End
「みっくん、ヤケ酒?」
「…20年好きな女の結婚式なんて、行くもんじゃねえな。マジで」
「みっくんのMはマゾのMだもんね〜」
「黙っとけや猫かぶり女」
「ひどーい、ユイは可愛い自分でいるだけだよ?」
もっと容量よく生きなきゃ。
唯は酔いつぶれる光希を冷めた目で見る。
本心を見せすぎるのは良くない。でも、見せすぎないのも良くない。目の前の男を見てると実感するが、時にはバカ正直に生きないと、取り返しのつかない事になるらしい。
例えば。好きな女の男の影に焦り、どーでもいい女を好きだと言ってみるとか。
例えば。好きな男の恋愛成就のために好きでもない男と結婚するとか。
互いに一言、あなたが好きだと口にしてれば良かったのに。なんて。もう手遅れだけど。
彼方を望む 由羽 @kiho_02
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます