神宿りし者たち

東京の大学に通っている遠矢空。彼は春の長期休暇で熊本の実家へと帰省していた。
暇な休日を過ごしていると、母親から近所の神社の掃除を任される。
母親の言う通り神社を掃除していると、辺りは赤黒い霧に覆われ、綺麗だった青空もその霧と同じような色に変わっていた。
そして現れる異形の化け物。
空はその化け物から逃れるため、神社の本殿に身を隠すと、そこには男とも女ともつかないような者がいた。
その者は自分をこの神社に祀られる刀に宿った神という。
しかし、その神は自分の名前、過去の記憶すらも忘れていた。
その名も無き神の力を借りて異形の存在を討伐したところで、この神社へと駆け上がってきた一人の少女と出会う。
そこで知らされる真実。
ただの一般人だった空はこの日を境に、非日常の戦いの世界へと身を投じるのだった。