中国の兵法 それでも中国は動いている(Galileo) V.1.2

@MasatoHiraguri

第1話 理念と技術だけで「中国人になる」ことはできない

<米国スタンダードから中国本流へ>

かつて、「世界最強で最も豊かな国」と謳われた米国。その社会システム・物作り方式は第二次世界大戦後、世界の標準となりました。

といっても、これに飛びついて、翻案(前人の行なった事柄の大筋をまね、細かい点を変えて作り直すこと)し、狭い国土でありながら米国以上に米国スタイルを窮めたのは日本だけであり、韓国などは、そんな日本の米式生産方式をそっくりそのまま導入(真似)したに過ぎない。「ヤンキー・ゴー・ホーム」と米国人を毛嫌いしていた仏国をはじめ、欧州諸国は精々参考にした程度でした。


さて、人民網日本語版「中国の新たな発展理念が国際公共財となる理由」という記事に見るが如く、(かつての米国に代わり、)今や中国の社会・生産スタイルが世界中で注目の的になっている(ようだ)。

中国は豊かな国であり、彼らを真似すれば我々の国も豊かになれる。

中国が今、世界で一番豊かで繁栄している国であることは言を俟たない。そして、それを真似しようというのは極めて正当な動機であろう。だが、それは中国人であるからこそできることであり、猫も杓子もできるものではない(と私は思う)。

中国の故事で、田舎から都会へ出てきた若者が「都会人の歩き方」を見て感動し、その真似をしていたのだが、結局真似しきれず、しかも自分本来の歩き方さえ忘れてしまったので、田舎へ帰る時には地面を這って帰った、という話があります。


人民網日本語版で、湧き出でる水の如くに日々紙面に溢れる「景気のいい話」とは、すべて事実とはいえ、驚くばかり。韓国脳によってぐちゃぐちゃにされた、ここ20年ほどの日本など、中国という月を泥沼から首だけ出して仰ぎ見るスッポンのような態といえる。


日本人は、様々な主義・思想にしても、日本へ流入した外国人(韓国人・欧米人)にしても、ほぼそのまま受け入れる(だけ)。ところが、中国人はモノでも思想でも外国人でも「中国化」してしまう。それだけ強い自我を各人が持っているから。

中国人というのは、資本主義であろうと共産主義であろうと、なんでも自家薬籠中のものにする「器用さ」がある。外来・新来のどんな思想でも理論でも完全に消化し、その上で自分たちが使いやすいように徹底的に改変し「中国(人)スタイル」にしてしまう。

これはもう、知恵や教養や技術や思想なんてものを超越した、中国人という人間の本性というか大自然の原理に近い自然運動ではないのか。

世の賞賛・称揚、或いは非難・批判などものともせず、中国という赤い星は今日も自転・公転しながらその進化を止めることはない。


<汗水流して働くのが中国スタンダード>

そんな強力な自我が十億人もいるのだから、どんなにやる気のない・真剣味のない韓国人でも、働き蜂・働き蟻の中国人化する。自分で望んで日本へ来ながら、無理矢理連れてこられただの、従軍慰安婦だの・徴用工だの・差別だのと、日本人にだだをこねて生活保護をもらう、東京大学に無試験入学・無論文で卒業させてもらう、上場有名企業の社長にしてもらう、なんてわがままは通らないのが中国社会なのです。


「中国の新たな発展理念が国際公共財となる理由」で、多くの国が「中国のやり方さえ真似れば自分たちも豊かになれる」と考えているようですが、中国人とは① 先ず、頭と身体を動かし、汗水書いて働くのが、基本中の基本であり、「机上の」考え方だのやり方・システム・方式だけでは「仏像作って魂入れず」となってしまう。


また、② 中国人というのは「消化力が強い」民族であり、彼らがかみ砕いて消化したやり方を、外国人が生半可な理解で学んでも消化不良になるだけ。


更に、③ 運用力(応用力)、④ 根気、⑤ やる気が尋常ではない。

(以上、人民網日本語版記事から帰納)


早い話が、かつて「米国式」を完全消化・翻案して、日米式生産方式を編み出した、かの在来種純粋日本人をもってしても、この「ハードウェア・ソフトウェア&強力な血」の総体である中国式を取り込むことは、至極困難というべきではないだろうか。

如意棒・分身の術・きんとん雲という3つの神技(器)は孫悟空しか使いこなせず、が如し。


もちろん、韓国のような「単なる物真似だけで結構」という、簡易・簡単・簡便を旨とする国や人はそれでいいのです。


<引用始め>

中国の新たな発展理念が国際公共財となる理由

人民網日本語版 2025年02月20日14:26

http://j.people.com.cn/n3/2025/0220/c94474-20279279.html


あるネットユーザーが先ごろ、「ある外国人の『多くのグローバル・サウス諸国の代表団が中国の都市や農村を見学し、中国の発展経験を参考にすることを望んでおり、中国の新たな発展理念は広く歓迎される国際公共財になりつつある』との発言を目にした。一国の発展理念は国際公共財にもなり得るのか?」との問いを投げかけた。人民日報が伝えた。


■中国の新たな発展理念は他国でも有効か?


ラオスのティンソン村は湖南省の十八洞村をモデルに、農村の持続可能な発展の手本となった。ウズベキスタンは全国各地の試行地で中国の貧困削減の経験を広め、国内の貧困率を年々低下させている。ルワンダは中国のネット通販ノウハウを採用し、経済発展を後押ししている。


中国が自国の国情に立脚して確立したノウハウは、多くの発展途上国にとって心情的に共感できるものであると共に、現実的な実行可能性もある。まさにペルーのボルアルテ大統領が「我々は中国から、不可能な事は何もないと学んだ」と語っている通りだ。


■一国の発展理念は国際公共財になり得るか?


近年、「人類運命共同体の構築」「『一帯一路』(the Belt and Road)共同建設イニシアティブ」「3大グローバルイニシアティブ」や「人々中心の発展思想」「持続可能な発展理念」「協力・ウィンウィンの理念」など、中国の理念やイニシアティブが広く普及し、共有されている。これらは中国自身の発展を導くだけでなく、国際社会にもノウハウと知恵を提供している。思想的にも実践的にも、これらの理念やイニシアティブは国際公共財としての特性を備えている。


中国は優れた発展のノウハウを世界と共有し、共同発展を実現することを望んでおり、「皆が共に発展してこそ良い発展であり、前を歩む国は一時的に後れを取っている国を助けるべきであり、発展のパイを共に大きくしてこそ、『私にとって良く、あなたにとって良く、皆にとって良いこと』となる」と一貫して考えている。(編集NA)


「人民網日本語版」2025年2月20日


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<引用終わり>


続く


2025年02月24日(月)

V.1.1

平栗雅人



第2話 米国神話の誕生と崩壊

第3話 白い猫でも黒い猫でも

第4話 「本を務む」という理念がわからない国々

第5話 「攻撃は最大の防御なり」の真意を知る中国人


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