シックス・センス(第六感)実話
高峠美那
第1話
あの夢を見たのは、これで9回目だった。
毎回、必ず同じ場所で、私は女の子と遊んでいる。
公園などではなく、広い空き地。
私はいつも女の子と二人。いつも、いつも同じ女の子と楽しく遊ぶ夢なのだ。
そしてまず、ここで皆さまにお伝えして置かなければならないことがある。
実は…このお話は、私の経験した実話なのだ。ゆえに、恐怖と感じるか、ほっと胸をなでおろすかは…あなた次第。
覚悟は、よろしいでしょうか?
では、お話致しましょう。
それは…私がまだ、子供の時のお話です。
私は、小学校六年生。十二才の時でした。
なぜ、はっきりと、年齢を覚えているかですって?
それは、我が家の重要な転機と重なった出来事だったからです。
当時は、今のようなSwitchやゲームはなく、友達と遊ぶというと、だいたい外で日が暮れるまで遊んだり、友達の家で漫画を読んで過ごすのが当たり前でした。
我が家は団地に住んでいましたので、子供達も多く、公園に行けば遊び相手がいました。
団地ということもあり、親達の目標は、マイホーム。
私の両親も、子供を転校させるよりは、私が中学に上がるタイミングで引っ越しをと考え、土地探しをしていたようです。
そして、あの夢を見始めたのが、父から家を建てる場所が決まったと聞いたあたりでしたでしょうか…。
いつも同じ空き地で、とても仲良く女の子と遊ぶ夢なのです。
子供でしたから、あまり深くは考えていませんでした。
ただ、不思議なことに…仲良く遊んでいるその女の子に、覚えがないのです。
それから数日後。両親は、私を引っ越し先になるその土地に連れて行ってくれました。
「さあ、ここに家が建つぞ」
父と一緒に降り立った空き地。まだ何もなく、剥き出しの土に、石がごろごろと転がっています。
ですが、確かに何かぞわり…と感じるものがありました。
かと言って、それが何かなどわかるはずもなく、家に帰り、いつも通り眠ったのです。
その日も、やはり同じ夢でした。
ただ、夢に出てきたその場所が、あの空き地だったということを私は、夢の中で知るのです。
だから、私はいつも仲良く遊ぶ女の子に、こう言いました。
「私ね、この場所に引っ越して来るんだよ」
…と。すると、その女の子が私に言ったのです。
「やめときなよ。この場所、前に住んでいた人が首をつって自殺しているよ…」
感受性が強い子供だったかもしれません。
だからこそ、そんな夢を見てしまったのかもしれません。
私の夢の話を不思議がり、父が不動産屋に問い合わせ、調べてもらいました。
事実でした。
両親は、直ぐにこの土地の契約を止め、違う新たな場所に家を建て、無事私が中学に上がるタイミングで引っ越しをしました。
あれから、私があの夢を見ることはなくなり、あの女の子も、いったい誰だったのか…わかりません。
もしかしたら、私を導いてくれたのかもしれないと考えたりもします。
そして…あの土地がどうなったかというと、新しい家が建っていました。
きっと、しっかりとしたお祓いなどして建ったのではないかと思います。
同じ夢を9回見た私のお話は、これでおしまいです。
実は…つい最近も、不思議な出来事があったのですが、それはまた次の機会に。
さあ、この夢を、皆さまはどのようにお考えになられますでしょうか?
おわり
シックス・センス(第六感)実話 高峠美那 @98seimei
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