KAC20251 ひなまつりといえば

武藤勇城

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ひなまつりといえば

ある日、一通の封書が届く。表面には、至急開封求ム、

といウ赤い文字。差出人の名前はない。訝しみながラも

、鋏でキって開ける。出てきたのは一枚の紙。訳わカら

ない。気モチ悪い。一体何だろうと、妻と顔を見あワせ

る。中の紙、ソレには『48が最初だ』と意味あリげな

一文だけ。何か他ニイうべき事があるだろう?エ?終わ

り?気色悪いから塩をマキ、知ってるお祓い・祈祷の類

も全部やっておく。ふと感ヅイた事。急ィデ名うての霊

能力者に連絡をする。たんたすタンタスすたたんたん。

陽気で軽快な音楽。はたイタ・スっダキすたたんたん。

ぱりらりすたたンナツセっぱらあ~てとミトすたたん。

B級りモオトダんす。不思議な踊りに堪らずワラった。


こう見えて、実績豊富な霊能力者らしい。大変お疲レな

こッテスと労ってから、謎の手紙について尋ねたけド、

お茶をにゴシタ。霊は無関係みたい?常識的に考エれば

そうねと妻どんヒキミトめたくないものだってネ。そこ

でイイアいが始まる。もういいわ何もないわヨ、霊能力

者なんてッテナ具合で怒る妻。これは必要ダと力説。隣

の部屋で聞いてイタヒキにーとの息子。ツまらない言い

合いすんなと怒鳴る。にーとなのにイセいだけは良い。

小説漫画の主人公に憧れて、ヒビタん錬を欠かさず、力

では勝てない上に、イトシイ息子である。もう収拾つか

ない。鍛錬シタヒビの成果見せっぞと凄む。父さんかな

Cミトスゴすぱすたたんたん。突然、また踊り始める。


りもーと画面から「ミえる!視えたぞ!ひなまつり!」

と霊能力者が叫ぶ。エっ?雛祭り!?意味がワからん。

画面の向こう何かイルノカナ?雛って3月だかラ?霊能

力者にも見ナレテ見アきて、キミノ流儀ね、もうエえわ

踊りダケハ面白いがノって雰囲気がヌクくなる。さテ、

霊能力者の言う雛マつりとは?と考えるモリ解出来ル者

はなく。全員立チ、有難うございました、とオ礼を述べ

てから、先程ノ、雛祭りの話ですがと尋ねるモ、その霊

能力者は「ヒな?違う、かなまつり!」とイい残してり

もーとをキる。お生ニクさま、意味不明ダ。妻は封書の

裏表をミて処分しましょオト燃やしテシまった。一体、

Aれハ何か?全く分からないヨルイ推には材料不足だ。

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