きっとあなたはほめてくれる
🌸春渡夏歩🐾
あなたへの返信
「……アイシテル。ありがとう」
なんて、バカじゃないの
そんなこと、今さら言われなくたって、わかってるわよ
あなたの困った顔が浮かぶ
「えーひどいなぁ」って、そう言いたいんだったら、もう一度生き返ってきなさいよ
「ああ、よく寝たなぁ」って、いつもみたく寝ぼけた顔で起き上がったら、どうなの
僕は運が良くないからと、いつだって心配ばかりのあなた
自称、晴れ女の私だって、あなたの雨降りパワーには勝てなかった
たくさんの幸せをくれたあなた
あなたがいなくたって、これからも幸せをいっぱいつかんで、私は素敵なおばあちゃんになるんだから
見てなさいね
強がり……そうかもしれない
どうしよう、涙がとまらない
心配しないで
もしも、もう一度、会えたら
あなたはきっとほめてくれる
いつもみたいに「えらいなぁ」って、そう言ってくれるはず
私のただひとつの気がかりは
「やあ、久しぶり」
迎えてくれるあなたは、若くてカッコイイそのままの姿で
私ばかりがおばあちゃんになっているんじゃないかってこと
まぁ、いっか……ねぇ、間違えず、迎えに来てよね
あなたへこの返信が届きますように
じゃあ、またね
……ダイスキ
きっとあなたはほめてくれる 🌸春渡夏歩🐾 @harutonaho
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます