概要
永遠なんて退屈だったね
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!圧倒的な純度の感情で脳を殴られる
最初に読んだとき、さては実話じゃないかと疑いました。
勢いの中で「記憶」を概念ごとぶつけてくるような圧倒的な文章に気圧され、少し経ってからもう一度読み返しました。
二度目に読んだとき、自分の中にこの文章が侵食して根を張るような、奇妙な感覚がありました。
文章のどの一行をとっても、あたかも自分の記憶かのように情景が浮かぶ。あまりの純度に作者自身の代弁かと疑った「わたし」が、今度は自分に重なってくる。
三周目。性別も、立場も、考え方だって自分とは違っている「わたし」なのに、自分の日記を読んでいるような不思議な感覚。「頬にキスして泣けばよかった」「わたし」と一緒に、無い記憶を思い出して泣きそう…続きを読む