒロが言うと説得力が薄い。美樹から連絡メールが有り、もう少し時間を

掛けろ。との指示だ。そこは当たって居た様だ。美樹もヒロも二人の相性は良いと

思うのだが、時間が必要のようだ。シャチたちが東京に帰り。次のクールは陸での

修行を多く取る。シャチの船が無く成ったからフェリーで往復する必要が

有るからだ。フェリーは一日2往復しかない。つまり一日潰れるので週2のペースが精いっぱいなのだ美樹とヒロしか指導出来る人間が居ないのも大きい。どちらかが

初心者どちらかが上級者で技術を教える。上級者は遠泳力だけでなく、素潜りの技術を教えて行く。深い所はこのビーチには無いがある程度の場所で水中をシュノーケルを付けて潜り作業をさせたりする。後半はスキューバで潜れるところまで進める計画だ。その時は上級者はオープンウォーターのライセンス。

初心者も出来ればそこまで取れるまで最低遠泳が熟せる所まで持って行きたい。

溜矢と真矢は無理でも、春花、レイナ等はそこまで出来れば上出来と思ってる。

シャチたちが帰って数日たった時ヒトミから電話が入る。エリカが夏休みで沖縄に来ると言うのだ。昼休憩の時、竜也と真矢を昼寝させてると、エリカがやって来た。

同い年の同級生の男の子を連れて来たのだ。【エリカこの子は誰だ?お友達か?】とヒロが聞くと【同級生の冬樹君です】と言う。【冬樹なのに剥げて無いじゃないか】とヒロが聞くと美樹が【先生、最低、訂正して謝罪して】と言う。【すまんかった、冗談だ】と言うと【良くそう言っていじられます、藤原冬樹と申します。よろしくお願いします】と言う。【エリカちゃんこの人が例の?】と美樹が言うと【何だ?例のとは、藤原と言えば平安時代から国を色々騒がした光る君の藤原家と何か関係有るのか?】と聞くと【大昔は関係あったようですが今は全く無関係です。父は医療法人を経営してますが、私はそこに入るつもりは有りません】と言う。ヒロは何故か少し

ムカつくが大人の対応で【それで冬樹君、何故、沖縄に?夏休みの旅行かな?】と

聞くと【先生、冬樹君は先生に武術を教えて貰いたいそうです、お願いします】と

エリカが言うと【エリカ、悪いが俺の技は安易に人に教える物じゃ無いのは解るだろ、まして彼はドクターを目指してる、武とは無関係な学生だ】とヒロが言うと。

【医師と言えども人を助けるのに武が必要な時があるのではと思うんです。文武両道

を目指したいのです、教える事の出来る物だけでもいいのでお願いします】と冬樹が

言う。ヒロは何故かそれが余計にカンに障るしかし、ここも大人の対応を見せなければ弟子達も見ている。【まあ技云々はともかく、合宿に参加ぐらいは良いんじゃないか?】と言う。しかし部屋をエリカと一緒にするわけには行かない、それは絶対認めたくは無いのだ。【部屋は俺と溜矢の同部屋で君には時々溜やの子守も頼むことに

成るが良いかな】と言うと【ありがとうございます、頑張ります】と冬樹が言う。

またしてもムカつくヒロである。大人気ないにも程が有るのだ。すると春花が

【ヒロ悪い子】と言う。ヒロは【ウッ、気お付けます】と春花に謝るのだが、謝る

相手がい違う。某団体が、某議員をネットで自殺に追い込んだと噂に成って。

自殺自演をしたと言う話が出回ってるが。確かワンちゃんに謝ったそうだ。

それがホントなら、謝る相手が違うと思うが、ご遺族や関係者に一切謝らないなら

謝罪の気持ちは無いのであろう。部屋に案内して荷物を置かせると竜也と真矢が昼寝をしている。レイナに二人を見させていた。幼児は昼寝と言えども、突然、泣き出したりどこかに行こうとしたり大変なのだ。幸いレイナは泳げない組で二人と仲良く成ったのだ。レイナを自分の部屋に帰し。流矢と真矢を起こす。そろろ午後の修行の時間だ。午後はミットを使った修行とマスである。エリカにお子ちゃまを見させ春花も参加させた。普段は春花が部屋で子守しながら勉強したり。会議室で座学の講義を一緒に聞いたりする。流矢は【エリカ姉様、僕もやりたい】と言うが【溜矢、先ずは見て覚えるの春花や美樹ちゃんの動きを見てて】と言う。冬樹も今日は見学である。

午後の修行が4時に終わりヒロは直ぐに夕食の準備だ。今日は野菜も牛肉もたっぷり入ったカレーなべうどんだ。それとは別にデパ地下で売ってる、鳥の丸焼きを買い人数で班ごとに皿に盛って分けた。ペンション、一斉に頂きますをして食べる。これも訓練の一つだ。任務地では何に置いても団体で協力して行動する。それぞれが役割

分担して生活する事が大切である。冬樹が【先生、この子たちは凄いですね、十五か

十六才なのにそれぞれ自分の役割で動けるなんて】と言う。【なにが凄いんだ?全くダメダメ、戦地でこんなウロウロなら死ぬな】と言う。エリカが【冬樹君、私の頃は先生はもっと厳しかったよ。合宿は無かったけど集団で何かやる時チームワークが

出来て無いと凄い怒ってた。美樹ちゃんなんか毎回怒られてた、ねっ美樹ちゃん】と言う【先生はそう言う時はTレックみたいに吠えるよ、冬樹君も気を付けて】と言う【ヒロ、時々怪獣になる】と春花が言う。ヒロはそんな風に思われてるとは知らなかった。ショックで有った。しかしヒロの優しさから来る厳しさだと皆、理解して居るのだ。食事をしながら、ヒロは冬樹に【君は何故、夏休みだと言うのに、こんな合宿などに参加したいと思うんだ。エリカと遊ぶなら、別にここじゃなくても良いだろ】と言う。【そんなのでは有りません、エリカさんから、色々皆さんの話を聞いて、

自分の身体で体験してみたいと思ったんです】と言う。ヒロは【空手部なら夏の合宿とか部活が有るんじゃ無いのか?】と言うと【同好会ですし、医学部はがり勉派と

遊んだりバイトしたりの人と別れます】と言う。【先生、冬樹君は凄く真面目なんです、学費も特待生だから、親に出して貰ってませんんし、寮住まいだからほとんど、お金も無駄に使って居ません。休みは病院の掃除やコンビニでバイトしてるんです】とエリカが言う。【先生と大違いだね、先生は飲む打つ買う、三拍子の遊び人だったもんね】と美樹が言うと【人聞き悪い事言うな、飲むは認めるが博打も女も無縁の

大学生活だった、死ぬほど勉強も無理やりヤラされた。毎日毎日レポート書かされたり教授の飲みに付き合わされたり】とヒロが言う。部屋に帰り、溜矢を寝かしつ

ける。歯磨きをさせ、子供用ベッドに寝かせる。これもメンドイ作業だ。流矢の齢はぐずって寝ようとしないのか、それとも溜矢が特別なのか。ヒロは【溜矢、しっかり寝ないとウルトラマンに成れないって知ってるか?しっかり睡眠取るからあんなに

大きく変身出来るんだ】と嘘を教える。【チェンチェ、ウルトラマンの星の話をして】と溜矢が無茶ぶりをして来る。冬樹が【溜矢君、ウルトラの国は球の約60倍の大きさを持ち、Ⅿ78星雲内に存在する惑星なんだ。元はウルトラ太陽系の一部を構成するごく普通の惑星で、そこに住む人々も、かつて地球人と同一の存在だったが、

26万年前に太陽の超新星爆発で光が失われると、生き残った科学者たちは人工太陽プラズマスパークを開発したんだ。その光によってディファレーター光線に研究員が被曝してしまう。彼らの身体は強化され、必要に応じて怪力を出せる、破壊光線を

発射できる、巨大化できるなどの超能力を得たことが判明したんだよ】と言う。

【そうなのか、それなら、俺もウルトラマンに成れるかもな】とヒロが言うと

【正しい心が無いとダメなんだよ】と溜矢に言われる。ショックだった。

溜矢を寝付かせる為、アンパンマンのオルゴールの音楽をを聴かすると

溜矢も寝付いたが、ヒロも眠くなりそうだった。

そうすると美樹とエリカがやって来た【先生、人数確認と春花と真矢の

寝かし、終わったよ】と小声で言う。手にコンビニのジュースとタンカレーのボトルとおつまみを抱えてる。【はい、これ領収書】と美樹が言う。

【美樹、普通は割り勘じゃ無いのか?お前が一番、飲んでるし】とヒロが言うと

【僕も払います】と冬樹が言う。【冗談だ、俺が払う】とヒロは言うしかない。

美樹はニヤついて、エリカは申し訳なさそうだ。美樹がヒロに酒を造り【サービス料はタダだからお得でしょう】と言う。納得いかない話だが気を取り直し。

【さっきの話だが君は大きな医療法人の跡取りなんだろ?普通は良い車に乗り、遊び回して居れば良いじゃないか、俺ならそうするけど】と言うと【僕は家の後を継ぐつもりは有りません、弟が居ますし、それは弟に渦ります。自分の家は出るつもりです

僕は祖父や父が嫌いなのです】と言う【凄いね、なんか韓国ドラマの主人公みたい】と美樹が言うと。【そんなのでは有りません、今の日本の医療は間違ってると思います。それを改革したいのです】と冬樹が言う。【冬樹君、個人的にそれは賛成し難いな。それは政治に首を突っ込むと言う事だろ。ある意味自分に呪いを掛ける事に

他ならない、君は真面目に考えてると思うが、それはある意味権力闘争なんだ、それを拒む人間にしたら、君は侵略者なんだよ、彼らに殺される覚悟は有るのか?】と ヒロが言う。冬樹は考えて居る様だが【それではどうすれば日本の医療は良く成るのですか?】と冬樹が聞くと【俺の場合、先ずは自分の手の届く範囲から進んでいく、それも双方が納得できるように時間を掛けて。君はその家族さえ納得させる事が出来ないのにそれを政治にして動いたらダメだと思う。君の正義は悪い事では無い。  しかしその正義は全ての人に正義と言う訳では無い。正統な正義と言うのは実は理解しにくいものでも有る。簡単な解りやすい批判を引っ提げ、アホを振り回すなら簡単だがそれでは自分自身に呪いが掛かる事を理解するべきだよ】とヒロが言う。 

【先生、お母さんは冬樹君に力を貸すと言ってるよ】とエリカが言うと

【何かに協力すると言うのは何かを求めると言う事だよ。エリカもそろそろその辺を理解しても良い年頃だ。以前アフリカで学んだだろ。借りが大きい程、物事に縛りが生じる】とヒロが言うと【その点私は自由だもんね。誰にも借りは無い】と美樹が

言う。【お前は皆に借りてばかりだろ、さっさと返せこの不良弟子が】とヒロが 

言う。【なんか羨ましいです、僕の家はただただ家の事や体裁ばかりで何でも押し付けられ育ったけど、ここは雰囲気違う】と冬樹が言うと【そんな事無いよ冬樹君、

このオッサンも結構五月蝿いし、ヒトミ先生はこのオッサンに五月蝿いもんね先生】と冬樹が言う。【オッサン扱いするな、それに俺は全然五月蝿く無い、五月蝿いのはお前の方だ】と言う。【なんでも言い合えるの間柄が羨ましいです】と冬樹が言う。

ヒロは【君は勘違いしてるのかも知れないね。人の壁って誰にでも有るんだよ中々超えられない壁もある、俺の場合も有ったよ】と言う。冬樹は驚いた様子で【壁って何でしょう】と言う。【例を上げるとウチのガキンチョどもと俺は全く育った環境が

違う、俺は溜矢や真矢の年齢の頃からジジイに厳しく武術を仕込まれ15の時には

アンリーガルな戦いに参加した。国連の依頼だが日本ではアンリーガルで法の範囲を超える戦いだ。俺たちにすれば正義だが、ある人には正義でない。ある人には普通でもある人には異常なことなど有る。だからと言って全てを理解する必要もない、解りあえる部分をお互い解り合おうとすれば冷笑や憎しみには成らない】と言う。

【冬樹君、先生はいつもユウ先生やヒトミ先生と言う天敵と争いながら共存してるよ。いつもボロ負けだけど】と美樹が言う。【ボロ負けI言うな。あれは負けるが勝ち作戦だ、お前らにはその術式の複雑さが解からんだけだ】とヒロが言う。

翌日から、朝の稽古だけ冬樹の参加を認め基礎的な練法だけを教えた。空手で言えば

基本動作の突き蹴り受け、中国武術で言えば基本功だ。基本有っての対錬での用法

そして具体的なスパーリングや組手での経験を積ませる。会社の新人で言えば

研修で言葉使いやビジネスマナー心構えを教え、会社の収益のシステムどのような経費が掛かるかを学ばせ、次にロープレを繰り返し、電話や飛び込み営業で経験

させる。上司が成功体験を学ぶ機会を作る。このような流れである。今の日本では

即戦力とか言うが中途で有ろうと、研修もせずに成功体験も学ばせず即戦力などあろうはずが無い。顧客を持ってくれば別だが他業種ではそれも難しい。同業他社なら

個人情報保護法に触れる恐れやトラブルにも成りかねない。ドアホの国日本だ。

だから日本の場合終身雇用がしっかりシステムとして有り、収益性の無い所から育てるシステムが出来ていた。勿論年齢が上がれば仕事の効率が落ちたり新しい情報に

馴染めない等問題点も有るが、それ以上に経験した幅が違い、トラブルや色んな

ケースの時の知恵袋には成る。政治の世界でもそうで有ろう。現在の外部との関係を作ったの年寄の連中なのをそれさえ失念しているバカ者が居るのは教育が劣化した

所以であろう。戦前の間違いで日本人を沢山、死に至らしめた人間を英融視するが、会社をバブル後も支えた人たちを老害と呼ぶドアホは恐らくバカで社会が何も解って無いか、ドアホなインフルエンサーに煽られる犬猫野菜と同じ脳みそなのだろう。

合宿での朝食は簡単な物である。オートミールプロテイン、バナナとミルク茹で卵。

オートミールの代わりにパンかプロテインクッキーを使ったりする。

ランチは海人のゲンの伝手で居酒屋に頼み、仕出し弁当を作って貰う。そこが休みの日はヒロが大鍋で二八蕎麦を茹でる。出汁は鶏肉と野菜をたっぷり入れる。。

その日のランチも蕎麦で冬樹は【先生料理は美味しいですねウチの学食も悪く無いですが、家の料理は家政婦さんがいつもハンバーグとか適当に決まった物を作るだけで美味しくないです】と言う。【これはイト麺が自信を持って作った乾麺を茹でて、何度も作って完璧なレピシを俺が開発した秘術だ。不味い訳が無い】とヒロが言うと【先生はイト麺から何らしか報酬を得ようと宣伝してるんだよ】と美樹が言う。

修行が休みの日はバスで沖縄地上戦でつかわれた糸数アブチラガマ行った。

ここは戦時中数多くの負傷者含め市民などが米軍から逃げて隠れた洞窟の一つだ。

数百人もの人がここに隠れ潜んでいた悲劇の場所である。その後集団自決で有名な

チビリガマに行き、沖縄戦の悲劇を生徒たちに見せた。チビリガマは沖縄集団自決の有った場所である。何と愚かな事だ。軍は沖縄の市民を置いてとんずらこいて行ったのだ。米国側は1万2520人。日本側はその15倍、18万8136人が亡くなったとみられている。このうち沖縄県出身以外の日本兵は6万5908人。沖縄県出身の軍人・軍属(正規の軍人、防衛隊や学徒隊など)は2万8228人。一般の住民は9万4千人。沖縄県民全体では12万⒉千人以上、亡くなったといわれている。

 米軍の砲弾や銃弾を受けただけでなく、自ら命を絶つ「自決」で亡くなった人や、餓死や栄養失調、マラリアで死亡した人もたくさんいる。春花はアブラチㇻガマ

(洞窟)の雰囲気に怯え中に入ろうとしない。ヒロが手を繋ぎ肩を抱いて

【大丈夫だ、俺が居る、皆居るから大丈夫だ】と言い連れて入る。顔がこわばっている。何かを感じるのかも知れない。その後、皆がお目当ての美ら海水族館に行った。美ら海水族館のメインは何といっても黒潮の海だジンベイザメやマンタ、様々な

サメや大型の水生生物が見ることが出来る。溜矢は水槽に近付くのを怖がってる。

大型のサメやジンベイザメが近づく度に後ろに下がって行く、真矢も固まったまま

美樹にしがみつく。春花は目を見開いてジンベイザメを追いかけて居る。ヒロは予め【春花、ジンベイザメは食べちゃダメだ、希少生物だからな】と言う。

【皆で食べてもダメか?】と春花が言う。やはり何でも食べたいのか?

だいたい、ジンベイザメなど食って美味しいのか?ホオジロザメを見ても食べたそうにするがヒロは【サメはヒレは中華で食べると旨いが、肉はそこまでうまくないぞ。食べれる事は食べれるが】と言う。それでも食べて見たい顔をする。冬樹とエリカが来てくれて助かる事も多い。生徒の点呼等を二人が熟してくれる。帰ったら既に

18時、一人で運転するヒロはヘトヘトで夕食は注文していた2000円の

仕出し弁当。中々ボリュウムも有りお得で豪華だ。美樹が習慣にしてしまった、

コンビニで酒を買ってヒロの部屋での懇親会が今日も行われた。勿論ヒロの金だ。【たまにはお前が自分で出そうと言う気持ちは無いのか?美樹】とヒロが言うと

【たまには気持ちよくもっと良い酒買ってこいって財布ごと渡したら先生、昭和の

スターは皆そうしてたんでしょう】と美樹が言う。【俺はスターでも無ければ俳優でも無い今更ながら老後が心配に成って来た】と言う。【先生の老後は私達が見てあげるから、死ぬときはポックリ行ってよね】と言う。【お前、韓流アイドルと結婚するんじゃ無かったのか?】とヒロが言うと【そこなんだよね難しいの、先生が私の

ダーリンに意地悪しなけりゃ良いけど】と言う。ヒロは【有り得ない事で妄想するのは布団に入ってからやっとけ、話題を変えるぞ】と言うと。【先生、僕は将来の事で悩んでます。本当に日本の医療を変えたいんです】と冬樹が言う。【先生相談に乗って上げなよ、例えば医師会の会長を引きずる下ろすとか、マリ姉様なら出来るで

しょ】と美樹が言う。【ドアホ、そんな事にマリを使うな、日本の医師会会長を変えただけで医療が変わるか】ヒロが言うと。【どうしたら良いの先生】と美樹が言う。

ヒロは【冬樹君は本当に医療を変えたいのか?それならエリカとの結婚は無理だと思ってくれ、それと同時に愛する人との幸せはは無理だと俺は思ってる。エリカが同じ思いでも二人でそれをするのは無理だし、多くの人を巻き込めばその分大切な人への思いや時間を削られる】と言う。【エーッ諦めろって言うの先生】と美樹が言うと。

ヒロはため息を付いて【先ずは君の家族を説得出来ての話だな、どのような準備をして、どのような手順で、どのように改革したいか、その為に君が何をしてどうなるべきかを考え、ご家族が協力すると思わなければただの妄想だ】とヒロが言う。

【そうか、私は韓国ドラマに出る計画は完璧だから何も言わないのか】美樹が言う。

【ウンニャ、それは誰にも迷惑掛からんし、多分無理だと思ってるから何も言わん】とヒロが言う。美樹はショックだったようだ。【先生、でもお母さんは】とエリカが言うと【解ってるよ、姉ちゃんは力を貸すと思うけど、優先順位が違うと思うぞ】とヒロが言うと、冬樹は理解したようだ。沖縄合宿が終わりの週に成り。シャチがこちらに再度やって来た。皆にスキューバダイビングの訓練をさせて資格を与える為だ。水の里の生徒には既にジュニアライセンスをもぅてる者が居るが16歳からは正式なオープンウオーターのライセンスが認定出来る。4日掛けて実地訓練をする。先ずは水にエントリーする方法、EⅩIT(エクジット)する方法を覚える。水中の

トラブルの対処、眼鏡を落とした時それを水の中で探し装着したりボンベや機材に

水草が絡まったり網が絡まった時の対処、勿論その前に機材の扱いや装着、

道具の手入れ、バディーからはぐれた時、一人で浮上しなければイケないケース。

浮上するときの体内の窒素抜きのやり方、一日の潜れる時間の計算、そして

ダイビングコンピューターの使い方など覚えて身に付ける必要な事は様々である。

立ち泳ぎで延々と水上で待つ方法、流れの早い場所でのドリフトの経験等だ。それでも初心者コースである。春花も既に水の恐怖は少なく成り、ヒロが付きっ切りで教える、ヒロも水樹もインストラクターの資格を持ってる、水の里はダイビングショップも営み多くの人にダイビングの資格を与える事も営んでるのだ。シュウともう一人

インストラクターを連れて沖縄に来たのだ。冬樹も実費で資格を取りたいと言うので参加した。ポイントは座間味周辺や慶良間諸島の色んなポイントで素晴らしポイントを潜って楽しんだ。ウミガメ、グルクン、クマノミ、カマス、つばめ魚等多くの魚とサンゴが見れるが、正直潜る度に海がダメに成ってるのが明白に感じる。重なる

台風、温暖化、海に潜れば日に日に死産が破壊されてるのが解る。どいつもこいつも毎年海に潜ればそれを感じれるのにとヒロは思う。特にサンゴは酷い状態だ。何とかダイバーたちは新しく植えつけ作業をしたりしてる様だが焼け石に水に感じる。

自ら上がって春花も子供達も興奮気味だ。春花も鼻水たらしながらすぐにまた潜りたいと言うがそれは無理な話だ。ダイビングには窒素を抜くため一定の時間を置いたり、一日に潜れる時間の制約が有るのだ。春花は【カメさん食べれるのか?】と聞くが【カメさんは甲羅が有るから硬くてダメだ】と嘘をつく。なんか気が付いてる様子で不満げだ。きっと食べたら旨いで有ろう事がわかったのかも知れない。慶良間から泊りの帰りは波が凄いのだが冬樹が【先生、行きも思ったのですが、物凄い波なのにこの船は何故、揺れずにこんな早く進めるのですか?】と聞く。【凄いだろ、これはシャチの運転が凄い訳じゃ無いぞ、ユニオンの科学部が作った特別技術だ波の影響を受けない所にジェットエンジンで浮き上がり水を切り裂いて走れる船なんだ。勿論扱うのに技術が必要だがな。AIが波や風を計測してシャチの運転をサポートするんだ】と言う。【こんな綺麗な海ならずっとここで済みたいと思う人が居ても不思議じゃないですね、色んな不便が有ってもこの海を見たら忘れられます】と冬樹が言うと【そうだろ、実は俺も住んな事を考えた事が有るんだ、君と同じ大学生の頃だ】と言う。【先生、は今のお仕事に子供の頃からなる事がきまぅて居たんですよね、抵抗無かったのですか】と冬樹が言うと【とんでも無い、抵抗しか無かった。抵抗しまくってごねまくって居たさ、と言うか今でも抵抗してる、しかしつくづくユニオンの

権力者に押し潰されてる。こんなコブ付きに成る予定は全く無かった】と笑う。

【何故続けるんです】と聞くと【まあ、これはこれで楽しい瞬間が有るしな、権力者に抗うのは、重労働だし、お荷物持つのも遺伝と言うか自分とてお荷物で皆の世話に成ったからな】と言う。それを聞いてた美樹が【先生、なんか超お荷物で大変だったって皆言ってるもんねエリカちゃん】と美樹が言うと【でも皆から大切にされてたって聞くよ、ハヤメ御婆様も言ってた】と言う。【そうだな、その時は解らないがどれだけ迷惑掛けて、助けられたのか後から判る、俺なら昔の俺を世話なんて出来ない。美樹やこのガキンチョ連中を任せられて始めて気付いたのさ】と言う。【冬樹君、

先生はユニオンを辞めて、料理人に成るとか大学生の時ずっと言って居たんだって】と美樹が言う【違う世界を知って、違う道を選んで見たかったんだよ】と言う。

【先生僕はもう迷いません、目の前事をキッチリこなしながら少しずつでも前に進んで行きます。もし僕が無理なら、次の世代に手渡せるよう少しでも前に進めます】と言う。【先生の大学時代と大違いだよね】と美樹が言うと【お前が言うなバカ弟子が】とヒロが言う。【先生は美樹ちゃんから目が離せないんですよね】とエリカが

言うと【エリカの事もちゃんと見てる、姉ちゃんも兄さんもいつもエリカの事を見て俺に自慢して報告してる】とヒロが言う。【冬樹君のご両親もきっと冬樹君を外からでも見てると思うよ。冬樹君が気づいてないだけじゃないの】と美樹が言うと【俺も同じ意見だ】とヒロが言う。【何故そう思うのですか?】と冬樹が聞くと【君を見たら解る、この若さで真剣に将来に不安を持ったり目標を考えたりしてる君のご両親が、君を見て居ない訳が無い。今は気が付かないだけだ】とヒロが答えた。次の日は最終日で皆フリーでお土産を買ったり班で街で遊ぶ事を許した。エリカと冬樹に就寝の点呼と溜矢と真矢の寝かしつけを頼んでシャチの部下、海人にも留守番をお願いした。何か有った時の連絡係だ。そして美樹、シャチ、ヒロ、はミーティングだが、何故か春花はそれに付いてきた。ヒロが」【??春花エリカとご飯に行かないのか?】と言う。【春花、怒ってる、ヒロと美樹とシャチ春花置いて美味しい者食べに行く。

いつも一緒言ったの嘘付いた】と言う。【春花そうじゃ無いの、チョット三人で

会議が有るの】と美樹が言う【判った、悪かった、家族だからな、秘密は無しだ

一緒に行こう】とヒロが言う。美樹が春花の肩を寄せて【春花、ゴメン】と謝る。

お父さんとお母さんなのだ。4人は泡盛の古酒と沖縄食材で創作料理が沢山ある、

泡盛ダイニングバーに行き食事とお酒を頼んだ。春花には沖縄和牛での捜索料理。

豆腐よう、での捜索料理、グルクンを洋風に創作した物、羊肉の創作料理、何より

泡盛の古酒は何百と揃って居る。最初はビールと春花はパインジュースで乾杯した。

【皆、お疲れ様、ホント大変だったよね】と美樹が言うと【ホントだな、誰だ

こんな事企画したのは】とヒロが言う【アンタだ】と皆が指を刺す。お決まりの

ボケ突っ込みだ。春花が豆腐ようや肉料理を食べていつもと違う味付けで喜んでる。

【沖縄美味しいな、秘密で食べようとしたか】と言う。【春花、そうじゃ無い、

クラスの今後の事や色々話が有ったんだ、そうふてるな】とヒロが言う。【先生、

春花の今後の事も考えないと】美樹が言うと【その前にお前の事だ、シャチとも話をしないとな】とヒロが言う。美樹が黙って考えて春花を見つめてる。

【姫、早急に答えを出さなくても良いんだ、じっくり考えてくれ】とシャチが言うと

【兄様はどう思ってるの?正直、私まだまだ、自信も覚悟も無い、春花や先生とも

一緒に任務もこなしたい】と美樹が言う。【答えは延期と言う事だな、シャチ苦労を

掛けるが時間を与えてやってくれないか?里の事は全力でフォローする、ヒトミ

姉ちゃんもユニオンもサポート体制を整えると言ってる】とヒロが言った。

すると【シャチ、困りごとか、春花も頑張るぞ、春花家族だ】と言う。美樹が

【ありがとう春花】と頭を撫でる。実は水の里でも色んな問題を抱えている。一つは労働力不足と高齢化だ。三時の里は漁業や素性運輸や海外での海上保安などいわば

肉体的に負担の多い仕事が多い上に少子化による人員不足にも悩まされていた。機密の必要な業務も多い事から無作為に人を入れる訳にも行かない。そこでアフリカの

ユニオンの学校やユニオンの任務に携わる人から厳選して新規の事業拡大をすることをヒロが企画したのだ。アフリカのW国からもチヅルに厳選してもらい人を集めた。これはその国の新しい産業改革にも役立つウインウインの計画でも有る。

資金はユニオンが無金利で貸し出す事に成った。


六章 水の里の発展計画とアフリカ研修生、そしてアカデミーの生徒の成長?

9月に成り夏が終わった頃日本にアリサとジュニアが帰って来た。

本当はアリサだけを呼び寄せたつもりでであった。アカデミーで生徒に【俺が居ない時教室を預かるアリサ先生と、そのオマケのタイ人キックボクサーだ、

皆よろしくな】とヒロが言う。【先生オマケは酷いよ、ムエタイランカーとか紹介してよ】とアリサが言う。【僕、ジュニアね、皆パクチー食べるとキック強くなるよ】とジュニアが言う【要らない情報だ、皆気にするな、俺も騙され喰ったが食わなくても変わらん、実証済みのデマだ】とヒロが言う。ヒロはユンチャオに騙され嫌になる程喰わされたのだ。アリサはチヅルに並び勉強の成績も良かった。他にも重機や機械の操作も秀でている。武術の技はヒロからお墨付きを貰うほど、向上している。

ただしジュニアと付き合いだして性格が変な方向に行ってる気がする。初日が無事

終わり、二人もヒトミの家に居候する事に。エリカは学校が始まるので大学の寮に

行って居る。流矢と真矢を病院の保育から迎えに行き春花もヒトミの所から

帰って来た。【ジュニア元気か、牛さん食べてるからそんなデカいか?】と春花が

言う。【春花も少し大きく成ったねパクチー食べるか】とジュニアが返す。

【ここではパクチーは禁止だ、あれは麻薬成分が含まれてる可能性がある、見てみろ、パクチー食べるからタイでは麻薬が横行してるんだ、ジュニアはすでに中毒に

犯されてる】とヒロが言うと【先生酷いよ、パクチーなかったらジュニアが

可哀そう】とアリサが言う。イラッとするヒロで有った。仕方なくスーパーでパクチーとニンニクとカレー粉を買い。二人にはタイ風春雨サラダと、ひき肉でパクチー

入りカレーを作った。他に牛肉玉ねぎで豆腐を煮る牛肉豆腐、シマアジの刺身を

作った。シマアジのアラで潮汁も作った。半身は半冷凍して翌日食べる。流矢が

ジュニアを見てデカさに驚く。ヒロが【溜矢、心配するな、こいつは怪獣じゃない

デカくて茶色でも人間だ】と言う。完全にヘイトに聞こえる。

【じゃあ茶色のウルトラマン?】と溜矢が言うと【違うウルトラタイ人だタイ人に

したらやたらデカいだけだ】とヒロが言う。完全に偏見である。しかしヒトミやユウも帰って来て【この子がジュニア君?顔はユンチャオ君だけど大きいわね】と驚く。真矢などは珍しいのかやたらとジュニアに触る。ジュニアは子供が好きなので嬉しそうだ。食事を取りながらヒトミがタイでの状況を聞く【頑張ってるわね、進展状況はどうなの?】と聞くと【色々大変ですけど、ジュニアが現地の人と通じてくれるので助かってます、学校は来年には出来そうです】と言う。【来年度には新しい仲間も

出来るのね、楽しみね】とヒトミが言う。ヒロこんなに早く進めて大丈夫なのかと 一抹の不安を覚えるが実際、事は急ぐ必要も感じている。【姉ちゃんアフリカから

水の里に人が来る、俺はここと向こうの往復に成るからこのバカップルを頼むよ】と言う【楽しいわね、アリサちゃんもすっかりタイ人みたいに成って昔小麦色の

タレントがモテ囃された頃のグラビアアイドルみたい】と言う。【ほれ見ろアリサ、だから日焼け止めしっかりしろと言ったのに】とヒロが言う。【だって先生、

ジュニアがこっちが可愛いって言うから】とアリサが言うと。イラッとするヒロで

有った。【南国に居ると能天気に成るって本当だね先生】美樹が言うと。【どうだかな、こいつらだけの気もするな】とヒロが言う。翌日アカデミーでの実習から二人も参加することに成った。ヒロはジュニアとアリサに【先ずムエタイのキックを子供たちに教えろ、ジュニアが見本を見せてアリサはそれを解説するんだ】とヒロが言う。生徒たちは新しい技に興味深々のようでざわついてる。基本のロー、ミドル、ハイ、膝、パンチは、ワンツーワンツーロ先ずは基本のコンビネーションから教えさせた。【先ず二人が来てくれて私達楽になったね】と美樹が言うと【別に手抜きじゃない、俺たちはこれから水の里のプロジェクトもやらないといけない。その為のステップだし違う風格の技を覚えるのも良い事だ】とヒロが言う。休憩に入ると【先生、

ジュニア先生とヒロ先生だとどっちが強いんですか?大きな相手でも戦い方が有るって前に授業で言ってましたけど】とケンタが言う。【来ると思った、まあ良いどうせジュニアにも稽古つける積もりだった。ジュニア6オンスのグローブとレガース、

ファールカップを付けろ肘は顔を切るとメンドイから無し、その代わり金的ありだ】とヒロが言う。【僕、金的ありなんてやった事無いよ】とジュニアが言うと

【ドアホ、実戦だとサミングから頭突きから何でもありなの】とヒロが言う。序盤、ヒロは距離を取り、ジュニアのローやミドルを受け流しムエタイの攻防を子供たちに見せる。ヒロは自分から攻める事はしない、受けて返す組手を見せる。素足なら

キツイ蹴りも、レガース越しならヒロの技術なら受ける事は出来る。顔へのパンチに

気を付けてハイは交差法でローで軸足を狙う。軸足刈りでリズムを奪う攻防を

見せる。その攻防にジュニアが慣れた時腰を落とし中に入って首相撲の習慣で

ジュニアが腕を巻き付けた時膝をファールカップに軽く当てる。たまらずジュニアが踞る。子供達が驚いた顔で見てる。ジュニアの睾丸を元に戻し。【大丈夫か、お前

ムエタイ用の練習ばかりやってただろ、もしキックやムエタイのルールで戦えば俺はジュニアに勝てない。ジュニアの蹴りはそれ位強い、見てみろ俺の腕を】と腕も皆に見せる。レガース越しでも真っ赤になっている。そして【ムエタイのリズムはリングの中でのリズムだ、俺はそのリズムと思わせ違う術式で決めを放った。スポーツでは階級が必要だが実戦ではそうはいかないから術式が必要なんだ、皆覚えてろ、

ジュニアは自分のフィジカルを持てあまして実力の一割も出せて無い、ムエタイに

未練を持ちすぎてるからな】とヒロが言うと【僕、試合に出たいもん】とジュニアが言う。【解かったよ、試合で使える術式を教える、こいつらにはムエタイの蹴りを教えてくれ、アリサはお前の技をこいつらに教えるんだ、それぞれに教える技を既に考えてるから、アリサのパソコンにメールで送る】とヒロが言う。その日はグローブとレガースを付けて軽いスパーリングをさせて授業を終わった。ジュニアが落ち込んでるので【さっきも言ったがお前は強すぎていつの間にか自分の力をセーブする癖がついてる、リングに未練を持ってると言うのはそお言う事だ。派手に戦えるリングに

今度デビューさせてやる。そこで使える術式を教えてやるから落ち込むな】とヒロが言う。【先生、ホントに紹介してくれるの、ジュニアはホントにリングが好きなのよ】とアリサが言うので、【ああ、東側のジムのオーナーが東南アジアのリングに選手を送ってる。以前知り合って仲良く成ったからなユニオンの企業がスポンサーにも成ってるし】とヒロが言う。それから、1週間が立ち、ジュニアとアリサがアカデミーに馴染んだ頃、ヒロと美樹と春花は水の里に赴いた。新しいプロジェクトの為である。美樹が里に帰ると多くの人が出迎えてくれた。ヒロと同年代や中年の人が多い。若い人間はその半数ぐらいだろうか。水産会社の社長の男が美樹に【姫、お帰り、女らしく綺麗に成ったな、ようやく里に帰って来てくれるのか】と言う【おっちゃん、

久しぶり。元気してた?ウチまだ修行中だし女優もまだ諦めきれない。もうちょっと待ってて、でもユニオンが皆を助けに来たから安心して】と言う【やっぱり姫は宗主とそっくりだな、宗主も吉永小百合に成るとかいつも言ってた】と社長が言う。

ヒロは苦笑いして【皆が水樹姉に振り回されてたんだな、気の毒に】と

言った。そして【社長、、プロジェクトの計画書を持って来た、それを確認して

良かったらスタートして行こう】と言った。先ず、陸上養殖と今まで海上養殖を併設して行う。それにより規模を拡大する。魚に与える飼料はアフリカのW国で作った

飼料を安く輸入する。アフリカのw国から若い研修者を受け入れ労働力を拡大する。言葉の壁を乗り越える為、翻訳機を水の里に貸し出す。また人手が足りない時、単純作業などはユニオンの語学学校や専門学校のアフリカからの生徒からバイトを募集します。彼らは週28時間以内ならバイト就労可能なのです。事業規模30億の無金利貸し出しをユニオンが30年返済で行う。魚はユニオンの商社が買い取る。電気の 供給はユニオンの水素エネルギー発電で行い格安で供給する等を定めた契約を結んだ。しかし何故このような事をユニオンは行い。それにメリットが有るのか?実は

これにはユニオンの念密な錬金術が計算されて居ます。30憶の貸付は毎年の生産物の一割を現在の価格で買い取る契約を結び。その買い取りにより貸付金を支払う契約に成っています。所謂、先物買いをユニオンがする契約なのです。ユニオンはこれからの物価高を見越して。里の生産物の一部を先物買いすることで、利益を取れる計算をして居るのです。仮に10年で価格が二倍に成れば貸付金利以上のメリットが

ユニオンに有るわけです。しかしこの産業の問題はやはり労働力不足でそれを

ユニオンがアフリカのアカデミーから、こちらに手配することに成った。早急に

ユニオンの工事業者が新たな設備を設置を恥め。工場の建設も行った。古い建物を

改修して再利用もしながら行う。ヒロがもう一つ提案したのは酒造会社と提携して

深海熟成酒の製造だ。30メートル以上の深海で日本酒やワイン等を熟成して負荷 価値を付けて富裕層に売りさばくのだ。またユニオンのホテル等で客に勧める。それにより更に利益が乗り、お金の循環に成る。ホテルの売店等でも取り扱ったりネットでも扱う事で噂が広がり事業を拡げて行く計画なのだ。ヒトミはそれをヒロの小賢しさと誉めるか貶すか微妙な物言いをするが、恐らく貶してるとヒロは思ってる。準備が進むなかw国から若者たちがやって来た。そのリーダとしてきたのは若い官僚の

一人でチヅルが選んだ若者だ。名前をパーゴと言う。パーゴを見て春花が

【パーゴ元気だったか、相変わらず真っ黒だな】と笑顔で失礼な事を言う。

【春花少し大きく成ったな、会えて嬉しいよ】とパーゴが答える。仲良しのようだ。

春花はw国で多くの若者と仲良しに成ってる、と言うかどこでも顔を出して、

遊んでいたのだ。ヒロは【すまんなパーゴお子ちゃまの暴言だ許してくれ。君とは

初めてだったな。ユニオンのエージェントのヒロだ。チヅルの上司に成る】と挨拶する。【マスターヒロ、初めましてお会い出来て光栄です。マスターは我が国では有名人です】と言う。どうせ変な風に有名に成ってると思い、そこはスルーした。【先生はデニーシャさんに振られたので国中に名前が知れ渡ったもんね】と美樹が言うと

【お前がデマをばら撒くからだろ、お前らのせいでw国に行きづらくなったんだ。

どうしてくれるんだボケ】とヒロが言うと【ヒロ、落ち込むな、まだチャンスある、

春花応援する】と春花が言う。こいつがデマの主犯である。外国人労働には色んな壁が有るが先ず言葉の壁である。彼らは英語はペラペラだが日本語はチヅルが教えた

片言程度、水の里は英語がほとんど出来ない。そこで両者に英語と日本語両方を駆使してコミにケーションを取って貰う。勿論、翻訳機も介してである。里側は片言の英語を前からシャチが教えてるがどうも今一つらしい。その間をヒロと美樹、春花が

取り持ち両方に込にケーションを取る。作業の説明を里の人間が教え、それをヒロ達が英語で示す。二度手間だが日本語を覚えるのにも役に立つ。次は日本でのルールやマナーである。アフリカと日本ではマナーも習慣も違う。例えば山に勝手に入ったり海の魚を勝手に取る事も日本ではNGだがアフリカでは普通に許されたりする。

そして道路の横断等を何処でもするが、それは事故に繋がる。焚火などアフリカでは普通にするが日本はそれは許されない。それらは昔の日本では普通に許されたが今は時代が違う。海外から来た人がそれを知らないのも当然なのだが、日本の受け入れた体制が全くダメなのだ。次に日本での運転マナーだ。w国はジュネーブ協定の国際

免許を発行されてるが、これも全く道路環境やルールが違う。それをヒロと美樹が

自動車学校免許の教科書や参考書を利用して教えて行く。最初は見本の運転を見せながら説明しなが覚えさせ、同じコースを運転させ、やらせてみる。仕事の作業を教えるより大変に思えた。どこどこの移民が交通ルールを守らないと言うのは当たり前だ日本のマナーやルールを知らないのだ。その状態で受け入れ仕事を万々させるから

問題が怒るのだ。日本人がやりたがらない仕事をさせるに当たりきちんと教えて無い日本の企業側が問題である。事業者にキッチリ責任を負わせる事こそ大切なので

有る。またヒロが考えたのは語学の苦手なアカデミーの生徒に土曜日こちらに一緒に来させw国の若者とコミニケーションを取らせる事だ。当然問題児の3人はおバカ組である。この3人は理系の成績は普通だが国語と英語がおバカなのだ。【先生、何故僕ら、追加の授業なのですか?】とケンタが言うと【お前英語おバカとヒロ言ってた、おバカ補修だ】と春花が言う【何だとお子ちゃまのくせにお前は英語出来るの

かよ】とケンタが言うが、春花は既に英語のリスニングは完璧なのだ。一方養殖の

事業も進めて行きます。先ずはな根苗と呼ばれる卵を購入します。業者は種苗生産で使用する受精卵を得るため、ヒラメの成魚(親魚)を周年養成しています。

親魚は、ストレスを与えないように薄暗くした静かな施設内で、餌として冷凍マアジ等を与えながら養成します。ヒラメ受精卵の回収、産卵期になると、ヒラメは

養成水槽の中で産卵を行います。ヒラメの卵は海水に浮く性質を持っているので、

水槽内で自然産出された受精卵をあふれ出た海水と一緒に、親魚水槽の外に設置したネットで受けて回収します。ヒラメの卵は、水温18℃の条件下では約2日で孵化します。孵化した仔魚は20トン水槽に収容して飼育を開始します。この頃になると

右目が移動を開始し、成魚になるための体形の変化が始まります生後25日目になると体は透明で、腹部(消化管)には仔魚が食べた餌が見えています。また、頭部に近い数本の背鰭が長く延びていきます(伸長鰭条)。ヒラメは、同じ水槽内で飼育している群の中で成長差が大きくなると「共食い」をします。この「共食い」を防止するため、平均全長が22~24mmに達した時点でサイズの選別を行い、大サイズと

小サイズを別々の水槽に分けて飼育を続けます。孵化後50日目に全長約3ⅭⅯ体の形や模様は、成魚とほぼ同じになります。孵化から3カ月から4カ月経過し、全長約8cmに成長します。また約1キロに成長する為1年半を要します。里の

プロジェクトは段階に分けて種苗から育てる水槽、8センチの稚魚から育てる物、

後者を畜養と言います。里はこの両者をバランス良くやる様に計画しました。

それとは別にカツオ、イカ、キンメダイ、マグロ類、カジキ類、ヒラメなどを対象とした小型船漁業(釣り、刺網、はえ縄等)のほか、定置網漁業、まき網漁業などが

行われています。また他の業者とのアドバンテージは飼料をw国から安く輸入出来る事。実は科学部が考案した虫を使った資料を混ぜた資料で魚粉のみの資料より非常に安価で資源にもダメージを与えません。またユニオンの運輸システムで輸入されるため非常に省エネでコスパが良いのです。何より養殖システムが特別な循環ろ過水で

寄生虫などの病気の心配が無い事も強味です。脱魚粉化」を掲げ、従来よりも魚粉の少ないエサの開発・販売を行なっています。春花は畜養の為の幼魚を見て興味深々の様です。研修生たちは養殖も手伝いながら。船での作業も覚え。船の操作等も学んで行きます。ヒロが【なんか俺たちも漁師に成る雰囲気だな。こんなんで大丈夫なのか?】シャチに言います。【兄様、口より手を先に動かしてくれ。これから、はえ縄の引き上げだから】と言います。船に乗っている研修生たちも漁師に習い、動いて行ってます。研修生たちの住む場所は里が持ってる、アパートをいくつか分けて住んで居ます。食事は平日は港近くの夫婦でやってる大衆食堂で給料払いで食べさせてくれたり、自炊したければ、近くのスーパーで買い物して自炊も出来るようです。

またこの大衆食堂は安くてうまいのです。昔はこんな店が多数有ったのですが現在は

殆ど有りません。このような漁港の港町などに僅かに有るだけだけに、成りました。

魚料理もここは豊富でヒロは気に行ったようです。春花は牛肉多めのハンバーグ定食一択です。パーゴは養殖技術を学び国で大きく広げる為、養殖を学ぶのに毎日工場で働きがら学んでいます。w国でも陸上養殖ならばヒラメや高級魚が養殖出来新しい

産業に成るからです。将来の農水事業を大きく進めたいと、熱意を秘めてるようです。しかし何故ユニオンはこのような面倒な事業展開を進めていくのか?これこそは人への投資なのです。日本人は、お頭(おつむ)が足りない人が多くいますが人への投資こそ一番金に成るのです。金なんぞ10年20年経てば価値が変わります。

しかし人は投資すればするほど教育すればするほど価値が上がります。今の日本はそれを忘れているのでは無いでしょうか。ヒロが提案した事業の酒の海中熟成にはヒロの生徒たちも実習として作業を手伝わせます。ヒロはこれを提案して、熟成種の出来上がった物を作業の手間賃としてこっそり貰う裏取引をシャチとしたのです。

【兄様、これ経理処理はどうするんだ税務署が来たら困らないのか?】とシャチが

不安がると【俺を派遣業者として、買掛金として計上して、商品の受け渡し時に同時に支払った事にすれば辻褄が合うだろ】と言います。完全に違法です。先ず労働法違反と不正取引、 不正の手段、計画又は技巧をすること、 虚偽又は不実表示による

金銭等の取得、に成ります。何よりせこすぎる。人間としてダメなので良い子はまねしては行けません。1カ月程たちアフリカからの研修社員が皆に慣れた頃、彼らの

歓迎会が里の居酒屋で行われました。アフリカからの多くの物は未成年なのでお酒は飲めません、またイスラム教徒の人間も居るので彼らは酒は禁止。そして料理は

魚料理にしました。これも実は問題の一つでしょう。今日本に多くのイスラム教徒の人が働きに来ています。彼らとて既に社会の一員なのです。それを考えると魚の養殖はこれから魚を商う為に必須の事業であるとユニオンは考えて居るのです。

居酒屋での料理はカレイの唐揚げ、カジキの刺身、そしてムスリムの処理をされた

ハラールの牛肉を使ったハンバーグなどが出された。ハラールとは企業として

ハラール製品を生産する体制が整っていること。ハラールプランを作成すること。

製造・生産過程に加工が施されるものには全ての原材料がハラール性が確認できる物のみを使用すること。ハラールサプライチェーンを遵守すること。社内にイスラム教徒、もしくは非イスラム教徒でも協会の提供する’ハラール管理者トレーニング’を

修得し、ハラール管理者として就労していること。(複数名以上)認証取得から2年間以内にイスラム教徒の雇用をすること。荷物昇降、製造ライン、品質管理、

倉庫、配送に至る一連の基準(または同等のもの)に基づきクリアしていることと、非常にめんどうくさい。そこ行くと魚はそのような宗教的縛りが必要ない。そして

イスラム教徒は世界で一番数が多い宗教で今や世界の労働を支えている人達とも言える。それぞれの飲み物で乾杯をして。双方が挨拶をした、w国の代表のパーゴは日本語で里側は社長が英語で両者たどたどしいが翻訳機でヒロや美樹に相談しながら書いたものを読み上げた。特に社長のは英語の下に美樹がカタカナで書いた英語なので

里側の社員から笑われて赤く成って、美樹からダメ出しを受けていた。

それでもこれからw国と水の里水産は同じ仕事をして同じように学ぶ仲になる。

ユニオンはこの相乗作用こそ利益に成ると投資したのだ。一方、春花はパーゴに

悪がらみする【パーゴ、象さんを育てる計画は進んでるか】と言う。【それは難しいって官邸で言ったよ春花】と言う。【どうして難しい、象さん草食べてあんな大きく成る、皆お腹空かない、アフリカ広い、牛さんより象さんだ】と言う。しかし象は

成獣に成るのに20年かかる上に妊娠期間が約二年効率が悪い。春花はやはりおバカであった。ヒロが【春花、象さんを食べるのはいい加減諦めろ。牛さんの方が美味しいに決まってる】と言うと唇を尖らせ納得していない。【マスター春花って不思議な子ですよね、大人にも子供にも共感力強いし、物怖じしないし、させない】【そうだな天才お子ちゃまで、おバカなお子ちゃまでもある、新種のUⅯA見たいな

お子ちゃまだ、所でw国の様子はどうだ、チヅルは上手くやってる様子か】と言う。【はいミス、チヅルは凄い方です、アフリカでもやはり分断を煽りそれを金に換える連中が必ず出てきます。そんな連中を鋭い嗅覚で見つけ、裏で操る人間を知れべ、操られてる人間を逆に操って奴らの方を分離させた上で再度化学反応をさせて共存の

システムを見事に構築してる様に見えます】とパーゴが言う。

それを聞いてヒロは逆に不安にある。ユキと同じ、いやそれ以上の術師で有る事は、

それだけチヅル自身に負荷が掛かるのだ。【パーゴ、w国で皆でチヅルを支えてやってくれ、日本で代わりに君たちを出来る限り支え応援する、何か困ったことが有れば電話をくれたら手を打つ。この国にも自分たちはロクに努力もしてないのに、自分達が不遇なのは海外からの労働者が来るからだとか、ふざけた事を言うバカが居るが、 そんな奴らは冷笑して見てやれば良い。君たちは技術をしっかり学びw国で新しい

力に成るんだ、そしてここでは水の里に力を貸してくれ。お互いがウィンウィンで

共存する体制を築くんだ。また日本の社会に溶け込める様にユニオンが全力で

サポートする。交通ルールやマナーや習慣は、早めに覚える様にサポートするから

ユニオンや里の人間にも聞いてくれ】と言う。更に社長を呼んで【社長、彼らは日本と全く違う環境で育ってる。マナーやルールがまだわからない。ユニオンから英語の注意事項は渡して講習してるるが皆も彼らをカバーしてやってくれ。何か問題が有れば直ぐに俺に電話をくれ人を派遣して解決するから。協力して欲しい】と言う

【先生、こちらこそ、お願いします。本来は日本人の中で解決するべき事なのに、協力頂いて、助かります】と言う【オッチャン、違うって、ウチら、実は何処かで

繋がってるんだよ。だからお互いが利益に成る為に助け合う。違うからってお互い

孤立したり、いがみ合ったら何も生まれないし、ロスばっかり生まれる。人間はそうやって滅んだり、生き残ったりして来たんだから。だからウチの女優デビューの為のスポンサーにも成ってよ。お互いのウインウインの為に】と言う【それは水の里水産の損にしかならんから止めとけ社長、こいつのペチャパイで女優は無理だから】と言う【ヒロ違う、美樹も春花もこれから胸デカく成る、これから成長期】と春花が言う。やはりおバカでペチャパイのコンビだ。10月の中旬になりアカデミーの生徒も実戦的な武を教える段階に入らないとイケない時期に成った。不安は多いが時間が

待ってくれない。ヒロが水の里に出てるの時はアリサとジュニアに授業を任せるが

実技の授業は動画を取り生徒の動きを見ながら次のステップの計画を考えて居た。

生徒を集めそれぞれの幹に成る技の習得と実戦の練習を始める事を告げた。ケンタが手を上げ【先生、俺アリサ先生見たいな無拍子の蹴り技を習得したいです】と言う。【うん?お前、無拍子がどんな技術か判って言ってるのか?】と

ヒロが言う。【光より早く動く技術ですよね】とケンタが言うと【お前は光の戦士かボケ、人間が光の速さで動けるか】とヒロが言う。【アリサ先生がそう言ってました】とケンタが言う。ヒロは頭痛がしたが【それはイメージと気の伝達の話、無拍子の

基本は関節の動きを省いて相手に悟らせづに攻撃を放つ事。基本動作だと体に動きを

覚えさせるため、全ての関節に意識を持つだろバレーボールで言えばクイック攻撃で小さな動きでジャンプして手首の動きだけでアタックを打つ見たいな物だ。それを覚えるのは別に良いけど、それは技の一つ、大切なのは歩法や間合いそして実戦の時のマインドだ】と言う。【それが有れば春花に勝てると思って】とケンタがと言うと

ヒロはため息を付き【気持ちは解るが俺たちは競争してるんじゃない、競争するなら昨日の自分と競争するんだ、その結果春花を超える事も有るし春花が先に進む事も有る。俺にも追いかけてる人間は居るが、一人はもうこの世に居ない。いつも幻影と戦ってる。目先の目標も悪い訳では無いが、先ずは昨日の自分より前に進む事、皆も解ったか?】とヒロが言う。ミオには、折り鶴(手裏剣)の技術と合気の投げ打撃、

レイナには長剣、長拳、蟷螂主の技術を実戦で使える様に教えた。多くの技を覚えるよりも、それぞれに合った技を磨いて自分の技の中で実戦を組み立て戦う事を経験させるのがヒロの方針だ。実戦練習も少しづつ進んで来たある日に春花とケンタが休憩中に何か話してる。ヒロと美樹は聴勁で聞き耳を立てていた。【なあ、お子ちゃま、ディズニーランドとか言った事有るか?】とケンタが聞くと【何だそれ春花知らない、それ美味しいか?】と言う【お前食い物ばかりかよ。だからお子ちゃまなんだ遊園地だよ】とケンタが言うと【春花お子ちゃま違う。明日でもディズニーランド行く、春花韓国で遊園地行った】と言う。ヒロは危険を感じたがケンタは

【実は母ちゃんが商店街の懸賞でチケット4枚当たったんだ、お前も一一緒に行くか?】と言う。ヒロの予感が的中したようで、美樹も不味い事に成ったと思ったようだ。ヒロは暗号手話でどうするんだ?と送ると美樹がどうしよう春花の目がギラギラしてる、と返す。手をこまねいてると、敵の作戦は進んで行き、次の土曜日に

行くことが決まってしまった。問題児4人が行く作戦が決まってしまった。美樹と

ヒロは春花が言い出す前に何か行かせない方法を相談した。【先生、あれ絶対ヤバいって、春花は絶対こんなに近くに有ったら毎週行くって聞かないよ、何か縛りを付けるか妨害して行かないようにするしか無いって】と言う。【しかしガキンチョ3人であんな場所で迷子の連続で嫌に成るんじゃないか?】と言う【何か術式で春花を迷子にさせる方法考える?】と美樹が言う【大掛かりな術式はあそこでは無理だろ、お前や俺が変装してもばれるしな、あいつの嗅覚は犬並みだし】とヒロが言う。

【ほって置いたら勝手に迷子に成るんじゃない?】と美樹が言うと

【それはそれで心配だな、しかも問題児の4人で4掛けの心配だ。こんなことなら

アリサとジュニアをアフリカに派遣するんじゃ無かったな】ヒロが言うと

【だってあの二人異常にいちゃ付いてイラっと来るでしょう、チヅル姉様の所も

人が足りない見たいだし、先生が決めたんじゃない】と美樹が言うと【失敗したな、

チヅルはチヅルでイラついていたけどな】ヒロが言うと【アリサ姉様ってあんな

タイプじゃ無かったのに人って変わるんだね】と美樹が言うと【あれは化学変化による突然変異だ、生物学的にも研究対象になるな】とヒロが言う。その日の夕食の時、

春花が皆の前で【春花、土曜日ディズニー行く、止めても無駄だ】と宣言する。

【まあ、良いじゃない楽しいんでらっしゃい、誰と行くの?】とヒトミが聞く。

【ケンタとミオとレイナと行く、3人心配、春花が守る】と言う。

【春花、残念だったなその日はディズニーは不祥事が発覚して潰れる予定だ、マリアがそこの株主に呪いを掛けたんだ】と言う【貴方、そお言う嘘を子供に言っちゃダメでしょ良い経験よ。楽しんでらっしゃい私がお小遣いも上げるから】とヒトミが言う。ヒロが恨めしそうにヒトミを見てるとそれを溜矢と真矢がじっと眺めてる。

はっと気が付きここにも問題児が二人居た事で、ヒロの胃がキリキリ痛みだした。【ヒロ、お腹痛いか?薬飲め】と春花が言うお前のせいだと勝手に思うヒロで

有った。真矢が【痛いの痛いの飛んで行け―】と腹をさする。保育園で覚えたのか?今でもそんなことをやる保育士さんが居るらしい。結局、美樹とヒロは休み返上してこっそり真矢と溜矢も連れて4人を尾行してディズニーで事故が無いように見張る

任務に着いた。お節介にも思えるが、この4人はきっと激薬で有ろうとヒロは

思うのだ。当日ヒロは自分の任務に使う携帯を春花に渡し、はぐれたらケンタ達の

誰かに連絡してその場所で落ち合う様に言い、4人の携帯は密かにGPS登録して

パソコンで所在地が確認出来るようにした。そして更に追跡録画が出来る虫型ドローンを4人に付け、美樹に一定の距離を取り何か有った時にすぐに対処出来るように

ディズニーの中で付けさせた。更にヒロはヒロで真矢と溜矢を連れてディズニーの中で子守をしながら見ると言う。超難関任務をすることに成った。ヒロは、ケンタに憎しみさえ感じる感覚を覚えた。逆恨みである。ユニオンの最寄り駅からディズニーまで電車で1時間強で3回乗り換えが必要である。車で30分だが駅まで車で4人をを送り、こっそり美樹はそのまま後ろから付けて同じ電車に乗り4人を尾行ヒロは車でディズニーまで行き中に入る作戦だ。ヒロはこれで完璧な作戦と思って居たが大きな誤算だらけだ。先ずはディズニーの近くに成るとオープン前は道路の混雑が酷い。 春花達を7時半位の電車に乗れるように早めに駅に送ったのだが、それから

ディズニーの駐車場前に着いたのは1時間後、しかも駐車場に入るのにも時間が掛かり、駐車場に入れたのは9時半、そこからディズニーに入場出来たのは10時を超えました。流矢はグズリ出すは、その時点でヒロには敗北感が生まれてきます。

美樹は何とか上手く入れたようで監視を続けヒロに1時間ごとに連絡してきます。

任務用の無線まで用意して準備をして来たのです。入場してみて少し解放感が出ますが、これがまた広くて何処に何が有るのかさっぱり解りません。ガイドアプリを開きますが中々自分の居る場所が把握できないのです。ヒロは美樹に無線で【今、俺は

ディズニーの術式に嵌ってしまった。これは何という結界の術式なんだ、しかも敵兵と思わしき人間がところどころ配備されてる】と言います。【先生、それは敵兵じゃないよ、見方だから、アプリを開いて行きたい場所を聞けば教えてくれる】と美樹が言うと【そうか、凄いなお前いつの間にこんな大掛かりな術式を引いてたんだ】と聞きます。美樹は面倒なので【情報部が手配してくれたから安心して好きな場所で子守してて】と言う。完全に足手まといだ。先ずあっちこっち移動するのに精神的に疲れる。幼児二人を連れているので近くにトイレの有る場所に居る必要が有る。ピノキオの冒険なる物が、待ち時間も少ないようでそこに入った。幼児二人を乗せ三人で列車にのる。二人とも武術の立ち方の稽古をしてたので安定して座れるのが功を

そうした。溜矢は少し怖がってるようだ。アッと言う間に乗り終え時間を潰せなかった。アレだけ回って探したのに、なんだこりゃとヒロは思ったが子供達は楽しんだようだ。次にトゥーンパークと言う公園のような場所で時間を過ごす事に子供達を動物のモニュメントのようなものに乗せて遊べる場所だが何より座れるのがヒロには助かった。二人が手を振る姿を写真に撮った。中々可愛く撮れたと自画自賛した。溜矢が【チェンチェイお腹空いた】と言う。そういえばもう12時を過ぎてる同じゾーンにグットタイムカフェなる物が有る様だ。少し並んで入って注文する。グッドなんとかバーガーと言う物と飲み物を頼んだ。セットでまあまあの値段だが仕方ない。二人は喜んで食べたがジャンキーフードだ。真矢がストロベリームースを欲しがり仕方なく二人に注文した。少し溜矢のを味見したが甘い。美樹から途中報告の連絡が入った。【皆無事か?こっちはかなりダメージが大きい、そろそろ、あいつらは撤退する様子は無いのか?】と聞く。【あいつら結構タフだよ先生、修行の時は直ぐへばる癖に、なんであんなにタフなんだろ。私もそろそろ燃料切れが近いよ】と美樹が言う。

そうか、じゃあ少しこっちと交代するか。俺もチビ二人を持て余してる】とヒロが言う敵の4人はトゥモローランド成るエリアに潜伏してる様だ。潜入させた虫の映像を見てるとリアルな宇宙戦争の様である。美樹はファンタジーランドでミッキーの

コンサートを真矢に強請られ鑑賞する羽目に成った。割と近くで待ち時間も少なかったようだ。4人組はミッキーのマジカルミュージックランドなるショーを見に行った。虫の画像で見ると中々の仕上がりでパフォーマンスも良いとヒロには見えた。

しかし次はパレードを見るとか4人で相談してる。ヒロの我慢が限界に近付いて来てる。美樹に連絡して【美樹至急科学部に連絡して指向性兵器を持ってこさせろ、ここは非常に危険だ、超危険薬物以上に人を堕落させる、なんだこいつら、俺がこんな苦しんでるのに何であんな楽しそうに笑ってる。日本人がバカに成ったのはきっとこの施設の術式だ。至急跡形も無いように木っ端微塵にしないと日本が破滅する。これはⅭIAの陰謀に決まってる】とヒロが言う。【先生ダメだって巻き添えが出るし海が近いからどんな影響が有るか解らない兎に角4人を何とか撤退させてよ。ヒロは4人をどう説得するか思考を巡らせたが、脳疲労と環境に慣れてない心理的負荷の為、頭が回らず脳がエンストした状態に陥る。それと同時にストレスによる筋肉硬直が起きた感覚を覚えた。睡眠時に起る金縛り状態だ。それを振り払うように4人の元に走る。丁度その時、パレードが4人の元に来て手を振ってる。それを見た瞬間気を失い倒れてしまったのだ。ヒロをマークしていたもう一匹の虫から警報が鳴り美樹に届く。

美樹は春花に電話を入れた。【春花緊急事態だよ、先生の心臓が止まり掛けてる。近くに居るはずだから探して助けて】と言う。春花達から10m離れた場所に

倒れてる。ヒロを見つけ春花がヒロを抱え起こす【ヒロどうした死んだか?今助ける救急車呼ぶぞ】と言う。春花に抱え起こされ気が付くヒロ【チョット待て何か毒に

やられた車に解毒剤が置いてる、そこまで行けば大丈夫だ】と言う。美樹が電話で【ケンタに車いすを借りて来てそ貰ってスタッフさんに聞いて一緒に行って】と

言う。車いすにヒロを座らせ車まで運び水を飲ませる。ヒロに【薬どこだヒロ、死ぬな春花悲しい、また牛さん一緒に食べるぞ】と言う。ヒロが助手席のボードから牛黄(コオウ)と言う漢方の顆粒を取り飲んだ。気つけやストレスによる動悸息切れに

聞く薬だ。ヒロはそれを飲みようやく状況を把握して。咄嗟に術式を展開した。

【春花この毒を完全に抜くにはフグの卵巣を食べるしかない。毒を盛って毒を制すだ。フグの卵巣を糠に付けたものを食べるしかない、俺の知ってる店がそれを扱ってる皆でそこに行くぞ】と言う【春花、夜のパレード見たいもっとミッキー見たい】と言うと【お前らフグの唐揚げを食べたこと無いだろうフグの身はどんな肉より旨いと言われてる。それにカメさんの肉もあるかも知れないぞ、沖縄で食べたいと言ってただろう。

カメさんでも血が種類だがこれはホントに旨い、食べてみたく無いのか?絶滅危惧種だか?先生俺たちもう子供じゃ無いぞ】と言う【解ってる、来週からもっと本格的な秘伝の術式を教えてやる、お前らが修行に耐えれるならな、レイナの女優業にも役に立つぞ】と言う。美樹が【私もそれを教えて貰って活躍出来るようになったからフグとカメさん食べに行こう】と言う。まさに子供騙しだ。【ホントか、美樹姉ちゃん、姉ちゃんには散々ガキの頃騙されたからな】とケンタが言う。【何言ってるの、あれはアンタをに世の中を教える為の方便ジャン、アンタの父ちゃんも散々私に世の中を教える為に方便使ったんだから】と言う。【そお言うの意趣返しって言うんじゃないのか?姉ちゃん、この前先生が教えてた】とケンタが言う。【ケンタそれは違うぞ、美樹はお前が早く一人前になる事を望んでいる美樹を信じろ。とにかく行くぞ早く

フグの卵巣を食わんと、また発作が再発する】と言い車を走らせた。途中予約の電話をして都心に向かい車を駐車場に入れて、銀座の岡に向かった。店に入りガキンチョどもは初めての料亭の雰囲気に飲まれ【スゲー先生こんな所で飯食ってるのか、実は高給取りなんだな。いつもセコイのに】とケンタが言う【ヒロはセコイが食い物にはセコク無い、他はセコイけど】と春花が言う【女優ならこんな所は当たり前よ】と

レイナが見栄を張ると【アンタそお言う所が嫌われるのよ】とミオが言う。

【とにかく席に座れ、それでなくてもハズイから】とヒロが注意した。

女将がおしぼりを持って来て【いらっしゃいヒロさん、今日はまた賑やか面々ですね、さっきは慌てて見えたけど何か有ったんですか?】と聞く。【女将さん聞いてくれ、俺は毒を盛られて死にそうに成ったんだ。非常にヤバい場所にいてな】と言う。【まあ、それはそれは大変でしたね、ユックリして行って下さい、お飲み物は何になさいます?】と言う。【女将さん、取り合えず喉を潤したいのでビールをお願いします】と美樹が言う。【瓶ビールで宜しいですか?】と女将が言うと【2本お願いします。こいつらには何かジュースでも】とヒロが言う。ケンタがじっとヒロを疑いの目で見て【先生ビールなんか飲んで大丈夫なのかよ、さっきは倒れてたのに、おかげでパレード見れなかったし】言うとヒロが【ドアホ、ビールの利尿作用で毒が体外に出やすくしてるんだ、水分補給にもなる】と言う。【ヒロ、早くフグ食べろ、そしたら治る】と春花が言うと【岡さん、フグの卵巣の糠漬けが入ったと言ってただろそれを早急に、身を唐揚げにしてくれ、あと、すっぽんのスープの茶わん蒸しも人数分頼む】と言う。ビールを自分でついで乾杯もせずグッと飲みほして、もう一杯次いで

ホットする。生き返った気持ちになる。そしてもう一口飲んで深い息を吐き

【あそこはヤバい場所だな美樹】と言う。【何がヤバいの?確かに疲れたけど】と

美樹が言う。【大体なんで先生たちがあそこに居たんですか、ずっと虫で私達を付けていたの春花にバレバレでしたよ】とレイナが言う。【気が付いてたのか、しかし

あれは付けてたのじゃ無い、あそこの怪しい情報が入って来てたから調査してたんだ、ホントだこれを見てみろ】と東京と本部の持ち株比率を見せる。この両者の最大持ち株会社が二つとも怪しいんだ】と言う。それを聞いてた女将が【まあ大変、小口ですけど私も持ってますよ。何が怪しいですか?】と言う【それは今は言えないんだ言うと機密情報漏洩に成るし、下手するとインサイダー取引に引っかかる、小口ならそのまま持ってれば良い。株主優待狙いなんだろ】と言う。【なんか怪しい、先生】とミオが言うと【俺を信じろ、俺は嘘は言わん】とヒロが言う。大体、嘘は言わないと言う奴は嘘つきだ。たしか何処かのキチ害の政党の当主も嘘はついたこと無いと

大嘘をついてる様だ。ヒロにしろ、そいつにしろ困った者である。突き出しとフグの卵巣が出された頃には美樹もヒロもビールを飲み干し、東北の日本酒、日高見の純米大吟醸を頼んだ、フルーティーでかつ飲みやすい酒で有る。日高見を飲みフグの卵巣を食べるとヒロには恍惚とした味が心にしみる。【ヒロ、毒が抜けて来たか】と春花聞くと【お前も少し食べて見るか】と春花にほんの少し食べさせると微妙な顔をするお子ちゃまには塩辛いのかも知れない。美樹が【先生これで何杯でも行けるね何処で売ってるの】と聞く。【うちは石川県から仕入れてますよ】と岡が答える。【先生調べてうちでも買っておこうよ、日持ちもしそうだし】と美樹が言う。酒が進みそうで

怖い。ガキンチョお子ちゃまグループはフグの身の唐揚げを食べて【先生これが

フグ?なんか魚にしたら弾力有るし、スッゲー美味しい】とケンタが言う。

【フグ美味しい、フグ取りに行く何処に居る】と春花が言う。【春花これは養殖の

フグだが天然は、はえ縄って水の里でもやってる漁法で釣りをするんだ。春花の目がキラキラしてる。すっぽんの茶わん蒸しが来るとみんなその出汁の旨さに驚いてるヒロが【これは高級なカメさんだから味わって食べろ】皆に言う。【カメさん何処に

入ってる、美味しいが亀さんの肉がチョットだ】と春花が言う。【超希少な肉だからな、この亀さんはチョットしか食べれ無い】と言うと【カメさん沖縄に居た、亀さん取りに行くぞ】と言う。ホントに行きそうで怖い。子供達に土鍋で炊いたタイ飯を頼んだ。ヒロと美樹は金目の煮つけ、刺身の盛り合わせも頼み酒と魚料理を楽しんだ。ケンタが【先生、いつもこんな旨い物を食べてるのかよ】と言うと【ドアホこんなのは数年に一回だ。俺なんか安月給でユニオンにこき使われてる。完全にユニオンの

奴隷労働者だ】と言うと【なんか怪しい、沖縄でも財布に大金入ってたし、これだから大人は信用できないよな、ミオ】と言うと【水樹先生が大人は信じちゃダメって昔、言ってた】と言う。大人は信じるな。【最近の子供ってなんでこんなに捻くれてるの】と美樹が言うと【お前も結構捻くれてたぞ】とヒロが返す。【私は全然優等生組ジャンね、修行もちゃんとやってたし、今の子はアーだコーだ、屁理屈ばかり言って真面目に修行もしない】と美樹が言うと【お前は修行以外は超の着く問題児だった。何回警察沙汰になりそうだったか覚えて無いならボケが来てるんだ。一度病院行ってこい】とヒロが言う。【やっぱり、ほら、直ぐに言い争いしてる、これが大人だよ】とケンタが突っ込むと【演技の参考に成るから良いよね、なんかこんなドラマ

有りそう、ここから殺人事件とかに成るんだよね】とレイナが言う。

ヒロは心の中で誰のせいでこんな事に成ったと思ってるんだボケと呟いた。店主の岡が【どんどん賑やかになって良いですねヒロさん】と言うと【こっちは大変なんだよ、岡さん、ホント子供って大変だよ、おまけにこんな幼児まで預かって】と言うと【この子たちが話題の3人の子供なんですね、シロウさんと山口さんがこの前二人で来て話してました】と言う。【珍しいな、あの二人が一緒なんて、シロウの奴不倫でもしてるのか?】と言うと【まさか、どうやら山口さんがヒロさんの苦情を話してた見たいです。教育問題がどうのこうのとか】と言う。【だから官僚はダメなんだよ、俺がいじめ問題の解決のヒントを与えてやったのに。変なお決まりに思考が閉ざされて。官僚がなにも解決出来ないのは法律的思考に脳みそが固まり、萎縮状態だからだな】とヒロが言った。子供達もヒロ達も料理を楽しみ、代行運転を頼みユニオンに

帰り、生徒は寮に帰り、ヒロ達は家に帰った。家に帰り、お子ちゃま三人を寝かしつけヒトミは一人でワインとチーズを楽しんでいた。【どうだったディズニーは?

楽しかった?】と聞く。【あそこはヤバいぞ姉ちゃん、人間をダメにする術式が

隠されてる、きっとヤバい陰謀が有るんだ】と言う。ヒトミは笑って【そうなの

、大変ね】とバカにする。【でも何が皆あんなに楽しいのかな?あれだけ人が混雑してて、待ち時間凄くて、アトラクションは直ぐに終わるでしょ?】と美樹が言う。【きっと何かヤバい術式が隠されてるんだよ、政治的に国民を人質に取れるように

仕掛けがしてあるのさ】とヒロが言うと【どんな術式なの先生】と美樹が言うと

【俺は脳内お花畑製造、平和ボケ術と名付けた。術式は複雑だが目的は明確だ。人間総お花畑だ】と言う【とにかく疲れたね】と美樹が言う。アホコンビだ。3人で酒を飲みながら虫で撮影した画像をヒトミに見せて【姉ちゃんどう思う?】とヒロが聞くと【皆、楽しそうね】とヒトミが言う。【そこなんだよ、これはきっと国民を更に

大馬鹿にするための術式に決まってる。少なくともユニオンの人間は行ってはダメと提言書を書くから理事会で取り上げてくれ】とヒロが言うと【出すだけ無駄よ、そこまで人を縛れる訳無いでしょう。そんな事より春花は大分、皆に馴染んで楽しそうね】と言う。【ああ、大人も子供も巻き込んで渦の中心に成る。不思議少女だ】と

ヒロが言うと【楽しみね、子供達も皆どんどん成長していく。私達大人も頑張りましょう】とヒトミが言う。ヒロは、子供たちをディズニーに行かせない戦略を考えて居た。今まで甘めに修行やトレーニングを課して居たのを、ギリギリまで強く負荷をかけ、休みはユックリ休むようにプログラムを組む事だ。これで少なくとも自分の生徒は行かなく成るだろう。ドアホでパワハラ教師であったが、これが進化のカギに成る可能性を願うばかりだ。翌週からの修行のメニューは基本を簡潔にしてフィジカルと実戦のスパーと組手に分けて行う。15人を二組に分けて8人の組と7人の組、あるいわ、春花を加えて8人8人でやる事も増えた。それも同じ班編成で似た実力同士が組んで行う。また時には班対抗戦で競わせたるもする。フィジカルの一例を

上げよう。午後の実技事業はフィジカル組と組手組に分れる。ヒロはだらだらとやるのが嫌いだ。先ず一人で出来るジャンプスクワットを3分間出来る限りの数をやる。ジャンプした数を動画に取ってAIに記録させる。基準のジャンプに高さが足りて

無ければノーカウントだ。その次1分を挟んで、手叩きプッシュアップを3分これも同じように数をカウントする。次に連続サンドバックパンチラッシュだ。これは1分I分を二組に分けてやる。次はサンドバックへのハイキックの左右連続1分を二組に分けてやるそして手押し車道場一周も変わる交代でやる。そして最後にカーディオ、ランニングマシンでそれぞれのスピードで残り時間延々と残り時間走る。全て動画で記録したものを次のメニュー回数を増やしたりスピード上げる様に行うよう指示をして履行させる。一方組手スパーリング組は防具を付けて行う日とフィンガーグローブで肘無し、頭突き無しで行う日と武器術で摸擬戦を行う日の三つパターンで行う。

これをフィジカルと組手を二つの組が繰り返し交代でやるのだ。常に負荷を前回より増やす。チンタラやる事無く12時50分かた15時50分の3時間全力疾走だ。

時にはヒロや美樹が組手の相手をしてへばって動けないまで相手をする。生徒が

立ちっぱなしで攻撃をサボれば即座に軸足を刈り倒したり投げて転がしたり何度もして立たせる。投げられて立つこれを繰り返すのは案外キツイ、まして時に

ボディーに軽く突きやけるが入る。軽い突きでも息が苦しく成る。再度呼吸を整え

動かせる中には泣き出す生徒も居る。レイナ等は涙を流して向かって来るが軽く

ボディーが入って蹲り、ヒロが【大丈夫か?少し休め】と言うと【演技の練習です】と言う。負けず嫌いのようだ。トレーニング後にヒロは回復の為、必須アミノ酸と

グルタミンと言うアミノ酸を生徒に飲ませる。ヒロの実費だがユニオンの営む

サプリメーカーのもので、原価と輸送費だけで安く手にはいる。フィジカルトレーニングは2週間ごとにメニューを変える。使う動きや筋肉は似たものだが、

生徒に飽きさせない事と刺激の変化を与え神経経路を広げる為だ。春花が参加

した日にケンタが【先生あの日からドンドンとキツイメニューに成ってるよな】とへばりながら言う【ヒロ、鬼に成った】と春花が言う。ヒロはそれが聞こえた

【喋れる余裕が有る物はメニューを追加だな】と言う。【結構慣れて来たね先生】と美樹が言う。【実戦になると緊張でもっとへばるからなもっと引き上げないと。まだまだだ】とヒロが言う。気の毒な生徒たちだがこれは事実だ。週末食後に酒を飲みながら美樹と話してると【先生、皆何故かたくましく成って来た。修行の成果が出来来たのかな】と美樹が言う。【そうだな、俺のプログラムとディズニーの術式が化学変化を起こした可能性も有るのか?】とヒロが言うと【私達自身の修行も自然にハードに成って、平日酒を控えたから、週末の酒が美味しく成って、この前頼んだフグの卵巣のお陰も有って週末の酒量は増えたよね】美樹が言う。【そうか、ピケティーの

理論の様に術式と酒量と言う、資産の単位で計算すれば解りやすいんだ。一度それでディズニーの論文をユニオンに提出して見るか】とヒロが言うと【それは止めた方が良い気がするよ先生、アル中か病気と判断される気がする】美樹が言う。恐らく病気である。そんなこんなで生徒もヒロ達も修行の成果が出て来て進化が見えて来た。

年末に成り、ある日アリサとジュニアから電話が掛かって来た。【先生、ジュニアの格闘技デビューの話どうなってるの。アフリカで犯罪組織相手にジュニアがやり過ぎて苦情が出て来て、チーちゃんまでなんか冷たいの】とアリサが言うのだ。ヒロはすっかり失念してた。【少し待て、まだリングで使える秘術を教えて無い。一度年末に帰って来い。チヅルには俺から伝えとく】とヒロが言うと【先生、絶対だよ、嘘付いたら針千本飲ますからね】とアリサが言うと【解ってるハリセンボンは身は唐揚げで旨いが針は食べん。チョット大人しくしてろ】とヒロが言う。【先生どうしたのなんかアリサ姉様の声が聞こえたけど】と美樹が聞くと【知らん、なんかイチャイチャぶりを見せ付け来たんだろ。一応被害が出ない様に手を打って置く】とヒロが言う。

酷い上司である。実は年始の休み中ワンマッチだけ東南アジアの格闘技団体からヘビー級の選手とやる人間を探してくれと言う、無茶ぶりのオファーが来てた。無名

の選手でデカい奴が良いと言う話だったがこれも完全に失念していた。シンガポールに年明け旅行行けるから適当に探す心算だったのだ。アリサとジュニアが日本に帰って来たのはその年の12月25日、クリスマスの日アリサは23歳の年だ。

【ヒロ、ありがとう僕試合出れるんだね。頑張ってチャンピオンになるよ】と

ジュニアが言う。【ジュニア、ついでに私達なんかクリスマス旅行してるカップルみたいだね、いっそ今日、入籍してクリスマスカップルに成る?】とアリサが言う。

【えーっ?】と美樹が驚く。ヒロは顔を引きつれせと言うより明らかに殺気まで顔に含ませ【お前らが席を入れるのは自由だが、この家もアリサの親父もキリスト教では無い。大体死んで生き返るなんて俺は邪教だと思ってる。きっと古代のユダヤの連中もそこに対して違和感を覚え迫害したんだと俺は新説を書こうと考えた事が有る。

勿論、教授には却下されたがな。因みにr今回は所謂プロテスト見たいな試合だ。

ファイトマネーは出ないが良いのか?】と言う。実は、まあまあの額が貰えるのだが、ヒロはそれを猫糞しようとしていた。【解ってるよヒロ、タイでも最初、お金もらえなかった。ジムが経費で持って行ったね。ランキングの試合だけお金貰えたけど、皆試合嫌がって大変だった】と言う。酷い話だ。どこでも善人はバカを見る良い例だ。夕食は鍋にした。牛を少し、厚めにスライスしてもらい。それを酒と出汁と野菜と豆腐にくぐらせシャブジャブよりも少し加熱をしてヒロが作った特製の薄味

ポン酢に付けて食べる。野菜もたっぷり食べれる、名付けて良い湯加減、(酒風呂鍋鍋)だ。なんとダサいネーミングと皆は思ってるが、みんな美味しいので黙ってくれてる。そのほか、タコ刺しと馬刺しも買って来た。皆が食卓に着きコウジも帰って

来た。【アリサちゃんお帰り。また少し日焼けしたわねチャンとお肌の手入れしてる】とユウが言う。【はい、この前頂いたスキンケアの化粧水を朝晩使ってます】と

言う。【流石、アフリカの日差しは強力ね、今度開発したアフリカで売り出すため

強力な日焼け止めの新商品試して見て、良ければアフリカで宣伝してね】とユウが

言う。この兄弟は利に聡いのだ。【また美白詐欺しようとしてるのか、医者のくせに、うん?医者だからこそ、とも言えるのか?】とヒロが言う。

【兄ちゃんだって酒に無知な人間を騙して高めで酒を捌いてるでしょその利益を

自分の飲み食いに使い開発研究費で落としたり、子供たちの食費を福利厚生費で落としたり、セコイのよ。いつか査察が入るわよ】とユウが言う。【ドアホちゃんと

ユニオンの経理部に確認して申告して貰ってる。ちゃんと美樹の飲んだ酒も研究費で落としてる。全然問題ない】と言う。ホントに大丈夫なのか?ヒトミが【止めな

さい、二人とも、アリサちゃんが帰って来てるのに。それより、ヒロ、子供達も居るのにクリスマスケーキ位買ってくれば良かったのに】と言ヒトミが

言うと【うちはキリスト教じゃ無いんだ、しかもわざわざ、バカ高い日にケーキ買う必要ないだろ】とヒロが言う【私も別にケーキはお酒のあてに成らないし、良いかな】と美樹が言うと【クリスマスって何だ、ケーキの日か?皆クリスマス喜んでた

ケーキ無いのか?】と春花が不満を言う【私もケーキ食べたい】と真矢が言う。

【先生、私バイクでケーキ沢山買って来るから、私達の結婚式もここでやらせてよ】

とアリサが言うと【まあ素敵おめでとう】とヒトミが言って、ヒロ以外の皆が

拍手するお祝いムードに成った。【ヒロケーキのお金と貴方のワインセラーに隠してるクリュグを2本開けなさい】とヒトミが言うと【何言ってるんだ姉ちゃん、

あれは超ビンテージで売れば1本20万で売れる品だぞなんでそんな物を】と

ヒロが言うと【バカねあれは丁度アリサちゃんの生まれ年のシャンパンよ、

お目出度い日に開けずにいつ開けるの、美樹ちゃん持って来て】と言うと

【はーい、良かった狙ってたのを我慢してて良いタイミングで飲めるね】と

美樹が言う。狙われてたのかとヒロは孟朗としながら思った。アリサがケーキを買ってきて。ケーキはひとまず。冷蔵庫に収めた。そして、ヒトミがある指輪を持ってききて居た。ヒロも失念して居たが、20数年前にアリサが産まれたと聞いた時大きなケガをして怪我をして休んで居たアリサの父親に将来渡す様に買っていた物だった。それを渡す事も無く駿人は死んでしまい。渡す事も出来なかったのだ。それをヒトミが保管していた。当時の値段で10万前後だったと思い出した。それをヒトミが

【ジュニア君、これを持ってて。私達家族がここで証人に成るわここで近いの言葉を述べて】と言い更に【新郎ユンチャオジュニア、あなたはここにいるアリサを病める時も 健やかなる時も 富める時も 貧しき時も、妻として愛し敬い、慈しむ事を誓いますか】と言う【僕誓うよ、何が有ってもアリサを離さない、ずっと守っていく】と言う【新婦アリサ、あなたはここにいるジュニアを病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も夫として愛し敬い、慈しむ事を誓いますか?】と言う

【誓います、ずっと支えて付いて行きます】と言う。アリサの目に涙が滲んでる。

ヒロも何故か貰い泣きしてる。涙脆いオッサンなのだ。皆がキャーと言い拍手する。

そして指輪を嵌めジュニアがアリサにキスをする。美しい情景だった。場所がどこで有ろうと心の通った結婚式と言うのは感動するものだ。年代物のクリュグを開け皆で乾杯する。お子ちゃまにはノンアルのシールドだ。乾杯の後ヒトミが【アリサちゃん、この指輪はヒロが貴方が生まれた時、貴方のお父さんにプレゼントしようと買ったものなの。本当は貴方のお父さんから手渡される予定の物だったのよ。ヒロと貴方のお父さん二つ魂を繋ぐリングよ。ジュニア君から渡され、これで3人の心が貴方に手渡された、二人で必ず幸せに成る責任が生まれたのよ】と言う。【先生、皆、

ありがとう。二人で必ず幸せに成ります】と言う。【僕必ずチャンピオンに成って

アリサを幸せにするよ】とジュニアが言うと。ヒトミが【シンガポールの話ね、ヒロのお金で生徒たちも連れて行きなさい、良い研修に成るでしょ。勿論、溜矢も真矢も連れてね】と言う。ヒロは芳香なシャンパンのクリュグの香りが脳みそから消え去る位のショックを覚えた。さっきまでの幸福感は一瞬で地獄と化した気がした。

【姉ちゃん?何か勘違いして無いかな?これはビジネスでありジュニアが

勝てばスポンサー企業の広告にも成る。お子ちゃまやガキンチョのお勉強会じゃ無いんだ。大体そんな金なんかスポンサーも団体も支払う訳無いだろ】と言う。

【ヒロ、勘違いしてるのは貴方ヨ、ジュニアのファイトマネー猫糞作戦は密告が入ってるわよ。それに水の里の海水熟成酒の子供たちのバイト代に古酒を猫糞しようとしてる件も経理部が見つけたわ。普通なら犯罪よ。その分を子供たちの旅費に当てたら丁度差し引きゼロ位でしょ】と言う。【な?何を言ってる姉ちゃん俺の労働賃金はどうしてくれるんだ、しかもガキとお子ちゃまの世話まで】と言うと【私達も世話するんだからイイじゃん。ねえ春花】と言うと【春花頑張る、ジュニアチャンピオンなれ、シンガポール美味しいか?】と言う。【子供たちのパスポートの手配とかこっちでやっとくから】とヒトミがあっさりと言う。ヒロはこのカップル改め夫婦はやはり疫病神だ。関わるとロクな事が無いと思った。今の生徒と合わせて疫病神プラス貧乏神だ。どうも、このクラスを受け持つように成り投機でかなり儲けてるのに

金が増える速度が遅い。実はそれには理由もある。一つは消費税の無い国で金の現物に貨幣を代えてる事。ユウの化粧品事業に毎月少しづつ分散投資して居る事。

ユウの化粧品の投資は広告費の名目でユウが出してる美容雑誌にモルトやワイン、

日本酒のプレミアム商品の販売の広告を出し経費として計上してる。そしてユウの

会社に利益が出たら配当を受け取るテクニカルな脱税である。ただしユウの会社に

利益が出た時には一気に経常利益が増える。そのときには何かしら何か対策をする

必要が有るのだ。一人金の心配をするヒロとは別に他の皆は旅行の話とアリサへの

祝福ムードで楽しいクリスマスで温かい夜になる。ヒロもそれを見て、まあ良いか何とか成るか?とお気楽ムードに成るが、きっとそんな訳は無い。お子ちゃまと問題児ばかりの生徒の引率。そして疫病神夫婦と超意外性コンビの春花と美樹の二人。常人ならば家出をして、どこかで引きこもり身を隠して、ネットのクズと化すで有ろう。怖い話だ。出かけるのは正月休みの終わる1月4日3泊4日の強硬日程だ。本当は

ユックリ休んで長期でラッフルズホテルに泊まり、ロングバーのカウンターで

シンガポールスリングでも飲んで過ごす予定だったのに余計な出費が増えた上に

大人数の団体旅行と成った。一部屋二万円の節約ツアーになった。それでも

ガキンチョは大喜び。ヒロとジュニアが最後の調整をしてる間観光に勤しむらしい。引率はアリサとユウと美樹3人。ヒロとジュニアは最後の調整だ。GYMに赴いて

ヒロとジュニアが調整の技の確認とミット練習をしてると相手のジムの選手たちも

練習をしてる。対戦相手は居なかったがトレーナーにヒロは挨拶に行く。

こちら側はヒロの知り合いの会長とヒロジュニアの三人だ。契約体重は85kgで

相手は少し体重が下の83kgジュニアは84kgに調整してる。彼は元々下のクラスのチャンピオンで体重調整が難しく成り。上の階級に上がるステップの試合のようで咬ませ犬のつもりでの試合で有ったようだ。ヒロはジュニアをアフリカに出す前に有る術式を練習させていた無拍子の飛び膝蹴りへ繋ぐいくつかのパターンだ。ジュニアのアドバンテージはデカいガタイの癖に異常なジャンプ力のバネの強さだ。

昔天架ける膝蹴りと称されたムエタイチャンプがいたが正にそれを彷彿させる

飛び膝蹴りだ。そして古式ムエタイに伝わる低い構えからの崩し技、崩しで手足に意識を持たせるように受けに徹して顔面だけをしっかりガードさせる。相手が攻めの

意識に気を取られてる所を無拍子の飛び膝で合わせ、倒す作戦だ。今日は最後の調整のつもりでGYⅯを音売れた。こちらの会長が【ホントに85キロリミットなのか?肩と背中のヒッティングマッスルが異状にデカく見えるしオーバーしてないのか?】と言う。ヒロは【今朝体重は計測した、問題ない。年末と年明けキッチリセーブして、この二日間塩抜きして調整したからな。計量後水と塩を入れると更にデカく見えるぞ】と言う。ジュニアが【僕、絶対勝ってチャンピオン成るから期待して会長】と言う。【今回はテスト走行だ気楽に行け、ポテンシャルさえ出せばお前の自力で勝てる相手だ】とヒロが言う。何故、ヒロがそのように言ったか、理由は二つ有る。

ジュニアは本来、速攻型の馬鹿フィジカル。相手は技巧派で後半で攻め勝ちする

テクニシャンだ。それで勝ちを拾って居たのは相手が本来の自分より軽いタイプなのを上手く体重調整で減量して、勝ちに繋げる試合をしたからだ。だが決してそれが

弱い訳では無く勝つための一つのテクにクックである。ジュニアはタフネスで

急所さえ守れば少々の攻撃は利かない。特にルールに守られたムエタイルールでは

肘で顔を切り裂かれる以外負ける要素は少ないと見ている。テクニカルな試合に成れば別だが相手のテクニックを封じる為の術式を古式ムエタイの型でヒロは伝授してる。今日はその最終確認でヒロとスパーリングをやる。ヒロが相手の動きを真似て

疑似対戦相手で攻撃をする。それを肘や膝ガードで潰しに掛かる顔面はブロックと距離を潰したり、低い姿勢での斜めの足さばきで外していく。攻撃に未練を持たせず。相手の攻撃が解るまで1分2分と受けきる事をやらせリズムが単調に成った所で無拍子の膝を顎に叩き込んだりボディに押し込む。これを繰り返す。名付けてユンチャオフィジカル、ニークラッシュである。ジュニアの脹脛の発達は異常なキックの修練と父親譲りの遺伝により異常とも言えるキック力を発揮する、それが飛び膝に置いても有効なのだ。まして無拍子の飛び膝などリングで見る事はあまり無いのだ。

二人がレガースと薄いグローブを付けスパーリングする。ヒロはストレートと前蹴り細かいロー中心で攻撃をするそれを低い腰を落として構えで潰す感覚を復習させる。一見ジュニアが小さく見える亀作戦だがこれで相手は錯覚して攻撃を強める。それをことごとく膝や肘で潰す練習をさせる。相手が近づいてきたらボディーへの膝、遠い間合いなら前蹴りで距離を取ったり斜めから軸足に軽く蹴りを入れる。腰を居れて蹴るのではなく、これも無拍子で膝のバネだけで脚の甲で膝横や膝上のピンポイントに蹴りダメージを作席する。そこに相手が慣れて前に出たらカウンターの無拍子の飛び膝を顎を狙って当てる。ヒロが相手をして実際は顎を狙うが膝のアクションだけやらせて練習するのだ。それを見ていた相手側のジムの選手が何故か俺とスパーをやれと言って来た。どうやら同じクラスのファイターでランキングに入ってる選手で何らかのトラブルで試合が中止に成って苛立ってるらしい。こちらの会長が制止して止る。相手のジムのトレーナーも制止してるがどうやらかなりの問題児らしい。ひつこく

ジュニアを挑発して来るので、ヒロは【俺を倒したらジュニアとやらせてやる、ただしベアナックル、素手で金を掛けてやろうぜ、昔に地下で鳴らした事も有るから

オッサンだと侮るなよ、一万ドルでどうだ?カードぐらい持ってるだろ?】と言う【オッサン正気か?多少いい身体してるがこっちはプロで体重も多いんだぞ大怪我しても知らんぞ】と言う。【会長良いか?証人に成ってくれ、時間無制限どちらかタップするか倒れるまでだ】と言う。リングに上がり目線を相手の目に定め相手の攻撃を見る。鋭い早いジャブがロングレンジから数発来るが間合いを斜めに外して数発こなすそと相手が間合いを詰めて右を出して来たヒロは肘でブロックすると同時に左前蹴りで金的付近に蹴りを出す。金的へのストッピングの蹴りだが相手は踏み込みを浅くして直撃を避けた所に片足立ちからの飛び前蹴りを顎にヒットさせ、

着地と同時に右中段直突きを水月に体重を乗せて裸拳をめり込ませ、連撃で左鍵付きを肋骨に叩きこんだ。左鍵突きはフルスイングで体重を乗せ切りヒロ指し指の拳頭の部分が骨に直撃する感触が有った。その振動は肝臓まで揺らして、手ごたえを感じた。ヒロは残心を取り距離を置いて軽い前屈立ちで相手の様子を見てる。相手は崩れ落ち、相手のトレーナーが直ぐに救急車を呼び、GYⅯは大騒ぎ。ヒロは【約束だからな。1万ドルは追加で責任持って振り込めよ】とトレーナに言う。こちらの会長も驚いて【大丈夫かあいつは?】と言う。【知るもんか、目立ちたいだけで突っかかって来やがって、こっちは選手の調整してるのに、それでなくても余計な出費で

イラついてるのに。なあジュニア】と言う。【ヒロ、嫌われたらリングに呼んでもらえないよ、どうしよう?】とジュニアが言うと【ドアホ、勝てば良いんだよ。ド派手に相手を倒せばまた呼んで貰える。絶対勝てよ勝てばまたスポンサーが付くから、

アリサに好きな物を買ってやれるからな】と言う。

極悪コーチでマネージャーである。帰ってジュニアの体重を計り、その日の食事と

水分を決める。先ずは必須アミノ酸EAAの必要水分一日で体重分のEAA80gは必須だ。これで320カロリー残りを消化の良い糖質を少しずつ1日の代謝分を

取る。これ以上減量の必要は無いので塩分さえ今は控えバカ食いに成らない様に調整する。この大会は過度な水抜きは禁止で、前日の体重をチェックして尿の過度な濃さは反則としてペナルティーが与えられる。ジュニアの場合代謝の高さは常人と違い無理な減量もさせないでこの階級がベストと言って良いのだ。ヒロからすれば、

ジャンもそうだが天からギフトを与えられてると感じる。ただその分アホだなと思ってる。ヒロはジュニアが指定したもの以外食べない様に監視しながらユックリ休む。これはこれで苦痛だ。何故か自分が減量してる気分に成るのだ。ジュニアが【ヒロ、監視しなくても食べないよユックリ部屋で休んでよと言うが【解ってるが、罰金が怖いしアリサが帰るまでは一緒に居てやる。お前こそシャワーを浴びてゆっくり休んどけ】と言う。一緒に居ると、戦時下でユンチャオと過ごした時間を思い出す。その時は違う意味で張り詰めた空気だったが、ユンチャオだけは明かるかった。ヒロは空気を紛らすために【アリサとの夜の方はどうなんだ、流石に試合前は控えてると思うが】と言う【夜は睡眠大事だから二人とも寝るよ】と言う【???そうか朝型なのか】と言うと【朝は修行とロードワークだよ一緒に走ると気持ちいいよ】と言う。

ヒロは昼間っからやるタイプなのかと解釈した。世の中には色んなカップルが居るもので有ると思ったが深くは追及しなかった。4時ぐらいに成ってアリサや子守組が

帰って来た。春花は何故か興奮してる【春花どうした、何が有った、美味しい物食べたか?】と言うと【美味しそうな物、沢山居た、食べるのダメ言われた】と言う。

【ユウ、お前まさか動物園連れてったのか、あれ程言ったのに】と言うと【ケンタが携帯で見つけて春花に見せたのよ、嘘言ってもバレルしどうしようも無かったの】と言う【春花、動物園は食べる為に飼ってる訳じゃ無い、あれは研究や教育の為に飼ってるんだ】と言うと【自然の食べちゃダメ言うた、飼ってるのは良い言ったどっちもダメ何でダメか】と言う【春花、あそこに居る動物はどれも希少な動物なんだ。どんな動物が居た】と聞くと【陸のカメさん沢山居たぞ。ユックリ動くから直ぐ取れそうだ】と言う。そうだろ【ユックリカメさんだから色んな敵に狙われやすい。そして人間が以前沢山取ったんだ。だから数が激減した人間が守って上げないとダメな動物なんだ】と言う。【猿さん、もっと色んな種類居たぞ、素早いし木の上飛び回ってた。あれも食べちゃダメか?】と言う【猿さんは人間と近いから猿さんから人間の色んな事が解るんだ。それに食べる所も少ない。ほとんどの種類が食べちゃダメだし、猿さんは怖いウイルス持ってるから食べたら病気が移るかも知れないんだ】と言うペンギンから色んな鳥から、いちいち説明するのが大変なヒロだった。しかし自然に近い

展示をして、面白かったようだ。夕食は中華のレストランに行った。勿論ジュニアは決められたメニューだ。と言うか。今日はプロテインとトマト、リンゴのみの夕食だ明日の計量に向けてである。アリサもジュニアに付き合う。ホテルに帰り免税で買った、グレンリベットとビール2本を飲もうとすると例のごとく美樹が春花を連れて

部屋にやって来た。ユウも一緒だ。ホテルの部屋割りはヒロと溜矢とケンタ。ユウと真矢と美樹と春花、アリサとジュニアだ。ユウに連れられ真矢も来た。

おつまみとビールのジュースを沢山買って来たのだが、領収書を見てびっくりこいた。ナンジャコリャー状態である。まあ日本より高いとは思ったが、なんと日本の倍の値段だ。ヒロはシンガポール死ねや、と思った。きっと税金が高いのだろう。交易と金融で栄えた国の癖に舐めとるんかー状態だ。美樹が【先生、なんか殺気だってるねなんか有った?ジュニア君の調子悪いの?】と聞く。【ジュニアの調子はまあまあだけど、俺の調子が悪い】と答える。ケンタが携帯でネットを見ながらお菓子を食べてると【あっ?これ】とと叫ぶ。それを美樹がのぞき見て、えらいこっちゃと言う顔で【先生、これ大変ジャン】と言う。ヒロが選手をぶちのして病院送りにしたことがネットニュースで動画として上げられてる。そのタイトルは反則の急所攻撃からの

連続コンビネーションの日本の悪魔だ。何とも悪意に満ちた動画だ。顔はぼかしが入ってるがジュニアも顔は選手なので移ってる。ヒロは【これはジュニアには見せるなよ】と言うと【先生ホントにやったの】と美樹が聞く。【向こうがジュニアに突っかかって来たから相手をしただけだ、お互い了承した上での喧嘩ファイトだ】と答えた。【お兄ちゃん、何やってるのよマリアさんに報告しとくわよ】とユウが言うと【降りかかった火の粉だ、選手を守るのはマネージャーの役目だ】と言う。しかし

動画と言うのは悪意を持って編集したらこんな事に成るのか、たしか何処かのキチ害が悪意を持ってデマを流して、人が亡くなったが動画が人殺しの道具に成るとは糞のような術式だと思った。ケンタは逆に【先生、やっぱりスゲーや、あんなデカいのを倒すなんて】と言うと、ユウは【ケンちゃん、絶対見習ったらダメだよ、こんなのは強いって言わないの。ヘタレって言うのよ】と言う。ヒロが【まあ、ユウの言う通りだ。ヘタレだからこう成ったこれを強いとは言わん。戦場なら誰かが死んでたかも知れん、俺自身が一番危険だったろ】と言う。【でも先生は勝ってこいつは倒れたで

しょ、先生の勝ちじゃん】とケンタが言う。【完全に負けだな、ジュニアの努力を

無駄にしたかもしれん。まあ俺が再度術式を掛けて何とかするがな】と言う。翌日

計量の為会場にヒロとジュニアは会場にに行き、インタビューに応じた。ヒロは自ら覆面をかぶり。悪役を演じたのだ。悪目立ち作戦だ。記者が【貴方が反則攻撃で一人の選手を大怪我させたのは事実ですか?】と聞く。【反則攻撃?ストリートファイトで反則なんて有るのか?最初から何でもありでと言う条件だ。無許可で動画を取られて迷惑してるのはこっちだ。選手は最後の調整でピリピリしてるのを突っかかって

来たのはあのでくの坊だ。ありゃ、向いていねえ。格闘技なんか辞めて酒飲んで、

飲んだくれやった方が世の為だぜ】と言う。【彼の所属先への損害は

どうするんですか?】と記者が言う。【損害?こっちの方が損害なんだよボケ。大体逆に感謝してもらいたい位だね。あんな箸にも棒にも引っかかりそうに無いのを

お祓い箱にしてやったんだからなあ?元チャンピオン】と言う。

隣には相手側の選手と会長が座ってる。相手の選手もイラついてるようだ。

こちらの会長が【彼の言ってる事は事実です。突っかかって来たのは相手側の選手です。元の動画を今見せてください。編集してデマをばら撒いたニュースサイトは告訴します。裁判で編集したことが判ればそちらのダメージの方が大きいと思いますけど】と言う。ヒロは【どうだい元チャンプ、もしジュニアがアンタに負けたら、あの役立たずの治療費と損害賠償をを俺が支払う。もしジュニアが勝ったらそちらの

ファイトマネーもジュニアが貰うってのはどうだ、元チャンプだから問題無いだろ】と言うと。相手側の会長がその条件を受けたのだ。計量は勿論、一発でパス。明日の試合を待つばかり。今日はしっかりジュニアも食事が取れる。しかしバカのように食べてはダメで小分けに消化の良いものから食べて行く。体内のグリコーゲンを備蓄する為淡水化物を多めに取る。カーボローディングと言う作業だ。枯渇した

グリコーゲンはその反動で身体が多く備蓄しようとする。脂肪では無く筋肉にエネルギーを備蓄させる方法で、マラソン選手等も使うやり方だ。試合前日に多めの炭水化物を取るのはそういう理由だ。翌日昼一時からの試合で10時には会場に入り、軽く動きを確認した。皆も12時に会場入りしてアリサも11時には控室に来た。【先生大丈夫なの?なんだか心配に成って来た】と言う。【心配するな、命まで取られはしない、戦場に比べたらこんなもお遊び見たいなものだ】とヒロが言う。試合前30分体を温め入場する。ノンタイトルなので長たらしい説明は無い。レフリーがルールの説明して、ボディーチェックをする。ヒロが【バッティングには気を付けろ、ガードだけはしっかり上げろ、あとは練習通りやれば良い。ブロックと前蹴りの

ストッピングと膝上膝横へのローは怠るな。技を返さなければ効いて無くても防戦気味と取られる。相手がムキに成ったと感じたらチャンスだ膝を腹と顎にぶち込め】と言う。大きく深呼吸させいよいよカーンとゴングが鳴る。相手はリズムを取るがこちらは腰を落として懐を深く構える。相手のパンチをブロックして前蹴りを小さく返す。捌かれない様に小さな左前蹴りだ。それでも結構重く突き刺さる。相手がミドルを出すと軸足にローを蹴り返す。ビシッと言う音がリングに響く。そのような攻防を繰り返した時ヒロが【相手はへっぴり腰だノーガードで行けるぞ】と言う。それが合図だ。ところが相手がローブローに前蹴りを出して来た。完全に反則だ。それを

ジュニアがが膝で受けて蹴り足にカウンターで当てる。相手のつま先が歪な角度に曲がる相手が渦れる所にもう一発、顔面に膝が入り完全に鼻が変な方向に曲がり崩れ落ちた。レフリーがストップを掛けゴングが鳴らされる。会場がザワツキ、異様な

雰囲気に成った。ヒロとアリサがリングサイドに上がり、ジュニアをコーナーに呼び寄せる。アリサが【先生勝ったんだよね】と言う。【普通なら勝ちだがレフリーがどう判断するかかだな。リングではアンフェア―は良くある話だからな】と言う。

こちら側の会長がレフリーと話してるようだ。ビデオで動画を見て何か話してる。

会長が【ヒロ、相手がファイトマネーを約束の2倍ようは4倍以上払うからノーコンテスト引き分けで折り合ってくれと言ってる。ここで負けたら相手のスポンサーへの賠償が生じるから痛手なのでそれで折り合いをつけてくれと言って来た】と言う。【アリサどうする?引き分けならまだジュニアにもチャンスが有るし。金は4倍以上入るジュニア次第だ】とヒロが言う。アリサがジュニアに説明してる。【次も試合組んでくれるなら僕良いよ】と言う。【プロの世界でまれにだが有る話だ。特にタイの地方の試合等では片八百等も有る。日本でもチョット怪しくないか?って事や

レフリーの判定が???とか有る。ヒロが会長に【会長、次もランカーと組んでくれるなら良いぞ】と言う。レフリーはノーコンテストの引き分けを宣言する。すると

会場からブーイングが鳴りやまない。逆に相手側の信用がドンドン下がってるようだ会場で【ジュニア、ジュニア、ジュニア】と歓声が成り出した。

【どうやらブーイングと歓声を引き出したのはガキンチョと美樹、春花達のようだ。ヒロがアリサにひっそりセリフを教え、マイクパフォーマンスで話させる。

会長にマイクを要求させ、アリサに渡しアリサが観客に話をする。【皆さんご静粛に、今日は試合を見に来て頂きまして、ありがとうございます。ここに居る

ユンチャオジュニアは格闘技選手でも有りますが、タイのナックムエの魂と日本の侍の魂を受け継ぐ武術家でも有ります。試合の結果を求めて出場した訳でなく自分の強さの追及と成長の為、相手の選手と死力尽くして闘っただけです。引き分けですが

両者の次の成長の糧に成る良い試合だったと思います。この次の侍たちの試合も

ジュニア同様に楽しんで応援お願いします】と言った。会場から拍手と歓声が沸き

相手はタンカで運ばれ、ジュニアは歓声の中リングを降りた。偶然の相手の反則自滅が功を奏した。ヒロは、今日は高級レストランバーで皆で宴会しても更に金が沢山

残ると喜び勇んだ。【ジュニア、良くやったぞ、チャンピオンへの道にまた一つ近付いた、これでお前達も大金持ちのセレブへの道が開けた】と言う。こちらの会長が【ファイトマネーはちゃんと振り込ませる。次の試合もプロモーターに掛け合うからいつでも試合に出れるように調整しておいてくれ】と言う。美樹達が控室ににやって来て。【姉様、カッコ良かったね、なんか目立ってたよ、先生は迷惑かけただけだけど夫婦で掴んだ勝利ね】と言う【何言ってる、あれは俺が絵を書いたし、試合は

ノーコンテストの引き分けだ。それを俺がアピールして人気に成ったんだ。これで

ユウのインチキ化粧品もバカ売れだ】と言う。ユウが【何言ってるの戦ったのは

ジュニア君だし、アリサちゃんのマイクパフォーマンスが無かったら、こっちが悪者のまんまだったのよ。反省しなさいよ。どこかの県知事と同じじゃない。このままなら総すかんされる羽目だぅたのよ】と言う。ヒロは何処かの知事みたいに、ドンドン孤独に成って行くのだった。そして【やかましい、化粧品儲かったら絶対配当

払えよ。俺が世界に売り出すプランを今考えたから】と言う。【どんなプランよ】とユウが言うと【名付けて、アリサがどんどん美白に成って宣伝するプランだ。試合の度アリサの肌色が白く成って行けば世界に注目を浴びるだろ。試合に勝つたび動画を流すんだ。他のスポンサーも付いて来るから一挙両得どころじゃ無いぞ】と言う。

しかしアリサが美白に成る事は無かった。なんでやねんと言う話だ。

夕食はマリーナベイサンズと言う、50階以上の高層ビルに有るレストランバーにした。アメリカン、イタリアンと言うテーマのレストランだが窓側の席に座ると海や夜景が一望出来る。子供たちはハンバーグとナシゴレンのような米料理とサラダ、

大人はそれぞれ好きな料理と飲み物を頼んで注文した。夕暮れから夜に差し掛かる

景色の変化も楽しんだがヒロにはやはり自然の景色が美しく感じた。

ヒロの隣に何故か春花とケンタが居た美樹はバーコーナーのカウンターでヒロの

金での飲みまくり体制に入ってる様だ。ユウとアリサ夫婦に他の子供達を見させて

いた。ヒロは春花に【そのハンバーグ旨いか?】と言うと【美味しいけどジュンの店が美味しい】と言う【肉はあっちが旨いけど、ソースは上手いよ先生】とっケンタが言う。一丁前にソースを語ってる。ヒロが【春花、少し俺にも味見させてくれ】と

言うと【これ春花の肉ヒロ自分で頼め】と言う。ケンタが【春花、お前何で、そんな肉に拘るんだ、亀の肉とか象の肉とかまで、そんな食べたいんだ?肉ばっかり食うからそんな強いのか】と言う。どこでも肉の話をしてるらしい。【ケンタ気にするな、肉と強さは関係ないきちんと理解して修行して必要な栄養を取れば強く成る】と言う【だって先生こいつ、ジュニア先生のあの術式まで知って解説してくれたんだよ】と言う。【そうか、それは俺とジュニアの修行を直に見てたから、肉は関係ない】と

ヒロが言う。しかし見るだけで術式の理論を理解してるとは春花の知能の成せる技なのか?と感じた。しかしヒロはそれが武の全てでない事を知ってる。これはきっと

学問も同じだ。理解が遅くとも突き詰め何度も何度も疑問を追及することに

成長の鍵が有る。新自由主義の世の中はショートカットを良しとしてる。そこに答えなんぞ有ろうはずが無い。小狡いやり方を見つけ、さもそれが頭良いとか思う人間は低能で知性の欠片も無い、非健状者である。真実は何度も何度も繰り返し、追及した中に見つかる。武の真実とてそうだ。多くのノーベル賞受賞者必ず言う事で有る。何万回の実験と思考の中に発見が生まれる。あるノーベル文学賞受賞者の原稿も、何度も何度も修正され言葉の書き直しと思考を重ね、物語が綴られてる。ヒロはある雑誌でその写真を見た時、文学も戦いなんだな。たしか徳川家康も関ケ原と時筆が折れるまで文を書いたもんな、とドアホな事を思った。余談はこれ位にして、景色を三人で眺めているとマリから電話が入った。【パパ、聞いたわよ。大変な事をしたんでしょう。また人を殺したの】と言う。口止めとして高級レストランに連れて来たのに誰がチクったのだ、とヒロが思うと隣の春花がニコニコしてる。このお子ちゃまは危険な兵器で有る。【マリ、子供の戯言を信じてどうする、ただスパーリングをしただけだ。スパーリングで人が死ぬか】と言うと春花が電話を取って【春花、動画見た、

ヒロ金玉蹴って二段蹴りで顎砕いて、水月突いて胃を砕いて、鍵突きで肋骨砕いて、肝臓破壊して、デカい奴死んだ。ヒロ悪い子】と言う。どんどん話す事が狂暴に成る。【春花良い子ね、パパと代って】とマリが言う。電話を代り【パパ、動画は既に色んな所に出回ってる。あれで生きてたら、よほど頑丈な人よ反省してきっと

ユニオンの会議で百条委員会の話が出るわ】と言う【だから、相手は生きてるし、

動画は加工されて派手に見えてるだけなんだ、信じてくれ】と言う。向こうでマリアが【マリちゃん代って】と声が聞こえる。ヒロは死後硬直のような状態になる。

【もしもし、ヒロ解ってるの?彼の格闘技人生をを奪ったのよ。それがどんな因果を産むのか判らないわ。ホントに困った子】と言う【悪かったよ反省するよ。でもあの場はそれが一番早く片付くと思ったんだよ】と言う。【ヒロ、それがダメなのは

解ってるでしょ。解決の早道はご破算からのやり直し、でもそこには色んな悲劇が

生まれて来たのをあれ程教えたのに。ダメな子ね。良い化学反応は時間が必要その

反応からあぶれた人を上手く救う事も、良い反応を産む事に繋がる。自然でもそんな進化を何度も繰り返し変わって来たの。物事を深く考察しなさい。春花と代って】と言う。春花が手を上げて電話を代る【春花、良く知らせてくれたわね。貴女は天才ね。これからも色々教えてね、拡散を最小限に収める事が出来たわ】と言う。【春花良い子】とニコニコして言う。ヒロはこのお子ちゃま、と思ったが変な拡散は防げたようだ。ホテルの部屋に帰り溜矢を寝かし、ヒロは昨日の残りのビールとウイスキーを飲んでると溜矢が【カカ様】と寝言を言う、ケンタが【こいつも、こんなに小さいのに先生たちが任務で可哀そうだよね】と言う。ケンタの母親も実はエージェントで今はシングルマザーだ。父親もエージェントだった為、二人が協議の上離婚して

ケンタも良く母親の任務で寂しい思いをしたようだ。ヒロが【そうだな、でも俺たちは仲間で家族だ、皆で支え有って強く生きるしか無い】と言う【先生、俺って強く成れるかな、先生やジュニア先生の様に凄い技を身に付け母ちゃんも楽にしたい。弱い人や苦しんでる人の役に立ちたい。母ちゃんもきっとお前は強く成るって言ってくれるから、期待に応えたい】と言う。【大丈夫だ、その思いを正しいまま持ち続け、

修行したら強く成れる。美樹にしろアリサにしろ、皆、最初は未熟だった。ジュニアもまだまだだ、俺にしても全然道半ばだ。皆で強く成って、武の本質に近付く。長い道のりだ】と言う。ヒロは昔似たような事を源三に聞いた記憶が蘇った。修行が進まない不安がそれを言葉にしたのだろ。しかし焦る事は無い。焦らず休まず進化を続けたら良いのだ。源三の苦しんで苦しんで、その先に武の本質が見えると言う言葉が

蘇った。

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愚才な武人と天才娘達シーズン2本編 不自由な新自由主義の反乱児 @tbwku42263

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