あとがき
最後までお読みいただきありがとうございました。もしも第1回からお付き合いいただいたのであれば、感謝の言葉もありません。
KACはこれで3年目です。またしても連作にチャレンジしてみました。オカルトがテーマのラブコメをうっすら構想していたのというのがまず一つ。ちょうど世間では年下の男子を「少年」呼ばわりするダウナー系お姉さん(?)がブームだったので、それにちょっと乗ってみようかと思いました。1個下の後輩を少年呼ばわりするのはちょっと変だと思ったので、「あだ名がショウネン」という強引な理由付けにしました。
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第1回:3月4日の雛人形
お題「ひなまつり」
なるべく発表日に執筆・公開したかったのですが、お題発表の1日後まですっかり忘れていたので、そのこと自体をネタに取り入れました。オカルトとしては「髪が伸びる人形」を、ごく軽く流す程度でしたが。ここで軽率に設定した「2人の兄がいる」という生い立ちが、作品の立場を決定づけることになろうとは、この時点では思いませんでした。
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第2回:神秘へのあこがれについて
お題「あこがれ」
アポロ計画はどこかで触れようと思ったので、どうとでもこじつけられるこの回で(次回以降「月」関連のお題が来たらどうしようかと思いましたが)。矢追純一に言及しましたが、私自身はほとんど読んでません。
この回までは、毎回1つはセンシティブな単語をショウネンに口走らせようとしていたのを思い出しました。
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第3回:妖精写真の秘密
お題「妖精」
まさにうってつけのネタです。コティングリーの妖精写真はどこかで取り上げるつもりだったので絶好。ただし今回は「900文字ぴったり」「私のアイドル」という企画にも便乗したので、やや尻切れトンボになった感は否めません。いずれアルファポリスあたりに転載するときは加筆予定。
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第4回:10回目の春までに
お題「あの夢を見たのは、これで9回目だった」(書き出し)
夢という、これまたオカルトにぴったりのテーマです。2023年のKACでもこれとそっくりの導入を書いたことがありますが、身近に相談相手がいるとまた味が変わりますね。先輩の意味深な振る舞いについては読者に想像を任せています。
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第5回:春分の日に心躍る
お題「天下無双」「ダンス」「布団」
最終回ではちょっとしたファンサービスを入れました。そう、ショウネン君はパスタの先輩の弟だったのです! これは第1回の婿入りネタで何気なく「兄2人」と書き、そういえば年齢的にもぴったり当てはまることに気づいた(ちょうど3つ違いの三兄弟)ので、思わず繋げてしまったというわけです。あちらの最終回でミートソースをリクエストしていた子ですね。
なお、これで今まで名前が未設定だったパスタの先輩の苗字が「生田」になりました。下の名前もひっそり設定したので、機会があったら披露することもあるでしょう。
この時点で、最終回ではパスタを絶対出そうと決めました。繋がりを強調するために一緒に食べるのはミートソースにする予定でしたが、お題との接続に難儀。2日ほどネタが浮かばなかったのですが、春分の卵の逸話を思い出したので、それと絡めてなんとかまとまりました。卵繋がりで作るのはカルボナーラになりましたが、これ自慢の料理ですからね。
参考:カルボナーラのレシピ
https://kakuyomu.jp/works/16817330655574974244/episodes/16817330667862601034
作中では牛乳とバター少なめ、卵多めで作ってるかも。
ラストはちょっと大胆な気もしましたが、第2回で伏線を張ったのでやっぱりキスで締めないと! と思いました。男には唇を奪わなければならない瞬間というものがあるんです!
物語は完結しましたが、まだまだ続きを書く余地はあります。最後に明確にカップルとしてくっついてしまったので味は変わるかもしれませんが、2年生と3年生になった二人の物語を、何かの機会で披露することもあるかもしれません。
それでは、次の作品でまたお会いしましょう。
関連作品:日曜の昼は後輩女子にパスタを作る
春分の日に心躍る 矢木羽研(やきうけん) @yakiuken
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