【5】 林音生作品実践演習Ⅱ  「センチMENTALミーティング!」


(ア) 役割分担


 舞台は、「ハヤシ・センチMENTALカレッジ」の「海野ゼミ」の教室内。客員教授の牧⼝と、学⽣の古⽥、桝井、重森、林が、囲むように着席している。


 まもなく、牧⼝による特別授業「林⾳⽣作品実践演習Ⅱ」が始まる。



【牧口】

 はい、それでは、時間になりましたので、授業を始めます。


 さて、今⽇の授業の教材は、林⾳⽣先⽣のご著書の第1・2作目である「センチMENTALミーティング!」の上下巻2冊です。


 みなさんには、あらかじめ、読み込んでおいていただくよう、お願いしておきました。


 今⽇は、これらのテキストをもとに、みなさんに、実際に「センチMENTALミーティング」をやっていただこうと思います。


 ベースになるものは、このテキストの通りでよろしいですが、ご⾃分や相⼿の状況に合うように改変しながら、⾏っていただきたいのです。


 なお、取り上げるコーナーは「分かち合いのトー ク」とします。「分かち合いのトーク」について、どなたか簡単にご説明願えますか?



【桝井】

 では、俺が。「分かち合いのトーク」とは、メンバーのうちの誰かひとりの悩み相談に、残りのメンバー全員で乗って、解決に導くというコーナー です。


 林先⽣の作品中では、森さんご夫婦の家計の問題や、俺の親⽗の恋の悩みなどの相談に、みんなで乗っています。



【牧口】

 桝井君、ありがとうございます。では、早速始めましょうか。どなたか、相談に乗ってもらいたいことがある⽅は、いらっしゃいますか?



【林】

 実は、私、最近、お姉ちゃんとの関係がうまくいっていないんです。そのことをテーマに、取り上げていただけないでしょうか?



【牧口】

 みなさん、いかがですか? それでいきますか?



【4人】

 はい!



【牧口】

 わかりました。「話題提供者」役は林さんでお願いします。それと、もう⼀⼈、林先⽣がやっておられる「主催者」役をどなたか、やっていただけませんか?



【重森】

 私にやらせていただけませんか?



【牧口】

 お願いします。それでは、みなさん、始めてください。





(イ) 実践演習


【重森】

 それでは、ミーティングを始めます。まず、はじめに、軽くウォーミングアップをしたのち、今⽇の本題「分かち合いのトーク」に移ります。


 ウォーミングアップは、簡単な⾃⼰紹介にします。桝井君から時計回りでお願いします。



【桝井】

 桝井裕輝(ひろき)です。「うつ病」を患っています。好きなものはキカイ類です。よろしくお願いします。



 パチパチパチ。



【古田】

 古⽥百樹(ももき)です。「○○脳機能障害」を患っています。好きなものはお酒です。よろしくお願いします。



 パチパチパチ。



【林】

 林萌愛(もあ)です。「双極性障害」を患っています。好きなことは⾳楽です。よろしくお願いします。



 パチパチパチ。



【重森】

 では、最後に私が。重森亜紗(あさ)です。「統合失調症」を患っています。好きなことは私も⾳楽です。よろしくお願いします。



 パチパチパチ。



【重森】

 では、本題に⼊りましょう。今⽇の「分かち合いのトーク」の話題提供者は林さんです。林さん、お悩みの内容を、詳しくご説明願えますか?



【林】

 わかりました。先ほども申しましたが、私、最近、お姉ちゃんとの関係がうまくいっていないのです。


 お姉ちゃんは、数年前から、叔⽗の⾳⽣(ねお)先⽣とすっかり仲良くなっちゃって。私のことは、まるで眼中にない感じなんです。どうしたらいいでしょう?



【古田】

 確かお姉さんも楽器を演奏していらっしゃ いますよね? いっしょに何かやってみてはどうですか?



【林】

 それが、お姉ちゃんは、お友達同⼠で、「弦楽四重奏団」を組んでいましてね。


 そちらの⼈たちとも、とても仲が良いですので、⾳楽で私が⼊っていく隙(すき)もないのです。



【桝井】

 それでしたら、その4⼈も含めた、「⼩編成のオーケストラ」を組んでみるのはどうでしょう?


 ⾳楽を⼀緒にやるって⾔うのは、連帯感を⽣むって⾔いますから、⾃然と仲良くなれるのではないでしょうか?



【林】

 なるほど。確かにそれは名案ですが、どうやってそんな⼤勢を集めたらいいのかしら。



【重森】

 叔⽗さんを頼ってみてはいかがですか? 世界レベルでご活躍されている⽅なのですから、そのご⼈脈はものすごいと思いますが。



【林】

 そうですね。そういえば、お姉ちゃんは、親戚のラジオDJさんのおかげで、ヴィオラ奏者を⾒つけたって⾔っていました。


 ⾳⽣(ねお)先⽣を含めて、私の親戚は顔の広い⽅が多いんです。



【桝井】

 それこそ、林さんも「センチMENTALクラブ」のメンバーになってみてはいかがですか? そうすれば、常に林先⽣とコンタクトが取れるわけですし。


 それに、クラブをお姉さんに紹介していただいてはいかがですか? それを⼝実に、ちゃっかり仲良くなれるかもしれませんよ。



【林】

 そうですね。やってみます。みなさん、ありがとうございます!



 パチパチパチ。



【重森】

 それでは、林さんのお悩みも解決しそうですので、この辺でお開きにしましょうか。みなさん、お疲れさまでした!



【3人】

 お疲れ様でした!





(ウ) 感想タイム


【牧口】

 はい。みなさん、ありがとうございました。


 感想タイムに移りたいと思っていましたが、時間ですので、省略させていただきます。


 代わりと⾔ってはなんですが、簡単なもので結構ですので、レポートを私宛(あて)に、後⽇送って下さい。


 それでは、これで、私の授業「林⾳⽣作品実践演習Ⅱ」を終わります。お疲れさまでした!



【4人】

 ありがとうございました!


  


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復刻版07「センチMENTALゼミナール!」~5つの演習でひも解く林音生作品とピアサポート活動~ 林音生(はやしねお) @Neoyan0624

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